2019/01/20 - 2019/01/24
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空飛ぶドクターさん
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平成も最後の31年になりました。1月16日(水)から1月24日(木)まで6泊9日間で南部アフリカ4ヶ国を訪ねる旅です。いつも以上に飛行機に乗っている時間が長いのでホテルで寝るのは6泊だけです。順番が少しややこしいです。まず、福岡から香港経由で乗り換え目的のヨハネスブルク(南ア共和国)へ、そしてヴィクトリアの滝近くの空港・リビングストン(ザンビア)
へ行き、すぐに車で国境を越えてヴィクトリアの滝(地名)(ジンバブエ)のホテルで3泊です。でも、翌日は一番近いサファリのチョベ国立公園へ行くため国境を越えてボツワナへ日帰りで行きます。その翌日はフリーにして、ゆっくりザンビア側からも滝を再度楽しむ予定です。最後に、ヨハネスブルク経由でケープタウン(南ア共和国)の観光です。
AFS高校時代の留学先が米国ニューヨーク州の西端でカナダ国境にあるナイアガラの滝の近くでした。その縁で、ナイアガラの滝には何度も行っています。また南米も好きなので、ブラジルとアルゼンチンの国境にあるイグアスの滝にも3回ほど行きました。今回は最後に残った世界三大瀑布のヴィクトリアの滝へ行くのが主たる目的です。調べると、この滝もザンビアとジンバブエの国境にあります。
このフォートラベルの都合上、国別に書きます。最後は、来る時にヨハネスブルク空港で乗り換え、その時に1,000ランド(1ランド=9.5円)をATMでキャッシングしていたアフリカの大国・南ア共和国です。今回の南アフリカ4ヶ国訪問で唯一現地の通貨を使いました。
【1月20日(日)】
今日は一日移動日で、3泊したジンバブエから南ア共和国へ行きます。ただ、空港までの迎えの車が来るのが午前11時と時間があるので、再度30ドル払ってジンバブエ側からヴィクトリアの滝を見に行きました。もう飽きるほど見ましたが、やはり同じ所から見ても今朝は晴れていず虹はありませんし、滝の表情が違います。
一昨日ボツワナ国境まで送ってくれたと同じ運転手が来ました。ヴィクトリアの滝空港への入り口ではアフリカらしく6人くらいの男性が踊りで歓迎してくれます。出発は13時25分で15時5分ヨハネスブルク空港着でまたヨハネスブルク空港を経由します。17時5分の便に乗り継いでケープタウン空港には19時10分に予定通り着きました。ただヴィクトリアの滝空港で気が付いたのですが、同じ南ア共和国航空で13時40分くらいにケープタウン直行便があります。こちらの方が早くて便利に決まっていますが、たぶん料金の問題なのでしょう。
空港に迎えに来たこれから4日間の運転手兼ガイドのEnricoは好青年でした。訛りの強い南ア共和国の英語ですが、インテリらしい彼はイギリス英語に近いのはしょうがないとして、割ときれいな英語を話します。少なくとも聞き取るのに苦労するような英語ではありません。AFS高校留学と医学博士取得後の留学と延べ3年間アメリカ滞在した私は日本人の苦手な巻き舌のアメリカ英語の方が得意です。Enricoの名前はイタリアですが、彼曰く少しもイタリアの血は入っていないそうです。ただ単に、母親が好きな名前で付けられたようです。きっとお母さんの初恋の人かなんかでしょう。よくある話しです。
途中で簡単にケープタウンの街を案内しながら、3泊するホテルへ連れて行ってくれました。いわゆる「ウォーターフロント」地区のすぐ近くでした。アフリカらしい3ヶ国の4日間からいきなり都会へやって来たというのが第一印象です。ビルがたくさんあります。今晩は夕食はついていないので、自分で歩いてウォーターフロント地区へ行き、軽くメキシコ料理のファーストフードを食べました。やはり、それなりの味でした!サッカーのワールドカップで有名になり、治安が悪そうでしたが、この辺りは安全そうなので歩いて往復しました。
【1月21日(月)】
ケープタウンのこのホテルの方が都会的で朝食のバイキング料理も食材が豊富でした。今回それなりの値段を払った訳で、今日は私一人にエンリコが車でガイドしてくれます。実は、ヴィクトリアの滝を見に来るのが今回の主な目的で、珍しく自分で手配をするのが面倒で、昨年マチュピチュ遺跡の旅行へ半分手配を任せたエス・ティー・ワールドが気に入ったので選びました。それと、さすがに欧州、中南米、アジアと違い、アフリカで若干不安もありました。
さすがにエンリコは約束の8時にはすでにロビーで待ってくれていました。天気もいいので、予定通り世界遺産でもあるテーブルマウンテンへ連れて行ってくれました。昨日も見えていましたが、名前通り台地のような地形をしていて、頂上部はテーブルのように平地になっています。麓の駐車場から往復150ランドらしいケーブルカーに乗って一気に頂上へ行きます。回転するケーブルカーなので、どこに立っていても周りの景色を楽しめます。一人で写ってもしょうがないのでエンリコと写真を撮ってもらい、予想通り帰り際に写真セットを買わされ(?)ましたが、300ラッドもしました。まぁ、たまにはいいでしょう。
頂上からは、西側にエメラルド色の海が見え、前方にはビルがたくさんあるアフリカらしくない都会の景色です。でも、雲海で絶景でした。天候によっては足元が悪く危険だし、眺めもよくないので中止になる可能性があると聞いていましたので、こんなにいい天候で眺めもよくラッキーでした。帰りもケーブルカーで下山しました。
次に、Kirstenbosch(カーステンボッシュ)国立植物園へ行きました。花の名前の苦手な私ですが、南ア共和国の国花でもあるproteaを調べたら、何と日本語でもプロテアらしいです。赤っぽいのだけかと思ったら、黄色いのもあります。詳しくない私には少し退屈でしたが、まぁのんびり自然の中で過ごすのは悪くありません。売店ではマンデラの顔写真デザインの紅茶を買いました。
お昼に連れて行ってくれたレストランが最高でした。元イギリスの植民地ですし全く期待していませんでした。最初の前菜はモッツアレラチーズとトマトのカプレーゼ風でした。本場イタリア・ナポリ近辺が好きで何度も行っている私ですが、イタリア以外で食べた中では一番本格的な味でした。次のメイン料理がすごく、あまり見えないですがそばの上にカツオのたたきと半熟卵が乗った上品な一品です。そばもカツオも美味しく、最高でした。どうも、この店のシェフが世界中で修行をし、日本料理も知っていて、フュージョン料理というか、とにかくセンスがいいようです。嬉しいサプライズでした。
午後は、ケープタウン市内観光で国会議事堂の辺りの公園などを散策しました。St. George’s Cathedral(聖ジョージ大聖堂)も立派な外観です。でも、内装はイタリアで見慣れている私には貧弱です。ステンドグラスは立派でしたが。
名前も忘れましたが、その後連れて行ってくれた一帯は家の外装が派手な原色、カラフルな地域でした。解放された人々のエネルギーが爆発したそうです。
次に、ホテルから歩いても行けるウォーターフロント地区へエンリコと行きました。ストリート・シンガーの女性が好みの声でしばらく聞きほれていました。もちろん、チップも入れました。しばらく自由時間をもらえたので、ショッピングに興味のない私は観覧車に乗りました。それなりに、港やテーブルマウンテンの景色をやや高い所から楽しめます。看板でHusband Day Care Centreというのがあり笑いました。デイケアセンターはちゃんとした英語で日本語と同じ。普通は高齢者のデイケアセンターですが、「旦那を預けて奥さんは自由に買い物なりを楽しんでください」と万国共通の冗談です。私以外にも多くの人が面白いので、この看板の写真を撮っていました。
夜はホテルまで送ってもらい、また出かけるのも面倒なのでスープとグリーク(ギリシャ)サラダを食べました。それなりの味でした。180ランド程度でした。
【1月22日(火)】
今日も一日エンリコの案内で観光です。喜望峰まで行くので、車で1時間以上かかります。昨日テーブルマウンテンから見たきれいな海岸を右手に見ながら南下して進みます。途中で、ダチョー飼育場に立ち寄りました。思ったほど大きなダチョーではなく、人懐っこくエンリコが枝を折ってやると、餌として食べます。もうこの辺りはアフリカ大陸の最南西端、ケープ(岬)半島にある美しい岬、ケープポイントです。ここも世界遺産です。
ケープ・オブ・グッド・ホープが喜望峰です。海には海藻があり、何とよく見ると岩の上にアザラシもいます。小高い丘に上がると、左側に大西洋、右側にインド洋が見えます。大西洋とインド洋がぶつかる所で線ができ色が変わると思って聞く人が多いそうです。もちろん、そんな馬鹿なことはありません。ただエンリコに指摘されましたが、大西洋側は波が高く白く見えますが、インド洋側は波がなく青い海だけで白い波はありません。
今日の昼食はこの観光地のTwo Oceans Restaurantです。ここも嬉しいサプライズでした。ミニ・シーフードプラターはタイガー・プローン(中サイズのエビ)6尾、イカフライ、白身魚(Line Fishと書いてますが、それは一本釣りの意味のはずです)ですが、これが意外と美味しい!まるでイタリア南部の魚介類料理のようです。その前に生野菜サラダと滅多に自分では食べないデザートまでありました。これはツアーに込みですから、払ったのはドリンク代の42ランドのみです。
来る時はケープ半島を西端から南下して来たわけですが、東端を北上して行くとサイモンズタウン、ボルダーズ・ビーチにやって来ました。何とペンギンが普通に暮らしている天然の場所です。最高です。海で泳いでいるペンギン、潜ると意外と素早い動き、穴を掘って卵を育てている母親、近くで口を開けて声を出しているペンギン、ヒレがあるので可愛いヨチヨチ歩きしかできないペンギン。楽しめました。ジンバブエからやって来て、急に都会的なケープタウン(南ア共和国)に来たわけですが、今日はダチョー、アザラシ、ペンギンと一気に動物が見れました。さすがアフリカです。サファリにはいない動物たちです。
一日楽しめましたが、それでも午後5時前にはホテルに戻って来たので、ここでもプールで少し泳ぎ、夜はまた自分で歩いてウォーターフロント地区へ行き、昨日目星をつけていたCape Town Fish Marketでムール貝とシーフード焼きそばを食べましたが、ここはイマイチでした。310ランドでした。
【1月23日(水)】
いよいよ帰国の日です。午前8時半にエンリコが迎えに来ます。大きなケープタウン空港へ早目に着きます。気に入ったエンリコですし、余ったランドが240ほどあったので、チップとしては奮発して全部(2400円程度)あげました。帰りはヨハネスブルグを経由せずに、直接ここから香港までキャセイ航空です。ですから、JALのサファイア会員でラウンジが使えます。午前11時5分出発、翌日の24日(木)早朝6時55分頃香港に到着しました。ここでも、ラウンジが使えます。8時45分発で午後1時に福岡空港へ到着して、今回のアフリカ南部の旅が終わりました。
空飛ぶドクター(登録商標)
坂本泰樹
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- その他
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 航空会社
- キャセイパシフィック航空 南アフリカ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- エス・ティー・ワールド
PR
-
南ア共和国航空機内
-
短距離路線の割には豪華な食事
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空からのヨハネスブルグ近郊
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ケープタウン近郊
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可愛いマンゴ航空
南ア共和国のLCC -
ケープタウン
満月と観覧車 -
Lion's head
ケープタウン -
アフリカとは思えないビル群
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ケープタウン街並み
雲海 -
ケーブルカー
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回転するケーブルカー
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ケープタウンの街並みを背景に
雲海も -
イチオシ
テーブルマウンテン頂上からの
ケープタウン街並み -
ポスター
ケープタウンの航空写真
テーブルマウンテン
手前の丸いのがサッカーワールドカップの会場 -
カーステンボッシュ植物園
-
プロテア
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プロテア
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カーステンボッシュ植物園
七面鳥に似た鳥たち -
カーステンボッシュ植物園
pineapple flower -
南ア共和国と言えば
ネルソン・マンデラ -
ケープタウンのレストラン
前菜
モッツァレラチーズとトマト
(カプレーゼ風) -
ケープタウンのレストラン
そばとカツオのたたき、半熟卵のせ
(分かりやすく崩した後の写真) -
ケープタウン
アメリカのようなスカイスクレイパー -
ケープタウン
国会議事堂 -
ケープタウン
St. George's Cathedral内部のステンドグラス -
ケープタウン
カラフルな家が並ぶ一角 -
カラフルな家の一角で
自分がモデルと自慢する女性 -
ケープタウン
ウォーターフロント地区
観覧車とテーブルマウンテン -
ウォーターフロント
ストリート・シンガー -
観覧車からのウォーターフロント
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ケープタウンの海岸
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ケープポイント近くの海岸
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ケープポイント
ダチョー飼育場
枝を餌にすると近寄って食べるダチョー -
ケープ半島
よく見ると真ん中に亀が -
イチオシ
ケープポイント
鳥たちとアザラシ
高波 -
ついにやって来た
アフリカ最西南端
喜望峰 -
喜望峰
エメラルド色の海 -
ケープポイント
Two Oceans Restaurant
豪華で味もいいシーフード盛り合わせ -
ケープ半島東側
ボルダーズ・ビーチ、サイモンズタウン -
イチオシ
ボルダーズ・ビーチ、サイモンズタウン
海の中のペンギン -
ボルダーズ・ビーチ、サイモンズタウン
ヨチヨチ歩きのペンギン -
ボルダーズ・ビーチ、サイモンズタウン
大事に2つの卵を守っている母親ペンギン -
まるでコーラスでも歌っているような
ペンギンたち -
ケープタウンに戻る方向
テーブルマウンテンが見える -
夜のウォーターフロント
-
ケープタウン
ウォーターフロント
「亭主デイケアセンター」
冗談が面白い看板 -
ケープタウン空港
見送りのEnricoと -
帰国途中
空からの香港
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