2018/01/15 - 2018/01/20
586位(同エリア1052件中)
ちゃおさん
バイブリーはさっき回ったボートンオンザウオーターよりも更に小さな集落だ。店屋もインフォーメーションも無く、バスストップも見当たらない。コッツウォルズ観光の周回コースだから、どこかにバス停もあるのだろうが、それらしき賑やかな場所はない。日本で言えば鄙びた平家の落人部落のようなものかも知れないが、忙しい現代人の疲労した精神にはこうした「何もない」ところが却って良いのかも知れない。
この集落にはいつの頃か思想家であり且つ芸術家のウイリアム・モリスが住んでいて、「イングランドで最も美しい村」と評していたようだ。集落の真ん中に昔風の石橋があって、尤もそこはたまにしか車も通らないのだが、その下をさらさらと透明な小川が流れている。橋の向かいにはかなり広い雑種地が広がっていて、今は草ぼうぼうになっているが、昔はここに羊毛を保管する倉庫が沢山並んでいたとの小田島さんの説明であった。
この集落を30分かけてぐるっと回る。古い造りの家が長屋のように軒をくっ付けて並んでいるが、本当に昔の長屋だったのかも知れない。高倉健の「黄色いハンカチ」の中に炭鉱町の集落が出てくるが、丁度そんな感じの長屋だ。ただここはリッチな英国の労働者の住宅だから、造りは日本の長屋よりも遥かに見栄えは良いが・・。
縫製業が盛んな頃は、この集落もさぞかし賑わっていたに違いない。高台の台地の上には、大きな敷地の大きな住宅が幾つか並んでいる。今はもう代変わりして、住人は昔からの人ではなく、都会地から移り住んできた、田舎好きの家族かも知れない。昔のシェイクスピアの時代だったら、コッツウォルズからロンドンへ出るのに何日もかかっただろうが、モータリゼーションの発達した現代では、数時間でロンドンへ出ることもできる。箱根か房総か茨木位の距離感だろう。それにしても人が少ない。30分の周遊の間、集落の人の誰とも会わなかった。
- 旅行の満足度
- 4.5
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
ちゃおさんの関連旅行記
イギリス の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
10