2018/06/23 - 2018/06/23
28位(同エリア429件中)
かっちんさん
大雪山国立公園の南東山麓、忠別川の上流に、100年以上の歴史をもつ天人峡があります。
天人峡は長い年月をかけて形成された柱状節理や、落差270mと北海道一位の「羽衣の滝」など、風光明媚な景観を生み出しています。
「羽衣の滝」が一望できる滝見台に登れば、北海道最高峰旭岳を見ることができ、2つの「北海道一」を同時に眺められます。
周辺では夏の山野草(カラマツソウ、ツバメオモト、ミヤマハンショウヅル等)の花を楽しむことができます。
羽衣の滝へ向かう遊歩道は、平成25年(2013)冬期に発生した土砂崩れにより通行止めになっていましたが、ようやく復旧工事が完了し平成30年6月11日から通行再開になりました。
また、天人峡への路線バスは旭川駅から天人峡温泉に寄った後に旭岳温泉まで運行されていましたが、平成23年(2011)に天人峡温泉への立ち寄りが廃止されてしまいました。
それらが影響して天人峡への観光客が激減し、以前4軒あった宿泊施設が2軒となり、宿の無料送迎バスだけが唯一の交通手段でした。
東川町の観光協会では、「羽衣の滝」遊歩道の通行再開を契機に、東川「道の駅」から旭岳・天人峡を2往復する無料バスを2018年6月12日~8月10日まで夏季限定で運行しました。
今日は旭川駅から道の駅まで路線バスで移動し、この無料バスで天人峡を訪れます。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
道の駅「東川 道草館」
ひがしかわ観光協会「ようこそ東川」「天人峡」
山川草木図譜「エゾノレイジンソウ」
四季の山野草「マイヅルソウ」「カラマツソウ」「ゴゼンタチバナ」「ツバメオモト」「ミヤマハンショウヅル」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
朝の旭川駅バスターミナル
昨晩の雨が上がり、天気が良くなります。 -
バス路線図
旭川駅前から路線バスに乗り、東川町の道の駅「道草館前」へ向かいます。
夏の期間、道の駅から旭岳・天人峡をまわる無料バスが出ています。 -
「すみません回送車です」
低姿勢な旭川電気軌道の路線バスです。 -
旭川の消火栓は水色(車窓)
路線バスに乗り、市内を走行中。 -
十勝岳連峰(車窓)
富士山のように見えるのが美瑛富士、右隣が美瑛岳。 -
道の駅「東川 道草館」
旭川駅からのバスは50分程で到着。
ここは上川郡東川町です。 -
旭岳の玄関口に位置している道の駅
地元特産品の販売や観光情報のインフォメーションコーナーがあります。
天人峡には昼食をとれる店がなく、ここで昼飯を調達します。 -
お隣は「モンベル大雪ひがしかわ店」
登山用品が揃っていて、熊も青いヤッケを愛用しています(笑) -
旭岳・天人峡の無料バス
夏のシーズン(2018/6/12~8/10)に、道の駅から旭岳・天人峡を往復する無料バスが運行されています。
旭岳または天人峡のどちらかしか行けない運行です。
今日は、道の駅10:00発~天人峡11:15着、天人峡を散策後15:05発~道の駅15:35着を利用します。 -
大型の無料バス
乗り込んだお客は10人程。
あまり知られていないバスのようです。 -
道道旭川旭岳温泉(1160号)線(車窓)
道の駅を出発し、直線道路を走ります。
左斜めに見える山が旭岳です。 -
畑作地帯のトラクター(車窓)
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忠別ダム(車窓)
やがて忠別川のダムが見えます。 -
忠別湖から望む旭岳(車窓)
旭岳の所々に雪が残っています。 -
旭岳・天人峡の分岐(車窓)
バスはまず旭岳に立ち寄るので、左に曲がります。 -
忠別川を渡ります(車窓)
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ここから東川町(車窓)
道の駅は東川町。バスは途中、忠別川左岸の美瑛町を通り、再び東川町に入ります。
ここからバスは山の斜面をジグザグに上っていきます。 -
旭岳ロープウェイ山麓駅
ここで10分間停車するので、バスの周辺を散策。 -
ロープウェイと旭岳(山麓駅)
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勇駒別湿原のお花畑(山麓駅)
リュウキンカと水芭蕉の花が見頃。 -
天人峡へ曲がります(車窓)
バスは旭岳から忠別湖まで下り、天人峡へ向かいます。 -
道道天人峡美瑛(213号)線(車窓)
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忠別川沿いに走ります(車窓)
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切り立った峡谷(車窓)
羽衣・天人峡トンネルを二つ通過すると終点の天人峡です。 -
天人峡に到着
帰りのバスまで4時間弱あるので、羽衣の滝、滝見台、七福岩などを散策します。 -
あまつ岩
目の前にそそり立つ柱状節理の岩は「あまつ岩」と呼ばれています。
では、温泉街を通り羽衣の滝へ向かいます。 -
ややっ、女性が入浴している・・・
廃業した天人峡グランドホテルです。
よく見れば、マネキンですね。 -
営業している「天人閣」
このあたりが温泉街です。 -
対岸に「涙岩(なみだいわ)」
天女が羽衣をなくし、自分の国へ飛んで帰れなくなり困って泣いていた涙が今もこの岩に流れているとされることから「涙岩」と名づけられました。 -
これが「涙岩」
この巨大な一枚岩は約3万年前、旭岳にあるお鉢平が噴火して流れてきた火砕流が堆積したものです。
確かに涙が流れています。 -
先の尖った「見返り岩」
天女は羽衣を取り返してくれたお礼に美しい羽衣の舞を踊ります。
やがて天女は勇敢な弓人に別れを告げ、空高く舞い上がり、この見返り岩を目印として振り返り、天の国へ帰って行ったのです。 -
この先に「羽衣の滝」
遊歩道の入口です。 -
遊歩道を歩く観光客
マイカーで訪れている観光客もいます。 -
修復され7年ぶりに再開した遊歩道
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道端のカラマツソウ
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羽衣の滝
遊歩道の終点、見晴台からの眺めです。
断崖を7段にわたり岩肌をつたい落ちる様が「天女が羽衣をひるがえしたようだ」と例えられる美しい滝です。
残念なことに滝の全景は見れませんが・・・ -
滝見台の入口
温泉街に戻り、今度は滝の全景が見れる滝見台へ向かいます。 -
入林届
トムラウシ山への登山口にもなっており、滝見台までは1時間から1時間半。
「三十三曲がり道」という急坂を登るのでかなりハードです。
倒木やぬかるむ道があり、登山靴を履いてきているのでどうにか行けそう。
山道の脇にはいろんな山野草が咲いてるので、疲れを忘れさせてくれます。 -
イチオシ
うすクリーム色の「エゾノレイジンソウ」(山道)
トリカブトの仲間です。 -
可愛いキノコ(山道)
笠の色が少し違いますが、明治チョコスナック「きのこの山」にそっくり。 -
「マイヅルソウ」(山道)
葉の形が、鶴が羽を広げて舞を踊っているように見えるので「舞鶴草」と呼ばれています。 -
イチオシ
線香花火のような「カラマツソウ」(山道)
花がカラマツの細い葉にそっくりなことから付いた名前です。 -
日陰に咲く「ゴゼンタチバナ」(山道)
4枚の白い花のように見えるのは「苞」、真ん中に20個ほど集まっているのが花です。 -
倒木(山道)
倒木の下をくぐります。 -
遠くに「忠別湖」(山道)
バスで通ってきた忠別川のダム湖が見えます。 -
純白の「ツバメオモト」(山道)
「ツバメ」の由来は諸説あり、花がツバメの姿に似るとか、果実がツバメの頭に似るとか、ツバメの飛ぶ時期に花が咲くなど。
葉は「オモト」に似ています。 -
イチオシ
羽衣の滝(山道)
「三十三曲がり道」の途中(頂上付近)からの眺めです。 -
ヒラタケかな??(山道)
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紫色の「ミヤマハンショウヅル」(山道)
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半鐘に似た「ミヤマハンショウヅル」(山道)
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根っこから倒れている樹木(山道)
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「ツバメオモト」(山道)
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シラカバ林
「三十三曲がり道」の終点に到達し、標高850mの台地を歩いています。 -
イチオシ
可憐な「ツバメオモト」
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滝見台に到着
登山口から1時間10分かかりました。 -
北海道最高峰の「旭岳」(滝見台)
ロープウェイの姿見駅も見えます。
滝見台に立つと「旭岳」と「羽衣の滝」の両方が眺められ、苦労して登ってきた甲斐があります。 -
イチオシ
落差が北海道一位の「羽衣の滝」(滝見台)
Y字形をした滝の流れがよくわかります。 -
柱状節理の「天津岩(あまつ岩)」
山道を戻り、次は天人峡トンネルをくぐった先の河原にいます。
天に届きそうな岩がいくつも並んでいます。 -
七福岩
先の尖った柱状節理7本が天に向かってそびえ立っています。
七福神(岩)を拝んだようで、これから何かいいことがありそうです。
この後、天人峡15:05発の無料バスに乗り、道の駅経由で旭川駅前に戻ります。
旭岳・天人峡をめぐる夏季限定無料バスは今年から始めたようで、来年もぜひ運行して欲しいです。
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