燃えるように咲き誇る500万本の曼珠沙華＠日高市・巾着田

2018/09/19 - 2018/09/19

巾着田曼珠沙華公園が燃えています。

埼玉県日高市にある高麗川が蛇行した形が「きんちゃく」に似ていることから巾着田と呼ばる公園は、約500万本の曼殊沙華が咲く全国有数の群生地として知られます。（巾着田では、「彼岸花」ではなく「曼珠沙華」という名前が使われています。）

お彼岸が近づくと気になる彼岸花の開花状況ですが、この9月は雨の日が多く、彼岸花を見に行くタイミングが難しかったのですが、前日、ネットで巾着田の曼珠沙華が見頃を迎えたと知り、天気予報も晴れとのこと。
これは出掛けるしかないでしょうと準備をして、朝のNHKニュースを見ていると「巾着田の曼珠沙華が見頃です！」とのオンエアがあり、「えっ、これは混むかも？」と覚悟を決めて出発しました。

エリア 日高・鶴ヶ島・坂戸(埼玉)

• 旅行の満足度: 4.0

• 交通手段: 私鉄

西武鉄道　高麗駅前　11:00頃

横浜から東横線・メトロ副都心線・西武線を使い２時間半ほど。
少し時間は掛かりますが、相互乗り入れで乗り換えが少なく便利です。
天気予報の通り、秋晴れとなりましたが、ちょっと暑いくらいです。

駅前にある赤い塔「天下大将軍」「地下女将軍」は、「将軍標（チャンスン）はといわれる朝鮮半島に古くから伝わる習俗で、村の入り口に建てられ魔を威嚇し、その侵入を防ぐことから、魔よけ、災害防除、家内安全を祈願したもの。
ここ高麗地域の歴史、文化、観光の活性化を図るために、建てられたそうです。

高麗駅 駅

高麗駅から巾着田へ向かう道端の曼珠沙華

いきなり曼珠沙華の花のお出迎えです。

高麗駅から巾着田へ向かう道端に咲くキバナコスモス

高麗駅から巾着田へ向かう道端の売店

地元の皆さんが、いろんな物を売っています。

高麗駅から巾着田へ向かう道

高麗駅から巾着田までは徒歩15分ほど。
曼珠沙華が咲く道を進みます。
この辺りで、足を止めてしまいそうですが、我慢我慢！

高麗駅から巾着田へ向かう道端の栗の木

日高市は栗の産地でもあります。

巾着田河原遊歩道入口付近の曼珠沙華

高麗川に架かる鹿台橋を渡り、高麗川に沿った道を進みます。
高麗川をバックにした曼珠沙華。

巾着田河原遊歩道入口付近の曼珠沙華

数は少ないですが白い花も咲いています。

巾着田の案内図

巾着形に蛇行する高麗川に沿って、左から右へ進みます。

解説文には次のように書かれています。
高麗川の蛇行によってつくられた、日和田山の山頂から眺めるとその形が巾着に似ていることから「巾着田」と呼ばれるようになりました。
直径約500m、面積約22ヘクタールの大きさを誇り、日本一の曼珠沙華群生地をはじめ、桜、菜の花、アジサイなど、四季折々の花々、カワセミなどの野鳥や小鳥などを見ることができます。

巾着田河原遊歩道入口　11:13頃

この辺りで駅から15分ほどでしょうか。
車は左手の道を進み駐車場へ。

巾着田河原遊歩道の曼珠沙華

もう燃え始めました。

巾着田河原遊歩道の曼珠沙華

傾斜地を埋め尽くす曼珠沙華
日向と影でコントラストが難しいです。

巾着田河原遊歩道の曼珠沙華

巾着田河原遊歩道の曼珠沙華

高麗川に沿った遊歩道から斜面に咲く花を見上げて。

巾着田河原遊歩道の曼珠沙華

3度めの巾着田ですが、花のコンディションは一番良さそうです。

巾着田河原遊歩道の曼珠沙華

巾着田河原遊歩道の曼珠沙華

足を止めて写真を撮っているので、
曼珠沙華公園入口までなかなか辿り着きません。

巾着田河原遊歩道の曼珠沙華

陽射しを浴びる花と日陰の花では赤の色合いが変化します。

巾着田河原遊歩道の曼珠沙華

こちらは日陰の花、赤色の深みがでますね。

巾着田曼珠沙華公園入口　11:27頃

ようやく公園入口に到着。
入場料300円（曼珠沙華の見頃の間は入場料が必要です。）

そこそこ行列が出来ていましたが、心配したほどの混雑ではありませんでした。

巾着田曼珠沙華公園　曼珠沙華群生地

入場した目の前に白い花もあって、早速撮影開始。

巾着田曼珠沙華公園　曼珠沙華群生地

秋の彼岸の頃に咲くことから「彼岸花」とも呼ばれる「曼珠沙華」。
サンスクリット語で「天上の花」という意味の「曼珠沙華」は、仏教の経典によるとおめでたいことが起こる前触れに赤い花が天から降ってくることに由来されるそうです。

巾着田曼珠沙華公園　曼珠沙華群生地

玉ボケをバックに入れて。
曼珠沙華の花言葉は「情熱」。

巾着田曼珠沙華公園　曼珠沙華群生地

深紅の花が咲く様子は、妖艶な雰囲気も。

巾着田曼珠沙華公園　曼珠沙華群生地

雑木林あたり一面を紅く染め上げます。

巾着田曼珠沙華公園　曼珠沙華群生地

高麗川の流れをバックに。

巾着田曼珠沙華公園　曼珠沙華群生地

高麗川の流れをバックに、逆光で。

巾着田曼珠沙華公園　曼珠沙華群生地

これぞ深紅の絨毯ですね。

巾着田曼珠沙華公園　曼珠沙華群生地

深紅の絨毯の中で日差しを浴びる花を狙い。

巾着田曼珠沙華公園　曼珠沙華群生地

巾着田曼珠沙華公園　曼珠沙華群生地

高麗川の対岸の青葉をバックに。

巾着田曼珠沙華公園　曼珠沙華群生地

青葉を使い玉ボケを入れて。

巾着田曼珠沙華公園　曼珠沙華群生地

可愛い女の子に見つめられてしまいました。

巾着田曼珠沙華公園　曼珠沙華群生地

白い花もちらほらと。

巾着田曼珠沙華公園　曼珠沙華群生地

露出をマイナス補正すると白い花も妖艶に撮れるでしょうか？

巾着田曼珠沙華公園　曼珠沙華群生地

紅白の花を一緒に。
これも露出をマイナス補正で。

巾着田曼珠沙華公園　曼珠沙華群生地

「曼珠沙華」といえば、山口百恵さんの歌（阿木煬子作詞）がありましたね。

♪マンジュシャカ　恋する女は
♪マンジュシャカ　罪作り
♪命すべてを燃やし尽すの

♪マンジュシャカ　恋する女は
♪マンジュシャカ　罪作り
♪白い花さえ深紅に染める　

♪マンジュシャカ　恋する女は
♪マンジュシャカ　罪作り
♪命すべてを燃やし尽すの

♪マンジュシャカ　恋する女は
♪マンジュシャカ　罪作り
♪白い夢さえ深紅に染める

巾着田曼珠沙華公園　曼珠沙華群生地

燃えています！
フレッシュな花と蕾を一緒に。

巾着田曼珠沙華公園　曼珠沙華群生地

高麗川の対岸の木の葉を使って。

巾着田曼珠沙華公園　曼珠沙華群生地

赤色を写真で表現するのは難しいですが、
曼珠沙華の深紅を出したい時は露出をマイナス気味にします。

巾着田曼珠沙華公園　曼珠沙華群生地

こちらは日向の曼珠沙華。
巾着田では雑木林の中に曼珠沙華が広がるので、
いろんな赤色が楽しめます。

巾着田曼珠沙華公園　曼珠沙華群生地

しゃがみ込んで撮るのも疲れますが。
公園内は、三脚・一脚の使用禁止です。

巾着田曼珠沙華公園　高麗川に架かるドレミファ橋と曼珠沙華

巾着田曼珠沙華公園　ふれあい広場（イベント会場）

巾着田曼珠沙華まつり（9月15日～30日）の期間中は、
地元の特産品やグルメを楽しめる出店やステージイベントが行われます。

巾着田曼珠沙華まつり 祭り・イベント

巾着田曼珠沙華公園　曼珠沙華群生地

ふれあい広場横の曼珠沙華群生地。
昨年は、9月20日に来ましたが、丁度、天皇皇后両陛下がお越しになるとのことで、曼珠沙華公園の約半分が一般の立ち入り禁止になっていました。

巾着田曼珠沙華公園　曼珠沙華群生地

巾着田曼珠沙華公園　曼珠沙華群生地（奥）

この辺りは花が疎らですが、その分バックの雰囲気が変化します。

巾着田曼珠沙華公園　曼珠沙華群生地（奥）

群生地の奥は、まだ蕾も多く、フレッシュな花が暫く楽しめそうです。

巾着田曼珠沙華公園　曼珠沙華群生地（奥）

巾着田曼珠沙華公園　曼珠沙華群生地（奥）

現在地は、群生地の奥（右側）です。

巾着田曼珠沙華公園　曼珠沙華群生地（奥）

巾着田曼珠沙華公園　曼珠沙華群生地（奥）

背景の光は、雑木林の向こうにある駐車場を入れたもの。

巾着田曼珠沙華公園　曼珠沙華群生地（奥）

背景の光は、駐車場の車のフロントガラスの反射です。

巾着田曼珠沙華公園　あいあい橋と曼珠沙華

橋と曼珠沙華を一緒に撮りたかったのですが、よいポジションがなかったです。

巾着田曼珠沙華公園　曼珠沙華群生地（奥）

巾着田曼珠沙華公園　曼珠沙華群生地（奥）

曼珠沙華の三重塔（？）

巾着田曼珠沙華公園　曼珠沙華群生地

ふれあい広場の近くまで戻りました。

巾着田曼珠沙華公園　曼珠沙華群生地

巾着田曼珠沙華公園　曼珠沙華群生地

巾着田曼珠沙華公園　曼珠沙華群生地

巾着田曼珠沙華公園　曼珠沙華群生地

曼珠沙華、結構気に入った発色が出来ました。

巾着田曼珠沙華公園　曼珠沙華群生地

そろそろ曼珠沙華群生地を一周し終わります。

巾着田曼珠沙華公園　曼珠沙華群生地　13:40頃

深紅の絨毯、十分楽しませてもらいました。
（左端は入口の建物）

巾着田河原遊歩道

来た道を戻り、高麗駅へ向かいます。

巾着田河原遊歩道

この日、出掛けたのは大正解！

まさに見頃の曼珠沙華の花を青空をバックに。
天気予報では、この日以外は雨が多いようです。

巾着田河原遊歩道入口の天下大将軍の頭

巾着田の全景

日和田山の上から見ると巾着に見えるそうですが。
ここからは分かり難いですね。
直径約500mの巾着田、右から回り左奥の駐車場の向こうまで行って帰ってきました。
コスモスも楽しめるはずですが、この日はまだほとんど咲いていませんでした。

巾着田河原遊歩道の曼珠沙華の曼珠沙華

赤の世界、いっぱい楽しませてもらいました。

巾着田河原遊歩道入口付近

最後の一枚？

西武鉄道　高麗駅　14:23頃

駅にも曼珠沙華が咲いています。
ベストコンディションの曼珠沙華（彼岸花）を堪能させてもらいました。
真っ赤な旅行記、最後までご覧いただき有難うございました。

彼岸花は、他にも見に行きたい所がありますが、果たしてお天気が？

（おしまい）

高麗駅 駅

この旅行記へのコメント （4）

• スーポンドイツさん 2018/09/23 13:15:25

  曼珠沙華

  morino296さん、ご無沙汰しています。
  今年は災害の多い一年でしたので、旅行記のお写真をしっかり心に留めて「おめでたいことが起こる前触れに赤い花が天から降ってくる」という由来どおりになることを願っています。
  白い曼珠沙華は怪しげで幻想的！写真の技術のことはよくわかりませんが、赤って奥が深いのですねぇ～
  お彼岸に素敵な作品を見せていただき有難うございました。
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　すーぽん

  morino296さん からの返信 2018/09/23 18:48:14

  RE: 曼珠沙華

  スーポンドイツさん
  
  お久し振りです。
  猛暑の夏でしたが、お変わりありませんか？
  
  書き込みいただき有難うございます。
  
  台風や地震による被害を受けられた方が、
  一日も早く元の生活に戻れると良いですね。
  
  曼珠沙華（彼岸花）は、地下茎に毒があり、モグラ除けにもなることから、
  昔はお墓の周りや田んぼの畦道に植えられていたとか。
  
  巾着田のように観光用に植えられていると、
  ちょっとイメージが変わるかも知れませんね。
  
  季節の変わり目、体調に気を付けてお過ごしください。
  
  morino296

• ちょんたさん 2018/09/22 15:47:36

  曼珠沙華のイメージが変わりました！

  morino296様
  お久しぶりです。
  これだけ曼珠沙華の写真を見たのは初めてかもしれません。それにしても、この500万本は、自生しているのでしょうか?すごいものですね。
  
  彼岸花と言って、お墓の周りに寂しげに咲いているのがあまり好きになれなかったのですが、こんなに豪華に咲き誇る姿を見ると圧巻で、今まで抱いていたイメージが吹っ飛んで（！）しまいました。
  
  これから秋に向かって美しい色合いが増えそうですね。ありがとうございました。
  
  　　　　　　　　　　　　　ちょんた

  morino296さん からの返信 2018/09/22 19:06:02

  RE: 曼珠沙華のイメージが変わりました！

  ちょんたさん
  
  こんばんは。
  書き込みいただき有難うございます。
  
  巾着田は、元は水田だったところですから、曼珠沙華は植栽されたのだと思います。
  それにしても、これだけの規模の曼珠沙華が群生するのは、他にないでしょうね。
  
  巾着田管理組合の方々が世話をされているのかと思いますが、大変でしょうね。
  
  最近は、人気もあって団体バスがいっぱい入ってきますので、凄い人になります。
  曼珠沙華の見頃も1週間くらいなので、なかなかタイミングが難しいですが、
  この日は、これまでで一番コンディションが良かった気がします。
  
  そちらからは、ちょっと遠いですが、機会がありましたら是非ご覧になって下さい。
  
  気温の変化も大きいので、気を付けてお過ごしください。
  
  morino296