2018/06/30 - 2018/06/30
51位(同エリア320件中)
ハンクさん
広島滞在中の週末、レンタカーを借りて念願の世界遺産石見銀山を訪れた。前日に石見銀山最大の坑道跡である大久保間歩の4,000円の限定ツアーをネット予約しておいた。広島からは山陽、中国、浜田自動車道を乗り継いで約2時間半、余裕のドライブになるはずだった。
ところが前日から降り続いた雨は止まず、浜田自動車道では一旦車を止めるほどの強い雨になった。石見銀山世界遺産センターからは、予約した12:30のツアーは中止になる可能性が高い、という電話を2度もいただいた。しかしほとんど目的地を間近にして引き返すわけにもいかないため、とにかく世界遺産センターまでは出かけることにした。
案の定ツアーは中止となって、世界遺産センターの方から丁重なお詫びをいただいた。替わりにと、ボランティアガイドの長谷川さんが戦国から江戸、明治にかけての銀山の変遷、16-17世紀には世界中の銀の産出量の3分の1を占め、世界経済にも影響力を持ったという歴史、また地質学や精錬方法について詳しく説明いただいた。
小生が強い好奇心を示したため、長谷川さんはツアーは中止になったが小生だけ車に乗せて鉱山と立坑口まで案内してくれると言う。ご好意に甘えることにした。長谷川さんの説明で、マグマに含まれる銀や金、銅などの金属は水に溶け出して岩の割れ目に入り込み、水は蒸発して鉱脈ができるということを知った。折しも毛利元就から秀吉、家康にとこの地域の支配者も入れ替わり、幕府の重要な資金源でもあったそうだ。しかし江戸後期に銀はほぼ枯渇して、明治に入って発破を使用するようになり銅や鉛も産出したが、大平洋戦争に突入する前に閉山した。
長谷川さんの健脚についていくのは骨が折れたが、通常のコースを超えてほとんど山頂に近いところまで登って、いくつかの坑口から銀を削り取った痕跡を見ることができた。坑内にはコウモリが生息しており、その保護も考慮されているという。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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