2019/01/03 - 2019/01/03
184位(同エリア288件中)
テスヤさん
13年ぶりのシェムリアップ再訪を果たしたテスヤだったが人の多さに結構ぐったりした。
今日は、カンボジア第4の世界遺産登録か!?と呼び声高いバンテアイメアンチェイ州にあるというバンテアイ・チュマールを目指す。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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おはようございます。八日目の朝05:30です。
今日はバンテアイメアンチェイ州にあるバンテアイ・チュマールを訪れるべく朝一番のバスでシェムリアップを発ちます。 -
ポイペト行きに乗って、途中で降りる格好のようだ。プノンペンからの長距離バスと同じように、途中下車してもポイペトまでの料金と変わらない。
説明通りにホテルのロビーで待つことに。 -
05:51、バス発車場まで行かなくてはいけないのに、なかなか迎えが来ないのでホテルのフロントスタッフに電話してもらった。
程なくお迎えが来た。
短期間旅行者ゆえ、乗り遅れたら目も当てられん。 -
まだ夜も明けきらぬ闇の中をトゥクトゥクの運ちゃんは、バス発車場へ向かっている!?と思う。。。
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05:57、見知らぬ旅行社の前で降ろされた。
しばらくすると、4~5人の欧米人旅行者が同じようにトゥクトゥクに乗って集まってきた。 -
06:09、バスが来たので乗り込んだ。結構ちゃんとした観光バスだった。
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06:20、バスは定刻より20分遅れて発車した。
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07:15、6号線沿いのkralanhという町で小休止した。60過ぎの日本人のじいさんが二人乗っていたらしく、自宅があるバンコクまで帰る途中みたいだった。うらやましい。バンコクまでは、17ドルとか言っていた。
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08:00、シソポンのNasa Hotel前で降ろされた。
はて、ここからどうしようか。。。 -
ホテル前にいたガードマンに、バンテアイ・チュマールに行きたい、と言うと、「どうやって(手段)だ?」と聞いてくる。このあたりが既にシェムリアップとは違う。
闇雲にチャーターの話をしてこない。
乗合タクシーで行きたいと言うと、なんと、発着場(プサーチャムカーコー)まで送ってくれると言うではないか。しかもタダで! -
親切なバイクの運ちゃんに礼を言いバイクを降りるや否や、「どこ行くんだ?」と話しかけてくれる人多数!!なんていい街なんだ!!
しかも交渉の結果、バンテアイ・チュマール往復約120km、貸し切りで25ドルと言うではないか。事前情報では、片道乗合で5ドル、バイクのチャーターでもこの値段では難しそうな感じだったので、これは嬉しい誤算だ。ひょっとしたら今日中にポイペトの国境を越えて、タイ入り出来るかも知れない。 -
09:10、バンテアイ・チュマールの環濠が見えてくる。
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バンテアイ・チュマール東入口。シソポンの乗合タクシー発着所(プサーチャムカーコー)から約1時間。
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ようこそ!の看板
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乗ってきたカムリ。日本ではもうあまり見ないな。
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チケットブースで名簿等の出来り管理をするpolice
日本人と思しき名が2組ほどあった。 -
外国人向けに”CBT TOURISM”という団体が組織されていて、観光案内、ガイド、宿泊所(民泊)のあっせん(英語可)などを行っているようで、安心して観光出来そうだ。
某ガイドブックに地雷の危険と治安への不安の記述があったので素直にガイド(10ドル)をお願いする事にした。
Mr.sokuonは、英語が堪能な青年。”スクン”とはクメール語で”幸福”という意味らしい。良い名だ。 -
2019年1月現在、東正面入口は大規模な修復工事を行っていた。
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作業員の中に、外国人の姿があった。彼らはボランティアだという。
お小遣いが一日5ドル程度もらえて、宿泊・食費はフリー。バンテアイ・チュマールのような歴史的建造物の修復に関われるなんて、ちょっとうらやましい。 -
周壁のガルーダを見て、早くも胸が高鳴る。
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東壁面にはチャンパの水軍との闘いを描いたレリーフが見事に残っている
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状態は良い。
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ジャヤバルマン7世の息子は父と共に戦に臨み、命を落としたという。
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本来の東入口は崩落の危険があるので、やはり脇の開口部から入る。
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回廊部は崩壊が激しい。
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低い通路をくぐった先のまぐさに
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とても精細なブラフマー神を発見
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イチオシ
非常に美しくて珍しい。
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ダンスホールと呼ばれる広間の上部には体はガルーダだが、頭部はアプサラのような鳥獣が彫られている。これも他の遺跡では見ないものだ。
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シータ姫。。。
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中は荒れ放題。
見学ルートは特に決まっていないので、崩壊して不安定な砂岩の上を進む。
こういう見学スタイルを取れるのも、郊外遺跡の醍醐味だ。 -
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一応、木を伐採してこれ以上の崩壊を防いでいる。
でも上から慎重にやらないと、木に支えられている部分は一気に崩落するだろう。 -
経蔵のまぐさ部には
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彫りの深いレリーフがある。
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寺院を飲み込む大木にはいくつもの大きなハチの巣が。
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ハチの巣部アップ。
落ちてきたら結構えらい目に合うかも。 -
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中央祠堂付近には、今にも倒れそうな角度になっているものもある。
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バンテアイチュマールは国際的な盗掘もあったとか。
非常に残念だ。 -
イチオシ
苦労して西口に出ると、おそらくバンテアイチュマール最大にして最も有名な千手観音のレリーフがある。左右二体あるうち、南側のものが保存状態が良い。
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西周壁にはまだ未完成だが粗めの千手観音もあった。
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太陽光発電で灯りを採っている。
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青っぽい溶樹。根が平たく遺跡の隙間に入り込んでいる。
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タ・プロムのように記念撮影する台があったが、撮影する観光客は居ない。
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つい、2カ月前に崩壊した部材を一時保管している場所。
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一刻も早い補強が望まれる。
バンテアイチュマールは、他では見られない珍しいレリーフや彫刻類が見られて、また、訪れる観光客も少ないので静かで文字通り野味あふれるアドベンチャーな遺跡だ。プリアカンよりもなお興奮度が高い。遺跡好きには本当にたまらない。 -
12:00、バンテアイチュマールを後にする。結局2時間30分見学した。
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おそらく正規の入口、南参道が右手に見える。南に入口があるのも珍しい。
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運ちゃんにバンテアイチュマール南にある衛星寺院、タ・プロムだけ寄ってもらう。
村の中を走る。 -
まぁまぁのデコボコ道。
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脇道を入っていく運ちゃん
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本当にこんなところにあるのか?と思っていると、
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あった!
木々の間に四面像の祠堂が一基だけだがひっそりと建っている。 -
イチオシ
環濠の向こうに建つ祠堂がとても美しくてどうしても見たかったのだ。
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12:20、シソポンへ戻る。
どうも会話の端々に”カップ”という言葉が付いてくるので、もしかしたらタイ語で返してやるとどうかなと思って聞いたら、それまであまり喋らなかった運ちゃんが「おぉ、タイ語喋れるのか!」「これからどこ行くんだ?」とか、「実はタイの客が多いんだ」とか話してきた。カンボジア人と日本人がタイ語で意思疎通、という訳の分からない展開だが、こちらもクメール語よりタイ語の方が助かる。 -
本当はポイペトのボーダーを越えてタイへ行きたいんだけど、この後行けるか?と問うと、「良いけど追加料金はおくれよ」と返してきた。よっしゃ料金交渉開始!
で、シソポン~バンテアイチュマール往復25ドルは決まっていた。それを含め、2,000バーツでどうだ?と。日本円で6,700円かぁ。。と考えていると、「もしくは50ドルでもいい」と。。。(。´・ω・)ん?
50ドルだと、5,650円だぞ。じゃぁ、ドルで払う!
と決まったら結構な勢いでポイペトへ飛ばす。
想定していた道と違い、タイとの国境に近い道を南下する。 -
13:50、ポイペトの町に入ってきた。フンセン首相が何か訴えている。
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13:53、国境ギリギリまで送ってくれた。
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良いやつだった。
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”DEPARTURE”と書いた小さなイミグレでパスポートを出すと、あっけないほど簡単に出国スタンプを押される。
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この線路を歩いてタイ方面へ。
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振り返って見る。
ここはお互いの不干渉地帯なんだろうけどあまりにもスルーな感じ。 -
若干不安になりながらも歩き続ける。
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途中の飲食店は、もうバーツ表記に変わっている。
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途中、小さなマーケットを抜ける。
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カンボジア側を見る。
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正面にタイの国境ゲートが見えてきた。
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この通路を向こうまで渡ればタイ。
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国旗が変わった。
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タイ側からカンボジア側を見る。
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タイ側のイミグレだ。
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”アランヤプラテート”の表示が。
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おぉ!ワチラロンコン国王陛下。この旅では何度もタイとのボーダーまで行きながらなかなか越えられなかったけど、ようやくタイの地に帰って参りました。
***壮大なるクメール大帝国を訪ねてⅡ(本編)おしまい***
最後までお読み下さり、ありがとうございました。
バンコク編に続きます。
テスヤ -
今回のルート
12/28プノンペン空路入り~12/29コンポントム(ソンボープレイクック遺跡群)~プノンデック(大プリアカン寺院)~12/30プリアヴィヘア(コーケー遺跡群)~12/31スラ・アエム(プリアヴィヘア寺院)~アンロンベン(ポル・ポト史跡/タ・モク史跡)~1/1シェムリアップ(アンコール遺跡群)~1/3シソポン経由~(バンテアイチュマール)~1/3ポイペト出国
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