紫陽花が先か　うどんが先か　思い惑いながらたどり着いた北摂で　門前で習わぬ経を読むワンコに出会った

2018/06/11 - 2018/06/11

６月１１日。大阪府北部北摂の街池田市に出かけてきました。
池田市は個人的なイメージでは阪神間の会社に勤める方々の住むベッドタウンというイメージですが、そんな街に紫陽花見物と大阪最古のうどんをいただきにまいりました。

エリア 池田(大阪)

阪急電車宝塚線池田駅から阪急バスに乗って２０分足らず。本来その程度で到着するのですが、乗り間違えて伏尾台の住宅地へバスは登っていきました。
バスの運転手さんに大変お気遣いいただき、なんとかその倍ほどの時間で久安寺に到着できました。

久安寺 寺・神社・教会

楼門前のアジサイが咲き始めていました。

関西花の寺１２番霊場久安寺。真言宗のお寺です。
お寺のＨＰによると久安寺は、神亀2年（725年）に行基菩薩が開創し、天長年間に弘法大師が再興したと伝わる安養寺を前身とし、久安元年（1145年）に近衛天皇の勅願寺となってから久安寺と号するようになったとのことです。

楼門は鉄柵で閉ざされ通行することができません。

楼門の横にあるこちらの扉から境内に入ります。
犬は飼い主さんが代読できるでしょうが、イノシシやシカは？

本堂に向かう参道。両側のアジサイはまだ咲き始めといった感じでした。

このお寺の楼門は国指定の重要文化財。
優雅な屋根の線は＜水平のない軒反り＞という技法で創り出されているということです。

そう知って境内からもう一度楼門を眺めます。
たしかに美しく反り返っています。

紫陽花の参道を行きます。

満開の時期には美しい参道となることでしょう。

この日は健気に咲き始めて迎えてくれた紫陽花をカメラに収めて回りました。

本坊前に到着。
写真の正面奥に拝観受付があり、さらに進むと本堂をはじめお寺の諸堂やお庭が拝観できるようです。
池田市は、「埼玉・安行」「愛知・稲沢」「福岡・久留米」と並ぶ植木の日本4大産地の1つ。（Ｗikipediaより抜粋）
そういう地域の歴史もあってでしょうか、四季を通じて美しい花が境内を彩るようです。

しかしこの日は、道中に迷い時間が押していることもあってこの本坊前までとしました。

本坊前にもたくさんの紫陽花が咲いていました。

おっ。本坊の門前にワンコくん。

何ごとか思い惑う様子。
散歩が先かそれともご飯が先かといったところでしょうか。

門の前には小さな人工池がありました。

紫陽花が満開の時期には池にその花が浮かべられるようです。

その様子はこの日はなかったものの、その代わりワンコくんがいてくれました。

紫陽花とワンコ（その１）

紫陽花とワンコ（その２）

どうやら悟りを開いたようです。
やっぱり『あ～眠た。』といったところでしょうか。

紫陽花のお寺をあとに池田駅に戻ります。

久安寺からバスの終点池田駅の２つほど手前のバス停で降りて、吾妻に向かいました。

吾妻に到着。
元治元年（１８６４年）創業の現存する大阪では？最古のうどん屋さん。

吾妻 グルメ・レストラン

この木板の看板は当時のまま。

この時期、温うどんには必携のうちわがテーブルに置かれていました。

注文したのは名物のささめうどん。
みつば、きざみあげ、塩昆布、おぼろこんぶ、かまぼこなどが並んだあんかけ。

「ささめ」の由来は、このうどんを谷崎潤一郎の奥様、愛人？（谷崎の女性遍歴がややこしいので不明）が好んだことによるらしいのですが。
ラーメンのような細い麺⇒細雪⇒細うどん。
こんな感じでしょうか。

汗をかきながら美味しくいただきました。

【結文】
この一週間後に大きな地震がこの北摂地域を震源に発生するなど思いもよらぬことでした。
亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。また心よりご家族の皆様にお悔やみ申し上げますとともに被災された皆様にお見舞い申し上げます。
京都市で暮らす私どもの自宅では、阪神淡路大震災を思い起こすほど揺れたものの、運よく食器棚や本棚が倒れるような被害にあうこともありませんでした。