印旛沼には龍神様の哀しい伝説があります　龍角寺　龍腹寺　龍尾寺を廻る

2019/04/16 - 2019/04/17

印旛沼には有名な「龍神伝説」があります。干ばつで困窮する農民の願いを聞き、自らの命と引き替えに、雨を降らせた龍神様。龍神様は、身体を3つに引き裂かれ、地上に落ちました。哀れに思った村人達が、身体が見つかった場所それぞれ3ヶ所に、龍角寺、龍腹寺、龍尾寺・・として祀ります。その三ヶ所を廻り、龍神様に手を合わせます。

エリア 千葉

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 自家用車

大昔のある年、印旛沼周辺の村人は、干ばつに苦しみ、餓死を覚悟する程の有様でした。そこで印旛沼の主であった小龍は、干ばつで困窮する村民達の願いを聞き入れ、雨を降らせます。しかし、雨を降らせるには、上司である、大龍の許しを得る必要があったのです。小龍は大龍の許可を得ず雨を降らせました。その為、大龍の怒りを買い、小龍は身体を３つに引き裂かれてしまいます（涙）

村人達は小龍を思い、嘆き悲しみます。そして皆で小龍の身体を探し出し、見つけた場所に祀りました。それが、龍角寺、龍腹寺、龍尾寺・・です。

印旛沼からは天気の良い日には、筑波山も良く見えます。

最初に、龍尾寺・・を訪ねます。龍角寺、龍腹寺は、印旛沼の近くですが、ここ龍尾寺だけは少し離れています。匝瑳市。成田を過ぎて八日市場に近いですね。

こんな感じの、のどかな所にあります。

入り口には、立派な龍の手水舎があります。

とても手入れの行き届いた、きれいなお寺様です。

灯籠には、龍神様の彫刻。

彫刻をアップ。立派な龍神様。

真言宗のお寺さんなので、弘法大師ゆかりの物が、たくさん有ります。

弘法大師像

出入りする観光客（参拝者ではない）が少なくて、手入れが行き届いている神社仏閣は、やはり神気強いです。

龍腹寺へ。印西市。こちらは現在無住職・・とのことで、中に入ることは出来ませんでした。

しかし、少し手前に、延命地蔵尊・・が有りますので、こちらを参拝しました。

仁王門には、立派な仁王様がいらっしゃいました！

境内も、手入れされ、良い寺社でした。こちらは天台宗

神仏習合の名残で、神社が境内にあります。中々神気の強い神社でした。訪れた際には、必ず参拝オススメします。

少し離れますが、国道４６４号、龍腹寺交差点には、龍神様のオブジェがあります。

私は、このオブジェがとてもお気に入り♪
龍神様が手にしている玉。これには光ファイバーが内蔵されており、夜には光ります。ただ、すごーく地味ーーーにしか光りませんので、止まって見ないと、解らないかも知れません（笑）

光がゆっくりと変わっていきますので、すごく神秘的なんですけれども・・・

龍角寺へ。場所は安食（あじき）です。
飢餓に苦しんだ時、「安」心して「食」べられるように・・と安食とついたそうです。

駐車場は、入り口を少し過ぎたところにあります。

入り口を入ると、仁王門跡。礎石だけが残ります。

案内看板。

この日は平日でしたので、薬師如来様は出ていませんでしたが、土日には御姿を拝見出来るみたいです。

現在の本堂。小ぶりです。

以前はとても大きな寺院だったのですね、ここは金堂跡。礎石が残ります。

左奥にある二荒神社、ここは神気強かった。

PCにアップすると、写真の色が薄くなったので、画像ソフトでコントラスト強くしてみると・・

こんな感じ。青い光が３つに切れているのに、哀しくなり・・

胸が締め付けられました。本堂で再び龍神様への感謝を、お祈りしました。

右奥には、昔、三重の塔とも五重塔とも言われる塔の跡が有ります。

塔の芯柱の礎石です。この穴は不思議で、そこに溜まっている水の水位が、全く変わらないとのこと・・。

以上、龍角寺、龍腹寺、龍尾寺と廻ってきました。

こう言っては失礼ですが、どこも観光スポットとしては地味です。旅慣れている皆様には、少し物足りないかも知れません。でも、哀しい龍神様への感謝と、弔いの気持ちで廻って頂ければ、あなたにも龍神様のご加護が訪れることでしょう。

印旛沼から近い、強力パワースポット、麻賀多神社 台方…や宗吾霊堂と合わせて、廻るのもオススメです(^^)

最後までお付き合い頂きまして、有難うございました。