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7月8日に成田からモンゴル航空の直航便でウランバートル入りし、モンゴルが102か国目(アジアでは31か国目)の訪問国となった。時差が1時間しかなく、直航便なので、5時間半という飛行時間でも体はかなり楽である。今回、空港の出迎えにホテルの車を頼んでいたので、タクシー交渉もなく、楽勝であった。<br /><br />空港で両替をしたが、インフレのためか、1万円しか両替してもらえなかった。1万円で219,900トゥグルグという額になった。ATMでも両替を試みたが、これも200,000トゥグルグが限度とのことであった。とにかくたくさんの紙幣で財布がパンパンになってしまった。<br /><br />夜7時半頃の到着であったが、外はまだ日がかんかん照りで明るく、真昼の印象であった。モンゴルがだいぶ北にあることを再確認した。モンゴルは大陸性気候で寒暖が激しいようで、昼間25度位でも夜になると5度位に温度が下がるみたいである。体調管理が難しそうである。<br /><br />空港はガイドブックには2017年夏に新空港に移転予定と書かれていたので、新空港かなとも思って乗務員に訊いたところ、まだ今までの空港で、来年に延期されているとのことであった。<br /><br />30分ちょっとで街中にあるホテルに到着した。5星のホテルとあって、部屋も広く、かなり立派であった。5泊予定だが、1泊朝食付きで6000円位なので、リーズナブルともいえる。<br /><br />7月9日はホテルを朝9時半頃出てすぐ傍にあるスフバートル広場を散策した後、11日のツアーの件もあったので、諸情報を得るためにHISのオフィスに行こうとノミンデパートから南に徒歩3分という案内だけを頼りに歩き始めた。住所だけがわかっていたが、道行く誰に訊いてもわからず、探すのに30分以上かかってしまった。敗因は、正式な住所を見せても皆ほとんどわからないこと、看板が出ていることが後でわかったが、奥まったところにあるので、その前を歩いてもほとんどわからないこと、地元のツーリストオフィスの女性も場所を間違って教えたこと等である。<br /><br />市内巡りとしては、ガンダン寺(1838年創建のチベット仏教寺院)、ザイサン・トルゴイ(戦勝記念碑のある丘で市内が一望)、ボグド・ハーン宮殿博物館(ボグド・ハーン8世が最後の20年を過ごした宮殿)を見て回ったが、ザイサン・トルゴイに行く時だけタクシー(約1200円)を使った。 後はすべて歩いて見て回る結果となり、歩数計は28000歩位になってしまった。敗因はタクシーがつかまえにくいことによる。街を歩いていても、TAXIの表示を掲げたタクシーはほとんど見かけない。やたらタクシーが多い都市もあるが、ウランバートルは、白タクが多く、正規のタクシーは少ないようである。言葉が通じないので、白タクは怖くて乗れないし、正規のタクシーもメーターを早回しする等インチキもあるようである。路線バスもガイドブックに載っている番号のバスは全く見かけないし、路線バスの利用はまず無理なので、歩くのが一番安全かつ確実な移動手段なのである。<br /><br />街を数時間にわたって歩いていたので、街の様子がよくわかった。まず、車が多く、ひどく渋滞している。車の多くは、トヨタ車で次にヒュンダイ、他社はどうしたのかという位普及の度合いが違うように見えた。歩いている人を観察すると、男性は朝青龍のような顔をして、がっちりした人が多く、女性は、失礼ながら、お尻が大きく、胸元の肌の露出度も大きい。同じ蒙古斑をもったモンゴル人と日本人なので、日本人と似たような顔立ちの人も多い印象であった。道路は、予想通り、埃っぽいがマスクをしている人は誰もいなかったので、マスク着用は控えた。<br /><br />7月10日は、Indy Guideというローカルガイドを利用して、ウランバートルから約50km離れているテレルジという国立公園に行ってきた。見てきたものは、チンギス・ハーンの巨大像とテレルジの亀石及びアリヤバル寺院であるが、1日中雨模様で寒く、厳しいツアーとなった、ガイドの女性は、19歳の大学生(英語勉強中)で今日が初体験ということで、緊張しきっていた。英語もあまり上手ではないが、初めてということでメモを見ながら一生懸命やっていた。若くて可愛い女の子が同伴してくれていると思えばツアー料金も安いものであった。<br /><br />日本の旅行会社がやっている日本語ツアーの半分位の料金で、なおかつ1対1のエスコートサービスであるから極めてリーズナブルだったと言える。12日のスケジュールが未定であったが、そのエージェントが競馬ヘのツアーと相撲の決勝トーナメントと閉会式のチケットも含め、約7000円でやってくれるというのでそこに急遽お世話になることにした。どれも日本で手配する額の半分位でできるようなので、いかに日本語ツアーが高いものかがわかる。11日の開会式のチケットは現地でもとりにくいという話で、HISのツアーを買わざるを得なかったが、結果論からすると現地でも半値くらいで十分手配可能であったかも知れない。<br /><br />10日の夕食は、ホテル近くのある日本食レストランに行ったが、入ってみるとどこかでお見かけしたような人が目に飛び込んできた。ひょっとしてとも思ったが、絶対あり得ないと思いつつも、周りにいた人に名前を出して訊いてみたら、その方だというので、ビックリ仰天。<br /><br />その方とは、昨年まで駐日モンゴル大使だった方で、たまたま十数年前に、東京で一緒に食事をしたことがある個人的に知っている唯一のモンゴルの方である。家の近くに住む知人のチベット人夫妻を一度我が家に招待したことがあり、そのお返しというか、帝国ホテル近くの高級レストランに夫婦で招待されたことがあった。その時に、一緒に会食し、紹介されたのが当時の駐日モンゴル大使夫妻であった。会食中、今度、強い相撲取りが来日すると語っていたのが印象的で、それが朝青龍であった。<br /><br />そのチベットの方も、政治学者のコメンテーターとして時々テレビに出演されるほどの著名人である。同じ大学を卒業し、彼の講演会に参加したことが縁で今でもおつきあいが続いているが、当時のモンゴル大使とも大変親しかったようである。その大使は、本国の要職と日本大使を交互に務められており、日本通として大変有名な方であるが、昨年、リタイヤされて本国に戻っていたことは、ネットで調べて知っていたものの、まさかこんなレストランでお会いできるとは夢にも思わなかった。偶然というかまさに奇跡的な出来事であった。<br /><br />元大使の話によると、その日本食レストランの経営が日本人に代わり、そのお披露目を兼ねて、現職の駐モンゴル日本大使とモンゴル政府の閣僚等との会食がちょうど予定されていて、まさにその準備をされているタイミングであった。こちらはしがない一人旅で定食を食べに来ただけなのに、そこはたまたま接待もできる高級レストランで、このような政府の要人の会食現場に遭遇したとは、まさにあり得ないような偶然の重なりであった。元大使も我々と食事をしたことは覚えていていただいていたようである。こんな偶然もあり得るのかいまだに信じられ嬉しい再会となった。<br /><br />7月11、12日は2日間ともナーダムという年1回のモンゴル最大のお祭り観戦三昧となった。11日は、開会式と射的、弓射及び相撲、12日は、(子供)競馬と相撲の決勝トーナメントを観戦した。ナーダム祭りは、2010年にユネスコ無形文化遺産に登録されたほどのビッグイベントである。開会式、射的、弓射及び相撲は、ウランバートルの競技場で開催されるが、競馬は、車で1時間半位離れたフイドローンホダグというところで行われる。<br /><br />ナーダム祭は、モンゴル人にとって最大のイベント祭なので、特に開会式のチケットを取ることは、至難の業であるとの情報が事前に入っていたので、少し高かったが、出発前に、HISのナーダム観戦ツアー(日本語ガイド付)に入ることにした。当初一人だったので、225米ドルもしたが、途中で複数の混乗になるとのことで、170ドルに値下げしてくれた。それでも、2万円近い値段なので、高いといえば高いと言える。<br /><br />11日の開会式は、オリンピックの開会式のごとく、入場行進、マスゲーム、騎馬隊のパレードやショーなど盛り沢山で感動を覚えた。騎馬民族らしく、馬も多数登場する。競技場は超満員で3~4万人位の観客が入っていたのではないかと思うが、チケットの入手が困難というのもよくわかる。開会式は久しぶりの感動イベントとなった。<br /><br />12日の競馬ツアーは当初、英語が話せないドライバーだけでガイドはつかないと言われたが、今度は、16歳の女子高校生が英語の勉強を兼ねて同行してくれた。競馬のフィニッシュ地点の草原の丘は物凄い数の車と人で溢れ返っていた。道路も反対車線を含め、すべての車線を一方通行とするほど車が現地に殺到し、いかにビッグイベントであるかが伺える。フィニッシュ地点には、観客席のスタンドが設置されていたが、そこも超満員で、外の観客を含めると1万人以上は草原の丘にある会場にいたと思われる。スタンドには、観客があまりに多く集中していて、いつ崩れ落ちる事故にならないかヒヤヒヤであった。また、仮設のトイレは一か所しか見当たらず、皆どうしているのかと心配になったほどである。<br /><br />13時頃、競技場に戻ってから21時頃まで、射的と弓射と相撲の決勝トーナメントを観戦した。競技場は勿論満席であるが、外にも、いろいろな屋台のお店がでていて、まさにお祭りを楽しむ人で溢れ返っていた。地元の人も年1回のこのお祭りを家族揃って楽しみにしているようであった。<br /><br />相撲は、512人が参加し、5回戦目から見たが、5回戦は16名ずつの対抗戦で、8戦目が準決勝、9回戦目が決勝にあたる。フィールドの芝生の上で戦うが、土俵はなく、時間制限もないので、とにかく勝負がつくのに時間がかかる。優勝者が決まったのも、予定より1時間半ほど遅れていた。今回優勝した人は、初めてらしく、新チャンピオン誕生ということだそうである。出場者は皆、体格がよく、日本の大相撲でモンゴル力士が強いのも頷ける印象を持った。<br /><br />地元の人は、お祭りの時は、名物の「ホーショール」(ひき肉を小麦粉の皮で包み、油で揚げた料理)を食べるのが慣習のようである。一回食べたがそれほど美味しいという感じではなかったので、昼食は、ホテルから持ち出したパンやお菓子で賄い、夕食は屋台で食べる気はなく、日本から持ってきた水だけで作れるインスタントの五目御飯を食べた。スケジュールが大幅に遅れたので、閉会式の前に、途中で会場を後にし、ホテルまで約40分歩いて戻った。最後には打ち上げの花火が上がって、祭典の幕を閉じた。<br /><br />今回のモンゴル旅行は、当初、訪問国数をかせぐことが目的であったが、年1回のモンゴル最大の祭典であるナーダム祭に合わせ、旅行を計画し、開会式というビッグイベントを始め、ほとんどすべての競技を見ることができたのはラッキーであった。これはど感動的な旅行も久しぶりであった。<br /> <br />今回の旅行アルバムYouTube:<br /><br />https://www.youtube.com/watch?v=F1KS_gK0oJc<br />

モンゴル旅行(102か国目)~ナーダム祭を訪ねる旅~

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2018/07/08 - 2018/07/13

253位(同エリア553件中)

0

24

浪漫飛行

浪漫飛行さん

7月8日に成田からモンゴル航空の直航便でウランバートル入りし、モンゴルが102か国目(アジアでは31か国目)の訪問国となった。時差が1時間しかなく、直航便なので、5時間半という飛行時間でも体はかなり楽である。今回、空港の出迎えにホテルの車を頼んでいたので、タクシー交渉もなく、楽勝であった。

空港で両替をしたが、インフレのためか、1万円しか両替してもらえなかった。1万円で219,900トゥグルグという額になった。ATMでも両替を試みたが、これも200,000トゥグルグが限度とのことであった。とにかくたくさんの紙幣で財布がパンパンになってしまった。

夜7時半頃の到着であったが、外はまだ日がかんかん照りで明るく、真昼の印象であった。モンゴルがだいぶ北にあることを再確認した。モンゴルは大陸性気候で寒暖が激しいようで、昼間25度位でも夜になると5度位に温度が下がるみたいである。体調管理が難しそうである。

空港はガイドブックには2017年夏に新空港に移転予定と書かれていたので、新空港かなとも思って乗務員に訊いたところ、まだ今までの空港で、来年に延期されているとのことであった。

30分ちょっとで街中にあるホテルに到着した。5星のホテルとあって、部屋も広く、かなり立派であった。5泊予定だが、1泊朝食付きで6000円位なので、リーズナブルともいえる。

7月9日はホテルを朝9時半頃出てすぐ傍にあるスフバートル広場を散策した後、11日のツアーの件もあったので、諸情報を得るためにHISのオフィスに行こうとノミンデパートから南に徒歩3分という案内だけを頼りに歩き始めた。住所だけがわかっていたが、道行く誰に訊いてもわからず、探すのに30分以上かかってしまった。敗因は、正式な住所を見せても皆ほとんどわからないこと、看板が出ていることが後でわかったが、奥まったところにあるので、その前を歩いてもほとんどわからないこと、地元のツーリストオフィスの女性も場所を間違って教えたこと等である。

市内巡りとしては、ガンダン寺(1838年創建のチベット仏教寺院)、ザイサン・トルゴイ(戦勝記念碑のある丘で市内が一望)、ボグド・ハーン宮殿博物館(ボグド・ハーン8世が最後の20年を過ごした宮殿)を見て回ったが、ザイサン・トルゴイに行く時だけタクシー(約1200円)を使った。 後はすべて歩いて見て回る結果となり、歩数計は28000歩位になってしまった。敗因はタクシーがつかまえにくいことによる。街を歩いていても、TAXIの表示を掲げたタクシーはほとんど見かけない。やたらタクシーが多い都市もあるが、ウランバートルは、白タクが多く、正規のタクシーは少ないようである。言葉が通じないので、白タクは怖くて乗れないし、正規のタクシーもメーターを早回しする等インチキもあるようである。路線バスもガイドブックに載っている番号のバスは全く見かけないし、路線バスの利用はまず無理なので、歩くのが一番安全かつ確実な移動手段なのである。

街を数時間にわたって歩いていたので、街の様子がよくわかった。まず、車が多く、ひどく渋滞している。車の多くは、トヨタ車で次にヒュンダイ、他社はどうしたのかという位普及の度合いが違うように見えた。歩いている人を観察すると、男性は朝青龍のような顔をして、がっちりした人が多く、女性は、失礼ながら、お尻が大きく、胸元の肌の露出度も大きい。同じ蒙古斑をもったモンゴル人と日本人なので、日本人と似たような顔立ちの人も多い印象であった。道路は、予想通り、埃っぽいがマスクをしている人は誰もいなかったので、マスク着用は控えた。

7月10日は、Indy Guideというローカルガイドを利用して、ウランバートルから約50km離れているテレルジという国立公園に行ってきた。見てきたものは、チンギス・ハーンの巨大像とテレルジの亀石及びアリヤバル寺院であるが、1日中雨模様で寒く、厳しいツアーとなった、ガイドの女性は、19歳の大学生(英語勉強中)で今日が初体験ということで、緊張しきっていた。英語もあまり上手ではないが、初めてということでメモを見ながら一生懸命やっていた。若くて可愛い女の子が同伴してくれていると思えばツアー料金も安いものであった。

日本の旅行会社がやっている日本語ツアーの半分位の料金で、なおかつ1対1のエスコートサービスであるから極めてリーズナブルだったと言える。12日のスケジュールが未定であったが、そのエージェントが競馬ヘのツアーと相撲の決勝トーナメントと閉会式のチケットも含め、約7000円でやってくれるというのでそこに急遽お世話になることにした。どれも日本で手配する額の半分位でできるようなので、いかに日本語ツアーが高いものかがわかる。11日の開会式のチケットは現地でもとりにくいという話で、HISのツアーを買わざるを得なかったが、結果論からすると現地でも半値くらいで十分手配可能であったかも知れない。

10日の夕食は、ホテル近くのある日本食レストランに行ったが、入ってみるとどこかでお見かけしたような人が目に飛び込んできた。ひょっとしてとも思ったが、絶対あり得ないと思いつつも、周りにいた人に名前を出して訊いてみたら、その方だというので、ビックリ仰天。

その方とは、昨年まで駐日モンゴル大使だった方で、たまたま十数年前に、東京で一緒に食事をしたことがある個人的に知っている唯一のモンゴルの方である。家の近くに住む知人のチベット人夫妻を一度我が家に招待したことがあり、そのお返しというか、帝国ホテル近くの高級レストランに夫婦で招待されたことがあった。その時に、一緒に会食し、紹介されたのが当時の駐日モンゴル大使夫妻であった。会食中、今度、強い相撲取りが来日すると語っていたのが印象的で、それが朝青龍であった。

そのチベットの方も、政治学者のコメンテーターとして時々テレビに出演されるほどの著名人である。同じ大学を卒業し、彼の講演会に参加したことが縁で今でもおつきあいが続いているが、当時のモンゴル大使とも大変親しかったようである。その大使は、本国の要職と日本大使を交互に務められており、日本通として大変有名な方であるが、昨年、リタイヤされて本国に戻っていたことは、ネットで調べて知っていたものの、まさかこんなレストランでお会いできるとは夢にも思わなかった。偶然というかまさに奇跡的な出来事であった。

元大使の話によると、その日本食レストランの経営が日本人に代わり、そのお披露目を兼ねて、現職の駐モンゴル日本大使とモンゴル政府の閣僚等との会食がちょうど予定されていて、まさにその準備をされているタイミングであった。こちらはしがない一人旅で定食を食べに来ただけなのに、そこはたまたま接待もできる高級レストランで、このような政府の要人の会食現場に遭遇したとは、まさにあり得ないような偶然の重なりであった。元大使も我々と食事をしたことは覚えていていただいていたようである。こんな偶然もあり得るのかいまだに信じられ嬉しい再会となった。

7月11、12日は2日間ともナーダムという年1回のモンゴル最大のお祭り観戦三昧となった。11日は、開会式と射的、弓射及び相撲、12日は、(子供)競馬と相撲の決勝トーナメントを観戦した。ナーダム祭りは、2010年にユネスコ無形文化遺産に登録されたほどのビッグイベントである。開会式、射的、弓射及び相撲は、ウランバートルの競技場で開催されるが、競馬は、車で1時間半位離れたフイドローンホダグというところで行われる。

ナーダム祭は、モンゴル人にとって最大のイベント祭なので、特に開会式のチケットを取ることは、至難の業であるとの情報が事前に入っていたので、少し高かったが、出発前に、HISのナーダム観戦ツアー(日本語ガイド付)に入ることにした。当初一人だったので、225米ドルもしたが、途中で複数の混乗になるとのことで、170ドルに値下げしてくれた。それでも、2万円近い値段なので、高いといえば高いと言える。

11日の開会式は、オリンピックの開会式のごとく、入場行進、マスゲーム、騎馬隊のパレードやショーなど盛り沢山で感動を覚えた。騎馬民族らしく、馬も多数登場する。競技場は超満員で3~4万人位の観客が入っていたのではないかと思うが、チケットの入手が困難というのもよくわかる。開会式は久しぶりの感動イベントとなった。

12日の競馬ツアーは当初、英語が話せないドライバーだけでガイドはつかないと言われたが、今度は、16歳の女子高校生が英語の勉強を兼ねて同行してくれた。競馬のフィニッシュ地点の草原の丘は物凄い数の車と人で溢れ返っていた。道路も反対車線を含め、すべての車線を一方通行とするほど車が現地に殺到し、いかにビッグイベントであるかが伺える。フィニッシュ地点には、観客席のスタンドが設置されていたが、そこも超満員で、外の観客を含めると1万人以上は草原の丘にある会場にいたと思われる。スタンドには、観客があまりに多く集中していて、いつ崩れ落ちる事故にならないかヒヤヒヤであった。また、仮設のトイレは一か所しか見当たらず、皆どうしているのかと心配になったほどである。

13時頃、競技場に戻ってから21時頃まで、射的と弓射と相撲の決勝トーナメントを観戦した。競技場は勿論満席であるが、外にも、いろいろな屋台のお店がでていて、まさにお祭りを楽しむ人で溢れ返っていた。地元の人も年1回のこのお祭りを家族揃って楽しみにしているようであった。

相撲は、512人が参加し、5回戦目から見たが、5回戦は16名ずつの対抗戦で、8戦目が準決勝、9回戦目が決勝にあたる。フィールドの芝生の上で戦うが、土俵はなく、時間制限もないので、とにかく勝負がつくのに時間がかかる。優勝者が決まったのも、予定より1時間半ほど遅れていた。今回優勝した人は、初めてらしく、新チャンピオン誕生ということだそうである。出場者は皆、体格がよく、日本の大相撲でモンゴル力士が強いのも頷ける印象を持った。

地元の人は、お祭りの時は、名物の「ホーショール」(ひき肉を小麦粉の皮で包み、油で揚げた料理)を食べるのが慣習のようである。一回食べたがそれほど美味しいという感じではなかったので、昼食は、ホテルから持ち出したパンやお菓子で賄い、夕食は屋台で食べる気はなく、日本から持ってきた水だけで作れるインスタントの五目御飯を食べた。スケジュールが大幅に遅れたので、閉会式の前に、途中で会場を後にし、ホテルまで約40分歩いて戻った。最後には打ち上げの花火が上がって、祭典の幕を閉じた。

今回のモンゴル旅行は、当初、訪問国数をかせぐことが目的であったが、年1回のモンゴル最大の祭典であるナーダム祭に合わせ、旅行を計画し、開会式というビッグイベントを始め、ほとんどすべての競技を見ることができたのはラッキーであった。これはど感動的な旅行も久しぶりであった。
 
今回の旅行アルバムYouTube:

https://www.youtube.com/watch?v=F1KS_gK0oJc

  • MIATモンゴル航空の直航便で成田からウランバートルへ

    MIATモンゴル航空の直航便で成田からウランバートルへ

  • チンギス・ハーン国際空港(ウランバートル)

    チンギス・ハーン国際空港(ウランバートル)

  • 市の中心にあるスフバートル広場

    市の中心にあるスフバートル広場

  • スフバートル像と14頭の獅子像(スフバートル広場)

    スフバートル像と14頭の獅子像(スフバートル広場)

  • ガンダン寺の観音像(高さ26.5m)

    ガンダン寺の観音像(高さ26.5m)

  • ザイサン・トルゴイの丘にある戦勝記念碑(ナチスの旗が踏みつけられている)と丘から見えるウランバートルの街

    ザイサン・トルゴイの丘にある戦勝記念碑(ナチスの旗が踏みつけられている)と丘から見えるウランバートルの街

  • ボグド・ハーン宮殿博物館(釘が一本も使われていない)

    ボグド・ハーン宮殿博物館(釘が一本も使われていない)

  • 街中にある隊商(キャラバン)の像

    街中にある隊商(キャラバン)の像

  • 開会式の騎馬隊の行進

    開会式の騎馬隊の行進

  • モンゴル相撲の参加力士と

    モンゴル相撲の参加力士と

  • チンギス・ハーン像テーマパーク(ウランバートルから東へ約54㎞)

    チンギス・ハーン像テーマパーク(ウランバートルから東へ約54㎞)

  • 金の鞭を持つチンギス・ハーンの巨像(高さ約40m)

    金の鞭を持つチンギス・ハーンの巨像(高さ約40m)

  • チンギス・ハーンの人形の前で

    チンギス・ハーンの人形の前で

  • テレルジ国立公園の名勝、亀石(高さ約15m)

    テレルジ国立公園の名勝、亀石(高さ約15m)

  • テレルジにあるアリヤバル寺院(チベット仏教の寺院)

    テレルジにあるアリヤバル寺院(チベット仏教の寺院)

  • ゲルの中はレストラン

    ゲルの中はレストラン

  • モンゴルの草原

    モンゴルの草原

  • 競馬会場のゴール地点の丘に殺到する車と人の山(フイドローンホダグ、ウランバートルから車で約1時間半))

    競馬会場のゴール地点の丘に殺到する車と人の山(フイドローンホダグ、ウランバートルから車で約1時間半))

  • 子供競馬競技(人気の2歳馬レース、騎手は7~12歳の少年少女)

    子供競馬競技(人気の2歳馬レース、騎手は7~12歳の少年少女)

  • 射的競技

    射的競技

  • 弓射競技(老若男女が参加できる)

    弓射競技(老若男女が参加できる)

  • 表彰式後の凱旋

    表彰式後の凱旋

  • 相撲競技決勝の取組(参加者約500人の頂点)

    相撲競技決勝の取組(参加者約500人の頂点)

  • スフバートル広場で行われた音楽ショー

    スフバートル広場で行われた音楽ショー

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