姫新線、昭和を想う春の旅　青春18きっぷで降りる旅vol.14

2019/03/28 - 2019/03/28

ＪＲ全線乗り放題の青春18きっぷ。本当の青春時代にやっていた1日中ひたすら乗る旅は、今となってはちょっときついかなぁ。でも、好奇心と喰い気は若いころより旺盛かも。だから乗るより降りる旅。

今回は姫新線に乗って岡山県の北部を探索。津山を中心とするこの地は江戸時代まで美作国と呼ばれ、岡山県の南部とは異なる文化を持っています。戦前に建てられた巨大な扇形機関車庫や懐かしい車両に出会ってノスタルジーに浸り、街歩き、食べ歩きをした１日となりました。

【旅程】
○2019年3月28日（木）
岡山駅8：44（津山線）10：14津山駅12：16（姫新線）12：35勝間田駅14：01（姫新線）14：20津山駅14：42（姫新線）15：32中国勝山駅14：45（姫新線）17：41新見駅18：50（伯備線・山陽本線）20：37岡山駅

【乗車メモ】
○列車乗車距離　234.8km
○青春18きっぷお得額　普通運賃4,340円－1日分2,370円＝1,970円

エリア 津山(岡山)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: JRローカル

今回の旅は岡山駅から。桃太郎さんに挨拶。

岡山駅8時44分発の津山行き普通列車に乗り込みます。みまさかノスタルジー塗装のディーゼルカー。

岡山駅 駅

岡山駅を出発してしばらくすると旭川に沿って走ります。

亀甲駅の駅舎はまさに亀。

亀甲駅 駅

岡山駅から1時間半ほどで津山駅に到着。

津山駅 駅

津山はB'zの稲葉さんの出身地です。

津山駅から徒歩10分少々歩いて津山まなびの鉄道館へ。

津山まなびの鉄道館 美術館・博物館

津山まなびの鉄道館は1936年に設置された津山扇形機関車庫などを活用した鉄道学習施設です。

50系客車を改造したディーゼルカーのキハ33が展示されています。２両しか製作されず、山陰線で約20年活躍し、2010年に引退しました。この１両のみが保存されています。

2011年まで特急はまかぜとして活躍していたキハ181。

蒸気機関車D51は12時と15時に汽笛を鳴らします。

個人的に好きなディーゼル機関車DF50。子供のころ、この機関車が牽く旧型客車に乗ったことを思い出しました。

ディーゼル機関車フリークにはたまらないコレクションです。

１両のみ製造されたDE50。2,000馬力のエンジンを搭載した国内最強のディーゼル機関車です。故障の多発で早期に引退したDD54の後継車として1970年に製造されました。とても珍しい機関車です。

転車台は1930年に設置されたもの。扇形機関車庫とともに近代産業遺産に登録されています。

「まちなみルーム」には津山駅周辺をモチーフにしたジオラマが展示されています。扇形機関車庫と転車台もあります。

津山の1日を紹介しつつ鉄道模型を走らせるジオラマショーが1時間に1回行われています。

「しくみルーム」は鉄道の構造を理解できる展示になっています。

駅事務所で使われていた機械式計算機。

タブレット閉塞について詳しい説明があります。

タブレット閉塞機を実際に操作してタブレットを取り出したり、収納したりすることができます。実際に操作してみると、取扱いは結構複雑であることを知りました。実物のタブレットも手にすることができます。

「あゆみルーム」では岡山の鉄道の歴史を知ることができます。

津山駅に戻り、姫路方面に向かう列車に乗り込みます。

津山駅 駅

津山駅から約20分で勝間田駅に到着。

勝間田駅 駅

勝間田駅から徒歩8分程度で、滝川ホルモンに到着。かなり有名な店で、平日にもかかわらず着席するまで30分近く待ちました。

味噌だれを絡めたホルモン。臭みは全くなく、こりこりした食感は普段食べているホルモンとは別物です。脂っこく感じず、幾らでも食べられます。ビールも進みます。

ご飯との相性も抜群です。何杯も「メシ」をお代わりするお客さんもいました。

昼間からビールに絶品のホルモンで大満足。春を感じながら気持ちよく駅に向かって歩きます。

勝間田駅に戻ってきました。

勝間田駅 駅

ホームの下には腕木式信号機をワイヤーで動かすために使われていた滑車が残されています。

津山行きのでディーゼルカーに乗り込みます。

東津山駅で因美線と合流します。右側手前の線路は因美線。

津山駅で、中国勝山駅行きに乗換えます。

中国勝山行きはみまさかノスタルジー塗装の車両です。

津山駅 駅

青色の座席は確かにノスタルジーを感じさせてくれます。

栓抜き付きのテーブルも。ただ、もともとのキハ47に栓抜き付きのテーブルはあったかなぁ。

美作落合駅を過ぎると旭川に沿って走ります。

津山駅から約50分で中国勝山駅に到着。

立派な駅舎です。

中国勝山駅 駅

駅から５分程度歩くと古い街並みが残る旧出雲街道に出ます。

「のれん」の町並み 自然・景勝地

作り酒屋の辻本店は老舗らしい佇まい。

御前酒蔵元 辻本店 グルメ・レストラン

こて絵が見事な衣装蔵。

西蔵にはレストランと酒の販売所を兼ねたにしくらカフェがあります。

西蔵 グルメ・レストラン

にしくらカフェでコーヒーと酒ケーキをいただきます。ほのかに酒の香りのするケーキは甘さ控えめ。

駅に向かって歩きます。

風情のある階段を登ってみます。

階段を登ると安養寺に出ました。勝山城主、三浦家の菩提所で歴史あるお寺です。

武家屋敷、渡辺邸は閉館時間を過ぎていて門前で写真を撮るのみ。

勝山武家屋敷館 美術館・博物館

中国勝山駅に戻り、新見行きのディーゼルカーに乗り込みます。

中国勝山駅 駅

蒜山を源とする旭川を渡ります。

岩山駅はウコン桜が満開でした。

岩山駅 駅

中国勝山駅から約１時間、姫新線の終点、新見駅に到着。

新見駅 駅

新見市はぶどうのピオーネ、ワイン、キャビア、千屋牛など高級食材の産地。「A級グルメ」のまちをうたっています。

新見の街中には高梁川が流れています。

昭和の雰囲気が漂う、市街地を散策します。

A級グルメを食べたいところですが、懐事情より断念。「山金」でラーメンを食します。

名代 中華そば 山金 新見店 グルメ・レストラン

カツや唐揚げなど揚げ物入りのラーメンが名物のようです。

揚げ物の中では軽そうなじゃこカツラーメンを注文。スープはあっさりしていて、揚げ物を入れて、脂分はちょうどいいぐらいの感じです。

新見駅に戻ります。

新見駅 駅

岡山方面に向かう伯備線普通列車で帰途につきます。岡山県北部を走る姫新線は見どころあり、美味いものあり、そしてどこか懐かしい、魅力ある鉄路です。（おわり）