のんびりローカル線の旅 - 三河編

2018/09/23 - 2018/09/23

夕方までに名古屋に行くことになって、どうせ行くなら気になっていた行き方で行こうと、お昼を過ぎたけど、さらにのんびり...

エリア 吉良(愛知)

• 交通手段: 私鉄

さて、蒲郡駅に到着して、ホームの向うに見える赤いたった2両の電車。
今から、あれに乗ります！

蒲郡駅 駅

これがJR蒲郡駅の隣にある名鉄蒲郡駅。

こんな立派な駅ならあるのが当たり前の自動改札機が無い...

蒲郡駅 駅

Suicaを持っているので、そのまま”ピッ”と乗りたいところですが、券売機でお金を入れずに乗車駅証明書を発行してもらうのだそうです。
それはなぜかというと...

途中の吉良吉田駅に「のりかえ改札口」があって、ここで乗車駅証明書を渡して"ピッ"としてもらうのだそうです。
同じ名鉄内なのにどうして「のりかえ改札口」があるのか、その秘密は...

蒲郡は、かつてヨットレースの本拠地があったところ。
その時のヨットがホームからも見える駅前に飾られていました。

さっきJRから見えた、たった2両の電車。

立派な高架駅を出ると、すぐに単線...

ワンマン運転なので、運転席の後ろに精算機があります。

電車の中にレールがあって、精算機が不要なときは、レールの上を奥に押し込んで片づけるようですね...

幾つかの駅に停まって、西浦駅に到着。
入れ違いに、蒲郡行きが出ていきました。

どうしてこの電車に乗りに来たかというと、1年前にバイクでたまたま通りがかって、この駅の昭和の香りがするレトロな佇まいにびっくりしたからです...

この写真はその時のもの...

駅舎の外観はレトロという感じでもないですが...

ここからの景色に惹かれたんですよね。
と、この3枚は1年前のバイクで来た時のものでした。

電車から見ると、目線が高いせいか、だいぶ雰囲気が違いました。

ちなみに何となくぼやっとしているのは、電車のガラスが汚れているからでして...

電車は期待通り三河湾を眺められるところを走ります...

でも、海が見えるのは一瞬でした...

昔は観光路線として特急も走ったりしてがんばっていたようですが、ちょっと寂しい...

2両編成でワンマン、しかも無人駅だらけ。
どうなっているかというと...

無人駅ではホームがあっても、一番前の扉しか開かないのだそうです。

なるほど...

電車は、海に近い、のどかな所を走っていきます。

後ろの車両はすっかり人がいなくなりました...

この路線図を見る限りは立派だし、「のりかえ改札口」がある理由もわかりません...

天竜浜名湖鉄道のディーゼルカーと違って電車のせいか、駅間では単線であるにもかかわらず90km/hぐらいで快走してきましたが、「のりかえ改札口」がある吉良吉田駅の一つ前の三河鳥羽駅で、しばし足止め。

名鉄本線で遅れがあったとかで、これに接続する列車も待ち合わせのために停まってしまって、名鉄本線からかなり離れたここでも、待ちぼうけをくらうことになってしまいました。

三河鳥羽駅 駅

物珍しくて電車の中から写真を撮っていると、「まだしばらく対向の電車が来なくて発車できないから、外に出ても大丈夫ですよ」とありがたいお言葉。

名鉄のファンになってしまいました。:-)

というわけで、ほどなく隣駅始発の対向電車が到着。

こちらもすぐに出発します。

景色は田園風景に...

複雑な分岐が見えてきたら、吉良吉田駅に到着...

ポイントを幾つかわたって、わざわざ奥右側のホームがある線路に入ります。

なんでこんなに複雑な分岐とホームなのかというと、元々別会社で別だった路線が両方とも名鉄に買収されていたからだそうで...

ちなみに、遅れているので、乗り換え電車はすぐに出発するとのこと...

名鉄蒲郡線 乗り物

なので、あまり写真が撮れなかったのですが、電車が到着したら一旦ホームを下りて、係員のいるところで、乗車駅証明書を渡して"ピッ"としてもらいました。

ここから先は自動改札機があるということのようで...

乗り換え元と乗り換え先とは、ほぼ90度の直角にホームがあります。

何となく、阪急西宮北口の今津線ホームを思い出します...

吉良吉田駅 駅

というわけで、蒲郡線から乗り換えた私を含む数名が乗り込み、最後に小さい子連れの親子が乗ったら、電車は出発！

小さい子連れの親子はベビーカーがあって大変そうでしたが、駅員さんがベビーカーを乗せるのに手伝っているのを見て、ますます名鉄のファンになります。
こんな人たちに支えられている路線がなくならないように応援したいです。

ちなみに、乗ったのは名古屋に直通する急行ですが、再び単線です...

そろそろこういう景色も飽きてきました？

乗り換えてから直線が多く、駅間は結構スピードを出して快走します。

でも、どうしても駅のすれ違いでカーブがあるので、スピードは制限されますね...

田園風景を抜けたら、単線ながら、立派な高架に！

いよいよ単線も終わり？

反対からも単線じゃなくて複線で到着？
でもよく見ると...

ここ、西尾駅は立派な複線の高架駅に見えましたが、実は駅の先の線路が長いだけで、さらにその先は両方単線でした。

蒲郡から吉良吉田、西尾までは、乗客がかなり減少していて廃止が検討されているそうで、地元との間では2020年度までは運行を続ける約束になっているものの、その先は改めて協議することになっているのだとか...

西尾駅 駅

というわけで、再び単線...

米津駅 駅

坂を上ったらぶつかる！と思ったら...

駅...

南安城駅 駅

よく見ると、切り替わらないポイント。
スプリングで向きが決まっていて、反対列車は押し出して行くのだそうで...

というわけで、1時間ちょっとの単線の旅はここまで。

そのまま名古屋まで先着する急行ですが、せっかくですので、ちょっと贅沢な電車にも乗ってみたくて...

知立駅 駅

後にやって来た特急に乗って...

無事に、しかも予定よりも早く名古屋に着きましたとさ。

めでたしめでたし...

名鉄名古屋駅 駅