2019/01/25 - 2019/01/25
351位(同エリア20561件中)
Kちゃんさん
長い期間を掛けて建設中だった香港-マカオ/珠海間の海上を結ぶ港珠澳大橋が昨年10月から開通しました。 年に何度か香港を訪れる私とすれば丁度良い機会が無く3ヶ月が過ぎてしまいましたがやっと香港で半日の時間がとれましたので、ただ橋を渡るためだけにマカオへ向かいます。 橋そのものをバスで渡るにはイミグレもスムーズですしバス乗車時間もフェリーよりだいぶ短いのでこれまでより楽だと感じましたが、これはあくまでも香港空港を起点とした場合で、九龍なり中環などからのマカオ移動でしたら乗り継ぎの手間と時間を考えれば、まだまだ上環や九龍からのフェリーに分があるように思えます。 料金も大橋部分のバス料金だけを捉えれば安いように感じますが、香港市中から空港横の港珠澳大橋口岸へ向かうための料金を加えれば差はだいぶ縮まります。 これは単純に料金を比較すればバスがとにかく安いですが、市中から港珠澳大橋口岸へ向かうバスはA系統を利用すればHKD40以上、E系統を利用すれば料金は安くなりますが空港手前の青湧から空港施設内をアチコチ廻っていきますのでとにかく時間は掛かります。 なお、空港までエアポート特急を利用した場合には料金は同等か逆転してしまいます。 香港側のイミグレ/マカオ側のイミグレともにとにかく立派で大きく広いもので、これまでの上環フェリーターミナルやマカオ外港の施設から比べれば別次元のものでした(タイパのイミグレは既に綺麗になっています)。 そんなわけで今回はバスで往復しようとも思いましたが、その日の宿を中環に予約してあったため、帰路はフェリーとし、港珠澳大橋開通後のフェリーサービスがどうなっているのかも様子を見ます。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 高速・路線バス 船
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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東京からの夕刻便で香港へ向かったため、到着は23時過ぎ、旺角のホテルへは0時頃となってしまいました。
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香港の標準からすれば安いほうですが、結構な料金のホテルで朝食はこんなメニュー。
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「HongKong Treat」というセットを注文。 牛肉の載った麺に玉子とフルーツです。 この甘辛く煮込んだ牛肉はなかなかのものでしたが、麺はインスタント。
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牛肉を先に食べて、玉子を麺に載せます。 いわゆるホテルのブッフェ朝食ではありませんが、これはこれで・・
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宿はネイザンロードまで2ブロックくらい。 朝のネイザンロードは交通量こそすくないもののバスは既に通勤客で混んでいます。
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宿の周辺を散歩しますが、このあたりは問屋街。
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永東バスは香港と広東省各都市を結ぶバスを運行しています。 香港旺角の乗り場ですね。
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問屋街ですが、この辺りの中心はフルーツ。 昨晩ホテルへ向かうタクシーのなかからは、道路中にトラックから降ろされたフルーツが積まれ、車1台分通るのがやっとの状況でしたね。
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路地に入れば更に活気がまします。
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結構、日本のものが多くあります。
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さて午前中の用を済ませ、夕刻まで時間がありますので香港-マカオ大橋「港珠澳大橋」を試すために空港へ向かいます。 空港へ向かう高速道路には「マカオ/珠海」と書かれた表示も登場しています。
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空港内には春節に合わせた飾りが設けられています
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これまでの4トラ旅行記や港珠澳大橋の開通とバスの乗り方を指南する記事では「香港空港からB4またはB6のバスを使うべし」とありましたのでバスロータリーへ降り「B4」の表示を目指します。
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と思う間もなくB4のバスが現れ、飛び乗ります。 乗り場はA21やA11等の発車するロータリーではなく、ターミナルビル真下のあたり。
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空港ターミナルナル内でもう一カ所停まりました。 この停留所へは、バスロータリーの方へ向かうのではなく到着ロビーの中にある階下へ降りる階段を使えば早いのかもしれません。
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バスはランタオ島エリアを運行する会社のもの、この路線のために新調したのでしょうシートも真っ新でした。
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港珠澳大橋口岸の供用は開始したものの付近の道路は未完成で工事中のまま。
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こんなところや、
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こんなところを通って口岸へ向かいます。
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近づけば急に視界が開け新しい施設が目に飛び込んで来ます。
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このあたりは空港と東湧あたり周辺の海を埋め立てた場所。 バスは口岸へと向かいます。
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真っ新ですね
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バスを降ります。 空港で乗ってから10分ほどですか。 こちらはB6のバス。
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かき集めた資料からは、青湧/香港空港とのB4/B6バスの他に僅かな香港市中(九龍塘だったかのショッピングセンター)行きのバス、程度しかこの口岸への行き方が無いようでしたが、実際には幾つかの空港リムジンバス系統が乗り入れており、これらを用いれば遙かに簡単に来られることが解りました。 これは後日香港島で撮影したものですが、中環からのA11系統、九龍からのA21系統は空港で客を降ろした後、この口岸まで路線が延長されました。 なお、空港から市内へ向かう場合は空港を発車した後に口岸を経由しますので、これまでより10分ほど余計に時間が掛かると思います。
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バスを降り口岸施設へ入ります。 「混んでいる」とに記事もありましたがこの日はガラガラでした。
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整理用のロープが用意されていますが、人数は全く少なくロープは用無しです。 でも用意が有るということは、これくらいの混雑する時間帯もあるのでしょう。
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出国します。 セキュリティーチェックの無いのはフェリー利用時と同じ。
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バス乗り場は真っ直ぐ。 チケット売り場は右側です。
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単純に切符を買うのでしたら自動販売機が多数あります。 クレジットカードなど利用でしたらこのように窓口も。 マカオまで日中はHKD65/夜間HKD70とこれまでのフェリー料金と比べれば半額以下です。 (なんと65歳以上のシルバーはその更に半額のHKD33) これだけをみれば料金的にはバス利用が圧倒します。
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一応、免税店も
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ここで中国/珠海とマカオ(澳門)へ向かうのは別々のルートとなります。 「マカオ(澳門)」方向へ。
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マカオ方面はD、とEのバス乗り場から
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この金色のバスが港珠澳大橋を渡って香港とマカオ/珠海間のサービスをするバス会社のもの。 資料にはバスの発車時刻(何分毎)など書いてありましたが、実際は乗客の列を前からどんどん乗せていき、「バスが一杯になったら発車」というような運用でした。 座席指定などありませんので満席近くなれば空いている席に座るるしかありませので、グループで一緒に座りたいときは次のバスを待つようにすれば良いと思います。
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ダブルデッカー(2階建て)バスと普通の(1階)バスが混用されていますが、私の乗ったのは普通タイプでした。 発車します。
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シートはこんな感じ。 まあ普通の観光バスと同じです。
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運転席は左側通行の日本や香港と同じ右側なのですが・・
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橋の上の通行は中国式の「右側通行」
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橋はゴンピンロープウェイの横あたりを通って
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空港の南側を通り
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海上橋へ。 御覧の通りバスの他はたまにトラックが居る程度。 まだ一般車には解放されていないようです。
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海上橋の部分へ入り直ぐのところで、東京湾の海ホタルのような施設から海底トンネルへ入ります。 航行する大型船の事を考えれば部分的にこうするしかないのでしょう。
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この橋は6km以上あるようです。
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トンネル内部。
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たまに乗用車が抜いていきますが、黒塗りの高級欧州車ですし一般車は走れないので政府関係の車でしょうか?
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なお、香港/中国を行き来する車にはこのように双方のナンバープレートがとりつけられています。 上が香港のもの、下が中国(広東省)のものです。 この双方のナンバープレート(Wナンバー)を取得するのは簡単ではなく「政府関係に余程のコネが無いと許可されない」とか、「ヤクザが金を積んで取得する」とか聞いたことがあります。
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橋の部分を走行するのはほんの20分くらいでしょうが、景色がとにかく単調で飽きてしまいます。 終点に近づいてきました。 右側2車線が珠海、左がマカオと指定されているようです。 道路の標示ですが、手前から「珠」「海」と書かれています。
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左車線マカオ、右車線珠海の標識を過ぎれば直ぐに終点です。
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マカオ(陸地)が見えてきました。 実際にはこちら側も埋め立てた島。
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料金所? 検問所?
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マカオ側の口岸に到着です。
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だだっ広いバスターミナルと真っ新な口岸(イミグレ)施設です。 今日は好天だから良いですが、この吹きさらしで風が強かったり雨でしたら大変そうです。
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香港へ向かうバスが並んでいます。
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口岸ビル内へ入ります。 昨年出掛けたタイパのフェリーターミナルもそうでしたが、ただただ広く、人は少なく、長い距離を歩き、というおなじような風景です。 香港側の口岸ビルより遙かに広く長い距離を歩きます。
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2階へ上がりイミグレ手続き
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イミグレもこんなにレーンがあっても開いているのは地元民/旅行客用に1つづつだけ(もう一つはシルバーレーン)
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全くあっけなくイミグレを通過し外へ向かいますがこの距離も長いです。 このままUターンして香港行きのバスに乗ろうかと思いましたが、マカオ側の接続交通事情も見ておこうと外へ出ます
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バス乗り場は右側へ。 なお、この口岸には一部の一般路線バスとタイパ/外港フェリーターミナル往きシャトルバスしか乗り入れていません。 マカオ名物のカジノホテル送迎バスはタイパか外港のフェリーターミナルで乗換です。
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左に少し写っているのが一般路線バス。 右奥に写る白いバスがタイパ/外港往きのシャトルバスです。
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シャトルバス乗り場(無料です)
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シャトルバスも結構頻繁に来ます。
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運転席。 マカオも右ハンドル/左側通行。
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動き出して気がつきました。 中国製のこのバスは電気仕掛けでした。
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埋め立て地に造られた口岸からこれまでのマカオ市内へ向かう道はフェンスで仕切られたもの、もしかするとこの埋め立て地は立地的に中国領(珠海)なのかもしれません。
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本来のマカオ市内へ入れば道は狭く渋滞の多いものです。
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外道フェリーターミナルへ到着です。 口岸から10分ほど。
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バスはカジノホテル行き送迎バス乗り場の一角に停まりますので、ホテルへ向かわれる方は乗換は直ぐですが新しくなったタイパと違い、ここは昔ながらの狭い場所にごちゃごちゃと入り組んでいて歩くにも苦労します。 まあ、これがマカオなんですけど。
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送迎バス駐車場もこのような状態。
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で、実はこの送迎バスターミナルに使われている場所は毎年11月に開かれる「マカオグランプリレース」のメインパドック/作業用ピットなんですね。 黒いガラス張りのビルはレースコントロール、手前の道路部分はメインストレートです。
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遠くにマカオ側の口岸ビルが見えます。 遠くから見ると解りますが、マカオ口岸と珠海口岸は一つの埋め立て地に隣り合わせに立地していて、それぞれに専用の取り付け道路で結ばれているようです。
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ここにも春節飾り
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今回は港珠澳大橋を通ってマカオへ渡ることが目的ですので、マカオのカジノやリゾートホテルには用はありません。 帰路のバス利用も考えましたが今晩の宿は中環に予約してありますので、港珠澳大橋が開通しバスが行き来するようになった後のフェリーがどうなっているか様子を見ることとして、帰路はフェリーを使います。
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ターボジェットの切符売り場。 そんなにガラガラふうではありません。 これまで余り料金を気にしたことが無かったのですがマカオ側から乗ると若干安かったのでしたっけ? HKDとパカタの違いとも思いませんが片道150位でした。
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運航便も以前と変わらず頻繁に出ていますね。
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出航です。 天気も良く波もありませんので、こんな日はフェリー日よりです。
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フェリーから見る港珠澳大橋マカオ側口岸
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順調に上環ターミナルに着き下船。 この混雑ぶりは港珠澳大橋の開通前となんら変わらぬ様子に見えます。 やはり香港からマカオへ渡るのはフェリー利用が風情あるのでしょうか? 一種ノスタルジーですね。
なお、ざぁーっとまとめですが時間的には上環-マカオ間はフェリーで60分、乗船前のチケット購入やイミグレ含めても90分でしょうか。 料金は170HKD。 バスの場合は上環-港珠澳大橋香港口岸がA11バス利用で50分、40HKD。 港珠澳大橋香港口岸-港珠澳大橋マカオ口岸がイミグレ含んで約50分、65HKD。 港珠澳大橋マカオ口岸-マカオ外港が15分、無料、で計115分、105HKD、となります。 お値段はバスのほうがお安く(65歳以上のシルバーの方は更に安い)乗換の手間と時間では現状はフェリーに軍配が上がりそうです。 ただ、日本から香港空港に到着後そのままマカオへ向かうには接続するフェリー便の時間を気にすることなく、また料金も1/4程でお安いので今後のルートの中心になっていくでしょう。
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