[台中日乗2019]バスも無料!?文化公共施設が充実の台中

2019/04/12 - 2019/04/14

知人のお仕事に乗っかって、台湾・台中へ行ってきました。はじめての台中は緑が多く、文化的にも豊かで暮らしやすそうな街でした。
素敵な本屋さんに、大きな図書館、無料の国立美術館に、とても素敵なオペラハウスまで、文化的施設がとても充実していました。また交通カードの「悠遊カード」を持っていると市内のバス10km以内が無料になるという驚きの割引がありました。

エリア 台中(台湾)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 4.5
• 交通: 5.0

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 航空会社: ピーチ航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

今回の台中はワーケーション的な滞在だったので、日中は仕事ができるところを探してあちこち移動していました。
まずは「とても素敵な本屋さんがある」ということで台中駅近くのショッピングモール「SHOWTIME」へ。

この中の「小書房」はとてもおしゃれで、しかも無料のコワーキング施設のように使える場所でした。
こちらが本屋さんの店内！
ホテルのロビーのようなゴージャスな空間です。

運良く窓際の席をゲット。
皆さんパソコンや飲み物を持ち込んで、ゆったり勉強やお仕事をしていました。

電源やUSB給電も完備。
本屋さんとは思えない設備です。
せめてワンドリンク制とかにした方が良いのでは、、とこちらが心配になってしまいます（汗）

本のディスプレイや販売雑貨もとてもおしゃれでした。

翌日は国立公共資訊図書館へ。
滞在場所からはバスで一本で行くことが出来ました。

台中のバス停はこんな感じで、番号で割り振られているのでわかりやすいです。

図書館の建物はL字型になっていて、広い公園もあります。

1Fでは毒物の展示が行われていました。

毒にはどんな物があるのか、どんなメリットやデメリットが有るのかなど、きちんと見せていて、とてもいい展示でした。

図書館の中にもPC用デスクがあり、誰でも自由に電源とデスクを利用できます。

そういえば、前日の「小書房」も図書館もWi-Fiはありませんでした。
私は5日間使い放題のSIMだったのでテザリングして使っていましたが、ネット環境だけは事前に用意が必要ですね。

仕事が一段落した後は、国立美術館を訪問。
こちらは主にモダンアートを扱っていて、無料で誰でも自由に入れます。

国立台湾美術館 博物館・美術館・ギャラリー

館内にはタピオカミルクティーで有名な「春水堂」も入っているので、昼食に功夫麺とタピオカミルクティーをいただきました。

タピオカミルクティーは相変わらずのビッグサイズです。

美術館では、台中出身の画家・林惺嶽さんの特別展が開催されていました。
林惺嶽さんは台北芸術大学の教授でもあり、その絵は台湾総統の蔡英文さんの談話でも登場しています。
https://www.roc-taiwan.org/jp_ja/post/54735.html


奄美の自然を描き続けた田中一村にも親しい、素敵な風景画でした。

とても大きな水面の作品を、人が少ないなかでゆったり鑑賞することが出来、とても良かったです。

美術館自体もとてもモダンで、ショップやキッズスペースなども充実していました。
こんなに素敵な美術館が常時無料で開放されているとは、台中の方が羨ましくなってしまいます。

翌日は、この国立美術館と自然科学博物館をつなぐ遊歩道「草悟道」を歩いて自然科学博物館へ。
公園では将棋大会らしきものが行われていました。

ちなみに台中では犬をリードに繋いでおかなくても良いらしく、何も付けずにお散歩しているワンちゃんをよく見かけました。
どのワンちゃんも良くしつけられていて、吠えたりせずにきちんと飼い主とお散歩をしていて、皆お利口でした。

自然科学博物館もとても大きい建物です。
近くには植物園もあり、素敵な散歩道になっていました。

国立自然科学博物館 博物館・美術館・ギャラリー

はいってすぐにマンモスの化石が。

中国文化（陰陽五行などの説明など）や台湾原住民の展示もあり、こちらがとても良かったです。
また漢方に関する展示も充実していました。

その後はバスに乗って、台中で有名なオペラハウス「台中国家歌劇院」へ。
こちらは日本人の建築家・伊東豊雄さんが手がけられました。
この独特なカーブが特徴です。

台中国家歌劇院 現代・近代建築

内観にもこのカーブは受け継がれ、館内を体内のように見せています。
体内といってもけしてグロテスクではなく、温かみを感じさせる空間になっていました＾＾

ホワイエも素敵です。
館内のショップはよくあるミュージアムショップではなく、セレクトショップのモールのようになっており、お買い物だけでも楽しめました。

また、オペラハウスというと「大人の場所」という感じですが、こちらは子供も楽しめるように色々な工夫があり、家族で遊びにこれるオペラハウスという感じで、とてもいいコンセプトだなと思いました。

もちろんヨーロッパの社交場としてのオペラハウスもとても素敵ですが、公共施設にとって大事なのは「自分たちのエリアにとってどのような施設があればいいのか」をきちんと考えることだと思います。
台中のオペラハウスはきちんと地元の文化に則って設計・運営がなされており、オペラという借り物の文化ではない、「自分たちの文化の中のオペラハウス」を実現させているところが素晴らしいなと思いました。

台中の文化施設はとても充実していて、また人々の暮らしにきちんと馴染んでいるところがいいなあと思いました。
またゆっくり滞在して、あちこち訪ねてみたい場所です。