2018/11/13 - 2018/11/16
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ソウルの旅人さん
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意図したわけではないが、今回は「触合い」の旅になった。徴用工の最高裁判決があり、愉快でない経験もあり得ると思っていたが、まったく関係なく、正反対に心温まる楽しい旅になった。
その3は高霊と釜山。高霊はタグにも含まれていない地方都市であり、フォートラベルでもあまり取り上げられていないので、思いがけない場面があるかもしれない。タイトル写真は高霊池山洞古墳群。
1日目(13日) 金海
2日目(14日) 慶州
3日目(15日) 高霊
4日目(16日) 釜山
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー 徒歩
-
11月15日午前8時頃の西面東横イン前 今日も晴れ
今日は高霊(コリョン)に行く。地下鉄で沙上(ササン)に行き、そこから高速バスになる。高霊の場所は後報。 -
西面東横イン
東横インは現役時代は出張に多用した。かなり早期の会員だったはずで、今でも割引サービス券が送られてくる。おにぎりだけの朝食だった頃も知っている。韓国に来て泊まるのはどうかと思うが、安価と便利さを優先した。韓国の東横インも国内サービスと同じであった。布団の柄まで一緒だった。 -
ホテルから地下鉄西面駅に行く途中の風景
セブンイレブンとミニストップが並んでいる。日本の街角と変わらない。並んでいる商品の内容は異なっている。 -
西面8番出入口(地下鉄)
西面は釜山の地名。西部方面の繁華街である。空港に近く、地下鉄1号線と2号線の交差する交通の要地。13・14日と夜に徘徊して迷子になった。
明るい時に見ると、特に変わった景色ではなかった。8番出口は東横イン方向への出入口だが、ここに上がって来る地下街の登り口を見つけるのは至難である。説明することも出来ない。 -
沙上に釜山西部バスターミナルがある。地下鉄沙上駅の5番出口を出ると、すぐそこである。釜山から西方面へ向かうバスのターミナル。
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いつものように高霊行き切符二枚と書いたカードを差し出す。まだ若い窓口の女性は睨み付けるような表情で、おつりと乗車券を放り投げて渡す。バスの窓口対応はソウルで馴れている。これが通常の対応である。しかし、昨日の汽車発券窓口との相違が大きすぎて、悲しくなる。
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韓半島南部の地図。高霊の位置と、金海・釜山との位置関係はだいたい判ってもらえるか。高霊は半島の中央部であり、東には新羅、西には百済があり、丁度2強国に夾まれた位置にある。黄色とオレンジ色と水色の箇所が伽耶地域になる。
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バスは快調であるが、濃い霧がかかってきた。景色は何も見えない。
今朝、地下鉄で発見があった。電車が発車する直前の車内放送である。
ソウルでは「スリムン タケスミダ」と云う。
釜山では「スリムニ タッチムミダ」と云ってた。 -
少し霧がはれてきた地域もあった。
車内放送の意味は「ドアーが閉まります。ご注意下さい。」と思っていたが、釜山は方言で訛っているのだろうか? -
また濃霧の中。
違いを聞き分けたことが嬉しくて、帰ってから調べた。
【結果】
ソウル「チュリンムヌン タッケッスムニダ」 ドアーを閉めます
釜山 「チュリンムニ タッチムニダ」 ドアーが閉まります -
高速をおりた地道
聞き分けたどころの話ではない。そもそも聞いた『音』が間違っている。「チュ」を「ス」と聞いている。これだから韓国語の発音を聞き取れないのだ。こちらの韓国語の発音も聞き取ってもらえない。しかし、同行者もソウルの発音を「スリムンタケスミダ」と聞き取っていた。日本人には韓国語の聴取・発音は難しい。習得は諦める。 -
洛東江支流の大きな川を渡って高霊の町が見えてきた。霧はすっかりはれて、快晴になった。
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高霊バスターミナル
所要時間2時間。料金10,500W。
いかにも地方都市のバス乗り場といった感じである。 -
ケシルマウル(ケシル村)に行くのだが、ここからはタクシー以外の交通手段がない。その村の見学のため、そこでかなりの時間待ちをしてもらう必要がある。タクシー運転手との交渉になるはずだった。
ターミナル内にとまっていたタクシーに事前用意の時間待ちを記載したカードを出して、「オルマエヨ」(いくらですか)と聞いたら、メーターを指差して、メーター通りだよの答えである。「ケシルマウル、キダリセヨ」とマウルで待って貰うよと確認したが、それでよいとのことだった。地方のタクシーとはいえ良心的である。 -
ケシルマウルに着いた。田舎の寒村であるはずだったのに、観光バスが3台も駐まっているので驚いた。
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ケシルマウル(ケシル村)
15世紀朝鮮王朝の成宗王時代に活躍した官僚である金宗直(キム チョンチク)の故郷である。宗直を宗祖とする日善金氏の集成邑(同一の一族で形成している邑。韓国には多い。)である。日本で知名度はないが、朝鮮史では重要な役割を演じている。高霊からタクシーで20分程度である。作り物ではない韓国の実際の田舎の村である。 -
韓国の村を見たかった。民俗村は各地にあり、それなりに面白いが、観光地ではない村を見たかった。
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村に入ると村の住民と思われるおじさんが付いてきて、韓国語でしきりに話しかける。
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残念ながらまったく意味が通じない。韓国語のパンフレットを渡されて、少しは判った。金宗直の故郷であることを説明していたようである。
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金宗直の説明板
かなりくたびれているが、村内にこんな説明板があった。15世紀は科挙に合格すれば、朝鮮王朝の官僚になることができた。こんな地方の片田舎からなんの伝手もなくソウルに出て行き、高級官僚として活躍できた時代であった。 -
金宗直の宗家
尹学準の著書に繰り返し出てくる地方両班の居宅である。 -
住居の門
19世紀に建てられた住居らしいが、屋根瓦が新しいので古さを感じない。 -
サランバン
主人が居住していた建屋である。勿論、金宗直時代のものではないが、朝鮮王朝時代劇に頻繁に出てくる標準の建屋である。 -
サランバンから他の建屋(例えば妻の住居域)へ行く為の門。
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日本の地方農家の雰囲気も少しある。
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納屋
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村内の道と塀
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実際の住居として使用されていた。
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村内の広場で中学生が集会している。
最初にみた観光バスはこの子供たちが乗ってきたものだった。金宗直の家居で歴史の勉強をしているのだろう。 -
子供たちがお餅をついているようだった。野外学習の一環か。
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金宗直の事績を学んでいるようである。
韓国で頻繁に出会うのはこのような子供たちの社会見学である。本当によく出会う。 -
村内に向かう道
この奥には村とはいえ、最近の近代的住居があるようだった。村の奥まではいるのは遠慮した。 -
金宗直だけではなく、日善金氏一族は多くが出世しており、その顕彰碑である。写真に写っているのが村を訪れた時から説明しようとして、話しかけてきたおじさんである。そのおじさんがスマホをかざしてこの電話に出ろという仕草で追いかけてきた。電話に出ると「日本のかたですか。こんな田舎にようこそ。何が目的ですか?」と若い女性の声で流暢な日本語が聞こえてきた。韓国の人と話ができるのを喜んだ。
「金宗直の故郷を訪ねるためです。」
「日本では金宗直は知られていますか?」
「特定の範囲ですが、知っている人はいます」
「ケシルマウルを何で知りました?」
「インターネットです。」
「この邑に来て、どう思います?」
「予想通りの佇まいです。山を背負い、川に臨んでいる。想像していた通りの韓国の邑でした」
「朝鮮史は日本で教えられていますか?」
「残念ながら、あまり教えられていません。しかし、ほぼ全ての図書館には朝鮮王朝実録のダイジェスト版が置かれています」
等々・・・・ -
顕彰碑を建てた人々の名前
右端の後孫はソウル大学名誉教授の肩書である。この一族は現代においてもこのような学者を生んでいる。600年の歴史を感じる。
電話会話は話が尽きない。相手もできるだけ聞きたいようだったが、タクシーを待たせているので、泣く泣く打ち切った。おじさんが日本人が来たことを伝えて、この村の関係者で、日本語を話す人がおり、電話を架けてこられたのだった。初めて会話が成立した。私も大いに満足した。電話の人も日本人が来てくれたことに感激し、喜んでくれた。訪問することでお互いに満足しあえるのだ。
村からタクシーに乗り大伽耶博物館に行った。 -
タクシーを降りたまではよかった。博物館の写真を撮ろうとすると、カメラがない。バッグに入れたかと思ったが、どこを探してもない。料金を払う時にタクシー内に忘れたに違いない。目眩がした。タクシーの番号は覚えていないし、もちろん会社名もわからない。タクシーは去って行ったし、何処を探せばいいのか。韓国語にて事情説明することもできないし、一体誰に説明すればいいのか。タクシー運転手がカメラを見つけても私の連絡先は判りようがない。異国の地でタクシー内に忘れ物をしたら、見つけ出すのは絶望的である。カメラよりなによりメモリーを無くせば一切の記録がなくなる。この旅行記も出来なくなる。
タクシーに乗った高霊バスターミナルに行くことが、出来うる唯一の対策だった。博物館近辺は市街地ではなく、郊外であり、タクシーは走っていない。徒歩でバスターミナルに向かったが、道を知っているわけでもない。地図を見ながらとにかく歩いた。この歩いている時が一番辛かった。 -
地図の読み間違いで、迷ってしまい、どこにいるのか分からなくなった。丁度、タクシーが来たのでバスターミナルまで乗ることができた。
やはりというか予想通りというかターミナルに着いても、誰に何を話していいのかわからない。警察に行っても話は出来ないし、だいいち何処にあるかも知らない。 -
よく見るとバスの後ろにタクシーが2台止まっていた。後ろの座席を覗き込んだが、カメラは分からない。詰所のようなところから2人の運転手が出てきて、何しているのだといった風に近寄って来た。「イルボン、カメラ、無くした(日本語)」など身振り手振りで伝えるが、伝わらない。運転手は応接しかねるといった風で、詰所に帰ろうとした。「モーニング、ケシルマウル」と言った時、左側の運転手が”ああ、あの時の”といった感じで、私を思い出してくれたようだった。私は運転手の顔の記憶がまるでない。タクシーの後ろ扉を開けてくれた。あった。カメラがあった。午前中に乗ったタクシーだった。
奇跡的だと神に感謝した。
そのタクシーで博物館に戻ったが、運転手も「ちょうどお昼なので、昼食をとるために帰っていたんだ。よく出会ったもんだ。」と大変喜んでくれた。勿論、運転手の言葉は分からないが、口調と食事をするしぐさからの翻訳である。 -
大伽耶博物館に戻って来た。
この時は嬉しいより、見つかったことが信じられず、フワフワした気分で意識が飛んでいたようだったことを覚えている。
高霊は伽耶地区である。13日に行った金海は4~5世紀の伽耶の中心。高霊は5~6世紀の伽耶の中心であり、区別して大伽耶(テガヤ)と呼ばれている。博物館に入ると日本語の「大伽耶の歴史と文化」と題された立派な小冊子を渡された。日本語でこれだけの資料を作っていることに感激。入場料は無料。 -
このあと見る池山洞古墳群から出土した土器類。端正な姿をしている。金海よりは時代が新しくなるとはいえ、はるかに進歩している。
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ずらっと並んでいたが、素人がみても固く引き締まった焼き上がりにみえた。
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大伽耶も鉄である。
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鉄刀
鉄は錆びて残りにくいといわれるが、金海・新羅・高霊とも多く残っている。品質が良好な鉄であったのか。 -
伽耶琴
金海、新羅に無かった展示物があった。伽耶琴は現在でもつかわれている。
繊細な音がする楽器である。イ・スルギの演奏は何度も聞いた。私のもっとも好きな韓国人である。ユーチューブで検索して彼女の演奏を聴いていただきたい。演奏もすごいが、日本人的表情に近い絶世の韓国美人である。確か妹はミスコリアの最終選考に残って、タレントになったはず。 -
墳墓の形式は金海、慶州と大きく異なっている。
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金海も慶州も高霊も墳墓に拘った展示をしているのが、印象的だった。
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高霊の王様の再現
博物館の展示は膨大であり、以上は極一部だけの掲載である。 -
博物館のそばに大伽耶王陵展示館がある。残念ながら工事中であった。
これから見る古墳の内部を再現した展示館なので期待していたが残念。
慶州天馬塚のようにリアルに作り替えているのだろう。 -
池山洞古墳群は4~6世紀にわたる高霊(大伽耶)の墳墓である。
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王陵など主墳墓は山へ登っていくほうにあるが、この陸橋を渡って、先にその配下であった貴族達の墓のほうに行く。
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主墳墓の全体像を見るためである。先程の王陵展示館が右下の黒いドームであり、その横から続く尾根に沿って古墳が連続している。
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上部の拡大写真
慶州はほぼ平地に作られていた。金海も低い丘陵だった。大伽耶は山の斜面である。日本にもこのような群集墳は多数あるが、池山洞のように鮮やかに見通せる所はない。 -
もとに戻って王陵展示館の横から登り始める。
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少し登ると展望が開ける。
小円墳が山の尾根に沿って、連続している。その間を登る。お墓の中を歩いているのだが、半円のぽっこりが可愛らしい。 -
横の尾根にも円墳が形成されている。所謂、群集墳である。これだけみごとに残っているのは大伽耶だけか。
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かなり登って来て、振り返った景色。坂道の傾斜はきつい。距離は僅かであっても息をきらして登る。
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同じく振り返った写真。下の方に見えるのは最初に行った貴族達の墳墓。
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円墳の周辺を縫って上に登っていく。ここまで来ると王陵である。
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所々にこのような説明板がある。
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日本人によって、戦前に発掘されている。
詳細は省くが、ここも任那と推定されたことがあった場所である。 -
最上段まで上がってきた。1号墳である。
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最上段の屹立している主墳
横の樹木と響き合って、古代を演出している。 -
柵、金網などはなく、このように墳丘の傍まで行ける。登りたい誘惑に駆られる。日本の前方後円墳は墳丘上で祭祀を行う形態になっており、墳墓に上ることに違和感がない。韓国の円墳は傾斜がきつく上るような形態になっておらず、祭祀は墳丘の下で行った。
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最上段からの景色
韓半島の景観は平地が少なく、山並が続くが、その山は険しい表情ではなく、全体に穏やかである。 -
最上段から見た墳墓群
一つ一つの古墳に発掘に関わる詳細があるようだが、それを書いていると旅行記の範囲を超えてしまう。 -
円墳の行列。上部はこんな道である。
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下部に降りてくるとこのような小さな円墳が無数にある。
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登って降りてきた王陵のある尾根をもう一度。
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高霊の街並み
タクシーがつかまらないので、高霊の町に歩いて帰ってきた。同行者は疲れ切っていた。バスターミナル横にあったセブンイレブンでコーヒーを飲んだが、店内には国内同様のイートコーナーがあった。 -
高霊バスターミナル
色々あったが、高霊は面白かった。忘れられない街になった。ここの切符売場でもいつものカードで購入したが、窓口のおばさんは沙上とは違い、笑顔で対応し、「高霊は面白かったですか?」と尋ねているようだった。間違いない事実であるが、特定の政治的立場の人を除いて、韓国の一般の人々に反日感情はない。肌で感じる実感である。 -
帰りのバスの車窓から
行きは霧で見えなかったので、帰りはしっかり見た。 -
低い山脈が連なる。池山洞古墳の上から見た景色と印象は変わらない。
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車窓より
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洛東江の支流であろう。同様の山並が続く。
今回の旅で何となく韓国南東部のイメージが出来上がってきた。 -
馬山付近
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ソウル中心に韓国のほぼ全土を巡ってきた。ソウル周辺と釜山周辺の山野は同じイメージである。
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7時頃暗くなった釜山西面に帰ってきた。今晩は同行者がどうしてもカルグクスを食べたいというので、西面を探すことになった。(夜の写真がないので西面の昼の写真で代用。)
その途中に頭におぼんを載せて出前しているおばさんと擦れ違った。初めて見た。韓国ドラマではよく見るが、現在も同じように頭に載せて器物を運んでいるとは思っていなかった。やっとカルグクスの店を見つけて入ると、なんと先程の頭におぼんを載せて運んでいた女性がいるではないか。その店の店員さんだった。 -
釜山西面(夜の写真なし)
カルグクスの味は微妙である。稲庭うどんと同じような細麺であったが、だしが異なる。関西人である私はだしは昆布、鰹である。カルグクスのだしはそれとはまったく違う。あっさりしているが、魚・昆布系ではない。動物性のだしなのだろう。微妙であるが、十分に美味しかった。 -
16日朝食
15・16日は東横イン西面の朝食。最近の日本国内の東横インの食事は知らないが、私が頻繁に利用していた頃に較べて格段に食事らしくなっていた。場所も広かった。満員であった。韓国でも東横インは人気があるのだろう。 -
当日の朝食
パンはトースターで焼き、バター・ジャムは存分にある。珈琲・ジュース・野菜・果実と揃えば十分である。同行者は朝からカレーを食べていた。ボンカレーの味だったと言ってた。勿論、韓国食もふんだんにあった。 -
今日は梵魚寺(ポモサ)へ行くつもりだったが、同行者が釜田市場へ行きたいというので、釜田市場をじっくり巡ることにした。
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雑然と陳列してあるのが市場である。
しかし、これだけの物品が揃って売られているのは豪快である。日本では消滅したに近いのに、韓国では十分スーパーと対抗している。どこが違うのであろう。 -
じっくり商品を見ているのに、店番のおばさんは声一つ掛けてこない。坐っているだけ。初めて韓国に行った最初の訪問地が釜山のチャガルチ市場だった。ひつこい客引きに閉口した。しかし、それは観光客相手だけの例外だった。
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観光客相手ではない通常の市場は愛想をしない。韓国人は日本人のような客あしらいはできないし、しない。
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韓国で一般商店に入ったらわかるが、客に挨拶もしない。これが常態。
最近はよくなったと言われているが・・・・。愛想のいい韓国人はあまり想像できない。この市場では栗・柿などを少し買った。韓国の栗は安価で美味しい。
2時間もブラブラしたが、市場内の写真を撮られることは不愉快そうで内部写真はなし。外部からだけになったが、トロ箱の上に載せられた数多くの生の魚類は日本では消滅した景色だった。 -
釜山田浦洞カフェ通
釜田市場のあと周辺をブラブラしただけ。あとは同行者が一番気にしていたお土産を探したが、知らない土地ではめぼしいものは見つからない。栗を沢山買っていった方がよほど喜ばれたか。 -
沙上の風景
特段のこともなく、西面を散歩して帰路についた。
地下鉄で沙上に向かう。この地下鉄内で、今回の旅行の中で最も嬉しかった触合いがあった。 -
帰り道に見えた洛東江
地下鉄はかなり混んでいた。私は旅行用のキャリーバックを持って乗り込んだ。 -
洛東江
車両が少し揺れた時にその車が付いたキャリ-バックがかなり動いて、私は少し慌てた。その時である。前に坐っていたおばあさんが何か云ってきた。初めはよく判らなかったが、どうも自分の座っている座席を譲るからここに坐れと云ってるようだ。 -
洛東江
大きなバッグを持って難渋しているように見える私に席を譲るというのだ。私よりも年上で小柄なおばあさんが席を譲ると言ってることはあり得ない出来事に思えた。さすがに驚いて、身振りで「結構です。それは遠慮します。」と伝えた。その時、そのおばあさんはどうしたか。 -
洛東江
おばあさんは私のバッグを足で支えて動かないようにした。ごく自然な動作であって、何ら親切にしているといった風ではなかったが、私は心から感動した。困っている人間に手をさしのべるのが当然の如く出来ることに驚いたと云っても良い。
おばあさんは私より先に降りたが、私は地下鉄内では不釣り合いな大きな声で「コマスミダ」と言ったようだ。おばあさんは驚いて、この人は何をいってるのかと戸惑った表情でドアーを出て行った。 -
金海空港
おばあさんの好意を飛行機を待ちながら考えた。日本ではこんな経験は一度もない。恐らく誰もないはずである。韓国では地下鉄で坐っている人が立っている人の荷物を膝に載せてあげるということを読んだことはある。しかし、高齢のおばあさんが見ず知らずの困ってる人に手をさしのべるのが当たり前の社会は、私の知っている世界ではない。これが韓国社会の一断面であることを強烈に感じた。 -
金海空港搭乗口
幸せな気分に浸りながら、帰ってきた。二度と会うことはありえないが、私には強烈な印象をあたえてくれたハルモニであった。
今回の旅は韓国人との触合いの旅であった。
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この旅行記へのコメント (9)
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- みちるさん 2024/06/18 20:57:16
- 良かったですね♪
- ソウルの旅人さん、こんばんは
観光用ではない、普通の韓屋村をご覧になったそうで、羨ましい限りです。
カメラを失くされてのくだりは、どきどきしましたよ。
偶然タクシーの運転手さんに会われたとか。
もう神様のお引き合わせとしか、思えません。
本当に良かったですね。
旅先で嬉しい出来事でしたね。
韓国語、私はこんなにドラマ観てるのに、覚えられなくて。
もう年齢的にも無理で仕方ないけど。
今はパパゴがあるから、韓国に行っても韓国人と話せるから便利ですね。
孫は高2ですが、韓国語は独学で、英語は英検2級なので、学校から代表で韓国の高校生と英語と韓国語で話してきたなんて、若いっていいなと思いました。
ツアーだとなかなか韓国人と触れ合う機会もないのですが、個人旅行だとハプニングもあり、嬉しいふれあいもあっていいものですね。
そうそう今日浜松に行って、楽器博物館で、コムンゴとカヤグム見てきましたよ。
コムンゴは、「ファン・ジニ」で、ハ・ジォンを思い出しました。
- ソウルの旅人さん からの返信 2024/06/20 08:31:24
- Re: 良かったですね♪
- みちる様 おはようございます。
古い旅行記への訪問有難うございます。
韓国の地方のマウルへは行きづらいですが、ケシマウルの訪問は貴重な体験でした。時代劇にでてくるサランバン・マダンなどの実際の姿を見る事が出来ます。村の路地も極めて趣きがあります。
韓国語はそれなりに独学で勉強はしたのです。ハングルは本当に一日で読めるようになり、語順も日本語と同一ですからすぐにでも習得出来ると思ったのですが、発音と聞き取りが全く出来ませんでした。韓国語は子音の発音が多く、その発音が難しいようです。実際にソウルにて韓国語を話してみたことが何度もありますが、全く通用しません。「チョギヨ」だけ使用可能です。お孫さんが独学で韓国語を勉強し、英語を交えて会話が成立するのは素晴らしいですね。若い世代が困難だった日韓の意思疎通を難なく越えていくようで期待が持てます。
浜松の楽器博物館には韓国の伝統楽器が展示されているんですね。韓国伝統楽器とその音楽はCDで頻繁に聴いています。特に私はカヤグム奏者のイ・スルギのファンです。「ファン・ジニ」のハ・ジォンの姿は現代のイ・スルギに重なります。
韓国関連のお便りを又お待ちしております。
ソウルの旅人
-
- pedaruさん 2019/09/25 06:07:29
- 本当の韓国
- ソウルの旅人さん おはようございます。
この旅行記を読んだとき感動して他の人にも、話したことがありましたが、まだコメントをしていないことに気が付いて書いてみました。
ネットやマスコミでは嫌韓感を煽るような報道がなされて、韓国人の反日感情が高まっているように報道されています。
そんな中、改めて旅行記を読んでみると、反日感情は感じられないし、むしろ田舎では、珍しさもあってか、歓迎の雰囲気でしたね。しかし、店員は愛想が悪いとか、冷静に判断しておられます。
観光地ではない普通の村を訪問したとのことですが、美しいたたずまいに感心しました。こんな村があるなら私も訪れてみたいと思います。
カメラ紛失事件、奇跡的に解決してよかったですね。外国でのトラブルは言葉の壁もあって、大変ですね。私はトラブル同伴で旅をしています(笑)。
pedaru
- ソウルの旅人さん からの返信 2019/09/25 20:43:09
- Re: 韓国とは?
- pedaru様、今晩は。
コメントをありがとうございます。
日韓の政治家は自己の利害だけで喧嘩をしていますが、日本人と韓国人が啀み合う理由は全くありません。フォートラベルに掲載されているつい最近の韓国訪問旅行記を見ても、厭がらせを受けた事例は見当たりません。確信をもって云えますが、マスメディアにて報道される韓国人の反日行動は実態ではなく、作為が感じられます。私は直ぐにでも行きたいのですが、手術をしたばっかりで海外には出られません。来春には行くつもりですから、その時に実際の韓国を詳細に報告したいと思っています。
ラッシュアワーの混雑するソウルの地下鉄は違和感なく乗れます。パリ・ロンドンでは地下鉄に乗れなかったですが、ストックホルムの地下鉄に乗った時は異邦人の感覚を味わいました。観光ではなく、その土地の日常生活に密着した乗物である地下鉄に乗って感じることが重要な相違点かと思います。日本と韓国は民族といったレベルで近しい関係なのかもしれません。pedaru様はローマの地下鉄に乗った時は如何でしたか・・・。
ソウルの旅人
-
- 熟年ドラゴンさん 2018/12/14 07:35:29
- 超ラッキー?
- タクシーに置き忘れたカメラが戻るとは超ラッキーでしたね。
フィリピンでは絶対にありえません!
偶然が重なったとはいえ、ターミナルまで戻ってウロウロ探したのが良かったのですね。タクシーの運ちゃんは前見て運転してるから後ろの客の顔あまり見ませんよね。向こうから見つけてくれたのもラッキーでしたね。
5万円のカメラですから失くさないように!
地下鉄で他人のトランク足に挟むなど日本では絶対考えられませんね。言葉は分からなくても気持ちは伝わるものですね。
韓国のお墓は小山なのですね。キトラ古墳もその影響?巨大な墓もあるのですか?古墳群はハイキングコースに見えました。
- ソウルの旅人さん からの返信 2018/12/14 19:32:51
- Re:「 触合い」の旅になったか?
- カメラが見つかったのは神の配慮です。今でも信じ難いです。
おばあさんが見も知らない日本人に手を差し伸べることは、日本で韓国人の観光旅行者に日本のおばあさんが助けをだすことと同じですが、金輪際あり得ないでしょう。フィリピンでは可能性がありますか?韓国社会は厳しい差別社会といえますが、庶民の世界ではこのような助け合いが成立している一面があるのでしょう。おばあさんの態度はほんとに自然でした。
- 熟年ドラゴンさん からの返信 2018/12/15 07:46:02
- Re: 手助け
- フィリピンで困った顔や戸惑った表情見せるとすぐに男が寄ってきて助けてくれます。そしてチップを要求されます。観光客はいいカモです。
困ってなくても通りに出ると「タクシー?」と言って男が寄ってきます。「イエス」と答えてしまったら、タクシーを指さして「あれに乗れ!」そして「教えてやったからチップ寄こせ!」となります。
道を歩いていると男が寄ってきます。「どこ行く?」と聞かれうっかり行先言ってしまうと「フォローミー」と言って付いてきます。もちろん「案内したからチップ!」ですね。
フィリピンでは文字通り「親切の押し売り」が横行しています。
(勿論本当に親切な人もいるとは思います。あくまで個人の経験談)
- ソウルの旅人さん からの返信 2018/12/15 22:04:56
- Re: 韓国で道を尋ねる!
- 観光旅行者が行かない街中をほっつき歩いていますから、迷子は常習です。その度に道を尋ねることになりますが、ほぼ100%親切に教えてくれます。尋ねた場所は遠いのに、そこまで一緒に連れて行ってくれたこともあります。「チョギヨ」と声をかけ、道を尋ねるのは上手になりました。もちろん、金品を要求されたことなど一度もありません。あまり詳しく丁寧に伝えてくれるので恐縮することが多いです。
- 熟年ドラゴンさん からの返信 2018/12/16 07:51:55
- Re: 超ラッキー?
- フィリピンでも田舎へ行けば親切な人多いですね。観光地はどこでもボッタクリがいるのかもですね。
プラハで道歩いている人に尋ねたらチェコ語でまくしたてられチンプンカンプンだったことあります。パリでは道歩ている人に尋ねたら「俺はイギリスから来た観光客だ」と言われました。そう言えばフランスでは我々が接する店員などの労働者はアフリカなどからの移民が多いようで、本当のパリジャンには会えなかったかもしれません。
苦労したり、助けてもらったりという経験が旅の醍醐味ですよね。添乗員が何でもやってくれるパックツアーではあまり経験できないかも。
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