2019/02/21 - 2019/02/21
683位(同エリア1080件中)
ワンダラーさん
- ワンダラーさんTOP
- 旅行記60冊
- クチコミ1704件
- Q&A回答2188件
- 230,749アクセス
- フォロワー11人
池袋は、昭和30年代の小学生の頃からよく通った街。
1978年(昭和53年)に開業した、東京の民間都市再開発事業の嚆矢ともいえる池袋のサンシャインシティで、ノスタルジーを感じつつ、一日遊ぶ。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
池袋駅東口に出ると、昭和46年に副都心池袋の未来に向けてのシンボルとして設置されたアクロバチックな「大地の像」フランスのデルブレ・ルイ作がある。
設置時は広場にあって存在感もあったのだが、その後駅前整備で、ロータリーになって近づけなくなってしまった。 -
イチオシ
パルコの北端にあった東口の交番は、東に向かうグリーン大通り(日の出通り)の起点に移転されて、地元のフクロウをかたどったデザインに変わった。
グリーン大通りとは、都道から区道に変わった範囲を指し、その先は日の出通りと呼ぶらしいが、わかりにくい名称だ。
昭和30年代には、道路の中央部が護国寺からの都電の終点停留場になっていた。
区長の路面電車復活構想は実現性に乏しいのだから、早くコミュニィバスを走らせれば街が広く活性化すると思うのだが。 -
グリーン大通りを100mほど進むと東口五差路の交差点になる。
ここから北東に進むのが「サンシャイン60通り」で、現在ではユニクロやラウンドワンが進出して、池袋で一番の賑わいがある。
昭和30年代の東口五差路は寂しくて、現在の武蔵野種苗園ビルは植木屋だった記憶。
昭和40年代には「サンシャイン60通り」ではなく、「映画館通り」と呼ばれ東映(現シネマサンシャイン)、東宝(現ヒューマックス)のほか、現在のJTBビルやユニクロのビルにも映画館が並んでいて、さらに釣り堀などもあった記憶がある。 -
「サンシャイン60通り」は文京区との区界までつづくが、サンシャインシティの地下道入口に入らずに真っすぐに進むと、きれいに整備された東池袋中央公園がある。
昭和50年くらいまでは高さ5mの東京拘置所のコンクリート塀が一部残っていた。
この東池袋中央公園が、現サンシャインシティの原点ともいうべき「巣鴨プリズン」の名残で、唯一、「永久平和を願って」という石碑が、A級戦犯だけでなく多くのBC級戦犯が処刑された歴史を物語っている。
この石碑を慰霊碑という人もいるが、碑の裏面に彫られているとおり「極東軍事裁判による処刑が行われた事実を残し、永久平和を願う碑」であって、顕彰碑や慰霊碑ではない。豊島区による公費設置が裁判で認められたという経緯もある。 -
公園の特徴の一つは、写真のヌマスギの林。
秋にはきれいに黄葉し、落葉することで冬場は陽当りがある。 -
公園のもう一つの特徴は、写真の石貼りのカスケード。
まだ冬のせいか、残念ながら水は止められていて、今日は滝のような流れは見ることができなかった。
都市計画公園としてサンシャインシティの再開発に伴って造成されて豊島区に寄付されたので、このように、普通の区立公園よりも豪華なつくりになっている。 -
公園の南側がサンシャインシティで、1階に西入口がある。
ここがシティの東西を貫通する大通りの入口(アルパ西入口)になり、大通りの両側は専門店街になっている。
右側に建つのは開業当時は東洋一の高さを誇ったサンシャイン60ビル。 -
朝のうちのほうが眺望がよいので、先ず、サンシャイン60展望台へ向かう。
経路は、地下1階に降りて、展望台チケット売り場を経て、写真の専用エレベータ乗り場に。 -
展望台に上がって、最初に見られるのは、新宿方向の南側の眺望。
池袋の街も、手前の豊島区庁舎(上部はマンション)などが建って変わったが、
40年の経過で、新宿副都心の高層ビルははるかに増えている。 -
西側は足元に池袋駅東口の繁華街。
中野サンプラザの特徴的な三角形のビルの右上に富士山、その手前に奥多摩の山々などが見られるのは、昔と変わらない。 -
東側はメトロ有楽町線東池袋駅付近の再開発が進み、右側の駅付近は高層ビル街になった。
正面は、直下のサンシャインシティ文化会館の東側にあった造幣局工場や官舎が移転して、跡地の再開発がやっと開始された。 -
北側も、高層マンションが随分建った。遠くにうっすらと筑波山が見える。
-
サンシャイン60展望台は、1978年の開業から内部は大きな改装はなかったが、
2016年に大改装された、無料/有料アトラクションなどが増えた。
写真は無料アトラクションのミラー張りの部屋 -
こちらも2016年の大改装でできた、雨粒が当たるのを体感できる傘の無料アトラクション。
-
こちらは2016年の大改装の目玉のバーチャルリアリティの有料アトラクションで、大筒に入ってVRゴーグルをかけると、東京上空のフライトを体感できる。
以前に乗ったので、本日はパス。 -
展望台のエレベータをB1で降りて、ワールドインポートマートビル屋上のサンシャイン水族館に移動する。この水族館も1978年の開業以来、何回も来ている。
今日は、ショーやアトラクション(最近はパフォーマンスと呼ぶ)中心に観覧する。
先ず始まったのが屋外マリンガーデン部分でのアシカ・パフォーマンス(開業直後に始まったアシカの仲間のオタリアのショーの後継)。
アシカの仲間が、大きなボールを器用に鼻先で扱うと、幼稚園児が喝采。 -
屋外マリンガーデン部分では、ペンギン・パフォーマンス。
飼育係のお姉さんがペンギンを紹介すると、幼稚園児が賑やかに挨拶。 -
2011年にリニューアルされた屋外マリンガーデン部分には、空中にあるドーナツ型の透明水路を泳ぐカルフォルニア・アシカも見られる。
バックにサンシャイン60ビルが見えるので、天空を泳いでいるよう。 -
こちらは屋外マリンガーデン部分に近年追加設置された「天空のペンギン水槽」。
空中にある透明水槽を泳ぐペンギン達は、ビル群の上を羽ばたいて泳ぐように見え、正に天空を泳いでいるよう。
ペンギン・フィーディングタイムでは一段と活気が出て投げ込まれた餌の小魚を追う。 -
「天空を泳ぐペンギン水槽」のフィーディングタイム以外の時間は、比較的おとなしくペンギンが泳いでいる。
-
これは最近始まった趣向。「天空を泳ぐペンギン」を水槽から一時出して、水槽に「モモイロペリカン4羽を入れてのフィーディングタイム」。
餌の小魚を大きな口で器用に捕食するペリカンの泳ぐ姿が目新しく、面白い。 -
短時間だが「天空で餌を追うペリカン」ショーになっている。
モモイロペリカンは、餌の小魚を目掛けて突進し、を大きな口で吸いこむ。 -
1978年の開業時は赤い水着の女性ダイバーによる、シマアジなどの餌付けショーだったが、
2011年の全館リニューアルからは、
人魚のようなウェットスーツの女性ダイバーによる、水中パフォーマンス
「大水槽での女性ダイバーによる魚の紹介」になっている -
最後は、お決まりの大きなウツボを抱きかかえての紹介。
-
ラッコ亡きあとの人気者はコツメカワウソたちで、時々、キーパーが館内を散歩させている。マーキングでオシッコを掛けられないように注意。
-
2017年から、全国の有志水族館で、「カワウソゥ選挙」と銘打って、AKB総選挙のような人気投票を行っている。
名札がついていないので、どれか分からないが、サンシャイン水族館のコツメカワウソ「やまと」が二位になったという。
https://sunshinecity.jp/file/aquarium/ikimonoaz_kawauso-senkyo/ -
沖縄の恩納村から預かったサンゴの増殖と、海への返還植え付け実験をしている。
-
私が好きな魚は、タウノオトシゴの親戚のような、オーストラリアに棲むウィーディーシードラゴン (Weedy sea-dragon)。
以前はもっと派手な、リーフィーシードラゴンも見られたのだが。 -
水族館なので、小型の爬虫類の展示も多い。写真はガイアナカイマントカゲ。
他にも、グリーンイグアナや、リクガメの仲間や、両生類のカエルの仲間もいる。 -
こちらは古くからここにいるバイカルアザラシ。
シベリアのバイカル湖に生息する珍しい淡水アザラシ。 -
近年人気になっているクラゲの展示もある。
光線の当て方で、ファンタジックに見える。 -
こちらも私が好きなコウイカの仲間の沖縄のコブシメ。
イカの仲間は、驚いたり危険を感じるると突進して壁にぶるかるので、フラッシュ撮影は厳禁。 -
屋内部分の二階にはミュージアムショップがある。昔の土産物売り場よりもスマートな商品群になった。
-
サンシャインシティに何度も来た人は多いが、文化会館7階の古代オリエント博物館まで来た人は少ないはず。
1978年の開業時に同時開業した、日本で数少ないオリエント関係の博物館だ。(岡山市のオリエント美術館や三鷹の中近東文化センターなど僅か)
初代館長は騎馬民族征服王朝説で著名な江上波夫東大名誉教授で、シリアでの上智大学による遺跡発掘調査などを指導していた。ここ池袋副都心再開発事業を主導していた今里広記氏と意気投合し、サンシャインシティ文化会館にユニークな博物館を開館したとされる。 -
文化会館のエレベータを7階で降りると博物館の入口で、長い廊下はインド砂岩で装飾されている。シリアでの遺跡発掘の成果や、時代、地域による石器、土器、青銅器、ガラス器、文字などの発達が展示されている。
-
2019年よりコレクション展(常設展示のこと)期間中については展示作品の写真撮影が可能になったのは歓迎すべきこと。(撮影禁止マークのある展示作品など規制はある。)
展示品は研究価値はあっても素人目には地味なものが多い。
こちらは、以前のシリアでの発掘調査の展示。 -
通路正面でライオンの毛皮を背負いその手足を胸で結んだというヘラクレス神像が睨んでいるのに出くわしたりする。
-
こちらは三面神浮彫の石像
-
サンシャインシティのヘソになるのが、専門店街アルパの中心B1から3Fまで吹き抜けの噴水広場だ。
新人アイドル歌手の登龍門として、レコードやCDの新曲発表会が毎週のように開かれいたのが懐かしい。
周りのアパレル店や宝飾品店も随分と入れ替わっており、この業界も浮き沈みが激しい。 -
館内大通りの東側(水族館の下)B1と1Fは、アルパとは別のALTA(三越系の専門店街)がある。ヤング向けのファッション店、雑貨店が多い。
-
ここが東西の大通りと、南北の広小路と呼ばれる通りの交差点。(ここは1Fだが、B1から3階にもある)
-
西入口からスペイン階段と呼ばれる屋外階段で4階の屋上に登ることができる。
訪問した日は小さな家の装飾がたくさん。 -
4階の屋上広場は、ヤマモモなど常緑樹の植栽が多いが、シダレサクラなど季節に咲く花もある。
花壇にはチューリップなど春の草花が。 -
近年変わって来たのが、文化会館1階のバスターミナルだ。
開業直後は都バス3路線などが走っていたが、縮小されて、空港バスなどはあっても、観光バス駐車場やスキー場バス乗り場の感があった。
近年、会員制高速バスなどの勃興で、ようやく定期バスが増えてきている。
元々は都市計画でつくられた、高速道路網整備によるバス路線も見据えた高速道路直結バスターミナルで、近距離バスや駐車場でのパーク&ライド機能もある。
しかし交通結節点としての視点に欠けた都市計画で、鉄道との乗り換えが考慮されなかった。(都心部から護国寺を経て目白駅に抜けていた地下鉄8号線計画の支線を池袋駅経由に誘致したにもかかわらず、その東池袋駅はバスターミナルから200mも離れた日に出通り地下になり、連絡されていなかった。
地下鉄が、護国寺地下から造幣局地下を通ってバスターミナルと直結された駅ができていれば、随分と便利であっただろうが。) -
文化会館から外に出て南東に向かうと、300mほどで都電荒川線の東池袋四丁目停留場に達する。
まさにノスタルジックな電車が、南は早稲田と、北は大塚駅、飛鳥山を経て三ノ輪を結んでいる。
専用軌道部分が多いということで、廃止されずに良かった。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
池袋(東京) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
45