2019/05/12 - 2019/05/12
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cloud9さん
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今日はアテネのリオシオンバスターミナルから約3時間かけて”世界の中心”デルフィにいってきました。デルフィではアポロン神殿やスタジアム、競技場、アテナ・プロナイアの神域を見た後でデルフィ博物館で貴重な品々を見て回りました。デルフィはアテネから往復6時間かかるのがネックですが、遺跡の数やアップダウンのアスレチックス要素もちょうどいい感じでさらに博物館がデルフィに一極集中していて興味深く本当によかったです。正直今回の旅ではクノッソス宮殿跡に並び一番よかったかも。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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リオシオンバスターミナルはホテルのあるオモニア駅からライン1号で3つ目のAg.Nicolasで降りて徒歩10分です。
バスターミナルのチケット売り場がこちら。
入って右側にチケット窓口が並んでいて、左側は待合室です。右に進むと目的地ごとに窓口が並んでいて、左の一番手前にDELPHIと書かれているのですぐにわかります。 -
アテナーデルフィ往復というと時間を聞かれますので、行きは10:30で帰りは18:00でチケット発行してもらいました。片道16.40ユーロ計32.80ユーロ。バスは7番ゲート、一番奥だと言われます。
まだ30分あるのでここのトイレに行くと入り口でおばさんが料金50セント徴収しています。胡散臭くて中東かよと思ったがこんなとこでもめたくないので手持ちの小銭を払っておきました。地元のばあさんは笑って料金払ってなかったから無視しても大丈夫だと思います。 -
5分前になってやっと乗車開始しました。発車してすぐに高速に乗りました。高速が近いのでこのバスターミナルを利用してるのだと思います。ちなみに全席指定で、チケットにSEATと英語でも表示されています。最初適当に座ったところガラガラなのにおじいちゃんが隣に座ってきたので、なんだろうと思ってチケット見直したところSEAT20とあります。でSEAT20に移動しようと思ったら自分の座ってる席がSEAT20だったという落ち。こんなところで運を使いたくなかった。
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約2時間走ったところで郊外のドライブインのようなところでトイレ休憩があります。トイレすましてストレッチも出来てリフレッシュできます。
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3時間近くかかってデルフィに到着。乗客の2/3は降車しましたがバスはこのまま次の街に向かうようです。デルフィの遺跡まで歩いて行けます。
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デルフィの遺跡に到着。
12ユーロ。博物館もセットだと教えてくれます。正直昨日のポセイドン神殿に比べたら格段に安い。あれは高すぎです。世界の中心 神の存在を感じるデルフィ遺跡 by cloud9さんデルフィ遺跡 史跡・遺跡
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緩やかな坂になっており、登っていくとすぐにローマ時代のアゴラが見えてきます。と言っても細い柱が数本立っているだけでアゴラだったのかどうかはわかりませんが。
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この半円形の遺物がアルゴス王たちの記念物。道の反対側にも同じく半円形の遺物があります。
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シフノス人の宝庫のあった場所。
デルフィ博物館に女性姿の柱や破風などが展示されています。 -
テーペの宝庫のあった場所。
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やっとまともに形が残ったものが出てきました。アテネ人の宝庫。ただこれは復元したものでオリジナルはわずかな欠片しかないようです。デルフィ博物館でこの宝物庫を飾っていたレリーフがを見ることができます。ヘラクレスの偉業が描かれています。
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ブレフテリオンのあった場所
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ナクソス人のスフィンクスが飾られていたところ。いまは台だけになっていますが当時は10メートルの柱の上に2.32メートルのスフィンクスが乗っていたとされています。いまでもそんなモニュメントがあったら感動すると思いますが、当時の人が見たら驚愕でしょうね。
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アテネ人の柱廊。
ギリシャがペルシャに圧勝した際の戦利品が飾られていた。 -
やってきましたアポロン神殿。60メートx23メートル。38本のドリア式列柱で飾られていた。いまはこの6本だけが残っています。
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このネジネジは3匹の蛇がお互いをとぐろを巻いていて、鎌首を持ちあげて頭の上に信託盆を載せていた様です。
もしかしてこれは大蛇ピュトーンなのか。 -
これはいまは柱だけですがかつては頂上に3頭立ての戦車に乗る戦士の像があったらしいです。
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いまは台座しか残っていませんがここに踊る少女たちの像があったようです。デルフィ博物館で観たときはあまりの美しさに衝撃を受けました。2500年前の人々がこんな美しく壮大なものを作っていたんだと感激しました。
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アポロ神殿は世代があり、最初の神殿は7th中BC頃、2世代目が514-506BC、最後は330BC頃に神殿が作られたようです。
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イチオシ
最初の神殿は548BCに火事で消失した。その跡に裕福な貴族アルクメオン家のペイシストラトスが神殿を再建。この神殿も地震で倒壊してデリフィのアムフィクテュオニアが新しい神殿を建てたそうです。
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神殿にまつわる伝説によれば、ゼウスが世界の中心を定めるために2羽の鷲を世界の反対側の両端から飛び立たせ、デルフィでばったり出会いここを世界の中心と定めたそうです。でもこの話矛盾というか、世界の反対側の両端が分っていたのなら世界の中心は自明だろといいたくなりますが。
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古代劇場までやってきました。ここの劇場は保存状態はいいようです。バックステージを作れば今でも使えそうです。
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劇場ではピュティア大祭の際には歌の共演が行われたそうです。
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最後にスタジアムまでやってきました。苦労した割にはあまり保存状態良くないですね。
少し休憩して下ることにします。 -
さてまだ3時間あるのでアテナ・プロナイアの神域に行って見ます。
デルフィの遺跡から5分ぐらい歩いたところにあるアスタリアの泉。泉自体は枯れていますが脇に怒涛のように清水が流れています。また少し手前には水道から水が流れっぱなしだったりします。 -
アスタリアの泉のすぐ目の前が競技場ですが、入れないようです。上から見るに壁の残骸があるだけで見るものはなさそう。
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さらに300メートルぐらい歩いたところにアテナ・プロナイアの神域に下る道があります。この時は私しかいなかったのでみんな興味ないのかと思ってました。
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私的には正直アポロ神殿よりもアテナ・プロナイアの神域の方が魅力的です。
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で上から眺めていると人が下りているのを見えたので行って見ると遺跡と同じ地平まで来れました。
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アテナ神殿のあったところ
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マッシリアの宝物庫のあったところ。
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ドーリア人の宝物庫のあった場所
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何枚も写真撮っていると学生の団体50人位やってきて急に五月蠅くなってきたので帰ることに。途中さらに団体と個人客数組が来ました。自分が来たときはたまたま空いていた時だったようです。人の写らない写真撮れてよかったです。
さてまだ2時間半残っています。デルフィ博物館に行って見ます。 -
デルフィ博物館興味深いものばかりですが枚数の関係で特筆すべきものだけあげておきます。
まずは第5室のシフノス人の宝庫の前面を飾っていたカリアティデスの柱です。
2本あった内の1体の上半身のみ残っています。後ろの入口と合わせるとこんな感じです。
柱が女性の姿ということでアクロポリスのエレクティオンと同じですね。ギリシャ建築ではこちらのほうが先だそうです。デルフィ博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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次にナクソス人のスフィンクス。思ったよりもでかいです。10メートルの柱の上にあったはずなので、きっとそこから落ちて粉々かと思いきや胴体部分はほとんど無傷です。さすがに翼はこなごなでほんの一部しかオリジナルはないようですが。
このスフィンクスが10メートルの柱のうえにあったらそれは神々しいと思う。 -
シフノス人の宝庫の破風と上部のレリーフも全面も展示されています。特筆すべきは破風でヘラクレスとアポロンが刻まれています。
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次はアテネ人の宝庫を飾っていたレリーフです。これも全面展示されていますが、割と損傷が激しい。損傷の激しいアテネ人の宝庫が完全再現されているのに損傷の軽微なシフノス人の宝庫がほったらかしなのはどうゆうことでしょうか。
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アテネ人の宝庫のヘラクレスの偉業。
盗賊と戦うヘラクレス -
ケリネイアの鹿を生け捕りにするヘラクレス。
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青銅製の香炉
460-450BC -
椅子に座るアポロ。
470BC -
ARGO twins
これって完全にエジプトの影響受けてますよね。 -
アポロ神殿の破風の部屋にやってきました。
東の破風です。アポロが4頭立ての馬車に若い男女と乗ってます。両端にはライオンの狩猟の様子。これは2世代目の神殿のようです。 -
ニケの像がアポロ神殿の三角屋根のトップにあったようです。このニケ、足にも翼があります。これも2世代目の神殿のようです。
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第11室に入ったとたん余りの美しさに目を奪われました。ばらばらになった状態の欠片のいくつかが展示されているだけでこれですから、本来の姿である13メートの踊り子の塔だったらどんなに神々しいことか。
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踊り子はもちろんですが土台部分の植物の表現とか、踊り子の足元の植物の表現とか。
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さらにてっぺんにつくし様のトップが来るとかデザイン的に完璧な気がします。
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アポロとアルテミスの衣装は金の装飾で飾られていたようです。
560BC -
銀製の雄牛。木製の牛の外側を覆っていたようです。
560BC -
アテナ・プロナイアの神域にあった祭壇
12人の少女がペアで踊っている様子。 -
アテナイ・ポロナイアの神域のトロスの上部、円形のレリーフの一部。現在も3本の柱の上部に残っているレリーフの続きですね。
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最後に青銅製の御者。ほぼ無傷
470BC
この戦車像はシラクサの僭主ヒロエンの兄弟ポリュザロスが優勝記念にアポロンに献納したもの。 -
4頭立ての馬は一部しか残っていないようです。馬の世話をするものもいたようです。
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皇帝ハドリアヌスの寵愛を受けたアントニヌス。
5thー4thBC
17:30になったので博物館のショップでDELPI AND ITS MUSEUM購入19.30ユーロ。ちょっと早めにバス停に向かいます。ただバスが全然来ません。30分遅れでやってきました。3時間かけてアテネに戻ってきました。バスターミナルの手前の駅Kato Patissiaで下りて地下鉄でホテルに戻りました。
明日はホテルはチェックアウトして、ピレウス港からクルーズ船に乗り込みクルーズ開始予定です。
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