2018/10/27 - 2018/10/27
660位(同エリア1775件中)
みーみさん
大阪市内・大阪府内の新旧の建築物を公開するフェスティバル。去年に続き
今年も行ってきました。
普段は入れない建物の中を見学できる貴重な機会です。
- 旅行の満足度
- 5.0
PR
-
一番最初に訪れたのは、伏見町 宗田家住居 [CuteGlass Shop and Gallery]。
-
こちらはイケフェス初参加。
というのも、この建物は今年リノベーションなったばかりだからです。 -
硝子を扱うお店&ギャラリーで、
シンプルで、値段も手ごろなガラス瓶などがありました。
今回はガラス製品をゆっくり見る余裕がなかったので、次回は
製品をゆっくり見てみたいですね。 -
1921年に建てられた大正時代の建物で、改修にあたって、古い木材を生かしつつ、新しい木材を使ってリノベーションしていました。
-
硝子を扱っているお店なので、インテリアとしてセンスよく硝子が使われています。
-
古い硝子瓶も飾ってありました。
日本盛の酒瓶ですね。色がきれい。 -
これは、昔からある柄の入った硝子。
-
一階の床の間がある和室。
-
床の間の天井には網代が。
畳に座って初めてこの網代が見えます。立ったままでは見えません。
畳に座る生活を前提として、このような場所にわざわざ手の込んだ細工をほどこしていたんですね。 -
一階和室にある地下3メートルもある防空壕。
戦後は倉庫として使われていたそうです。
現在、中にガラス瓶を細かく砕いたカレットが敷き詰められています。
カレットはまたガラス瓶に再生されます。 -
イチオシ
一階は、庭を挟んで奥に蔵があります。
-
普段は入れない2階も見学することができました。
-
2階の廊下の天井。
木の皮を使っているようです。 -
菊の欄間。
-
欄間。
-
ちょっとモダンなデザインの欄間。
-
二階にも床の間があり、付け書院には松葉の細工。
-
自然の木の形をそのまま利用しているところがいいですね。
-
その裏側の天井部分の狭いところにも網代が。
-
イチオシ
階段の上部にこのような飾り棚があります。
何とも粋ですね。 -
横から見るとこのようになっています。
-
次に訪れたのは新高麗橋ビル。
1974年建設の素敵なビルです。 -
設計した東畑設計事務所がこのビルに入っています。
商業施設から学校、官公庁など、広いジャンルの建物を手掛けている事務所で、
日産スタジアムもこちらの設計事務所によるものです。
現在は京都府亀岡市に京都スタジアムを造る計画に携わっているとのこと。 -
一階に、この設計事務所の創設者の東畑謙三氏が蒐集した稀覯本
「清林文庫」の一部が展示されていました。 -
細かい建物の絵が入った建築に関する稀覯本、普段目にする機会がないだけに
とてもおもしろかったです.
この写真の本だけは撮影可能になっていました。 -
淀屋橋にはビルの谷間にエアポケットのように、古い建物が残っているところがあります。
こちらもそんな一画です。 -
特にこちらの散髪屋さんは素敵です。
-
中之島から水晶橋を渡りました。
-
先の地震か台風のせいか、それともそれ以前からの老朽化のせいか、一部ひびが入っていました。
-
イチオシ
水晶橋を渡ってやってきたのは、大江ビルヂング。
このビルの見学は人数制限があり、事前申し込みの抽選で当たった建物です。 -
建物正面のデザインは和風のようでもあり、洋風のようでもあり。
1921年のコンクリート造りで、賃貸オフィスビルとして日本に現存する最古の建物になるそうです。
ちなみに既に建て替えられた賃貸オフィスビル・東京丸ビルは1923年竣工です。 -
玄関部分に大きく張りだした屋根は、戦時中には金属供出でなくなっていたのを
戦後になって造り直したものです。 -
近くに裁判所があることから、このビルには建設当初から今に至るまで弁護士事務所が多く入居しています。
元大阪府知事の橋元徹氏も一時期、事務所を構えていたそうですよ。
残念ながら内部の廊下や階段などの撮影は禁止となっています。 -
玄関部分はタイル張り。青や緑や赤など、色とりどりのタイルが敷かれていました。
-
玄関横のこのデザインは何かと思っていたら、西洋建築によくあるギリシャ様式の柱をデフォルメしたものだそうです。
簡略化した付け柱は時々見かけますが、ここまでデフォルメし、しかも高さが超短いのは初めてです。 -
部屋を二か所見学させていただきました。
ひとつは都窯業さんという、レンガやレンガタイルのメーカーさんです。
スクラッチタイルもありました。
同志社大学などのレンガ造りの建物の修復にもこちらのレンガが使われているそうです。 -
オリジナルの金属製の窓枠が残っています。
このビルはコンクリート造りなので、広い窓が可能になり、外の光を多く取り入れることができました。このビルが建ったのは1921年。まだまだ室内の照明は暗かったようです。 -
とにかく採光には気を使ったようで、廊下側のドアもこの通り、ガラスが入っています。
-
廊下側の壁にもこのようなガラス窓が入っていました。これらは廊下部分が暗くならないようにするためでしょうか。
窓枠やドアは入居者さんが塗りかえるそうで、何回も塗り替えているので分厚くなっているとのことでした。 -
内部の天井部分は少し装飾的。
-
もうひとつ見学したのは日本建築設計学会の事務局となっている部屋。
-
窓の開閉の器具は真鍮製。
-
ドアノブもオリジナルのまま、今でも使用しています。
ただ、冬は隙間風が入ってとても寒いそうです。 -
大江ビルヂングのすぐ近くにある堂島ビルジヂング。
一見新しいビルに見え、建て替えたのかと思っていましたが、体躯は1923年
建築のものだそうです。
内外ともリノベーションされています。 -
堂島ビルヂング正面入り口は御堂筋に面しています。
-
エレベーターホール。
-
イチオシ
地下への階段。
-
サロンの床に使われていたタイルが展示されていました。
金庫室というのがあって、一つの部屋にいくつもの小さな金庫を造りつけてあり、テナントさんが部屋ごとにその金庫を使用したようです。現在は使われていないようですが。
写真撮影はOKでしたが、ネットへのアップは不可ということでした。 -
堂島ビルヂングにはいたるところに銀杏のモチーフがあしらわれています。
玄関扉の取っ手。 -
エレベーターホールの壁にも銀杏。
-
エレベーターの扉にも。
-
こちらの細工もよく見ると・・
-
銀杏です。
-
地下へと続く階段の柵にも・・
-
イチオシ
銀杏の模様が。
-
もちろん外壁にも銀杏の模様がありました。
-
この銀杏模様はビルの前の歩道です。
-
そしてこちらは堂島ビルヂング前の御堂筋沿いに並ぶ銀杏の木です。
-
堂島ビルを後にして三井住友銀行大阪本店に向かいます。
その途中にある淀屋橋の角に建つ石原ビル。こちらはイケフェス参加の建物ではありませんが、1939年建築のレトロビルです。 -
石原ビルから一軒おいて建つのが美津濃ビル。
スポーツ用品の老舗のミズノです。
こちらも一見それほど古そうには見えませんが、昭和2年建設の建物です。
このビルもイケフェス参加の建物ではありません。 -
三井住友銀行大阪本店ビルにやってきました。
近くからだとこんな写真しか撮れないので、道路を反対側に渡ります。 -
イチオシ
土佐堀川沿いから撮った写真です。
外壁は黄竜山石と大理石を混ぜた擬石です。 -
普段は正面玄関は閉じられていますが、イケフェスの時はこの正面玄関から
入ることができます。 -
現在は三井住友銀行大阪本店ビルですが、以前は住友銀行本店でした。
1922年から1930年にかけて、住友財閥の総本部として建設されました。 -
イチオシ
共用応接ロビー天井にあるステンドグラスですが、これは元々、営業部で採光用に使われていたもので、現在営業部はLED照明が使われています。
-
その営業部は大きなコリント式の柱が並び、重厚でいて華やかな部屋ですが、見学のみで写真撮影は不可でした。
-
最後に御堂筋に面した日本生命ビルを訪ねましたが、玄関ホールの公開と資料展示で、どちらも写真不可でした。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
みーみさんの関連旅行記
心斎橋・淀屋橋(大阪) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
67