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関東地区のほぼ中央に位置する古河市街、嘗て毎週末通った足利市街と同様に、鎌倉時代ばかりで無く、江戸時代においても、奥州街道、或いは日光街道から江戸への要衝の地として、また宿場町としても栄えた地方都市でもある。<br /><br />栃木、埼玉、千葉の三県に隣接し、渡良瀬川が市街の縁を流れ、下で利根川に合流、水上交通の要所で渡船場としても、物資や人の出入りが盛んであったことが伺える。<br /><br />そんな古賀の街を訪ねてみたいと思い立ったのは、嘗て、毎週末、足利市の郊外に在る乗馬倶楽部へ泊りがけで通ったこともあり、一度は立ち寄ってみようと思いながら、ついぞ実現せずに過ごして来た。<br /><br />PCでアクセスを調べたら、なんと、湘南新宿線の宇都宮行きに乗れば、1時間半足らずで古賀まで行けることが分かったのも手伝っての古河行きだった。<br /><br />東横線武蔵小杉駅から、徒歩連絡で、湘南新宿線駅へ、折よく快速列車に乗車でき、週末の昼近い時間、都内の大崎駅へクルト、座席が空くようになり、恵比寿、渋谷、新宿と停車するたびに、乗客の乗り降りは繁く、15両編成の車両は、まるで自棄になったように突っ走り、都内を抜け、埼玉県内を通過して、退屈するも間もなく古河へ到着した。<br /><br />駅の観光案内所で、市街観光案内地図を貰い。観光要所をチェックし街中へ、駅前広場は、これと言った賑わいも無く、兎も角街中を歩いてみようと、メインの道路を、取り敢えず、見どころとして地図にある、歴史作家、永井路子の蔵造りの旧家や、古河街角美術館、篆刻美術館が固まった一角へ。<br /><br />観光要所の殆どが、古河駅の東側にあるので、兎も角足任せに前記の篆刻美術館等の在る一画から、大きな公方公園(古河総合公園)の方へ足を向け、古河城跡の有る古河歴史博物館を訪ねた。何故なら、地続きで古賀文学館や、江戸時代、古河を納めた江戸幕府の重職土井家の家老でもあった、鷹見泉石の記念館等を見学。<br /><br />鷹見泉石は、優れた蘭学者で医師でもあって、海外の事情にも通じており、人体の腑分け図や、和蘭国全図などを残している。<br /><br />9世紀から10世紀の頃、二歩最大の製鉄所跡や、半地下式の平窯の跡も発見されるなど、古くからの歴史と、宿場町として繁栄、整然とした街並みには、裕福な都市の雰囲気さえ感じられる。<br /><br />徒歩で街を巡るには、高齢の身には応え、町の端に位置する広大な公園、春には園内の桃林がピンクに染まる、桃の祭りでも知られる公方公園へはまたの機会にと、遅めの昼食を、歴史博物館の地続きの古河文学館内のレストランで昼食を摂り、駅方面へ向かいながら武家屋敷などのある町筋に向かい、早めに帰宅することにした。<br /><br />

茨城県の小京都、古河市、街歩き。

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2019/02/02 - 2019/02/02

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horseriderさん

関東地区のほぼ中央に位置する古河市街、嘗て毎週末通った足利市街と同様に、鎌倉時代ばかりで無く、江戸時代においても、奥州街道、或いは日光街道から江戸への要衝の地として、また宿場町としても栄えた地方都市でもある。

栃木、埼玉、千葉の三県に隣接し、渡良瀬川が市街の縁を流れ、下で利根川に合流、水上交通の要所で渡船場としても、物資や人の出入りが盛んであったことが伺える。

そんな古賀の街を訪ねてみたいと思い立ったのは、嘗て、毎週末、足利市の郊外に在る乗馬倶楽部へ泊りがけで通ったこともあり、一度は立ち寄ってみようと思いながら、ついぞ実現せずに過ごして来た。

PCでアクセスを調べたら、なんと、湘南新宿線の宇都宮行きに乗れば、1時間半足らずで古賀まで行けることが分かったのも手伝っての古河行きだった。

東横線武蔵小杉駅から、徒歩連絡で、湘南新宿線駅へ、折よく快速列車に乗車でき、週末の昼近い時間、都内の大崎駅へクルト、座席が空くようになり、恵比寿、渋谷、新宿と停車するたびに、乗客の乗り降りは繁く、15両編成の車両は、まるで自棄になったように突っ走り、都内を抜け、埼玉県内を通過して、退屈するも間もなく古河へ到着した。

駅の観光案内所で、市街観光案内地図を貰い。観光要所をチェックし街中へ、駅前広場は、これと言った賑わいも無く、兎も角街中を歩いてみようと、メインの道路を、取り敢えず、見どころとして地図にある、歴史作家、永井路子の蔵造りの旧家や、古河街角美術館、篆刻美術館が固まった一角へ。

観光要所の殆どが、古河駅の東側にあるので、兎も角足任せに前記の篆刻美術館等の在る一画から、大きな公方公園(古河総合公園)の方へ足を向け、古河城跡の有る古河歴史博物館を訪ねた。何故なら、地続きで古賀文学館や、江戸時代、古河を納めた江戸幕府の重職土井家の家老でもあった、鷹見泉石の記念館等を見学。

鷹見泉石は、優れた蘭学者で医師でもあって、海外の事情にも通じており、人体の腑分け図や、和蘭国全図などを残している。

9世紀から10世紀の頃、二歩最大の製鉄所跡や、半地下式の平窯の跡も発見されるなど、古くからの歴史と、宿場町として繁栄、整然とした街並みには、裕福な都市の雰囲気さえ感じられる。

徒歩で街を巡るには、高齢の身には応え、町の端に位置する広大な公園、春には園内の桃林がピンクに染まる、桃の祭りでも知られる公方公園へはまたの機会にと、遅めの昼食を、歴史博物館の地続きの古河文学館内のレストランで昼食を摂り、駅方面へ向かいながら武家屋敷などのある町筋に向かい、早めに帰宅することにした。

同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
JRローカル 私鉄 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

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  • メイン通りに面して、古い商店。

    メイン通りに面して、古い商店。

  • 歴史作家、永井路子の旧家、蔵店と住居

    歴史作家、永井路子の旧家、蔵店と住居

  • 古河歴史博物館。<br /><br />古賀城址に建てられたので、堀跡が周囲に残る。

    古河歴史博物館。

    古賀城址に建てられたので、堀跡が周囲に残る。

  • 鷹見泉石の屋敷を含む。

    鷹見泉石の屋敷を含む。

  • 鷹見泉石の屋敷。

    鷹見泉石の屋敷。

  • 古河文学館、レストラン。

    古河文学館、レストラン。

  • レストラン内部、<br /><br />結構、客の入りがあり、料理は美味い。

    レストラン内部、

    結構、客の入りがあり、料理は美味い。

  • 歴史博物館内、<br /><br />唯一写真撮影が許されたもの。

    歴史博物館内、

    唯一写真撮影が許されたもの。

  • 帰路に立ち寄って一服したカフェの、オーナーの手作りのパノラマ、<br /><br />店内に展示されている。

    帰路に立ち寄って一服したカフェの、オーナーの手作りのパノラマ、

    店内に展示されている。

  • 実に精巧に出来ている。

    実に精巧に出来ている。

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