寒空に蕾も縮む梅の花＠大倉山梅林

2019/02/13 - 2019/02/13

なかなか厳しい寒さが続き、出掛けるのも躊躇する中、ネットで大倉山梅林の開花状況を調べると、「早咲きの梅は８分咲き程度で見頃を迎えている」とのことで出掛けてみましたが、果たして、寒空の下の観梅は如何に・・・。

エリア 横浜(神奈川)

• 旅行の満足度: 4.0

大倉山梅林　12:50頃

東急東横線の大倉山駅からちょっと急な坂道を上り梅林入り口に到着。

大倉山梅林には、46種類、約220本の梅の木があるそうです。
早咲き→中咲き→遅咲きと順番に開花するため、
1月～3月まで梅の花を楽しむことができます。
長い期間梅を楽しむことができます。

大倉山公園 公園・植物園

大倉山梅林

ご覧のように、どんよりとした寒空の下、
この辺りの梅の木はまだ開花していません。
寒さのせいか、開花のペースがゆっくりだとか。

31回「大倉山観梅会」が、2月16日～17日に予定されています。
観梅会では、野点や地元商店街による出店や園芸品の販売、
箏・尺八・三味線などの演奏、舞踊などで賑わうのですが、
この状態ではちょっと寂しいかも。

大倉山梅林の由来

東横線開通直後、東急電鉄が乗客誘致のために土地を購入し、昭和6年に梅林として整備。
最盛期の昭和12年ごろには、14種類１千本を超える梅の木があったそうですが、
戦争中には燃料として梅の木が切られ、芋畑として転用されたそうです。
昭和25年から40年ころまでは、梅まつりも行われ大いに盛り上がったそうですが、その後、施設の老朽化、梅の木の衰退が目立つようになり、昭和62年に梅林の大部分を横浜市が買収し、再整備して現在に至っています。

大倉山梅林　「冬至梅」

この木は満開といっていいのでしょうな。

大倉山梅林

早咲きの梅（八重旭、野梅、紅千鳥など）は見頃を迎えていますが、
本数の多い中咲きの梅（白加賀、唐梅など）は３～４分咲きです。

大倉山梅林　「楠玉」

可愛いピンクの花ですが、咲いているのは僅かでした。

大倉山梅林　「紅千鳥」

この木はなかなかよく咲いています。

大倉山梅林　「野梅」

早咲きに分類されるだけに、結構咲いていますが、
木によって差があるようです。

大倉山梅林　「花香実（はなかみ）」

結構咲いていますが、青空だといいのですが。

大倉山梅林　「花香実」

花が固まって咲くのは寒さのせいではないと思いますが。

大倉山梅林

古木も多いのですが、年老いても花をつける生命力は凄いですね。

大倉山梅林　「白滝枝垂」

この池の周りに紅白の枝垂れ梅があるのですが、まだ咲き始めたところです。

大倉山梅林　「八重旭」

この品種も早咲きに分類されるのでしょうか？
そこそこ咲きそろっています。

大倉山梅林　「見驚（けんきょう）」

八重旭とよく似た花ですね。
名札がないと区別がしにくいかも。

大倉山梅林　名前が不明

木に付けられた番号は「８９番」でした。
この花くらいしか咲いていませんでしたが。

大倉山梅林　「唐梅」

梅林内を流れる小川をバックに。

大倉山梅林　「白加賀」

中咲きに分類される白加賀、観梅会までにもっと咲くといいですね。

大倉山梅林　「玉垣」

まだまだこれからですね。

大倉山梅林　「鹿児島紅」

大倉山梅林　「長寿」

名前の通り、年季の入った梅の木のように見えました。

大倉山梅林　「古今集」

この木もまだまだこれから。

大倉山梅林　「玉牡丹」　13:30頃

背景に青空が見えるようになりました。
曇天だったのが、この辺りから青空が広がってきたのです。
ラッキー！

大倉山梅林　「八重旭」

梅林の一番奥のほうにある八重旭。

大倉山梅林　「八重旭」

モコモコ感が特徴かな。
青空は雲間に。

大倉山梅林　「冬至梅」

気温は低いですが、青空が見えると感じが変わりますね。

大倉山梅林　「紅千鳥」

青空をバックに。

大倉山梅林　「野梅」

折角、青空が広がってきたので、梅林内を2周近くしてしまいました。

大倉山梅林　「紅千鳥」

寒い中、梅の絵を描く人も。

大倉山梅林　「白滝枝垂」と「紅千鳥」

大倉山梅林　「見驚」

大倉山梅林　「田子の浦」

大倉山梅林　「筑紫紅」

大倉山梅林　「杉田」

名札に「杉田」と書かれていたのですが、
あまり見たことのない品種ですね。

大倉山梅林　「緑咢梅」

名前の通り、緑色に見えます。

大倉山梅林　「八重寒紅」

大倉山梅林　「白加賀」

大倉山梅林　「月影」

こちらも蕾は緑色です。

大倉山梅林　「小梅」

曇天から青空が広がり、
なんだか得した気分になりました。

大倉山梅林　「冬至梅」

よく咲いている冬至倍です。

大倉山梅林　「小梅」

大倉山梅林

大倉山梅林

到着した時と同じ場所ですが、空が明るくなっています。

大倉山梅林　「八重野梅」

1時間半ほどの観梅を終え梅林を後にしました。

大倉山記念会館（市有形文化財）

梅林の横にある大倉山記念館は、
実業家で後に東洋大学学長を務めた大倉邦彦（1882-1971）により昭和７年（1932）「大倉精神文化研究所」の本館として創建されました。
昭和56年（1981）横浜市が寄贈を受け、大改修、昭和59年（1984）横浜市大倉山記念館として生まれ変わりました。

横浜市大倉山記念館(旧大倉精神文化研究所本館) 美術館・博物館

大倉山記念会館　１Fの階段

設計は、北海道銀行本店、横浜正金銀行東京支店などを手がけ、
日本建築史に大きな足跡を残した古典主義建築の第一人者、長野宇平治（1867-1937）。
「東西文化の融合」を掲げた大倉邦彦の理想に深く共鳴した長野は、古代ギリシャ以前の”プレヘレニック様式”という世界的にも希少な建築様式と東洋の意匠も取り入れた独特の様式美を持つ建造物を創り上げました。

横浜市大倉山記念館(旧大倉精神文化研究所本館) 美術館・博物館

大倉山記念会館の天井

寒い日が続いていますが、天気予報では、この後は一気に暖かくなり、
桜の開花も例年よりも早くなりそうとのこと。
春の訪れが楽しみですね。

（おしまい）

横浜市大倉山記念館(旧大倉精神文化研究所本館) 美術館・博物館