2017/11/05 - 2017/11/05
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koba2106さん
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この旅行記スケジュールを元に
栃木県・益子街、秋の陶器市へマイカーで出かけてきました。
古くから庶民的な焼き物を作り続ける街は
皆川マスの三彩土瓶や浜田庄司などで有名になり
今では数々の作家も多く作品を作っています。
そんな陶芸の街・益子には江戸時代から続く
全く手作りの藍染工房が在ります。
綿畑で綿を栽培し、昔からの木製糸車で糸を紡ぎ
手機で糸を織ってから、天然の藍瓶で藍に染めて行く
そんな江戸時代から変わらぬ手作りが素晴らしく
その作業場は文化財にも指定され
江戸時代に築かれたという藍を染める土間は今も現役
昔からの風情も今に伝えながら守られ使われ続けています。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車
-
東北自動車道・栃木ICの在る、栃木市から益子街まで
県道を通り車で約1時間。
今では北関東自動車道が出来ているので
真岡ICまで行き益子街まで交通がスムースなら30分ほど。
しかし年数回ある益子陶器市ともなると
沢山の観光客が訪れるため、県道は渋滞気味になります。
そこで益子街地元民も使う道を進み
真岡市から益子街のひと山南の裏道を行きました。
運良く青空に紅葉し始めた山が映えていて
小さな峠を越えると直ぐ益子市街へ到着。
渋滞とは無縁な便利な裏道が数本あるんです。
道幅が狭いのと曲がり角があまり良く分からず
さらに細い山道なのが少々難点ですが・・・ -
益子街へ到着!
予想どうり街中の有料駐車場は何処も満杯!
午後出かけましたから当然な状況。
そこで知り合いの駐車場を拝借し
まずは益子のメイン通り(230)の城内坂・交差点、北東の角にある
日下田藍染工房へ向かいます。
数え切れないほど伺っているので
勝手知ったる他人の家(笑)で
裏口から陶器市に合わせたイベント販売中の中庭へ!日下田藍染工房 名所・史跡
-
日下田邸入り口の重要文化財な藍釜棟と
裏の作業場に挟まれた100坪ほどの中庭
いつもは染布を干す場所ですが
陶器市にはにわかに展示販売の場所となります。日下田藍染工房 名所・史跡
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ずらり並んだ天然染製品は全て手作り。
布から作るから手間は半端無く出来映えも素晴らしい
普段は染め布を干す竿を利用して
作品展示を兼ねた即売会が開かれていました。日下田藍染工房 名所・史跡
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鮮やかな色が午後の日差しに透過され美しく
柔らかな秋風に
ゆらりと輝いていました。日下田藍染工房 名所・史跡
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天然自然
人工的なものは一切含みませんが
その鮮やかさには惹きつけられますし
天然の材料で多彩な色と鮮やかさが染まるのも
とても魅力を感じます。
展示品はストール。
手織りなので薄く見えてもとっても温かいんです。日下田藍染工房 名所・史跡
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中庭から日下田邸入り口の藍染棟を見る
藍染棟は江戸時代のまま未だ茅葺きの風情が残ります。
<栃木県重要文化財>
入り口を覆う様に赤い実が
秋の風情を醸し出していました。日下田藍染工房 名所・史跡
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藍染棟には丁度ご当主の日下田 正さんが藍染の作業中!
藍瓶の中の藍は発酵し日によって具合が違うため
日々状態を確かめながら布を浸して行きます。日下田藍染工房 名所・史跡
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土間にしつらえられた藍釜は江戸時代からずっと使われ
4つの藍瓶で1組
少し高くなった藍瓶の土間の下は空洞で
中心の穴から(フタのある部分)に七輪が入っていて
炭を焚き藍瓶を温め発酵を促します。
それぞれの藍瓶で発酵具合が異なるので
様子を見て適度な藍瓶で染めてゆきます。
発酵が良いと藍の泡が立ち、藍の花と呼ばれます。
この江戸時代に築かれた藍瓶の土間
芸大などの教授陣が調べても
今の技術では再現不可能だそう・・・
江戸の技術を甘く見てはいけないな~と
感心するばかりです。日下田藍染工房 名所・史跡
-
藍染はタデ科の植物を発酵させつくるもので、瓶の中で生きています。
だから布を浸けると云っても市販の科学物質が混ざった物は禁物!
藍が死んでしまうから必ず天然自然の布を使わないといけません。
布を藍瓶に浸し、空気中に引き上げると初め淡緑色だった布が
空気との酸化作用で藍色に変わって行きます。
浸けて、乾かし、水洗いを繰り返すごとに藍は色を濃くしてゆきます。
染められた布も藍が生きているので、使うごと風合いが増し
化学洗剤で洗うことは禁物、水洗いが必須!日下田藍染工房 名所・史跡
-
日下田藍染工房は、いく種の綿畑を持ち栽培、綿収穫し
手作業で綿から糸を紡ぎ、手機で織り、そして天然の藍で染め
江戸時代から続く製法を今も絶やすこと無く続けているのです。
製品のお値段は結構しますけれど、その手間暇を考えたなら
実際手間には合わない感じのお値段!と云う印象
つまり伝統工芸と云うのは作り手はあまり手間に会わず
買い手はには高価と云う矛盾が難しいところ。
でも粗い木綿のマフラーを愛用していますが
その温かさはウール以上!手作りの絶妙が体感出来ます。
そして、日本に”民芸”を普及させた浜田庄司のコンセプトを
益子陶器以上に今でも一番継承している存在です。
それは、昔日本各地に在った藍染屋は香屋とも呼ばれ
古い昔は単に染め物屋と云うだけで無く、のぼり旗や暖簾などの看板的なものから
庶民の普段着の生地まで、地域ごとに無くてはならない存在
そんな益子の香屋さんに浜田庄司が指導をし
民芸、つまり趣向品的なものを作る様に勧めた歴史がここに在り
ここで染められた糸を使い作られる、小山市・間々田町の”間々田組紐”も
浜田庄司や柳宗悦などの紹介でつながりを持ち
今でも日下田藍染工房の糸で間々田組紐は手作りされています。
http://www8.plala.or.jp/mmdh/
日下田藍染工房は単に古くから変わらぬ藍染屋さんと云うだけで無く
日本の工芸文化の原点でも在り
また現在もそれを守り続けている存在です。日下田藍染工房 名所・史跡
-
西日に赤みが差しはじめた頃、
陶器市で賑わう日下田邸となりの益子焼のお店”陶庫”へ
こちらもかなり歴史の在るたたずまいで
店内も隣接した大谷石倉も風情あり
大谷石蔵の蔦は秋の西日にさらに紅く照らし出されていました。陶庫 美術館・博物館
-
益子の二大陶器店、”共販センター”と”つかもと”
その”つかもと”の縁戚関係にあたる”陶庫”
店内の雰囲気も歴史ある建物も魅力的ですし
益子街に多く見かける太い欅板を使った展示方法が
また素敵な雰囲気を醸し出しています。
メインで並んでいた製品は、近年、益子焼の強度を上げ
伝統的な益子の釉薬5色だけにこだわって作られた器たち
手作りではなく型物としデザイナーがプロデュースしながらの
リーズナブルな価格の製品ですすが
モダンさと益子焼伝統の良さを兼ね備えた器は魅力的!
是非お勧めです!陶庫 美術館・博物館
-
縁戚の”つかもと”は、あの”横川の峠の釜飯”の器を作っている会社
そんな技術と伝統を利用しながら益子焼を産業としても活かそうと努力中で
ここ陶庫の製品にもそんな心意気が感じられます。
もちろんその他にも、益子焼の作家製品も時節によって代わりながら展示
だから何度行っても新しい魅力を感じることも出来ます。陶庫 美術館・博物館
-
人でごったがえす益子の街並みですが、
地元の風情あるお寺はひっそり静かなたたずまい。
益子地元では愛されるお寺で、見事な欅林など
永い歴史も感じさせてくれます。 -
秋の西日が街を染めはじめても、未だ観光のお客様で賑わう益子のメイン通り。
にわか仕立てのテントショップが所狭しと出店され迷うほどの焼き物が並びます。
意外に若い作陶家も多くみかけ、陶器市は見切れないほど多彩な陶器で埋め尽くされます。 -
人混みをかき分けないと進めない様な大賑わい!
今回の秋陶器市は、かなりな賑わいと人出があった様子で
素朴さを残した様な自然感もある益子焼に
徐々に感心が高まってきているのを感じながら
街なかを散策。 -
午後4時頃
だんだんに人の流れが帰路の益子駅方面へ向かい出し
少しづつ人の姿が減ってゆきました。
そんな中、わたしも遅ればせながら何か掘り出し物はないかな?とあちこち物色。
日中より人混みも緩和され掘り出し物探しも少しは楽に
でも、掘り出し物に出会えるかどうか・・・ -
帰宅したのは午後7時頃
益子陶器市で小さな器を1つだけ買って来ました。
他のものと一緒に無造作に入れられた古びた木箱をひっかきまわし
100円!で購入!してきました。
つまり”はねもの”なんですが、
焼成中にこげて蒸発してしまった釉薬の風合いと
粘土から出てしまった塩分の赤い窯変がちょっと面白く購入してきました。 -
”はねもの”と云ったって、100均Shopではなかなか買えない作り。
コゲ茶色にまだらに溶けてしまった釉薬の雰囲気が楽しく選んでみました。 -
焼成中に粘土から火山の様に噴き出し小さな穴の空いた部分が紅く窯変
たぶん塩分などが溶け出したんだと思いますが
紅一点が印象的で目を惹きました。
つまりこの器、焼きが強すぎたので(高温過ぎ)
売りにはNGになったものなのかも? -
器は猫足、表面は蚊帳目
底にちょっぴり蒸発せず残った本来の釉薬の跡がみてとれます。
たぶん青磁か天草柚、又はナミ白柚還元焼成だったのでしょうか??
本来はきっと淡い青緑な器になる予定だったのかも??
まぁこげた器もコレハコレと云うつもりで利用すれば楽しめるはず。
夕ご飯に何を盛れば映えるか楽しみです。
製品の本来の価値より、自分で見付ける楽しい掘り出し物!
しかも気軽なお値段で楽しめるのも、益子焼陶器市の楽しみ
また、春にでも遊びに行こう~~
そして次回は
益子の中でも奥に位置する塚本陶苑まで足を伸ばそうと思います。つかもと美術記念館 美術館・博物館
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この旅行記へのコメント (3)
-
- sasaraさん 2019/03/04 22:47:16
- 陶庫いいですね
- koba2106さん はじめまして
栃木県出身のsasaraと申します。
ご訪問いただきありがとうございました。
益子が大好きで我が家の食器の半分は陶庫かもしれません。
お店の雰囲気が素敵で、大谷石を使った古民家風の造り、
我が家でもどうにか買える物が多くあったような、
お高いのは買えないので お正月の福袋を買いに行っては 素敵なのが入っていると嬉しかったりしたものです。
最近は行ってないので懐かしく、また太平山も懐かしく 昔を思い出しました。
また 寄らせていただきます。 sasara
- koba2106さん からの返信 2019/03/05 11:31:13
- Re: 陶庫いいですね
- asaraさんコメントいただいてありがとうございます
ささらと聞くと宇都宮県庁付近にある酒造組合の県内日本酒を網羅した試飲スペースを思い出します。陶庫は良いですよね?製品のチョイスもこだわっていて経営する塚本家は益子二大陶器店の一つ”つかもと”と縁戚関係にもあり、どちらも製品の質が高いですし、寄るたび私も欲しくなりますが切りがありませんから「見てるだけ~」にしています(笑) 陶庫へ向かって左隣の日下田藍染には行かれたことがありますか?たぶん今では日本最古の藍瓶棟はなかなかの造りで一見の価値も在りますし、綿畑で自ら栽培した綿を手作りで糸にし、さらにそれを手機で織り、そうして天然な藍で染めています。風合いもとっても素晴らしいですので一度ご覧になってみて下さい。通りからだと昔の門構えで少し敷居が高そうなイメージも在りますが、ぜ~んぜん気軽ですし日下田ご夫婦や職人さんたちもとても良い人たちです。話が合えば奥の作業場まで見せて貰えます。栃木県を代表するような伝統工芸でもありますし、浜田庄司や柳宗悦が大きく影響をあたえた香屋(昔の藍染屋)さんで民芸としての藍染を今も昔ながらの方法で作り続けています。益子焼はご存じの通り浜田庄司の影響がとても大きいのですが、そのコンセプトを益子焼以上に今も守り続け実践しているのが日下田藍染工房なんです。云ってみれば一番民芸の益子らしい益子があります。また陶庫は今ののりゆき氏が益子伝統の5大釉薬にこだわった陶器をリーズナブルに型物で作り販売しており、これもなかなか素敵で気軽なのがとても良いです。こちらも元来庶民の消耗品であった益子焼の伝統をつなごうと企画され今も随時更新中ですので是非お楽しみ下さい。
また、城内坂を少し登った所に、大塚陶苑というのがあり、ここは全国でも珍しい埴輪専門に手びねりで作り続けるお店で、全国の博物館など埴輪のレプリカの依頼が来るお店で、その昔益子界隈で出土した埴輪を学者から再現を頼まれたのがキッカケです。口数少ない店主ですこしシャイですがとても人柄の良い感じの良い人ですからこちらから話しかけて貰えば楽しめるはずです。
今の益子焼は多彩さがありそこが楽しくもあるんですが、ず~っと変わらぬ益子もまた一興と思いますので、機会がありましたらぜひ行ってみて下さい。
- sasaraさん からの返信 2019/03/06 23:10:37
- RE: Re: 陶庫いいですね
- koba2106さん
詳しい説明ありがとうございます。陶庫が親戚関係は知りませんでした。
質の高さやディスプレイ 若手でも素晴らしいものから奥にある工芸品のようなものまで納得できました。お隣の日下田藍染は確か茅葺だった記憶。「凄そう」と思い敷居が高そうでお邪魔したことがありません。旅行記で拝見できて嬉しいです。昔 お着物の仕立ての仕事をしていたので 藍染や草木染は目が向いてしまいます。お高くて買えませんが目の保養でしょうか。真岡木綿も気になりますし。美術館が好きなのですが、工芸品を見に行くのも好きで、陶芸やお着物なども見に行ったりします。行ける範囲でですが。
機会がありましたら陶庫も含め城内坂を楽しみたいと思います。
浜田庄司さんは確か小学校低学年の時亡くなられ学校でビラが配られました。
栃木人なら知っていて当たり前の方でしたね…。(年齢がばれてしまいますが、笑)
でも大人になって益子に行くまでは ただの田舎だろうと思っていましたが、おしゃれで素敵なお店も多くあり それなりの年齢になってから改めて益子の良さがわかってきました。
sasaraですが、紗(しゃ)羅(ら)などの古代の織りからいただきました。
名前負けです。中華鍋のお掃除の竹のほうが合っているかもしれません。(笑)
これからも旅行記楽しみにしております。sasara
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