夜行列車で中国半周【その１】目覚めたら杭州、そしてまるまる1日乗りっぱなし

2018/10/29 - 2018/10/29

ANAのマイルで行く、ちょっと（ずいぶん！？）遅めの夏休み。
香港まで行って、中国南部を鉄道で半周してきます。
深センから高速の夜行列車で杭州まで、そこから高速鉄道などを乗り継いで、
この旅はじめての「ホテル」がある張家界まで、
まるまる一日かけて移動します。

10/28（日）：羽田から夜行便で香港へ、バスでマカオへ往復
　午後から、高速鉄道で深センへ
10/29（月）：杭州から長沙、石門県で乗り継ぎ、張家界へ　←ここ
（つづく）

エリア 中国

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5
• ホテル: 3.5
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 3.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

昨夜、香港の隣町・深センから乗車した高速夜行列車は、何度か運転停車を繰り返し、
気が付いたらどこかで停車しているようでした。
GoogleMapで見たところ、一つ手前の紹興のよう。
もう一眠りしたところ、10分程でまたどこかに停車。
同室の皆さんが、「ハンジョー、ハンジョー」と言いながら、荷物をまとめて出て行きます。

・・・着いたみたい。
慌てて、室内履きのスリッパのまま、荷物とクツを抱えて下車します。

さっ、寒い！
夜もあけきらぬ、朝の5時半。
まさに、「放り出された」感じ。

杭州東駅 駅

どうも、時刻表のこの駅を出発する時間（05：45）をメモしていたから勘違いしていたようです。
乗換のため、駅から出ずに、次に乗るチケットを見せて、待合フロアへと上がらせてもらいます。
・・・そういえば、寝る前に車掌さんが各部屋に配りに来ていたこの箱、一人に一つずつあったようで、下車する時に同室の人にもらいました。
確かに、「高速鉄道寝台車用の晩飯」って右下に書いてありますね。

だけど、中身は、朝食チック。
まぁ、いいか。ちょうど、朝だし。

待合フロアの飲食店や、売店も、まだ開いていないし。

仕方なく、弁当箱の中身（パンや豆乳）、昨晩買ったスナック菓子を朝食として食べます。
今日は移動が多いから、荷物を減らしておかないとね。

乗換に2時間の余裕を見ていましたが、到着が予定外にはやく、
しかも売店も開いていないので、ただただ待ちぼうけ。

杭州東駅 駅

7時になると開店する店もちらほらと出てきましたが、
出発（07：31）の15分程前になり、ようやく乗車開始。

杭州東駅 駅

ここ、杭州東駅が始発なので、多くの客が乗り込みます。

杭州東駅 駅

新幹線と似た、２＋３列の配置。
ここに、これから、4時間半。
・・・きつい。

30分～1時間に1度のペースで駅に停まるたび、かなりの客の入れ替えが。
なので、車内も落ち着きがありません。

とはいえ長距離列車なので、
ワゴンサービスも充実していて、いろいろ売りに来られますが、
肝心の朝食っぽいものがなく。
これはまさかの、フルーツのみ。
嬉しいようで、悲しいようで。

シートポケットにあったパンフを見ていたら、
どうも隣の車両に食堂車があることを発見！
・・・したのが、下車する30分前。

定刻の12：05に長沙南駅に到着します。

長沙南駅 駅

ここからが本日の山場。
わずか1時間のあいだで、離れた長沙駅に移動しなければなりません。

まずは、構内の地下鉄駅へ。
荷物チェックのあと、自動販売機でチケットを購入。
改札を通り、

長沙南駅 駅

5分後には、地下鉄車両に乗り込んでいました。
途中で乗換がないので、楽勝。

長沙駅で下車すると、まずは地上へ。

すぐとなりにそれなりの建物がありましたが、
どうもこれは切符売り場（などが入る建物）のよう。
今日の切符は、昨晩受け取っているので、駅を探します。

長沙駅 駅

辺りを見回すと、それっぽい駅舎が。

長沙駅 駅

「高速鉄道の開通に合わせて造りました」的などこも似たような建物ではなく、
歴史というか、趣のある建物です。

そういえば、先ほどの長沙南駅、外から見てない。

荷物チェック、本人確認のあと、正面に広がる大広間（？）。

はじめて見ました、こんな大空間。
・・・どういうときに、使うんだろう。

建物も複雑で、こうして中庭があったりします。

そして、ここが、これから乗る列車に乗るための待合スペース。
トイレや売店がちゃんとあるので、助かります。
めぼしい弁当は売り切れだったので、軽食を購入しておきます。

余裕を持って、13：07発の電車へ乗り換えが完了。

ここから石門県北までは、高速鉄道ではなく、
従来の線路を改良した区間らしかったのですが、
車両を見たところ、高速鉄道チック。
落ち着いて、ご飯を食べることができるかな、と期待しますが。

・・・なんだか、イヤな予感もします。
ドアがいっぱいあるような。

車両は新しいのですが、「快速」といった雰囲気。
高速ではないですし（時速100キロちょっと？）、
停車駅は多いから、客の上下車が激しいですし、
座席の前が出入り口だったから足を伸ばせないですし、
シートもリクライニングしないですし、
なにより落ち着いて食事できませんし。。。

結局、何もできないまま、
3時間ちょっとで、石門県に到着。

ここでは乗換時間は27分しかありませんが、移動がないのでラクです。
ただ、乗換窓口がないので、いったんみんなそろって地階の出口へ。
そこからワンフロア上の入口へまわります。

駅前の大通りは、広々。
どちらかというと、最近できた高速鉄道型の街づくりかな？

本人確認、荷物チェックのあと、待合フロアに入ります。
長沙行きのD列車用に待合スペースが区切られているだけでなく、
北京行き列車用にももう一度荷物チェックがあるというのも、
何か意味がありそうですね。

一番手前のプラットフォームには、
先ほど乗ってきた電車が停まっていましたが、
発車後に、これから乗る列車がやって来ました。

・・・ホームで待ってたら、ダメだったの？

今日は、乗り換えるたびに、車両のグレードが下がります・・・。

ウルムチから延々と走ってきて、そのまま南寧まで行く夜行列車。
夜行というレベルではなく、いったい何日かけて走っているんだか。

それを、2駅区間（2時間半）だけ、乗車。
座席でも良かったのですが、せっかくなので硬臥（オープン寝台）を予約
（↑昨日、深センの福田駅で予約しなおした列車）。
個室（4人用2段ベッド）の経験はあるけど、オープンの3段は初めて。
ラッキーなことに下段だったので、普通に座れるし、寝転ぶこともできるし、
荷物の置き場所に困ることもないし。

ただ、日が暮れてしまうと、外を見ても真っ暗なので、・・・ヒマ。
そういうときに、車内販売が。
ほかの人が食べているのを見て、買っちゃいました。
25元で、コレ1択。
あたたかくて、ボリュームがあって、おいしかったです。

そうこうしているうちに、街が近づいてきました。

ほぼ定刻の19時前、張家界に到着。

観光地の玄関口ということもあり、駅舎も大きく、
駅前広場も広いです。

広場の脇には、バスターミナルも。
・・・今回は利用しませんが。

張家界中心汽車站 駅

駅から徒歩で1キロ程度、地図が正確でなく迷いましたが、
旅館街のなかに予約してた宿をようやく見つけました。
・・・この旅はじめての宿泊施設。

あらかじめオンライン予約はしていましたが、
支払いはチェックイン時に（168元）。
こぎれいでこじんまりした部屋でした。
ただ、ほかの客が見当たらず。
シーズンオフでしょうか。