初めてのNY その２ ミッドタウンとグラウンド・ゼロ、そしてミュージカル

2014/05/28 - 2014/06/03

2014年、当時留学していた娘が大学を卒業するので、卒業式出席のため初めてのNYに行ってきました。あれから５年も経ちましたが、思い出せる範囲で写真の整理と備忘録を兼ねた旅行記を綴っておきたいと思います。

エリア ニューヨーク(アメリカ)

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 交通手段: 鉄道 徒歩 飛行機
• 航空会社: ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配

ホテルの窓からはるか下を見ると、朝早くからイエローキャブが行き交っています。本当ニューヨークってタクシーが多いんですね。相変わらず、常にパトカーのサイレンの音がかすかに聞こえています。

朝日を浴びるハドソン川。対岸は高級ベッドタウンのニュージャージーでしょうか。

さて、この日朝食を終えて向かったのは、徒歩で10分ほどの「グランド・セントラル・ターミナル」です。

実はホテルでの朝食サービスは付けていませんでした。なんと当時35＄もしたので、さすがに朝から贅沢かなと。前日からパンなど買っておいたり、カフェで済ませたりしてました。

グランド セントラル ターミナル 駅

メインコンコース。もの凄い大空間です。美しい緑の天井には12星座が金色で描かれていて所々キラキラしています。東芝のLED照明技術なんだとか…たしかテレビのCMでやっていました。

大理石をふんだんに使った柱や壁、どっしりして風格あります。この駅もいろんな映画のロケ地として有名です。私が一番印象に残っているのは、R.デニーロとM.ストリープの「恋に落ちて」です。

地下にある100年続いているという有名レストラン「オイスタバー」の横にある低いアーチは、「ささやきの回廊」と呼ばれてるらしいです。二人で対角線上に立って壁に向かって囁くと音響効果で相手に声が聞こえるというもの。もちろんやってみましたけど、まあ確かに聞こえるかなぁって感じでした。

そしてオイスタバー。朝なので、入店はしませんでした。メニューを覗くと、やはりなかなかの高級店らしいお値段。クラムチャウダーが名物です。

若い頃の事ですが、今は絶版になったメアリー・H・クラークの「誰かが見ている」というサスペンス小説を読んだときから、ずっとグランドセントラルターミナルに行ってみたいと思ってました。物語のクライマックスの舞台が、ここグランドセントラル駅だったのです。なんと40年かかって願いが叶ったことになります。

グランドセントラルオイスターバー シーフード

グランドセントラルターミナルから地下鉄に乗り86丁目駅で降りました。見るからに高級そうなマンションが建ち並ぶ界隈を歩いて、五番街にやってきました。
世界三大美術館のひとつ、メトロポリタンミュージアムを訪れるためです。美術館の中では３時間ほど過ごしましたが、そちらの詳細は別の旅行記に綴りたいと思っています。

メトロポリタン美術館 博物館・美術館・ギャラリー

美術館を出て五番街を散策している時、こんな可愛いらしい場面に遭遇しました。ワンちゃんたちのお散歩です。まるで保育園みたい。都会でお仕事しながら飼っている人たちのために、ペットをお散歩させるサービスがあるようです。映画「イン・ハー・シューズ」にも出てきましたね。

また地下鉄に乗りウォールストリートに移動しました。この頃にはかなり地下鉄に慣れてきていたと思います。

写真はニューヨーク証券取引所のすぐ側にあるフェデラルホールです。ジョージ・ワシントンの像もありました。ここで就任の演説をしたそうです。平日なら中に入れると知らなかったので、外側だけしか見学してないのが悔やまれます。後から調べたら、内部はローマのパンテオンのような美しい空間のようでした。残念。

フェデラル ホール ナショナル メモリアル 博物館・美術館・ギャラリー

ウォール街のビルの隙間に教会が見えました。
トリニティチャーチです。

トリニティ教会 寺院・教会

ニューヨークで最古の教会なんだそうです。過去に火災や建築基準の問題で２度の建て直しがあった後、１８００年代半ばにネオゴシック様式で建てられ現在に至っているそうです。

聖堂内のステンドグラスが荘厳で綺麗でした。

9.11のテロの際には、世界貿易センタービルが近かったこともあり、多くの人々がお祈りに訪れたそうです。

私たちがニューヨークを訪れた2014年当時は、あのテロから既に十年以上が経過していました。完成間近のワン・ワールド・トレードセンタービルを目の前にした時、ここで多くの人命が失われたことへの哀悼の気持ちが自然と湧き上がった事を憶えています。

ワン ワールド展望台 建造物

グラウンド・ゼロとは、英語で爆心地の事だと知りました。
ツインタワーの跡地は静かに水をたたえるメモリアル・プールになっていました。プールの周りには犠牲になった方々のお名前が刻んであり、安らかに眠ってくださいと心の中で祈らずにはいられませんでした。

グラウンドゼロ 9/11メモリアル モニュメント・記念碑

救出活動中に犠牲となった消防士達の追悼の壁画がありました。
「MAY WE NEVER FORGET」の文字が刻まれていました。

ウォール街といえば有名なのが、この力強い雄牛の銅像です。元々どうしてこの像があるのかわかりませんが、観光客が次々と記念撮影するので、銅像だけの写真は難しかったです。

チャージングブル モニュメント・記念碑

ホテルに一旦戻り娘が来るのを待って、歩いて数分のところにあるマジェスティック・シアターへミュージカル「オペラ座の怪人」を観に行きました。

実は私たち夫婦はミュージカル初体験。前もってロンドンのアルバートホールで上演された「オペラ座の怪人25周年記念公演」のDVDで勉強したうえで臨みました。
ブロードウェイでは、常に有名なミュージカルが超ロングランで上演されているので、どれを選ぶか迷いましたが、初めてなので、ストーリーのわかりやすいこちらにして正解でした。
チケットは日本のVELTRAというサイトで予約しておきました。タイムズスクエアのTKTS（チケッツ）でも買えるそうですが、良席確約だったのでこちらでお願いしました。

マジェスティック劇場 劇場・ホール・ショー

なんと席は一番前、オーケストラボックスも真上から眺められました。
主演女優がロンドン公演のDVDと同じシエラ・ボーゲスさんだったのが何より素晴らしかったです。ゴージャスで華やかなステージを堪能して、すっかりミュージカルファンになりました。

ブロードウェイ 劇場・ホール・ショー

劇中で落下する演出のあるシャンデリア。正直設備や舞台装置の古さは否めません…。

劇場の装飾はクラシックでなかなか雰囲気ありました。

観劇が終わってホテルに戻る途中で、ニューヨーク名物となっている騎馬警官を見かけました。皆んながカメラを向けるので、慣れてる感じでした。

ミュージカルは休憩を挟んで３時間近くあったので、結構遅い時間です。タイムズスクエアはネオンや広告灯で昼間のような明るさですが、それでもホテルが近いというのは安心でした。