いちご豚肉まつりと日本一の秘境駅探訪

2018/06/10 - 2018/06/10

北海道の初夏のイベント「いちご豚肉まつり」と日本一の秘境駅「小幌駅」を巡ってきました
JRの本数が減ってしまい礼文駅から小幌駅へ行くのに
ちょうどいい時間で折り返せるのが1本だけになってしまいました
静狩から乗車したか1日散歩切符を使用して長万部方面に向かう方が
2時間近く小幌駅にいれるので海岸などの散策ができそうです

エリア 虻田・豊浦(北海道)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 2.5

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: JRローカル 自家用車 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

豊浦町は噴火湾で漁れるほたてが有名ですが
初夏には特産のいちごと豚肉が満喫できる
いちご豚肉祭りが開催されます

豊浦海浜公園 ビーチ

札幌から2時間くらいで到着できることもあり
多くの人が訪れるイベントです
午前10時の開始前から多くの人がいます

豊浦海浜公園 ビーチ

祭りのタイトルになっているいちご
豊浦産のいちごが安価で販売となります

豊浦海浜公園 ビーチ

ただし非常に並びます
先頭の方は8時30分ごろから並んでいるようです
この日は道の駅などほかの場所では売っていないので
町内ではここでしか購入できません

豊浦海浜公園 ビーチ

いちごを並ぶのが嫌な人はいちごを使った商品がいくつかあります
町内のパン屋さんもこの日限定のいちごを使ったパンが売られています
いちご大福、イチゴジュース、削りいちごなどいろいろあります

豊浦海浜公園 ビーチ

変わったところではいちごワインなども販売しています
試飲もあり味を楽しむことができます
甘くお酒に弱い人でも飲みやすい味でした

豊浦海浜公園 ビーチ

いちご以外にも野菜も少し売っています
人気があったのは山芋の詰め放題
玉ねぎ、人参、じゃがいもなどはよく見かけますが
山芋っていうのは少し珍しいです

豊浦海浜公園 ビーチ

お次は豚肉
メインはとようらポークの丸焼き
100g100円とお手頃価格ですが
お一人一つのみとなっています

豊浦海浜公園 ビーチ

外は香ばしく中はしっとりとした美味しい豚肉です
10時と13時と2回実施します
どちらもすぐに売り切れるので30分くらい前から並んだほうが確実に購入できます

豊浦海浜公園 ビーチ

丸焼き以外にもいくつかある豚肉を使った屋台があります
幻のホルモンというのもありました

豊浦海浜公園 ビーチ

ミノ、ハツ、レバーいろいろな部位が入っています
味が濃いのでご飯やビールが欲しくなります

豊浦海浜公園 ビーチ

豊浦ポークを使ったベーコンやソーセージもあります
ジューシーな肉製品がおいしいです
道の駅でも販売しています

豊浦海浜公園 ビーチ

ラーメンにもゴロンと角煮が入っています
500円にしては悪くないと思います

豊浦海浜公園 ビーチ

焼肉はコンロを借りて行います
厚真町のイベントでは無料でしたが
こちらは200円のレンタルです

豊浦海浜公園 ビーチ

食材は屋台コーナーで販売しています
とようらポークの他、野菜や魚介類も購入できます
青空の下で美味しい豚肉を食べながら焼肉が楽しめます
広々した芝生広場なのでレジャーシートやテント持参で行くのをお勧めします

豊浦海浜公園 ビーチ

いちごと豚肉以外では
ジャンボ浜鍋も有名です
カニなど魚介がたくさん入って300円とお得なので
午前中で売り切れる人気商品です

豊浦海浜公園 ビーチ

ほたての町なのではたてを使った商品も多いです
ほたてがたくさん入っていて650円とこちらもボリュームがあります

豊浦海浜公園 ビーチ

ステージイベントではマーチングバンド、太鼓、吹奏楽、歌謡ショーなどがあります
人が多い祭りだからなのかそれほどメジャーな人は来ないようです
小さな町のイベントですが
屋台もたくさんあり非常に食べごたえのある祭りです

豊浦海浜公園 ビーチ

いちご豚肉まつりを後にして次の目的地へ行くため礼文駅方面に進みます
噴火湾に面した豊浦町は海岸線が綺麗なところが多くあります
礼文華地区と大岸地区の間にある道道609号大岸礼文停車場線に見所が多くあります
JR大岸駅から礼文華方面へ徒歩20分の茶津岬にあり
太平洋に突き出た岬全体がカムイチャシ史跡公園として整備されています

カムイチャシ史蹟公園 公園・植物園

153段の階段を登ると東屋があり
室蘭本線や噴火湾、豊浦方面の海岸線や砂浜などを見渡すことができます

カムイチャシ史蹟公園 公園・植物園

運良く特急列車が通過するときは曲線が多い区間なのでいい感じに撮れます
あまり人が来なそうなのでいい撮影スポットでは

カムイチャシ史蹟公園 公園・植物園

カムイチャシ史跡公園はアイヌ語で「神のとりで」という意味で
雰囲気のある丘の上にある公園です
国指定の景勝文化財「ピリカノカ」に指定されています

カムイチャシ史蹟公園 公園・植物園

カムイチャシ史跡公園の前には
大岸シーサイドキャンプ場もあります
両側を海に突き出た岬に挟まれた砂浜海岸は、
キャンプを楽しむには最高のロケーションで夏は多くのキャンパーで賑わいます
瀬棚町にある三本杉岩みたいな景勝地もあります

大岸シーサイド キャンプ場 キャンプ場

大岸から礼文華までの海岸線は地の果てを思わせる
断崖絶壁と奇岩が連なる豊浦町随一の景勝地で
1975年に現在のルートが完成するまでは
この険しい海岸線を室蘭本線の列車が走っていました
当時は室蘭本線随一の車窓風景が広がる区間として有名だったそうです
道路沿いには旧トンネルがいくつか残っています

礼文華海岸 自然・景勝地

礼文華海浜公園では礼文華海岸を代表する風景を見ることができます
夏はキャンプ場になり絶景の中夕日や星空を見ることができる
景色のいいキャンプ場です

礼文華海岸 自然・景勝地

礼文華海浜公園から徒歩10分くらいのところに礼文駅があります
礼文島にはない礼文駅です
日本一の秘境駅「小幌駅」へ車で訪れる時は
ここの駅前に車を置いて列車に乗るのが便利です
15時4分発に乗車して30分ほど小幌駅を堪能して戻ってこれます
礼文駅から小幌駅までは220円です

礼文駅 駅

普通列車は豊浦止まりが多いため
豊浦から長万部までの普通列車は特に少ないです
1日散歩切符なら15時13分に到着して17時39分の長万部行きに乗車し
長万部で日帰り温泉や食事をして20時の小樽行きに乗車すると
道央をぐるり一周できる列車旅が楽しめます

礼文駅 駅

車で訪れる人は礼文駅に車を置いて一駅乗車するのが一般的です
ここから乗車したのは3組だけでしたが
大岸から団体ツアー客が大勢乗っていました

礼文駅 駅

礼文駅からは約6km
小幌駅までは220円です

鉄道だけの駅という印象が強いですが
実は礼文華トンネル脇の旧道から続く林道から
駅まで行く道（登山道のような道です）があり岩屋観音経由で50分ほどで行けます（以前は直接行ける道もあったようですが廃道になっているため遠回りになります）
その入口までは礼文駅から約5kmくらいあります

小幌駅 駅

日本一の秘境駅として道外でも有名になった小幌駅
最近はバスツアーもあり多くの人が訪れます
一時期は廃止の話もありましたが
豊浦町が補助することになり観光向けの駅として利用されています

小幌駅 駅

トンネルとトンネルの間に駅があり
あたりに民家はゼロです
15時12分に到着して15時44分で出発するのが定番です
以前は日中に2時間くらい滞在できる列車もありましたが
本数削減によりこの時間帯以外は列車で訪れるのが難しくなりました

小幌駅 駅

トンネルの上の方に行ける道が整備されています
土日は団体ツアー客がたくさん下車しますので
先頭で降りればトンネル上から出発する列車を見ることができます

小幌駅 駅

15時12分に乗車した場合2本の特急列車も見ることができます
普通車は少ないですが特急と貨物列車が多く来ます

小幌駅 駅

観光客がかなり増えたため以前は朽ち果てた汲み取り便所しかなかったですが
最近はバイオトイレが登場しました
ちゃんと紙もあるので安心して使うことができます

小幌駅 駅

駅周辺には文太郎浜と岩屋観音という名所があります
文太郎浜へは急な坂を下っていくと広い海岸に出られます
岩屋観音は円空上人が刻んだとされる仏像が祀られ漁師の守り神として崇められています
どちらも30分の待ち時間では行くことができないため
列車の場合は見ることができません
以前は2時間滞在できる列車があったためこれらも行くことができました
観光客が増えれば時間帯も変わるかもしれませんので今後どうなるか注目ですね

小幌駅 駅

上に行く道は西側の美利加浜へ行くことができます
足場の悪い道をロープや梯子を使って下りながら海岸まで出るという危険なルートのようです
いずれも滞在時間30分では行くことはできません

小幌駅 駅

少し歩くと木々の間から少しだけ岩屋観音の洞窟が見える箇所があります
15時台の後が19時台ではなくて18時台ならば
夏場ならいろいろ散策できていいのですが・・・

小幌駅 駅

長万部方面が8時38分、15時13分、17時39分、20時04分の4本
東室蘭方面が15時44分、19時46分の2本のみです（※2018年6月現在）
豊浦町では夏のあいだ利用者の調査をしています
私が訪れた日は団体ツアー客がいたため50人位いました
この調子で多くの人が訪れていれば廃止は免れそうですね

小幌駅 駅

30分の滞在でも駅周辺で記念撮影をしたり
通過する列車を見たりと秘境駅を楽しむことができます
より楽しみたい人は歩いて駅へ行く
17時39分の長万部行きに乗車して特急を利用する
長万部で温泉など入りのんびりして20時初の小樽行きを利用して札幌へ戻ることができます

小幌駅 駅

礼文駅まで汽車で戻り再び豊浦市街地へ
礼文華地区のような奇岩は見えませんが
市街地には展望台があり噴火湾を一望することができます
道央自動車道の豊浦噴火湾パーキングエリアから直接訪れることもできます
高速のパーキングは何もないため
売店や展望台はここへ来ないといけません

豊浦町噴火湾展望公園 公園・植物園

豊浦町はボクシングの内藤選手の出身地です
ここと道の駅には内藤選手の記念展示コーナーを開設しています
展望台へはエレベーターで移動します（無料です）

豊浦町噴火湾展望公園 公園・植物園

展望台自体はそれほど高くありませんが山の上にあるので
当の高さ以上の展望が見られます
展望台からも室蘭線の線路が見え
ちょうどカーブしているのでいい感じに見られそうです

豊浦町噴火湾展望公園 公園・植物園

豊浦町市街地
目の前に見える砂浜は豊浦海浜公園で
いちご豚肉祭りはここで開催されましたが
終了から2時間たったら跡形もなく綺麗に片付けられていました

豊浦町噴火湾展望公園 公園・植物園

伊達市のアルトリ岬
さらにその奥には白鳥大橋と絵鞆半島も見えます
17時終わってしまうため夕日や夜景が楽しめないのが残念です

豊浦町噴火湾展望公園 公園・植物園

市街地から少し登った国道にある道の駅とようら
いちごの季節になると直売の露店がならび
施設内の直売コーナーでは、地元の方々が作った採れたて野菜や
いちご、加工品や水産物、冬期間は活ホタテ・活カキを販売しています

道の駅とようら 道の駅

名称は豊浦町出身の内藤選手にちなんだ名物「ホタテフライ級」（１本250円）
豊浦産のホタテの2年貝3個を串揚げにし
さくさくの衣とぷりっとしたホタテがたまらない一品です

道の駅とようら 道の駅

新鮮な豊浦産いちごをトッピングした「いちごソフトクリーム」（380円）が人気です
道の駅内で手作りしているいちごジャムを練りこんでいるソフトクリ―ムは
いちごのほのかな酸っぱさと甘さのバランスが絶妙です
さくさくのワッフルコーンと一緒に食べるとなおよいです

道の駅とようら 道の駅

太平洋側の町ですが豊浦町は夕日も見られる町です
晴れている日なら豊浦海浜公園によって見て帰ることをお勧めします
海水浴場を囲む突堤は歩くことができます
先端の方では釣りをしている町民がたくさんいます

豊浦海浜公園 ビーチ

礼文華海岸の方に夕日が沈んでいきます
岩がちょこんと出ているあたりが秘境「小幌駅」だと思います
17時台に夕日が落ちる時期に小幌駅を訪れたいですね

豊浦海浜公園 ビーチ

海浜公園からは羊蹄山は見られませんが駒ケ岳が綺麗に見えます
赤富士ならぬ赤駒ケ岳を楽しむことができます

豊浦海浜公園 ビーチ

最後に温泉
豊浦海浜公園の前にある船の形ををしている建物が豊浦温泉しおさい
豊浦町で数少ない宿泊施設も兼ねています
神経系や冷え性、疲労回復に効能を発揮する硫酸塩泉の源泉かけ流しの気持ちのいい温泉です

天然豊浦温泉しおさい 宿・ホテル

体を温めたあとは豊浦特産のいちごを使ったストロベリーシャーベット
豊浦産のイチゴに砂糖とレモン果汁を加えていわばジャムのようにして凍らせています
完全に潰すのではなく、イチゴの果肉が残ってしますので
豊浦産のイチゴの歯触り、イチゴの味わいを楽しむことができます
道の駅などでも購入することができます

天然豊浦温泉しおさい 宿・ホテル