2017/02/04 - 2017/02/04
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ソウルから、日帰りの板門店ツアーに参加してきました。
北朝鮮と韓国の軍事境界線にある板門店は韓国人はなかなか行くことが難しい場所ですが、外国人であればツアー参加者に限り訪問することができます。
板門店とDMZ(非武装地帯)を廻る1日ツアーだったので、南北の会議が開かれる本会議場の他、北朝鮮が秘密裏に韓国に向けて掘っていた第3トンネルや、北朝鮮が見渡せる展望台なども見てきました。
南北分断の歴史と平和のありがたみを肌で感じることができる板門店は、行ってみて損のない場所だと思います!
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 3.0
- ショッピング
- 2.5
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
-
韓国留学を終え日本に帰る友達と、最後の思い出作りに北朝鮮を見に行くことにしました!!
せっかくだからなるべく国境近くまで行こう~と言うことで外国人専用のツアーを予約。ツアーは、行くところによって半日とか全日とかいろいろ種類がありますが、私たちはなるべく色々見れる全日のツアーで土曜日出発のものを、コネストから予約しました。国際文化サービスクラブの「DMZ&板門店(JSA)同時ツアー」というツアーで、一人12,000円ぐらいでした。
目的地が軍事境界線という特殊地域のため、ツアー参加に際してはいくつかの注意事項があります。まず、参加者は事前にパスポート番号等を通知し、当日も持参しなければなりません。あと、服装規定もあって、派手な服とか迷彩柄とかはNGです。注意事項の詳細はツアー会社からお知らせがあるので、それを熟読して行きました。
集合場所は、シチョンのプレジデントホテル。朝の7:50...!! 起きれて良かった^^;
ホテルの中にツアーの事務局があるので、そこで参加手続きをします。
時間になったら、ホテル前に待機しているバスで出発!
写真は、バスの車窓からの冬のイムジン川。凍ってます。
ツアーは日本語ができる韓国人のガイドさんがずっと一緒についてまわってくれます。英語のツアーもあるので、バスは言語ごとに別れて座る感じで、日本語の参加者は私達を含めて6人でした(私達と、年配のご夫婦と、一人参加の男性と女性)。 -
DMZ到着!
ソウルからここまではバスで1時間半ほど。あっという間に到着します。
正直、ソウルで暮らしている身としては、こんな近くて大丈夫なの?!と思いました...。攻められたらすぐですよ... -
ここでは第3トンネルを見学します。
第3トンネルは、北朝鮮がこっそり韓国に向けて掘り進めたトンネルです。
第4ぐらいまであるらしい...
全景はこんな感じ。当たり前だけど、外国人だらけです。 -
この銅像はどういう意味があるんだろう...
割れてるのを戻そうとしてるから、統一を願っているのかな...? -
トンネルの出入り口です。
写ってないけど、トロッコみたいなので下まで降りたり上がったりしました。徒歩でも行けるようですが、長さが結構あるので大変そうです(ツアーによって、トロッコの利用可否があるみたいです)。
トンネルの中は写真撮影禁止です。トンネルの向かいにロッカーがあるので、所持品はそこに全部預けないといけません。代わりにヘルメットを着用して、中に入ります。 -
トロッコで下に降りた後は、トンネルの中をひたすら進んで行きます。湿っていて洞窟みたいな雰囲気でした。トンネルの最後は北朝鮮まで通じていますが、厳重に塞いであります。塞がっている部分に覗き窓があり、更に奥を見ることもできます。
覗いた後は、また同じ道を戻って来て、トロッコに乗り地上へ。 -
第3トンネルの後は、バスで都羅展望台へ。
この建物が展望台というわけではなく、建物の左側に展望台があります。
この建物は何だろう...?
「分断の終わり、統一の始まり」と書いています。 -
展望台からは北朝鮮が見えます!
冬にしては暖かい日で、視界があんまり良くなかったのが残念ですが... -
展望台からの写真撮影は、昔は制限があったらしいですが、今は撮っても大丈夫です。
北朝鮮が大音量で流している音楽も聞こえてきました。 -
展望台の後は、次の目的地の都羅山駅へ。
北に一番近い、韓国の駅です。 -
外の標識はソウル一択です。
「ここから先は行けません」感がかなりあります。 -
外のパネルで熱心に説明してくれるガイドさん^^
説明もわかりやすくて、良いガイドさんでした。 -
一応、平壌行きの乗り場もあります。使うことがないので、閉じられていますが...。
-
駅の全体はこんな感じ。新しくて、綺麗な駅です。
-
ちょうど、ソウルのヨンサンから来た電車が到着したようで、乗客がぞろぞろと出てきました。これからDMZを観光するのかな。電車はDMZ trainという名前のようです。軍人さんがしっかり見張っています。
-
駅のスタンプがあったので、押してみました^^
平壌まで205km、ソウルまで56km。 -
駅に飾られてた絵(?)。韓半島の形です。
-
統一を願うメッセージがたくさん...
-
都羅山駅の次は、臨津閣公園に行きます。
イムジン江を再度渡って、南側に少し戻ってきます。 -
臨津閣公園は統制区域の外なので、人がたくさんいて、また違った雰囲気でした。
自力で来ることのできる最北端らしいです。
韓国人も多かったです。 -
雪が残る公園。
-
北朝鮮に架かる橋。
-
自由の橋。
臨津閣公園もいろいろ見所があるみたいなんですが、自由時間が短くてさっとしか見れませんでした。残念...TT -
お昼です!
朝早かったから、ここまで長かった~
ツアーはランチ付きで、メニューはプルコギでした。私達は二人で参加したので鍋で出てきましたが、一人参加の人にはちゃんと一人用の器で出てきます。
場所は道端の食堂みたいなところで、たぶんツアー客専門。正直期待してなかったんですが...結構美味しかったです!!^^
日本語ツアーの皆さんともおしゃべりしつつ、まったり...
お腹が一杯になったところで、午後からはメインの板門店へ!
板門店へは統一大橋という橋を渡って行きますが、かなりチェックが厳しいです。私達のバスは、乗客情報に事前申請していたものと合わない部分があったらしく、橋に入るまでに結構時間がかかりました^^;
韓国兵士の皆さんは、兵役の人たちなのか、すごく若く見えます。
やっと検査を通過し、橋を渡ります。橋の上にはジグザグにフェンスが置かれてて真っ直ぐ進めないようになっています。幅の広い橋をジグザグに走るバス...。普通ではない感じに緊張感が高まります!
ちなみに、橋から先は写真OKポイント以外は基本的に写真禁止なので、写真があまりありません^^;
途中で米軍(国連軍?)の兵士がバスに乗り込んできてパスポートチェックをしたりします。 -
まずは、国連軍の施設でビデオ鑑賞。板門店での北朝鮮との事件の歴史みたいな内容でした。
めっちゃ後ろに座る日本語組^^;
ここで、「死んでも文句言いません」みたいな宣言書にサインします。
私たちは国連軍関係者として板門店を訪問することになるため、胸に国連軍ゲストのバッジを付けます。
説明を受けた後は、国連軍のバスに乗り換えて板門店を目指します!
ちなみに、午後の日程でも日本語のガイドさんが付きっきりで説明してくれますが、午前とは違う方でした。午後のガイドさんは日本語上手だけど、かなり早口だった...情報をできるだけたくさん伝えようとしてくれてるようでした。
ガイドさんのお話で一番びっくりしたのは、この超危険なDMZにまだ住んでいる一般の人たちがおり、村があるということ! 昔からこの土地に住んでいる人達が、厳格な監視の下、徴兵と納税を免除されながら農業をしているらしいです。DMZ米というお米もあります^^; -
そして、軍事停戦委員会本会議場へ。真ん中の青い建物です。
当たり前ですが、緊張感が半端ない!! なんか怖い !
青い建物の真ん中の部分に国境があります。建物の手前側が韓国、奥側が北朝鮮。奥に見えている大きい建物は北朝鮮のものです。目を凝らして見たけど、北朝鮮の兵士の姿はありませんでした。 -
韓国の兵士が建物から半分だけ体を出して北朝鮮を監視してるのが印象的でした。
ちなみに北朝鮮側の撮影は許されていますが、反対(今立っている所の後ろ)の国連軍側の施設の撮影は禁止です(防衛上の観点?)。 -
兵士たちはサングラス着用。
会議場の中にも入ります! -
会議場の真ん中にあるメインのテーブルです。
このテーブルの旗の部分が国境です。
左側が韓国、右側が北朝鮮。
...ということは、今私が立っている部分は北朝鮮ということになります。(国境を見に来たけど、国境を越えた^^;)
この会議場の中だけは、自由に国境を跨いで良いのです。
部屋の中の兵士は終止無表情で、身動きひとつしません。
しかし、この写真の外国人たちの緊張感のないことといったら...^^; 一番右の若者は兵士とセルフィー撮ろうとするし(並んで写真撮るのはOKなんですが、さすがに自撮りの距離はダメでしょ)、左のおじいちゃんはこのテーブルの椅子に座ろうとするし(椅子、テーブルに触るのダメです)で、見ているこっちがヒヤヒヤしました^^; -
南北間で会談するときには、ここに座るわけですね。
-
兵士さんと並んでパチリ。常に無表情すごい。
ちなみに、ここは部屋の一番奥の場所で、後ろのドアは北朝鮮側の入り口です。
ガイドさんに「今突然そのドアが開いて北朝鮮に引っ張っていかれる可能性もある」みたいに脅されました^^;
会議場の後は、また国連の施設に戻ります。なぜか施設内にお土産屋さんもあったので、国連パーカーを購入(笑)
ツアーの時期によっては帰らざる橋なども見れるらしいですが、私たちの時は見れませんでした。
そんなこんなで、また統一大橋を渡り、ソウルに戻ってきます。解散時間は夕方。予定ではプレジデントホテル解散でしたが、交通渋滞のため、ホンデ辺りでバスを降ろされました。
朝早くから夕方まで盛りだくさんの一日でした!
ツアーは若干お高めではありますが、一回は行ってみて損のない場所だと思います。
ツアーは北朝鮮との情勢により、開催されたり、されなかったりします。
この旅行記を書いているのは2018年夏ですが、私が板門店を訪れた2017年冬から現在までの1年半の間でも、南北関係の悪化、北朝鮮兵士の亡命、南北首脳会談開催...と色々なことがありました。
現時点では、南北関係はわりと良い状態ですが、早く戦争状態が終わり朝鮮半島に平和が訪れることを願っています。
おわり。
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