2017/04/02 - 2017/04/06
8位(同エリア8件中)
爺一人旅さん
2017年の春に訪問した、ベトナムのファンランとニャチャンです。ホーチミンからバスで7時間ほど揺られ、観光地とは無縁のファンランに着きました。ここは小さな町で、普通観光客は来ません。ベトナム訪問の目的が、チャム王朝の遺跡だったので、おかげでゆっくりと周ることができました。次の目的地ニャチャンは、バスがホテルに来て、移動は大変便利でした。ここは有名な観光地で、欧州人グループと中国人団体観光客が幅を利かせていました。海沿いには、しゃれたホテルやレストランが並んで、近代的な様相を見せて爽やかですし、空いている浜辺でも海水浴が楽しめます。街の北部にあるポーナガール遺跡は、何処からでも簡単にアクセスできる距離で、修復保存状態も良くて楽しめました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
早朝ホーチミンのホテルを出て、ボッタクリ・タクシーに絡まれながらも、タイムリーに見つけたVinasanタクシーで、ミエンドンバスターミナルに到着。ファンラン行きは本数が少なかったが、切符を買うと若い兄さんがバスまで連れて行ってくれました。停車中のバスの本数が半端でないので、切符だけでは探すのが大変なターミナルでした。
-
噂のスリーピングバスに当たったのは、ラッキーでした。出発すると、あちこちで客を乗せていき、終いには通路が座る客や寝そべる客であふれてしまいました。乗車時は、靴を脱ぎます。降りる時間になると、客は出入り口付近に詰めていて、バスが減速するとドアを開けて飛び降りていきます。乗る客がいないと、停車しません。私も、停まらないうちに、素足で飛び出しました。そこには、バイタクが待ち構えていて、ホテルまでの価格交渉です。
-
ホテルの入り口には、商売繁盛の布袋様と線香。安い部屋の割には広くて清潔でしたが、ほとんど何もなく、でも朝食付きでした。朝6時には、従業員が廊下を掃除している姿を見ると、本当に真面目な方達だと思いました。ちなみに、この日客は私だけでした。
-
朝食が済んだら、ホテル前にたむろっているバイタクに声を掛けて、ポークロンガイ遺跡に行ってもらいます。5-6㎞ですが、ちょっと天気が気になります。町を出て、小さな集落を抜けていくと、見えました遺跡です。ちゃんと整備された、公園の様になっています。早かったのですが、ちゃんと入場料は取られました。
-
この当たりからホイアンまでは、チャム王朝時代に建てた宗教遺跡が残っていて、チャンパの遺跡として知られています。 ヒンズー教遺跡なので、シバ神のレリーフがありましたが、レプリカでした。
-
カンボジアのクメール文明との接点は有ったはずですが、遺跡の形は別物で、茅葺の屋根を思わせるような作りです。草の生えているのも多くあって、何やら弥生時代に迷い込んだかの様です。中は伽藍洞で、全て持ち去られていたのが残念でした。
-
拝殿ですが、入口の上の楕円のくぼみには、シバ神のレリーフがあったはずです。崩れかけた入口ですが、中に入れます。
-
別の入口で見た、シバ神のレリーフ、レプリカです。見終わって、さあ帰ろうとしたら雨が降ってきました。爺さんはレインコートを前に着てぐんぐん走って行きますが、後ろの私はずぶぬれでした。
-
ファンランの街歩きに出かけました。中心部に向かう通りですが、至る所国旗が立っています。
-
途中に小奇麗なCafeがあったので、ベトナム式珈琲を頼みました。穴の開いたアルミ容器に珈琲粉を入れて、熱湯を注いで待つと、珈琲が出てきます。現地の人曰く、下のコップに少しずつ落ちていくのを眺めながら、ゆっくりするのがベトナム人だそうです。珈琲は濃いので、氷り水で割るか一緒に飲みます。ゆっくりできるひと時、美味しいですよ。
-
街ぶらしている途中から、雨が降り始めました。飛び込んだ店先で雨宿りをしていたら、店のご主人が椅子を貸してくれました。地元の人の親切が、身に沁みます。
-
雨脚はさらに強くなってきて、屋台の人もあきらめ顔です。何時ものことなのでしょう、気長に上がるのを待っている様子です。
-
学校帰りの一団が、自転車、バイク、電動バイクで走り抜けていきます。電動バイクは、至る所で目撃しました。車体の耐久性は分かりませんが、ガソリンスタンドの少ない場所では、通学の良い足になっています。
-
次の目的地ニャチャンは、ホテルに来た大型バスで向かいます。ベトナム国内の移動は、主にバスかミニバンですが、兎に角便利です。ミニバンは小回りが利いて、向こうのホテルまで行ってくれることもあります。ニャチャンでは、全く想定外の場所で降ろされてしまい、如何しようと迷っていたら、バイタクの爺さんが寄ってきました。2ドルでホテルまで行くと言うが、走ったら別のホテルに着きました。「爺さん頼むよ!」と日本語で言ったのが通じたのか、仲間に聞いたりして見つけてくれましたよ。何となくチップを欲しがったようでしたが、着いて2ドルの約束なので「サンキュー」で終わりにしました。
-
ニャチャンは、南シナ海に面した、有数の観光地です。右に見える海岸沿いは広くて清潔感溢れ、道路沿いには沢山のホテルとレストランが連なっています。一歩町側に入ると、小ぶりのレストランや気の利いたフルーツショップに、外国人の賑わいが有りました。
-
泳いでいるのは、ほとんどが欧州人と思われます。フランス人をよく見かけましたが、アメリカ人は稀です。途中で出会ったアメリカ人が、中部から北は危険なので行くなと言われたと、冗談ともつかず話していました。現地のミーソン遺跡ツアーに参加した時は、ガイドがアメリカ軍の北爆の非難ばかり言っていましたから、アメリカ人が参加していたら、耳の痛いことでしょう。
-
街の一角には、大型のホテルやショッピングセンターも有りますが、大半は庶民的な小さな店です。ベトナム珈琲が100円くらいで、ゆっくりと時間が過ごせます。この街そのものが妙に明るくて、何かワクワクしてきます。
-
夕飯を探して街ブラしましたが、とにかく外国人と若い女子が多いです。観光地なので店の閉店も遅く、いつまでも人通りが絶えませんが、バカ騒ぎをする人は見かけませんでした。
-
ホテルで、生春巻きが食べたいと言ったら、この店を紹介してくれました。ホテルの対面にある普通の店ですが、若いカップルがやっていて、話しながら色々食べられました。こういう場所、好きですね。
-
いよいよ、ポーナガール遺跡です。歩いても行けそうだったのですが、帰りに回してタクシーで行ました。北にある大きな橋を渡ると、全容が見えてきます。
-
入場料を払って入ると、大きな柱が見えます。相当大きな建物があったようです。
-
上に登って眺めた柱です。全てレンガです。
-
階段を上がっていく途中で、レプリカですがシバ神のレリーフを見ました。女性の顔で、後で知ったのですが、シバ神の妻「ウマー」だそうです。
-
頂上の広場は、タイル敷きで歩きやすく、奥には土産物屋も有ります。これは、シバ神の妻「ウマー」のある拝殿で一番大きな建物です。素焼きレンガを使っているので、細かな凹凸も表現されています。
-
隣に在る中クラスの拝殿です。
-
祠の様な小さい拝殿ですが、中にも入れます。
-
奥にも遺跡があって、その周りに土産物屋が並んでいます。ちょっとした、客寄せのイベントもやっていました。シャッター押しを頼まれた何人かの中に、中国大連からの若者がいました。昔は色々あったねと言ってら、終わった過去の事ですよと言って笑っていました。木陰で休むのも、土産を見るのも、360度のパノラマを眺めるのも良い場所で、くつろげました。
-
休んで疲れもとれたので、帰りはこの橋を渡って歩いて帰ります。ホテルまでは5-6㎞ですが、途中で街の生活が観られます。
-
橋の下の小さな湾には、沢山漁船が停泊しています。直ぐに、沖に出られます。
-
ホテルとの中間あたりには、ニャチャン大聖堂があります。大きさでは、サイゴン大聖堂を凌ぎそうです。
-
高台の上の、本聖堂です。
-
中は広いのですが、飾りが少なくて殺風景です。サイゴン大聖堂の方が、見ごたえがあります。
-
庭に在った十字架の礼拝施設には、お線香があげられていました。仏教との折衷でしょうか、時々見受けられます。この後は、海岸に行ったりCafeに行ったりして、ゆっくり過ごしました。いよいよ、クイニョンへ移動です。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
33