恐竜のまち、越前勝山を訪ねる

2019/02/02 - 2019/02/03

今回の小旅行の目的はあるワークショップへの参加。ついでにちょっと観光。男ひとりマイカーでふらりと「恐竜のまち」福井県勝山市へ行ってきました。去年の大雪とは異なり雪も殆ど無く、穏やかな天候に恵まれて街歩きも快適で楽しい小旅行となりました。

エリア 勝山(福井)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 3.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 高速・路線バス 自家用車 徒歩

国道８号線から中部縦貫道に入り、30分ほど快適に走るとあっという間に勝山インターだ。この縦貫道が全線開通すると、長野県松本市までは短時間で行けるし、福井市から東京へ行くにも、この道路から長野、中央自動車道経由が最短ルートになる。

えちぜん鉄道勝山駅。時代を感じさせるいい雰囲気。

えちぜん鉄道勝山駅ホーム待合所 名所・史跡

駅舎は文化財。

えちぜん鉄道勝山駅ホーム待合所 名所・史跡

福井方面行き電車が出発待ちだ。そういえば、昨年11月に封切りとなった、ここ勝山市が舞台の「えちてつ物語」、現在も上映中だがまだ見ていないなぁ。横澤夏子主演、笹野高史、松原智恵子等が出演している。行かねば・・・

勝山駅 駅

駅前では恐竜のまちのシンボル、フクイサウルスがお出迎え。

勝山駅裏に車を駐車して九頭竜川まで歩く。九頭竜川に架かるのは長さ335mの勝山橋だ。この橋は上流に九頭竜ダムができるまで、川の氾濫により何度も流されたとのことで、現在の橋は2000年に完成した。

勝山橋から下流方向には福井・石川両県にまたがる大日山(1,368m)が望める。

一方、上流方向には日本百名山のひとつ、大野市の荒島岳(1,524m)が望める。

あらかじめネットで予約したお宿に到着。400年の歴史があるらしいが、クチコミ評価は厳しかったのでどうなるか楽しみ(笑)　指定された駐車場に車をおく。

料亭旅館板甚 宿・ホテル

旅館の裏にまわってみると、立派な門が残っている。ちょっと中途半端だけど・・・

料亭旅館板甚 宿・ホテル

門の後方に武家屋敷と国の登録文化財の蔵もある。食事場所として使用しているらしいが、今回は素泊りなので拝見できず。

料亭旅館板甚 宿・ホテル

さて、前に戻って玄関に入る。

料亭旅館板甚 宿・ホテル

竹下登元総理大臣と一緒に撮影された旅館の大将と女将の写真が玄関に飾られている。ちなみに、このお宿は、司馬遼太郎の「街道をゆく」シリーズの「越前の諸道」の中で、司馬が宿泊した旅館として描かれている。

料亭旅館板甚 宿・ホテル

玄関から廊下へ。

料亭旅館板甚 宿・ホテル

廊下の右側は雪が残った庭。

料亭旅館板甚 宿・ホテル

階段を上がると窓にはステンドグラス。

料亭旅館板甚 宿・ホテル

部屋は6畳かな、男ひとり素泊りには十分。テレビ、冷蔵庫あり、洗面所とトイレとお風呂は共同。部屋はあらかじめエアコンで暖められていて快適でした。

料亭旅館板甚 宿・ホテル

旅館でひと休みしてコミュニティバスの停留所まで数分歩く。バス停は勝山市の中心にあるサンプラザというSCの前だ。

バスに数分間乗り、下車してから10分ほど歩いて目的地に到着。
「上高島 BLUES BAR NECOYA」、今晩ここでブラジル音楽のワークショップがあるのです。
腕利きギタリストのマスターと料理上手のママさんの夫婦で営むレストランバーでライブも多く、また料理も美味しい。

ワークショップ中、合同演奏（マスター、写真お借りしました）

ワークショップ中（マスター、写真お借りしました）

明けて2月3日(日)の朝、晴れて冷え込んだ。日曜日の朝ということもあるが、旅館前の本町通りは人通りも少ない。正面に大日山が見える。

注連飾りがまだ残っている店舗や民家が多く見られる。ここ勝山市では、注連飾りは松の内までではなくて、毎年2月の最終の土・日曜日に開催される奇祭「勝山左義長」まで飾るとのこと。今年は2月23日と24日、24日の夜の「ドンド焼」で九頭竜川原に飾りを集めて燃やされる。
この奇祭「勝山左義長」は300年以上続く祭りで、各町内に建てられた12基の櫓の上で演じられる太鼓と囃子、三味線や鉦などの演奏と仕草は一見の価値がある。私はこれまで数回見に来ている。

しっかりした造りの歴史を感じさせる商家が見られる。

小路にも引き込まれる。

昔は医院だったのだろうか？

伏流水が湧き水となって出てきた大清水。

大清水 名所・史跡

石碑があります。

大清水 名所・史跡

きれいな水が流れています。

大清水 名所・史跡

「花月楼」、素晴らしい建物です。早朝だったので閉館中でしたが、開館時の昼には食事もできます。

料亭花月楼 グルメ・レストラン

説明板もあります。

料亭花月楼 グルメ・レストラン

さて、街歩きを終えて駐車場に戻り、20分ほど走って平泉寺白山神社へ。
季節はずれなので観光客の喧騒もなく、かえって神聖な気を感じられる。残雪があるので途中で引き返す。

平泉寺白山神社 寺・神社・教会

恐竜博物館へ向かう途中に見かけた「勝山市体育館ジオアリーナ」に立ち寄る。
ここは2016年に竣工し、昨年2018年に開催された福井国体ではバドミントン会場になった。また、勝山市からは、2018年4月19日時点でバドミントン女子シングルスランキング世界1位になった「山口茜」選手(地元の勝山高校出身)を輩出している。
そのお蔭でできたアリーナかもしれないなぁ。

途中、恐竜が挨拶。

恐竜のモニュメント。

福井県立恐竜博物館 美術館・博物館

数年前に姪とじっくり見学したけど、今回は時間がないので入館せず。しかし、街中には人影がないのに、ここの駐車場は満車で県外ナンバーがほとんど。すごい集客力だ、さすが日本一の恐竜博物館だけある。次回はゆっくり見学しよう。
ちなみに、毎月一回以上は常設展示入館料が無料の日があるというのもすごい。

福井県立恐竜博物館 美術館・博物館

お昼だ！ランチのために市内の食堂やレストランを回るが、どこも順番待ちの行列だ。どうなっている？やはり県外車が多いことからして恐竜博物館に来た人達なのだろう。恐竜博物館が町に大きな経済的効果をもたらしている。
ようやく「のむら屋」さんの駐車場に車を置けて、行列に並んで13時半過ぎに相席になったがランチにありつけた。福井県発祥ソースカツどん。おろしそば付きにしようか迷ったが、食べきれないと思い断念。次に来た時はそうしよう。

福彩り食堂 のむら屋 グルメ・レストラン

ランチに満足した後、かみさんにお土産を買って帰ることにする。お土産は名物「水羊かん」。水羊かんは一般的には夏の水菓子だが、当地では昔から冬に炬燵に入ってこれを食べる習慣があるとのこと。安全運転で帰って私もかみさんと一緒にいただこう。