2019/04/05 - 2019/04/08
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ちゃおさん
輪島の沖合凡そ50キロ位の場所に舳倉島があり、その島には宗像三女伸の長女、田心(田紀理、たぎり)姫を祀る沖津宮、沖津比輪島の沖合凡そ50キロ位の場所に舳倉島があり、その島には宗像三女伸の長女、田心(田紀理、たぎり)姫を祀る沖津宮、沖津比?起(姫)神社がある。この市姫神社に掲げられた社伝を読むと、ここに祀られているのは市杵(いちき)島姫命とある。宗像三女伸の末女に当たる神で、宗像大社、辺津宮の御祭神でもある。
又、社伝では古く大和時代より鳳至比古神社(住吉神社)の祭日には、ここで市が開かれ、歴史学者の説によれば、日本で最初に開かれた市、とのことである。そうした関係からか、ここでは市姫神社を「いちひめ」と呼んでいるが、自分はこの社伝を読んでも尚宗像との関連より「いちき」と呼ぶのが正しいのではないかと思っている。
この神社の場所を探す際に地元の古老に「いちき神社はどこですか?」と聞いたら、その古老は「ああ、いちひめですね。」と答え、併せてその古老から「地元の人より、他所から来た人のほうが詳しい」などと、微笑みされるような暖かな眼差しで見られた。確かにこれ程小さな社、地元の人でも相当もの好きでないと、ここまでやって来ないだろう。金沢の近江市場とか京都の中央市場にも同じ名前の市姫(市比売)神社があり、又全国にも同じ名前の神社が散在しているが、その関連を調べたら、案外面白い歴史の断片が見えてくるかも知れない。
社伝にも書いてあったが、ここには祠がなく、代わりに挽臼が置かれている。この地は中世より白毛索麺の大産地であり、輪島はそれにより発展したとのことである。白毛索麺がどんな麺なのかは自分には分からないが、多分今でも流通している白髪素麺のようなものだろう。その輪島の発展に寄与した素麺に感謝し、輪島の人々はこの神社の祭神を挽臼とし、境内の塀とかあちこち、石臼、挽臼がデザインのように置かれてる。市杵島姫もさぞや喜んでいるだろう。
挽臼の社に二礼三礼し、バス停に戻り暫くすると金沢行のバスがやってきた。このバス停からは自分一人が乗り、輪島駅で二人乗り、合計3人が空港で降りた。その後バスは羽田からやってきた客を何人か乗せ、金沢に向かって走っていくのだろう。自分は、ここで予約してあった日産のレンタカーを借り、今日から二日間、能登半島を巡るのだ。先ずは最初に総持寺祖院へ向かってみよう。
- 旅行の満足度
- 4.5
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