2017/10/09 - 2017/10/10
59位(同エリア421件中)
おくぅーんさん
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フェリーで港につくと、入口には“草間彌生の赤カボチャ”が出迎えていた。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
前日からの雨がいつ止むのかを、天気予報とにらめっこしつつ心待ちにしていたが、思ったよりもながながとすっきりせず。約5ミクロンほどの雨粒が降り止まなかった。(おーい、測ったんかい?)いくら晴れ男がひとり頑張っても、限界ってあるもんだなと。(なんかしたんかい)ま、そうは言っても傘をさすほどでもなかったので、気にしない気にしないと自分に言い聞かせた。
今回の旅行も長旅(片道630km)で、車で家を出たのが金曜日の23時過ぎ。
そして、目的地の岡山県の宇野港に到着したのが土曜日の早朝7時ぐらい。夜中ぶっ飛ばして、朝一現地で“旅のスタート”といういつものパターンである。まず向かうのが、フェリーに約20分乗船しての“直島”というところ。小さな島全体がアートに満ち溢れているという感じの場所である。作品が島中に点在しているので、それをひとつひとつじっくり見ていると、一日では回り切れないかもしれないかなとボヤーっと想像していたのだが。 -
フェリーで港につくと、入口には“草間彌生の赤カボチャ”が出迎えていた。
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ついでに、バスにも、草間デザインのラッピングがあり、ちょっと変わったところに来たなあ感がひしひし感じられてくる。こういうアート作品がなければ、なんでもない島で、限界集落まっしぐらになっていてもおかしくないと思うんだけど、実際はたくさんの人が本島から押し寄せてきて、もー大変。特に3年に1度の瀬戸内芸術祭にはとんでもない数の人が集まってくるそうな。
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港周辺には、この地で有名な“Iらぶ湯”がある。これも、アートの島ならではのデザインとなっていて、珍しい。これ現役の銭湯だよ。
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さて、直島といえば“家プロジェクト”これを見ないで帰るわけにはいかないでしょ。家プロジェクトとは、点在していた空き家などを改修して人が住んでいた頃の時間と記憶を織り込みながら、空間そのものをアーティストが作品化していること。
まずは、“南寺”。どんな寺なのって、普通思うやろ。かつてここにあった寺の名にちなんで名づけられたなんて、そんなのわかるわけないわ。南寺は窓のない建物で、屋内は真っ暗。係員の人が案内してくれて、壁伝いに先に進むが、まさに漆黒の闇で目の不自由な方になったような感じ。しばらく椅子に座り、だんだん瞳孔が開いてくるにつれ、目の前に今までなかった四角いスクリーンが徐々に浮かび上がってきて、とても不思議な感覚だった。 -
次は、“きんざ”。予め、インターネットにて予約が必要。15分という制限時間があり、家の中へは、一人で入らなくてはならず、静かな中にさらに光の量も少なくて、ここでも瞳孔が開いたり閉じたりと目が忙しかった。中は暗いので、よくよく見ないと気付かないこだわりの作品(アート)がたくさんあって、一生懸命じっくりと鑑賞した。
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それから、“はいしゃ”なるアート作品。文字通り、元は歯科医兼住居だった建物を全面的に改装し、家全体にさまざまな看板、廃材、ネオン管などがコラージュされていた。壁にも、大竹氏独特のタッチでペイントされ、建物すべてがアート作品になっていた。
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“護王神社”は、懐中電灯を持って幅の狭い石室に入っていきます。(おでぶちゃんには無理か?)。一番奥に行くと、太陽の光が差し込み石段を照らしてくれて、とても神秘的になります。
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“角屋”。家プロジェクトの第一弾として作られたもので、すべては、ここから始まったみたいな。
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家プロジェクトを見終わったところで、次は“ベネッセミュージアム”に向かう。元気があれば歩きやレンタサイクルで行くところだが、ここは体力温存のため、町内バス(一回100円)を利用して終点の“つつじ荘”に到着。そこには、“おやじの海発祥の地”の石碑があった。アーそうなんだって、今後役に立ちそうもない、プチ情報をゲットする。また、そのすぐそばの海岸には、またまた“草間彌生ワールドの黄色いカボチャ”があって、それぞれ思い思いのポーズで、インスタ映える写真を撮るための行列ができていた。そして待って、自分も撮ってみた。
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それから次は、“ベネッセハウスミュージアム”に。美術館とホテルが一体となった施設である。瀬戸内海を望む高台に建って、室内にいても常に外部の自然を感じられてさらに展示物も独創的たが、なにより安藤忠雄設計の建物自体も、なかなか面白かった。
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そして、直島の締めは、“地中美術館”に無料シャトルバスにて行く。地中美術館は、瀬戸内の美しい景観を損なわないよう建物の大半を地下に埋設してある。ここもやはり、安藤忠雄氏の設計によるものである。
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直島いろいろまわって、気付けば夕暮れ時となる。やっぱり一日かかるんだね。豊島も犬島もまわろうかだなんて、夢のまた夢だったんだね。ところで今日は、たまたまここらの地域の祭りで、地元の住人で宮が賑わっていた。直島の中の移動は、なるべくバスを使って、疲れないようにと考えていたのだが、万歩計を確認すると、約2万歩なりという結果で。あーあ疲れたワイ。
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そしてフェリーに乗船して、本土に帰る。それから、宿泊地の岡山駅前にある、“ワシントンホテルプラザ岡山”に。ホテルは繁華街にあるため、駐車場はどこか提携先にでも案内してくれるのかと思いきや、ホテルの建屋の中に入ってくれと言われて。立体駐車場風のゲージに入るとそのまま運転手をのせたままエレベータみたいにして5階へムーブ。運転手乗せたままだよ。びっくり仰天の助だ。
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本日まずは、“吉備津神社”に向かう。「桃太郎」のモデルとされる大吉備津彦命と温羅を祀った神社で、伝説に基づく史跡や神事が残る。しかし、なんと言っても、約360mに及ぶ回廊が一番の必見かなと。地形の高低差を生かした造形美は見事だった。
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次は、“備中松山城”。雲海に浮かぶ天空の城として有名なところ。標高430mと天守閣が現存する城郭としては最も高所に建つ城である。
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こんなに高所に、立派な天守閣をもつ城を作るなんて、信じられない。ただ行くだけでも大変なのにね。天守閣内を腹いっぱい見たあと、下山し城下町の散策をする。まずは、“頼久寺”に。頼久寺は、足利尊氏が建立した寺だって。歴史あるねえ。そんなことよりも、枯山水の庭がなんとも言えずいい感じ。庭の風景と愛宕山の背景が一体化した感じになりよかった。それから、石火矢町ふるさと村といって、石畳みが続く道沿いにある白壁の武家屋敷が昔の町並みとして残されていて、町歩きの散策通路としてよかったかも。
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備中松山城をあとにして、宿泊地の“吹屋ベンガラの町”に向かう。本日はたまたま村のイベント(吹屋ベンガラ灯り)があり、人で人でいっぱいだった。そこで披露されている踊りは、衣装は八尾のおわら節風。だけど、やっぱりここの踊りや唄よりも、ひいき目無しに哀愁漂う“八尾のおわら”なのかなあと思った。
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町並みは、むかしのまま保存されていて、完璧。あとは、道が石畳だったら今まで見てきた古い町並みの中でもかなり上位にランキングされること必至。(何の基準のどんなランキングかわからないが、町並み研究家としての個人的な見解です)どんな町でも、だいたい道の並びの数軒は、現代風の家になっているのだが、ここ吹屋にいたっては、そんな家は一軒も見あたらないのですごいと思う。又、イメージカラーとしてのベンガラ色で、町が統一されていて、こんな町見たことないや。
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2日目の宿泊先ホテル名は、“ラフォーレ吹屋”。昔、吹屋中学校があった跡地に建てらたレトロな雰囲気の建物である。外観も中身も整備されていて、ホテルの従業員の対応もよくて、満足できた。
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いよいよ最終日。あとは帰るのみとなるが、いくつか観光地を経由しての帰
路となる。
まずは、勝山市の古い町並みを見る前に、道沿いにある“旧遷喬尋常小学校”なる明治40年に建てられて今に残るルネッサンス風の小学校本館を見学することに。内部は、昔そのままで自分の小学校時代の記憶がよみがえるみたいな感じになった。すばらしい内部で特に目をひいたのが、2階に昇るまでの回遊式階段と、講堂の凝ったつくりの格天井。他では見れないとても珍しいものたくさん。 -
この施設の変わったイベントが”ナツカシノ学校給食”。昔の教室で、昔の食器で、そして昔の学生服を着て学校給食をいただくというもの。こんな素晴らしい企画のある学校が近くにあったらなあと思う。因みに、キャッチフレーズが、「ナウいアベックに大人気、ハイカラ学級で食べる給食はバッチグー。クジラの竜田揚げやります」だって。
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それから”勝山町並み保存地区”に。白壁を彩るのれんが印象的な町である。丁度昼時となり、町並みを一望できるレトロカフェの”ろまん亭”に立ち寄る。やさしい味付けで、店内の雰囲気もなかなかよかった。
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勝山をあとにして、今回の旅行の最後には”丹波篠山”へ。最後の最後までしつこいようだが、やっぱりここも古き町並みを残す地域である。今回の旅行ではかなりの数の古い町並みを見てきたので、丹波篠山の町並みでの感動度は少し低いかなと思った。短期間にたくさん見過ぎたか?
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二度目の岡山県観光で、もー見るところないんじゃないかってはじめは思っ
ていたが、意外とまだまだ見るべきところあって、とても楽しい旅であった。一つの県を一回や二回でそんなにまわり切れるわけないか。とにかく体が動いて元気なうちだよね、楽しく観光できるのは。体力と相談しつつ、今後もいろんなところに行く計画をたてたいなと改めて思った。
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