２週間のフレッシュアップ休暇でケープタウン～ヴィクトリアフォールズ～ザンビア「ロウワーザンベジ国立公園」を訪問。<br />最大の目的は、象の楽園、ザンビアのロウワーザンベジ国立公園のラグジュアリーキャンプ滞在。<br />動物の数は少ないが自然の真ん中のキャンプで、キャンプ内を象が闊歩する写真を見てどうしても行きたくなった。<br />９月は乾季で毎日晴天＆真冬の７～８月と比べて夜寒くないということで、トップシーズン。そのためキャンプ滞在は超高額となるが、思い切って決断。結論は価格相応の価値あり。ケニアやタンザニアとは比べ物にならない至福の時を過ごすことが出来た。<br />＜日程＞<br />　９月２日（日）　深夜羽田発 ⇒ 早朝ドバイ乗継 ⇒ 夕方ケープタウン着<br />　９月３日（月）～６日（木）　ケープタウン周辺ドライブ旅行（計５泊）<br />　９月７日（金）～９日（日）　ケープタウン発 ⇒ ヴィクトリアフォールズ（ジンバブエ）泊～タクシーでザンビア側へ移動、ザンビア側泊、リヴィングストン発 ⇒ ルサカ着<br />　９月１０日（月）　朝送迎車でロウワーザンベジ国立公園へ<br />　９月１１日（火）～１３日（木）　ロウワーザンベジ国立公園滞在（Baines２泊、Chongwe２泊、計４泊）<br />　９月１４日（金）　午後ルサカ空港へ移動、夜ルサカ発<br />　９月１５日（土）　⇒ 翌朝ドバイ着、泊<br />　９月１６日（日）　ドバイ発 ⇒ 夜羽田着<br /><br />今回はハイライト、ロウワーザンベジ国立公園編の後半、Chongwe River Camp2泊3日。<br />表紙の写真は、キャンプ内を闊歩する象。

象の楽園、ロウワーザンベジ国立公園,2018/9（後半）Chongwe River Camp編

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2018/09/12 - 2018/09/14

4位(同エリア7件中)

エリア

その他の観光地(ザンビア)

旅行の満足度: 5.0

同行者: カップル・夫婦

一人あたり費用: 50万円 - 100万円

旅行の手配内容: 個別手配

朝日を受けてキラキラ輝くザンベジ川を一路チョングエキャンプへ向かって下っていく。
朝8時台はまだ涼しく、風が気持ち良い。

30分ほどでChonge River Camp到着。
船着き場では、スタッフがにぎやかに迎えてくれる。
チェックインまでの間2時間あまり、チョングエ川のボートサファリを特別にアレンジしてくれる。
移動でガンガン飛ばすボートと違って、ザンベジ川の支流のチョングエ川を静かに滑る様に進んでいく。
カバ。
小さいボートにとっては体当たりされたらひとたまりもない。
横をそろっとすり抜ける。
ナイルワニ。
この後、ワニにかまれて瀕死のバッファロー発見。
ガイド曰く、後一日持たないだろうとのこと。
インパラの水飲み風景。
背景の山並み、静かな川、両側の緑、その間を飛び交うカラフル小鳥たちと、動物がいなくても素晴らしい自然に浸れる。
イボイノシシと白いデカい鳥。
平和な風景。
イボイノシシの親子。
2時間余りのボートクルーズを終えて、再び船着き場からキャンプに上陸。
ボートクルーズしながら、象はいないね～と言っていたら、なんとキャンプのロビー脇を象が歩いてた（写真なし）。

無事チェックイン。
ザンベジ川と支流のチョングエ川の合流地点に位置する最高のロケーション。
床の上に布を張ったテントスタイルのロッジで、9室とスイート2室の計11室。2つのスイートのうちの一つCassia Suiteに宿泊。
Chris Liebenbergがオーナー兼マネージャー。1980年代開設。　　
ベッドのあるテントにリビング・ダイニング・バーゾーンのテントが連続し、プライベートプールもついている。水回りは完全なアウトドアで、洗面・シャワー・トイレの他バスタブもついている。
食事ができるのを待っていると、リビングの目の前を象が悠々と川を渡っていく。
チョングエ側とザンベジ川の交わるあたりだが、水深は浅そうで泳ぐというよりは歩いて渡っている。
専属のバトラーが食事を運び、飲み物を用意してくれる。
我々の担当バトラーはマイケルという30代半ば？ぐらいの落ち着いた感じの人で、食事の世話からアクティビティの手配、焚火の火おこしまで全てやってくれる。

また象が来ないかと期待しつつ、ザンベジ川を望むプライベートダイニングでのランチタイム、至福の時間だ。
料理は確かにBainesの方が洗練されていて美味だが、ここも十分おいしい。
鶏肉のトマト煮込みとかラザーニャ、野菜サラダといったラインナップ。
アフリカのセスナかボートでしかアクセスできない場所としては驚異的なグレードとサービス。冷蔵庫の中には各種ドリンクが冷えていて飲み放題だし、オーダーすれば世界各国のワインも飲める。
オープンエアのリビング、ダイニング、バーコーナーの横にベットルームのメインテントがある。
午後になると35℃近くまで気温が上昇。
プライベートプール（と言っても５ｍ四方ぐらい）でくつろぐ。
がプールの水は冷たすぎて、長時間は入っていられない。
その後はベッドで昼寝。

夕方4時、ロウワーザンベジ国立公園ならではのアクティビティ、カヌーサファリへ。
まずはボートでNP Entranceへ向かう。

NP Entranceで一旦接岸、ガイドが国立公園事務局まで行って手続き（入場料支払等）を行っている間ボートで待つ（これはBaines の時も同じ。Chongweからなら5分だが、Bainesからだとここまで30分かかる）

その後、ザンベジ川の支流のCanoe Safari Routeの入口（上流側）までボートで向かう。　
上陸地点のちょっと手前、象の大群発見。
ボート移動中も川からさまざまな動物が見れて楽しい。
上陸地点。
あらかじめスタッフが先回りしていて、カヌーを人数分セットしてお迎えしてくれる。至れり尽くせりのサービスだ。
カヌーサファリに出発。
ジュリーというアメリカサンディエゴ在住のちょっと着飾ったいかにも金持ち風の未亡人と、フランス人の中年夫婦、我々の3組。
それぞれのカヌーにガイドが付いてくれる。自力でこいでも良いし、疲れたらガイドに任せても構わない。
カヌーは初めてだったが簡単で、漕ぐとスーッと進むのが楽しくてずっと漕いでいた。ちなみにフランス人夫婦は全然漕がずにガイド任せ、一方ジュリーは一人なのにずっと休まず必死に漕いでいた。見かけとは逆だった。
バッファロー。
カバが潜んでいるエリアを通り抜けるときは緊張する。
カバは５～６分に一回息継ぎで浮上する。鉢合わせしたらカヌーは転覆間違いなし。
ということで、じっと待機して、カバが潜ると同時に全力で漕いでカバゾーンを通過する。
象にもカヌーだと接近できる。
今は食事タイム。長い鼻で上手に木の枝や葉っぱをからめ捕りもぐもぐ。
鏡の様な川面に象が映って見える。

カヌーサファリ終了後そのまま戻っても良いが、ボートでちょっと移動したところで一杯飲みながら日没を待ち、ナイトサファリでキャンプまで戻ることにする。
ナイトサファリはなかなか動物に出会えず、あきらめて帰りかけたところでライオン発見。
数台の車が集まってきて、四方からライオンを照らす。
ちょっと可哀そう。
国立公園のゲートを出て帰路に就く。
どうやってチョングエ川を車で渡るのか？ずっと疑問だったが、水量の少ない上流まで遡って渡河することが分かった。
これに往復小一時間はかかる。
それでも結構な水量の川にザブンと車で入っていく、特に真っ暗闇の中ではスリリングだった。
実際にもう少し手前で渡ろうとした車が川の真ん中で立ち往生しているところに遭遇し、ロープでつないで引っ張り上げるというアクシデントもあった。

キャンプに着いたのは8時過ぎ、ディナーはプライベートダイニングで食べるか？メインダイニングで皆と一緒に食べるか？選択できるが、この日は皆と一緒に食べることにした。
Bainesは15名程度でアットホームな雰囲気で楽しめたが、ここは25名程度の大テーブルで、皆早口の英語でワアワアしゃべっていてついて行けなかった。カヌーで一緒だったフランス人のご主人の方もフランス語しかしゃべれず、退屈そうにして途中で席を立ってしまっていた。この人は、最終日にカタコトフランス語で話しかけたら、ものすごくうれしそうにしていた。
翌朝、部屋のリビングからザンベジ川の朝焼けを望む。
刻々と川面の色が変わっていく様は美しい。

この日は、ウォーキングサファリに出かかる。
これもザンビアならではのアクティビティ。

昨晩のルートの逆を1時間かけて国立公園ゲートまで車で行く。昨晩は真っ暗で分からなかったどんな感じで川を渡るのかが良くわかった。
国立公園ゲートでライフル持ったお兄さんを一人載せる。ウォーキングする場合は必ず公園スタッフの同行が義務付けられているようだ。

ゲートからちょっと入ったところで車を止めて、ウォーキングスタート。
巨大なアリ塚やバッファローの頭蓋骨等見つけては、色々説明してくれる。
このあたりのシンボルともいえる巨大なバオバブの木。
こんな感じでライフル兄さんを先頭に歩いていく。
雨季にのみ出現するザンベジ川に流れ込む川の底を歩いているようだ。

朝キャンプを出るときは冷え込んで、ポンチョ着て毛布にくるまって車の乗っていたのに、1時間で10℃ぐらいのペースでグングン温度が上がり、歩き始めた頃には猛暑となっていた。
ザンベジ川が見えてきたところで、引き返す。
ウォーキングタイムは2時間弱。

ウォーキングサファリは、運が良ければたくさん動物を見れるそうだが、今回は一切動物は見れなかった。とはいえ、アフリカの大地を歩くハイキングは、アフリカを実感できて楽しかった。
午後は部屋でのんびり。

写真のベッドルームのメインテント。
見た目以上に広く、快適。２０畳ぐらいはあると思う。
アウトドアの洗面コーナー。
歯磨き用に水がふんだんに部屋に備えられている。
バスタブもついている。
水をためようとしたら、真っ茶色の水だったの風呂は断念。
一番奥にトイレとシャワーコーナー。

虫が多いのでは？猿がとびかかってきたら等心配したが、全く問題なし。
シャワー中にシャンプーボトルの上にカエルが乗っていたぐらいだった。
この日も象が訪問してくれた。
テントの周りを30分ぐらいうろうろして食事をしていた。
その後メインロッジ方向に悠然と立ち去っていった。
夕方は再びボートサファリに出かける。
ナイルワニ、前回より近くで見れた。
当然象も登場。
葉っぱではなく木の枝を裂いてかみついていた。
ガイド曰く歯磨きをしているのだとか。
白頭鷲。
アメリカの国鳥だけど、アフリカにもいた。
バッファロー。
臆病なのかこっちをチラチラ見ながら緊張して立っていた。
夕方のボートクルーズは最後にザンベジ川の中州のスポットで停泊。スナック、ドリンクを楽しみながらサンセットを待つ。

今回のボートサファリも我々だけの貸切だったが、最後メインの船着き場ではなく直接我々のスイートの前の川岸に接岸してくれた。川岸にたき火をたいてその周りをバトラーのマイケルはじめ複数のスタッフが囲んで笑顔で出迎えてくれたのには感動した。

チョングエのサービスは抜群に良かった。
翌朝、ザンベジ川のサンライズ。

最終日はアクティビティに出ずに部屋でゆっくりくつろぐこととする。
リビングの前に焚火スペースがある。
焚火スペースにマイケルが火をおこし、コックが来てパンを焼いてくれる。

何とも贅沢な時間。
マイケルと記念撮影。
至れり尽くせりのサービスながら、存在をほとんど感じさせず、必要な時だけすっと裏から登場する。
口数少なくまじめそうで、好印象だった。
出発までキャンプ内を散策していたら、象が2頭、キャンプ内を闊歩。
すぐにキャンプのスタッフが横についてくれて、この壁の裏に回って観察するように等等危険が無いようにエスコートしてくれる。
象が客室テントの一つに近づいたので、スタッフが裏から回り込んでテントの横まで案内してくれた。
距離２ｍぐらいで撮影。
その後さらに象が近づいてきて危険な状態となったので、他人のテント（サファリ中で不在）に退避。スタッフが付いていないとこれは出来ない。
この後この象は、テントの屋根に落ちている木の実を鼻で集めて食べていた。
チェックアウトして迎えのボートを待っていると、ランチも用意してくれたので、メインダイニングで食べる。
食べている最中に先ほどの象が接近、テーブル毎移動避難することに。
象とグラスが並ぶダイニングテーブル、シュールな取り合わせ。
先ほどの象がやっとお帰りに。
ザバザバ川を渡っていく。
川の向こう岸に家族が待っていた。
素晴らしい風景のゾウの楽園、ここは至上の楽園だった。

この後迎えのボートに乗って文明圏に戻り、その後送迎車でルサカへ。
夕方のルサカは大渋滞で、空港で5時間時間をつぶす必要があったのが丁度良い時間となった。
ルサカの空港はオープンまで半年のピカピカの空港ビルが横にあるものの、現時点では古くて汚いビルで、巨大扇風機が回っている薄暗い搭乗スペースなどアフリカを実感。

翌朝ドバイ着、空港に近い定宿のパークハイアットにチェックイン、昼食に鼎泰豊の小龍包を食べに出た以外は、ホテルで休養し、翌日日本に戻った。