2014/04/23 - 2014/04/25
1031位(同エリア2502件中)
ST&Gさん
広島の旅は、安芸の宮島から。
厳島神社の静かな美しさと原爆ドームの歴史に深く向き合ったあとは、広島の「旨いもの」を巡る幸せな時間です。
香ばしいあなご飯の香りに包まれ、種類豊富なもみじ饅頭を片手に、親子で語らい歩いた時間は何よりの宝物。
お腹も心もパンパンに満たされた、母娘旅のハイライトをお届けします。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- JRローカル
-
岩国駅からJR山陽本線に揺られ、宮島口駅に到着。
改札を出ると、すぐ正面には瀬戸内海へと続くフェリー乗り場が見えてきます。
駅からの距離は、のんびり歩いても僅か2~3分。
初めての方でも迷う心配のない、嬉しいアクセスの良さです。
ここでポイントなのが、宮島へ渡るフェリーは2種類あるということ。
駅を出て向かって左手に「宮島松大汽船」、右手に「JR西日本宮島フェリー」の乗り場がそれぞれ並んでいます。 -
初日の夜は、船の上から「神の島」へご挨拶。
ホテルのナイトクルーズで大鳥居を目指すと、そこには幻想的な光景が待っていました。
夜の海に凛と立つ鳥居。
本体は勿論ですが、鏡のような水面に映り込む逆さ鳥居もまた格別です。
母と二人、夜風に吹かれながら眺めたこの景色は、忘れられない旅の幕開けとなりました。 -
心地よい疲れとともに眠りについた翌朝、目に飛び込んできたのはホテルから望む美しい朝日でした。
静かな海をオレンジ色に染めながら昇る太陽。
さあ、今日は待ちに待った宮島上陸。
美味しいもの巡りのスタートです。 -
ふと海に目を向けると、いくつもの筏が並んで浮かんでいました。
広島ですから、きっと牡蠣の養殖筏だったのでしょう。
穏やかな瀬戸内の海が育む海の幸。
その光景を眺めているだけで、期待にお腹が鳴りそうでした。 -
「どちらのフェリーに乗ろうかな?」と迷った時は、航路をチェック。
僅かな差ではありますが、JRフェリーは大鳥居にグッと接近するルートを通ってくれます。
私たちも「折角だから近くで!」と往復JRを選択しました。
波に揺られながら、徐々に迫ってくる朱色の鳥居。
「もっと近くで撮りたい!」と意気込んでいたものの、いざ最接近すると、今度は近すぎて画面に収まりきらないという嬉しい悲鳴が…(笑)。
近距離ならではの迫力は、写真よりも肉眼で楽しむのが正解かもしれません。 -
もう一方の選択肢が、「宮島松大汽船」。
先ほども触れた通り、運賃や所要時間は、JRと殆ど変わりませんが、宮島松大汽船は宮島口から島へ向かってほぼ直線的に進むため、移動時間を少しでも短縮したい方や、何度も宮島を訪れている「リピーター派」に選ばれることが多いようです。
ご自身の旅のスタイルに合わせて、お好きな方を選んでみてください。 -
消えたデータを補うべく、古いアルバムから引っ張り出してきた思い出の一枚。
この絶妙なソフトフォーカス(という名のピンぼけ&低画質)は時代のせい…ではなく、私の撮影技術のせいです。
しかし思い出は色褪せない…。
今回は宮島の旅を懐かしみながら、その魅力をお届けします。 -
神の島、宮島に到着。
いよいよ、私たちの「観光と食欲の祭典」が、ここから幕を開けます。 -
表参道商店街の活気に誘われて進むと、目に飛び込んでくる巨大な杓子。
「これでご飯をよそったら、何人分になるのかしら」と、母とありえない想像をして盛り上がるのも旅の楽しさ。
写真に収めるのも一苦労なサイズ感ですが、ここを通りかかると「宮島に来た!」という実感が一段と湧いてきます。 -
ついにやってきました、世界遺産・厳島神社…のはずが、目の前に広がっていたのは、豊かな潮の香りが漂う大地。
★水の上に浮かぶ朱色の社殿★を思い描いていた私にとって、この光景はちょっとした衝撃でした。 -
しかし、がっかりするのはまだ早い!
潮が引いている今だからこそ、普段は海の下にある大鳥居の足元まで、自分の足で歩いて行けるのです。
「拍子抜け」から始まった参拝でしたが、神様の懐に一歩踏み込むような、干潮時ならではの特別な体験が待っていました。 -
「水がないなら、歩いちゃえ!」ということで、干潟をテクテクと歩いて大鳥居へ。
これから更に潮が引く絶好のタイミングだったようで、私たちは大鳥居のすぐ下で記念撮影に成功しました。
普段は海に沈んでいるはずの鳥居。
そして、その足元でポーズを決める母娘。
さっきの拍子抜けはどこへやら…。
「これはこれで大正解だったわね!」
近すぎてカメラのフレームに収めるのが大変でしたが、これぞ干潮時ならではの最高のご褒美でした。 -
階段を上りきったところで、母の体力はすでに空っぽ。
-
千畳閣の広さに感動して…と言うよりは、これ以上歩けないと悟ったのか、板張りの床へどっしりと座り込んでしまった母。
「ずっとここに座っていたいわね!」
もはや動く気ゼロのようです。
しかし、そんな母を横目に、新緑を抜ける風を浴びながら過ごした「無の時間」は、振り返ればこの旅で一番ゆったりとした、贅沢な1コマになったのでした。 -
今度は宮島の商店街。
「無の時間」を経てすっかり体力が回復した私たちを、焼き立ての香ばしい匂いが容赦なく誘惑してきます。
いよいよグルメ散策スタート! -
宮島観光の締めくくりは、言わずもがな「もみじ饅頭」の購入です。
階段の上り下りで少しは痩せたはず…という淡い期待を、ずっしりと重いもみじ饅頭の箱でかき消しながら、心は至福の幸せ気分。
「この頃は、何個食べても平気だったのにねぇ!」
古いアルバムの中の(低画質な)私たちを思い出し、母と二人で「胃袋の経年変化」を嘆きつつも、結局のところ、今の私たちも相変わらず食欲には完敗。
自分たちの変わらぬ食い意地を再発見したところで、お土産を抱えて意気揚々とフェリー乗り場へ向かいました。 -
最近は本当に色々な種類のもみじ饅頭があるので、どれを選んだら良いのか、もはや「嬉しい悩み」を通り越して迷宮入りしそうになります。
-
王道から進化系までいろいろ試食してみましたが、私のイチオシは、「やまだ屋の桐葉菓」です。
あのもちもち&しっとりした独特の生地と、上品な餡のハーモニーが、もう私好み。
先程まで「胃袋の経年変化」を嘆いていたのはどこへやら???
別腹どころか、第二、第三の胃袋までフル稼働して、気がつけば完食していました。 -
さて、いよいよ待ちに待ったランチタイム。
ここで私たちの前に立ちはだかったのが、「ぷりぷりの牡蠣を攻めるか、それとも名物のあなご飯にするか」という究極の選択です。
これにはさすがの私たちも、真剣に悩み込んでしまいました。
「やっぱり、うえののあなご飯が食べたいわー!」
そんな母のこの一言で、吸い込まれるように名店「うえの」の暖簾をくぐりました。 -
運ばれてきたあなご飯。
ふっくらとした鰻の「うな重」とはまた一味違う、穴子特有の香ばしさがあります。
噛むほどに旨味が広がるその美味しさは、まさに格別。
母と至福のランチタイムを過ごしました。
これにて、大満足の宮島観光&ランチは終わり。
お腹も心もしっかり満たされたところで、次なる目的地、広島市内へと向かいます。 -
路面電車独特の心地よい揺れに身を任せ、いざ市街地へ。
-
路面電車を降り、原爆ドームの前に立つ。
高校生だった私が感じたあの衝撃が、一瞬にしてフラッシュバックしました。
当時は資料館のあまりに衝撃的な内容に耐えきれず、最後まで見続けることができないまま逃げるように外へ出たのを覚えています。
「今なら受け止められる」と自分に言い聞かせての再訪。
しかし、今回も後半の展示を前に言葉を失い、直視することは出来ませんでした。
あの日と同じ胸の痛み、そして今だからこそ深く感じる祈り。
体験のない私たちがどれほど言葉を尽くしても足りないほどの現実が、そこには確かに存在していました。
ここで過ごした時間があまりにも濃密で、広島焼きを食べる時間もなくなってしまいましたが、今はそれでいい。
新幹線に揺られながら、この沈んだ気分を次なる目的地への活力へと、ゆっくり引き上げていこうと思います。
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