2018/12/20 - 2018/12/25
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tapiocaさん
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遠足3日目は初めてのモリーゼ州へ。ペトレッラ・ティフェルニーナとマトリーチェという小さな村のロマネスク教会を訪れます。
12月20日(木) 羽田からフランクフルト経由でローマへ
12月21日(金) スビアーコ遠足
12月22日(土) アナーニ遠足
12月23日(日) ペトレッラ・ティフェルニーナ&マトリーチェ遠足
12月24日(月) ローマからブリュッセル経由で帰国
12月25日(火) 成田着
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ローマからモリーゼ州の州都カンポバッソまでは電車で約3時間。頑張って早起きし、テルミニ駅6時15分発の電車に乗りました。カンポバッソにはドアの故障のため30分程遅れて到着です。(ドアは最後まで故障したままだった)
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駅前のタクシー乗り場。ただし、午前・午後ともタクシーは1台も見かけませんでした。
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タクシー会社の連絡先が書いてあります。イタリア語初級クラスの分際では電話で呼ぶのは敷居が高すぎる、、、ということで、事前にメールでタクシーの手配をしておきました。
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待ち合わせは10時でしたが、3分前にやってきたタクシー(と、ドライバーのアントニオ)。イタリア人なのに偉いぞ!(←偏見)
しかも、アントニオは事前に訪問予定の教会に連絡し、鍵を開けてもらうよう手配してくれていたのです。(こっちからリスエストしたわけではない)
田舎の教会ってせっかく行っても鍵がかかってて入れないこともあるので、これは超ありがたい。グッジョブ、アントニオ!! -
カンポバッソから20分ほど走って、マトリーチェという村のはずれにあるサンタ・マリア・デッラ・ストラーダ教会に到着。
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元々は1148年に建てられた教会。地震の影響等もあり、その後かなり改修されているらしい。
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鍵の管理人さんはまだ来ていない模様で、扉は閉まっています。先に外観を攻めましょう。
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正面。
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中央の女性は、馬に乗った聖母。もしくはエルサレムの擬人化との説もあるようです。髪のウネウネが川を表しているんだとか。
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右側。上は怪物(ドラゴン?魚ではなさそう)に飲み込まれるヨナ。
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で、左側上段には、吐き出されるヨナ。頭から飲み込まれたのに、吐き出されるときも頭からなのね。中段は騎士が馬を襲うライオンを突き刺そうとするところ。下段はピューマっぽい獣にがっちり押さえ込まれて「ワシ、もう終わったやん」的な諦念の表情のひと。
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旧約聖書の一場面。ダビデ王の子アブサロムを槍で突き殺すヨアブ、、、らしいが、2人とも「誰それ?」って感じ。知ってんのはせいぜいダビデ王まで。
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こっちは、馬を鞭で打つ(労働してる?)人。下は、角笛を吹いてる人。
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側面に回り込みます。こちらの扉口にもレリーフ。
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グリフィンの引く乗り物に乗って空を飛ぶアレキサンダー大王らしいです。かなり新しそうだけど、可愛いからOK。
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そうこうしているうちに、管理人さんがやって来て鍵を開けてくれました。
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管理人さんが何かと説明してくださるのですが、哀しいかな複雑なイタリア語はわかりません。そのうち、管理人さんはドライバーのアントニオを相手に説明をし始め、アントニオがものすごーくわかりやすい単語を用いて、かいつまんで私に説明してくれる事態に。(アントニオは英語は話しません)
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わかりやすーい単語で説明してもらったのに、理解できたのはほんの一部。
この聖母子像はオリジナルではなくてレプリカだとか、、、(見ればわかるけど) -
この洗礼盤に描かれているのはカンポバッソの領主の紋章だとか、、、
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これ(正式には何ていうのでしょう)は長らく修復作業をしていたとか、、、(説明中、「Giappone(日本)」という単語が繰り返し出てきたけど、結局内容は分からず。初級クラスだからね。。。)
そんなこんなで内部も堪能した後、管理人さんにお礼を言って教会を後にしました。 -
1~2分ほど走ったところでアントニオが車を止めました。先ほど教会の管理人さんから教えてもらったようで、これは紀元前400年頃のローマ遺跡だと説明してくれました。石ころ、、、
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水路のようなものだったそう。
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振り返ると、さっきまでいたサンタ・マリア・デッラ・ストラーダ教会。
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Santa Maria della Strada (街道の聖母マリア) という名にぴったりのロケーションです。
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15分程でペトレッラ・ティフェルニーナのサン・ジョルジョ教会に到着。ミサの最中だったため、先に外観を観ることにしました。
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正面タンパンのレリーフ。ヨナが怪物(ここも魚じゃなくてドラゴンっぽい)に飲み込まれるところと、吐き出されるところ。その下で踊っているのはテーマとは関係ないヘビ&神の子羊。
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装飾のリボン(?)を吐き出すミニ・ドラゴン。
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上の方にもカワイイのがいる。うーん、スマホのカメラでは限界だなぁ。
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のんきな顔のこれは、、、羊?いや、牛?
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後陣。塔の屋根が黄色と緑色でポップな感じ。
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側面。魚にウサギに孔雀に神の子羊。にぎやか。
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そろそろ外観の鑑賞にも飽きてきたのですが、ミサがなかなか終わりません。アントニオと超初級イタリア語会話をしたり、ミサに飽きて出てきた双子の少年にいじられたりしてるうちに、やっとミサが終わりました。(到着してから40分ぐらい待ったでしょうか。天気が良く、寒くなかったのが幸いでした)
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ミサに参加された方々がまだ残っていましたが、中に入らせてもらいます。
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ここは柱頭の可愛いのがいっぱいあるんですよね~♪これは人?動物?
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こっちのは仮面と鷲らしい。
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裸で柱にしがみつく人。変なの。
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ロマネスクではお馴染みの二股人魚。
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わかんないけどとにかく可愛いやつ。
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地面にめり込んで支える人。健気すぎる。。。それとも、柱に押しつぶされた人?ロマネスクの図像は謎だらけですわ。
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聖ジョルジョ(ゲオルギウス)。可愛い彫刻たちに気を取られて忘れていましたが、そういえばここは聖ジョルジョ教会だったのでした。聖ジョルジョといえば、美術で使う胸像でも有名(?)ですが、やはりドラゴン退治です。
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こんなところにもジョルジョ君。ドラゴンの下にいる捕らわれのお姫様がカワイイ。
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中庭に出てみました。
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いろんな動物たち。「絵心ない芸人」に勝るとも劣らないクオリティ。
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二羽の鳥(孔雀らしい)が何か飲んでるとこ。
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端っこで分かりにくいけど、ここにも聖ジョルジョ。
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再度中に入り、人々がクリスマス飾りの準備をしているのを後ろからそっと見ていたら、神父さまが話しかけてきました。イタリア語ができない旨を伝えると、周りにいた人々が、「誰か英語を話せるやつはいないのかッ」「たしかマリオ(仮名)が話せるはずよっ」「マリオ!マーリオー!」と大騒ぎに。呼びつけられたマリオさん(仮名)の通訳を介して、神父さまとしばしお話ししました。
この教会のことはどうやって知ったのかと尋ねられ、「本とインターネットです。この教会は日本のロマネスクファンにとても有名です。」と、ちょっとリップサービスしたり。
最後に、神父さまが私の頭に手を置いてお祈りをしてくださり、「Buon Natale! (メリークリスマス)」でお別れ。 -
さあ、カンポバッソに戻ります。所要時間は20分ぐらいだそうですが、途中、バールに寄ってお茶したため、もう少しかかりました。(何故かバールのご主人が奢ってくれた)
タクシーを頼んだ際、全行程約40キロで60ユーロ+待ち時間1時間で20ユーロ=計80ユーロと見積もりをもらっていました。実際には待ち時間が予定より長くなったため、全部で100ユーロ渡しました。今回は日曜でバスがなかったこともあり、公共交通機関派の私もタクシーを使わざるを得ませんでしたが、結果、日帰りで2つの素晴らしい教会を訪問できたので、悔いは全くありませんっ! -
カンポバッソからローマに無事に戻り、今回の旅もほぼ終了。
4泊6日で毎日遠足では慌ただしいかなと思っていましたが、同じホテルに連泊したこともあってか、そんなに疲れは感じませんでした。短期間の旅行は荷物が少なくてすむのもポイント高し、です。仕事の隙を見つけてまたやろうっと。
【おまけ写真】ブリュッセルの空港に飾ってあったチョコレートのツリー。
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この旅行記へのコメント (2)
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- cokemomoさん 2019/01/09 15:24:44
- あぁアントニオ♪
- tapiocaさん、こんにちは。
待ってましたのペトレッラ編です。早起きされたんですね~~。
サンタ・マリア・ストラーダ教会の外にもあんなに可愛いものがあるんですね。これはやっぱり寄りたいです。中にも入れたんですね。
事前に連絡して開けておくよう手配してくれるなんて、アントニオさんったらなんと気のきく方でしょう。(事前に頼んでおいたのでしょうか?)いい運転手さんに当たってよかったですね。
私もペトレッラに行く時はアントニオに連絡をしなくては!とまだ見ぬアントニオに夢中です(言い過ぎ)。ノイハウスのチョコよりアントニオ。
ペトレッラのレリーフの「ヘタウマかわいい」はずば抜けてますね。「絵心ない芸人」の中でも前ケンかホトちゃんか徳井さんクラス。
お天気にも恵まれていい一日でしたね。
しかもお清め?お祓い?までしていただけて、いい一年になりそうですね♪
- tapiocaさん からの返信 2019/01/09 18:02:23
- Re: あぁアントニオ♪
- cokemomoさん
お読みいただきありがとうございます!
そうなんです、アントニオは「出来るやつ」でした。サラリーマンだったらそこそこ出世したんではないかと。。。
S. Maria della Strada 教会のオープン時間は、あるサイトには「9,00-13,00 / 15,00-17,00」と書いてあったのですが、10時20分頃に着いた時にはガッツリ閉まってましたから。ほんと、アントニオ様様です。
ペトレッラに行かれる際には、連絡先をお教えしますね。
(彼が現役のうちに是非行ってくださいね)
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