2019/04/29 - 2019/04/29
460位(同エリア795件中)
とある和菓子好きさん
- とある和菓子好きさんTOP
- 旅行記58冊
- クチコミ0件
- Q&A回答0件
- 45,009アクセス
- フォロワー4人
和歌山市の紀三井寺に行きました。当初の予定とは異なりましたが,そこから貴重なものを観ることもできました!色々な場所に行ってみるものです!
- 旅行の満足度
- 5.0
PR
-
和歌山市 紀三井寺
JRの紀三井寺駅からすぐです。車の場合は門前に駐車場がたくさんあります。この辺りでは有名なお寺ですので,どこも有料です。だいたい500円程度が相場です。 -
紀三井寺 楼門 重文
室町時代の楼門で重文指定されています。門には仁王様もおられます。拝観料は一人200円です。
一枚目の写真を見ると何となく推測できますが,本堂などがある場所へは急な階段を上がっていく必要があります。距離はそうないので,傾斜には驚くと思いますが上がれます! -
紀三井寺 鐘楼 重文
こちらは安土桃山時代に建てられた鐘楼です。重文に指定されています。下側が袴みたいに広がっています。 -
紀三井寺 多宝塔 重文
室町時代に建てられました。この多宝塔もそうなのですが,紀三井寺の重文指定されている建築物は塗装がされ直しているため色鮮やかです。 -
紀三井寺 本堂
多宝塔に上がる階段を登らずに北へ進むと本堂です。本堂の奥には大光明殿という収蔵庫兼本尊を納めるお厨子があります。GW中はこちらの特別拝観があったので訪れました。重文指定の仏像が3体おられます!どれも平安時代の仏像で素朴ながら美しいです。ちなみに本尊ともう一体の計2体の秘仏があるのですが,来年の5月ごろに50年ぶりの御開帳だそうです。…来年も行こうと思います! -
紀三井寺 仏殿
本堂のちょうど対面にある新しい建物の中には日本最大の千手観音立像がおられます。こちらは現代の大仏師松本明慶氏の手によるものです。拝観料に含まれているので見ることができます。 -
仏像と神像へのまなざし ポスターより
さて,紀三井寺の本堂の特別公開を観て戻ろうとしたときにこちらのポスターを見かけました。どうやら,和歌山県立博物館でこのような展覧会を開かれているらしく車で10分ほどなので行ってみることにしました。 -
和歌山県立博物館
博物館に到着!企画展,ちゃんと開かれています!さて,エントランスを見まわしてみると… -
和歌山県立博物館
仏像が置かれているではありませんか!しかも,ご自由におさわりくださいとのこと!!!…初めてのことだったので衝撃です。ちなみにこちらの触れる仏像は3Dプリンターによる複製ということです。なるほど納得! -
仏像と神像へのまなざし展
しかし,もう一つの衝撃が!実はこの展覧会では,基本的に仏像の写真撮影が許可されているのです。
近年,文化財の盗難が多発していることや保存・維持していく困難さ。文化財のさらされているそういった危機を多くの人に知ってもらい,文化財への理解を深めてもらいたいという企画展の主旨によるものです。
普段は仏像が信仰の対象であることは自分なりに理解しているつもりなので,写真等は出さないのですが,今回はこの企画展のすばらしい理念に感動したので少しだけ掲載させていただければと思います。
なお,写真撮影不可の指定があったものについては,撮影及び掲載していません。 -
仏像と神像へのまなざし展
こちらの三尊像,脇侍の童子たちが愛らしいですね!重文指定されているすばらしい仏さまです。 -
仏像と神像へのまなざし展
こちらの小さなお厨子の中には… -
仏像と神像へのまなざし展
精巧な地蔵菩薩様が!!!村の人たちの輪番で守り伝えられてきたものだそうです。重文指定も検討されていたそうですが,村の人たちの手で守り伝えられていることを勘案し指定は見送られたそうです。
小さいながらもとても丁寧に彫られています。後ろの光背も手を抜かずです。 -
仏像と神像へのまなざし展
今回の展覧会でもおそらく人気を二分するであろうと思われる仏像がこちらの十一面観音様です。
国の文化財指定は受けていませんが,それに匹敵するレベルの仏像だと思います。
滋賀県の国宝 向源寺の十一面観音像に似ているような気がします。 -
仏像と神像へのまなざし展
後ろからも見ることができます。暴悪大笑面は見当たりませんが,後頭部真ん中のお顔は、正面のすてきなお顔とはまったく異なる何とも言えない表情です! -
仏像と神像へのまなざし展
斜めから見るとなおのこと凛々しいですね! -
仏像と神像へのまなざし展
個人的にはご紹介したいものがあと数体あるのですが,それらは神社のご神体として祀られる神像です。現代においてもご神体としての役割をお持ちの物が多いので,流石にそちらは遠慮させてもらいます。
ただ,さきほどの後ろ姿をよーく見ると写真左側にいくつかの坐像がおられますが,こちらは熊野速玉大社の国宝神像4体がおられる一角です!実に5年ぶりの公開だそうです。必見です!!!!! -
仏像と神像へのまなざし展
国宝 熊野速玉大社神像のうちの一体はポスターになっていますよ!実際に見ると意外に大きくてかっこいいです!彫りもすごく滑らかで,この感動は観ないことには伝わりません。 -
和歌山県立博物館
ちなみに二階に上がれば江戸時代に使われていた駕籠の複製があり,実際に乗ることができます!…乗るとあまりの不安定さで正直怖いです。昔の人って,なんだかすごいなぁ~と思いました。 -
大阪府和泉市 和泉市久保惣記念美術館
帰り道にはこちらの美術館へ!今回は円山応挙や歌川広重,シーボルトの動物絵等が展示されていました。応挙はやはり上手いですね。 -
和泉市久保惣記念美術館
こちらの宮本武蔵筆の重文の掛け軸(写真は撮影OKの複製です)や,国宝の青磁花入も併せて出展しています!
和歌山県立博物館とこちらの美術館もそうですが,いわゆる大都市圏にない施設でも力を入れていたり,すばらしい理念をもって展示していたりするところがたくさんあることを改めて考えさせられました。
時間を見つけて,こうゆうことを知ったり,見たりしないとなと改めて思った一日でした。
いつもは備忘録としてつけているだけの脈絡のない旅行記なのですが…。今回はこの旅行記をご覧になって興味をもってくださる方がいれば,ぜひ実際に足を運んでご覧になって頂ければ嬉しい限りです。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
和歌山市(和歌山) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
21