2017/04/06 - 2017/04/09
192位(同エリア254件中)
爺一人旅さん
ニャチャンのホテルでクイニョン行バスを予約したら、有難いことに、次のホテルまで送ってくれるよう、運転手に交渉してくれた。車は、海際の道路を快適に飛ばして、6時間ほどでクイニョンのホテルに着いた。外国人が、この町を訪れるのは稀なようで、観光地なら在るはずの海岸沿いのレストランも、数軒見かけただけだった。ここでは、7か所の遺跡を周るつもりだったが、車の手配がうまくいかず、2か所になってしまった。それでも、街の北部に在る博物館も訪問出来て、探していたクメール遺跡との接点が見つけられたのは良かった。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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10人ほどの客を乗せたバンは、海岸線に沿って高速で北上していく。通り過ぎる町や村では、家の改築が旺盛だ。こんなところにも、ベトナムの景気の良さが現れている。ハノイとホーチミンを繋ぐ高速道路は、もっと内陸を通るのだろうか。風光明媚な、海岸を入れてもらいたいものだと思う。
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少し内陸に入ると、田園地帯が広がっていて、相変わらず役牛が放牧されている。端から眺めたのんびり雰囲気は、当の農家さんには無いのだろうが、私には子供の頃の母の実家を思い出して懐かしい。
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初めて、ディーゼル列車に遭遇した。本数が少ないので、中々お目にかかれない。2018年の旅で、ダナンからフエに移動した際に利用したが、普通の車内販売に加えて、ホッカホカ昼食弁当の予約も来て、ローカル色一杯の楽しい車内だった。
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バンが到着したホテルは、頑丈そうな外壁を持つ年代物。客がいない受付では、母と息子が微笑ましく対応してくれたが、息子曰く「良い職が無い」のだそうです。遺跡訪問の話をすると、息子の友達に車を頼んでくれた。
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クイニョンでは、7か所の遺跡訪問を予定していたが、配車の都合で「ビン・ディン遺跡」と「バン・イッツ遺跡」になってしまった。以前は、バイタクで周ったという人も居たようだったが、昨今の選択は車だけになって費用も多くなったと思う。
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最初のビン・ディン遺跡は、ホテルから10分くらいの街中にある。日干し煉瓦を使った高い塔が特徴で、拝殿内からは空が見えた。
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似通った2つの建物が並んで、屋根の形状と装飾は異なっている。中型の遺跡は、回廊や中庭などを取り巻く結界がありそうなものだが、チャム王朝のそれには見られない。
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屋根を見上げると、小さな家が沢山並んでいる。仲良くしようと言う理念なのか、コミュニティーを示しているのか分からないが、クメール遺跡には無かった。
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拝殿の中には、申し訳程度の祭壇が用意されていただけだった。
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もう一方には、リンガの祭壇があったが、後から造ったもので、オリジナルは盗まれたのか。価値の高い置物は、フランス統治時代に持ち去られて、ルーブルに在ると言われているが、行ったことがないのでわからない。
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今度は、山に向かって移動します。
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更に40分ほど走ると、山の上に「バン・イッツ遺跡」が見えてきた。外国人のグループが、サイクリングをしている。同じところに行くのだろうか?
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登り口に物置の様な発券所が有るのだが、誰もいない。運転手は、イケイケとジェスチャーをする。誘惑に駆られている内に、何処ともなく爺さんがやって来たので支払いをしたら、券もよこさずに行けと言う。懐に入れるのか、よく見かける態度だ。200mほどの階段を登っていくと、珍しい事に門が出てきた。チャム王朝の遺跡は、拝殿だけだと思っていたが違ったようだ。
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山の頂上なので見晴らしがよい。ビデオカメラを抱えたクルーがいて、風景を撮影していた。しっかりした機材だったので、TV局なのかとも思った。
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少し遅れて、自転車で周っていた、フランス人のグループが登ってきた。お互いに写真を撮ったら、持っていたカメラが同じNIKONだったので、何故か健闘をたたえ合って分かれた。変なところで、連帯が生まれた。
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拝殿に在ったのは、レプリカ。でも、お線香が焚かれている。近くの人が、朝早く来て綺麗にしていくのだろうか、頭の下がる思いである。
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横には、もう一つの拝殿がある。ファンランで見た、茅葺屋根風の建物で、堂々としていて圧倒される。しかし、中は伽藍洞になっていた。上から見下ろすと、地平線までが一望できる、ここは良い場所だ。この時代の人は、お寺が全てを見ているのだと感じたのかもしれない。
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脇を少し下ると、もう一つ拝殿がある。フランス人グループが、先に入っていくが、何か残っていれば良いのだが。
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残念ながら、中には何も残っていなかった。暑くなってきたので、中でごろんとしてから戻ることにする。
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下から見上げた遺跡。クメール遺跡の中でも、バンテアイ・スレイはその緻密さで群を抜いていると思うのだが、チャンパ遺跡も細かな造りが有って面白い。7か所が2か所になったのは残念だったが、何時か残りを訪問したい思いは強くなった。
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翌日は、一日掛けてクイニョンの街歩きをした。ホテルから中心街の総合博物館まで5~6km有ったが、海岸沿いを潮風に吹かれて歩いて見るのも楽しくて、距離は苦にならなかった。館内には、古代遺跡だけではなくて、ベトナム戦争や独立に関する展示も多くあった。
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クーラーは無かったが、ファンが回っていて汗が引く。盗難に遭わないように、遺跡から取り外してきたものも多い様だ。
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何処かの遺跡に残っていたのか、クメールの紋章と同類の物を見つけた。遥か昔に、クメール文明との接点を持っていた証拠になっているそんな展示物で、訪問目的の一つが達成できた。
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クメール遺跡では、門柱や壁に巫女像(デバタ―像)が彫ってあるのを見かけるが、こちらは踊っているので動きが感じられる。
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千手観音像の様な石像も有りました。
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展示してあった、ヒンズー教のドラゴン?(上)。この像は、この後のミーソン遺跡群でも、建物の支え部分に一部残っていました。ミャンマーのバガンのお寺にも、似たような彫刻が有りましたが、こちらは仏教です。火を噴く彫刻ですが、転生輪廻に関係したものです(下)
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ヒンズー教の司教像(左)と思われるが、トルコ旅行で見た「回る宗教」の人形(右)を思い出して、思わず笑ってしまいました。雰囲気が似ていたので。
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ベトナム戦争当時の資料が、展示してありました。ホーチミンでもハノイでも、戦争関連の展示は至る所に在ります。現地ツアーに参加すれば、爆撃で破壊された遺跡の話が沢山出てきます。それだけ、まだ新しい記憶なのでしょう。
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見学が合わって、敷地内のCafeで珈琲を飲んでいると、ふと目に留まった高校生の集団です。何をしているのかと思ったら、軍人から銃の使い方など教わっていたようです。ベトナムには、徴兵制が有ることを思い出しました。
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帰りは、海沿いをゆっくり戻りました。左が海で、直ぐに山になります。落ち着いた小さな街で、リゾートホテルも有るのですが、何故か観光客がいません。良い時期に来たのかも知れません。この後は、ホイアンに移動します。
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