2018/05/25 - 2018/06/17
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willyさん
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青森に行く度に頭には浮かびつつも、季節と距離にはばまれていたがやっと実現させた恐山と、早春大和路を歩いたことがきっかけとなって、これも20年来の課題だった高野山。奇しくも日本三大霊場の2つを続けて訪ねる事ができました。その2つのあまりの違いに驚き感じ入ったので、2つ併せて記事にしてみました。
インパクトの観点から、順番は逆ですが、晴れやかでおおらかな高野山から。
5月25日 上野 10:50発(夜行バス パンダ号)
26日 青森駅 08:30着 (無料送迎バス)酸ヶ湯泊
27日 酸ヶ湯 08:50発 (無料送迎バス)
青森駅 09:50
11:00 (レンタカー)
恐山 13:30
14:30
青森駅 17:00
20:00 (夜行バス パンダ号)
28日 上野駅 06:30 ⇒出勤
6月16日 東京駅 07:00 のぞみ
新大阪駅 09:30?
高野山駅 01:00すぎ?
櫻池院 泊
6月17日 高野山駅 02:00すぎ?
新大阪駅 19:50
東京駅 22:30ごろ?
そしてちょうど12時間後の翌朝7:50ごろ、北大阪地震でした。
もう少し早かったら足止めくらうか、なにか被害にあっていたかも。
南無大師遍照金剛。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
- 利用旅行会社
- 近畿日本ツーリスト
-
久しぶりに遠足気分でわくわくしながら7時発のぞみに乗車。
新幹線なんてほとんど乗ったことがない。
アジアの猥雑を彷彿とさせる、ここは海外?的なアウェイ感満載の大阪に到着して、南海電鉄なんば駅から高野山に向かう。
ちょうど直通がなかったので橋本駅で乗り換え。ローカル~ -
極楽橋駅から先はものすごい急勾配にてケーブルカー。
立山とどっちがすごいだろ。 -
すれちがい~~~
-
高野山駅に到着すると、奥の院行きバスがでようとしていたので飛び乗る。
最初はすれ違いも不安なほどの山道で、ひえ~~と思っていたら、女人堂から先は立派な道路に古くも印象的な街並みが。 -
途中、一の橋で下車。ここから2キロの参道を行く。
大きくて重厚かつのびやかなオーラを感じます。
この一の橋はパワースポットだとか。 -
手水を使い、清めてからいざ参る。
実家が真言宗で母方のルーツが四国にあり、母のばあちゃんはここに眠っているという。長い間きてみたかった高野山。 -
なんとかの井戸。覗いて姿が映らなければ3年以内に死ぬという。
映りました。なぜかちょっと残念・・・
参道両脇には20万基といわれる供養塔。苔むし、歴史と格式をかんじさせる重厚で巨大なものばかり。伊達、織田、徳川、島津、豊臣、浅野、・・・歴史的家名だらけ。 -
初めて、仏教が生きていると感じる場面に多々遭遇しました。
信仰厚そうな信者さんの団体がたくさん。
このあと奥の院へいきましたが、ここから先は撮影禁止のため画像なし。
本当に感激でした。
ずっとやりたかった御朱印帳(納経帳)も奥の院から始めることができました。 -
奥の院をでてバスで金剛峯寺へ。
これが嫌というほど聞いたことのある金剛峯寺なんだなあ。感無量。
実は秋に西安にいくことにしています。
西安は空海が学んだ青龍寺があるのです。お遍路の0番寺だそう。
4トラベラーさんから教えていただきました。御朱印はあるのかしら。 -
二つで一つの寺紋
むかしはこの正門は、天皇・皇族・金剛峯寺の重職しか通れなかったんだそうだ -
歴史の教科書でおなじみ
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何度も焼失したとか
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高野山は900mほどあるため、結構寒いです。晴れていたけど朝晩はセーターか薄手のダウンがあったほうがいいと思った。
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日本で一番おおきな石庭という蟠龍庭は、雌雄の竜をあらわしているらしい
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お水や?が現役です。
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息づく修行の空気をすこしだけ感じます
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これがなんとも美しい光景で
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静謐な空気
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修行僧や参拝者のためのおかゆなど煮る?煮た?らしい大釜
ひとつで98キロの米をたけるんだそうです -
4時ごろ、満足のうちに今宵の宿坊、櫻池院へ。
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立派なお寺です。武田信玄のご位牌をお守りしておられるそうで。
これもやってみたかった朝の勤行に、翌朝参加しました。感動的。
紫の衣のご住職から般若心経のお話をきいて、初めてその意を知りました。
いろいろとキリスト教には縁が深く、聖書学の講義もうけていながら、仏教の経典は何もしらないことに愕然。3人のお坊さんによる諷経が深く心に沁みました。 -
お庭にて。幸い梅雨の晴れ間の2日間、すてきなお天気に花しょうぶがきれいでした。
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5時半から精進料理のお夕飯なので、早めに入るよういわれていましたが、4時半ごろついたらすでにお布団がのべてありました@@
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精進料理をいただいた後は、これもやってみたかった写経。
これまた感動。何十年ぶりかで激しく集中しました。
あまりによろしくて、帰りには練習用紙を買い込んでしまった。
ちなみに夕食は本物の精進でボリュームもありません。正座してシンとした中、おしゃべりもなく緊張した雰囲気でろくすっぽ味わえないし、時間も早いので、なにかおやつを持っていたほうがいいかも。われらもコンビニに出かけてしまいました。 -
尼さんがいらして香を焚いていただき、般若心経をとなえて精神を鎮めてから写経をはじめました。
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がんばった。1時間ほど、最初は周りの音がうるさいとおもったけど、いつの間にか何も聞こえなくなっていました。でも筆ペンでとても書きづらい。できれば小筆でやりたかった。
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翌朝、大変ボリュームのない朝ごはんをいただいてから(フランス人一家がいましたが、おひつのご飯はすべてこの家族で消費されました!)宿坊を辞去。すぐそばの檀上伽藍へ。
この中門は1843年の火災焼失後そのままだったそうですが、1200年記念大法会の際に再建なったそうです。だからか。真新しくてきれい。 -
外側には四天王のうち、持国天と
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多聞天
開眼は2015年だそうな!
今風だけど力強くて好き -
中門内側は一番好きな広目天と
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増長天
トンボは前にしか飛ばないことから、断じて後には引かない、悪は通さないという強さを
セミは広く隅々まで見渡し、その通る鳴き声のように悪を退けるという
意味合いをもつんだそうです。
四天王好きにはうれしい -
そして金堂。
この南側の不動堂で、一心にお経を唱えている遍路姿の方がいらっしゃいましたが、3時間ほどあとでもう一度立ち寄った時も同じ姿勢でお経をとなえておられました。 -
友人と一緒に、回すと一回お経を唱えたことになるという六角経堂をまわしました
なんのお経だろう。気になる・・ -
西塔?
このあともう一度奥の院まで行き、護摩木をあげました。
最後は欲しかった本式数珠や塗香をお土産に買ってかえりました。
これも前から「できたら素晴らしいなあ」と思っていた四国お遍路、俄然スタディ。⇒やはりかなり時間と気合がいることが判明。 -
さて。ここから恐山編です。
水芭蕉も初々しい新緑の八甲田に登り、湯気のない酸ヶ湯を堪能した後、青森駅前でレンタカーをかりて
いざ~。
3時間ほどかかりますよと言われたけど道も空いてて快適なドライブ。
横浜町の展望所から陸奥湾をへだてて八郎岳?方面。海がきれいです。
この辺りでは晴れ晴れといい気持ちだったんだが・・・ -
・・・。
横浜町をすぎると道は細い山道に突入。峠をこえてあらわれたのがこれでございます。
こわい~~~こわすぎる~~~ -
老朽化で立ち入り禁止となっている、三途の川の太鼓橋。
以前は渡れたそうですが、向こう側で橋をおりてはいけない。
なぜならそこはあの世だから! -
その前で死者の衣をはぐばあさんと、その衣で罪の重さをはかるじいさんが
待っています。
これがいやに気味悪い仕上がり。 -
だだっぴろい駐車場にとめて(この時点で異様な静けさ)入場料をお納めして山門へ。
手前には巨大な六地蔵とうなだれた法師の像。
や~・・・・まるでテーマパークレベルの盛り上げ(下げ?)方・・・ -
山門手前にはうわさにきく色とりどりの風車。
とびきりの青空や風車のビビッドな色があまりにシュール。 -
本堂から振り返ったところ。
人声ひとつしない境内に、カラスの叫びだけがこだまする。
参道両脇に、知る人ぞ知る恐山温泉の掘立小屋(失礼!)。亜硫酸ガスのため、窓はつねに少しあけてあるとか。
温泉フリークを自認していますが、いいお湯らしいけど入る気になれない。
骨まで溶けてしまいそう・・・ -
よくぞまあ、この地形を選んだものです。
山ではよく遭遇する硫黄噴出の火山地形ですが、ここまで気味悪くおもったことはない。やっぱり気が違うとおもわれる。 -
荒涼とした地獄風景に風車や、色あせた生前の道具のおそなえもの。
石ひとつうごかさないよう、注意深くあるきましたとも。
連れて帰ることがおおいという話もきいていたので、努めて平然を心がけつつ。
また正月の八甲田みたいなことがおこらないように。
⇒おこりませんでした。 -
お賽銭の銅貨銀貨も腐食して青黒く変色してぐにゃぐにゃ。すごすぎる。
-
晴れているのになぜか雲は暗く淀み、おどろおどろしい威圧感を醸し出す。
静寂とはちがうんです。滅滅とした救いようのない無の気配が忍びよってくる。
愛するものを失った心には寄り添う風景なのかもしれない。
わたしにも2か月前、永遠の別れがあって泣き暮らした。
でも、ここでわたしが感じたのは、逝ってしまったものに執着しすぎるのはよくないという感覚だった。 -
積石が転々とつづく先に極楽浜。
極度の酸性で生き物がすめない為、サンゴ礁のような色合いで美しいといいますが・・・ -
極楽をすぎてもなおつづく地獄の数々。
うーむ。
もういいかな。とおもう。 -
血の池地獄とやらもあったらしいが、わたしにはみつけられなかった。
いいよ見なくても、という気持ちになる。
とにかく、虚無。なにもない。エネルギーのかけらも感じない。ここにいたら肉体が消えそうな、すべての生気を吸われてしまいそうな、底なしの寂しさに満ちていた。何もないって本当に耐えがたいと思った。 -
お不動さんだけはちゃんとお参りしました。
のうまくさんまんだーばーざらだんせんだん・・・。
こうして、何とも言えない、達成感があるようなないような、どっちつかずの気持ちのまま、恐山をあとにしました。
人によってホントに感じ方がちがうんだなあと、帰っていろんな記事を読んで思いました。
まあ、一度は行ってみてよかったかもしれない。
残る三大霊場は比叡山でございます。千日回峰行の。ここもいかねば。
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