2017/06/01 - 2017/06/01
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Sara Hashimotoさん
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「バガンは壁画とかあっていいですけど、彫刻が残ってないのが残念ですね」という声がありましたが、これでどうでしょうか(笑)。
1つの寺院がそのまま博物館です。
ガイドブックにも載ってない、というかまだ観光資源だと思われておらず(笑)、拝観は無料です(お寺さんのものですのでお布施をどうぞ)。
いろいろ調べてみましたが、まったくといっていい程無名で、外国人には全然知られていません。この寺がタイムスリップしてきて、いちばんびっくりしているのはバガンの人々と仏教界の人達ではないでしょうか?本当にすごいです…。
【行き方】
・バガンから車で3時間~3時間半
・マンダレーから車で1時間半
バガンとマンダレーの中間チャウセーという町から車で20分程です。車以外では行けないのではないでしょうか。マンダレー空港からですと近いです。
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以前自分のブログでご紹介したことがありましたが、1990年代に14世紀建立の由緒ある寺院が崩れ、中から11世紀の寺院がそっくりそのまま姿を現しました。調査の結果、タイムスリップしてきた寺院の建立時期はなんとアノーヤター王時代であり、バガン王朝初期の美しい彫刻や仏像が陽の目を見ることになりました。
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ところが実際のところは、辺鄙なところにあったために崩れたまま、発掘調査が行われるまでは放置されていて、「昔のお寺が埋もれてるけど何もできないので」、といって隆起した丘の上に小さな仏塔をつくって拝んでいたような感じです。。
その後軍事政権時代に掘ってみたら、とんでもない史跡だったというわけです。 -
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門の彫刻もほとんど傷みがなくリアルです
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バガンの遺跡ばかり見ている私にとって、こんなものが当時存在したという驚きの方が大きいです(笑)。
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現代まで残るバガン時代の仏像は非常に少ないですが、これを見るとアーナンダ寺院の仏像は表情がよく似ていてバガン時代のものだとはっきり分かりますし、バガン(それ以前のモンやピュー族も)が東南インドの影響を強く受けていたことが確信できます。
アーナンダ寺院のチャンシッター王像の鼻が高いから彼自身インド系だったのでは?という議論の前に、当時の仏像のモデルの多くがインド由来だったということでしょう。 -
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ここからは説明不要の美しい彫刻たちをどうぞ。
雪化粧に覆われているようで本当に美しいです。 -
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で、なにが貴重かって、この仏塔の模様です。バガンを含めミャンマー中のパゴダは先端部が弱いために地震や台風によってほとんどがなくなってしまい、何度も修復されています。ところが、この寺院は密閉されていたためにオリジナルのデザインが残っていました。精緻なデザインが施されていて、原形がこんなのだったなんて何百年も忘却されていたのでしょうね。まさにロマンです。
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ちなみにお約束のダンジョンもいっぱいありました(笑)。アノーヤター時代がいちばん複雑な構造になっている気がします。
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それから、これ見てください。オカルトチックでコワいです。。こんなものは他に残っていないので何だか説明がつきません(笑)。解説員は、胸の中からバガン時代初期、次に13世紀、上が14世紀と答えていましたが、心の中で“ウソだ~、顔がいっしょじゃん!”と思ってました(笑)。宗教が発展していく過程なので、霊的なものは当然必要になってくるんでしょうね。いまの上座部のお坊さんには理解できないでしょう(笑)。
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ちなみにこの仏像の中からさらに仏頭というのは、オールドバガンのHNAT HTAT SINTU TEMPLEにもあります。どちらも11世紀に建てられたものですが、私はこれまでこのような仏像をほかで見たことがないので、現在に伝わる上座部(大寺派)とは異なる分派仏教のものだと考えています。顔はどちらもインド系ですしね。
※↑この画像はオールドバガンのものです。 -
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小さな宝物などは屋内に展示されていました。私はこれが正しいと思います。お坊さんがにらみをきかせてますが、私にはお上(旧政府?文化省?)に対して、お寺のものだぞ、取るなよ!と言ってるように見えます(笑)。平和な時代になって良かったですね。
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この左のレンガの建物が14世紀の寺院です。この中に右側のアノーヤター時代の寺院がすっぽり覆われていたわけです。
私は、これを見たとき、ああ、多分ミンガラゼディーの中にも寺院があるんだろうなと思いました。外側の部分がそっくりなのです。中に古い寺院が入っているのだとすると、ミンガラゼディーがなぜあんなに巨大なのか理解できるのです。
まあいまは保守管理されていて、もう崩れることもないので見ることはまずありませんが。。 -
それにしても仏塔の形状はえもいえぬほど美しく、ピュー族やモン族で栄えた仏教芸術が融合し、バガン時代初期に結晶化したのだと確信できました。
マルコポーロは東方見聞録の中で、バガンについて「太陽に照らされたそのまばゆいばかりの輝きは、世界の中でもっとも美しい風景のひとつといえ、遠くからでもそれらをはっきりと望むことができる」と描いていますが、バガン初期~中期にかけては真っ白な漆喰で彩られた寺院やパゴダが町中にあったことになり、想像するだけでファンタジーな町だったことが分かりますね。
いろいろな遺跡が世界中にあり、観光客を魅了していますが、当時の姿がそのまま見られるというのは他に例がないのではないでしょうか。このタモテ・シンピン・シュエグジーは遺跡を甦らせてくれる奇跡の寺院なのです。
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