2018/05/14 - 2018/05/14
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chiaki-kさん
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ルネサンス期の芸術家ミケランジェロ・ブオナローティの作品でイタリア以外に存在するのは僅か3点、1点はルーブル美術館、もう1点はエルミタージュ美術館そして最後の1点は、今回訪れたブルージュの聖母教会にある。
制作年は1501年から1504年、ミケランジェロ26才~29才の頃の作品で、ヴァチカンのサンピエトロ寺院にあるピエタ像の後に造られた大理石の母子像である。何故、ミケランジェロの作品がここにあるのか、はっきりしないのだが、一説によるとブルージュの裕福な商人がローマを訪れた際、購入して、1514年に教会へ寄進したらしい。
ピエタ像は15年前にヴァチカンで本物を見ている。悲しみに満ちた表情のマリアが、死せる我が子キリストを抱いているものだが、制作年が近いこともありよく似ている。キリストは33才で亡くなったが、この母子像のキリストは3~4才に見えるので、ピエタ像のマリアは50才位のはずだが、ミケランジェロ曰く「聖人は歳をとらない」のだそうだ。
ピエタと同じく傑作だという意見と、マリアとキリストのバランスが悪く失敗作だという意見があり、残念ながらミケランジェロの代表作には入っていない。彫刻に疎いchiaki-kの目にはミケランジェロというだけで、全て傑作に見えてしまうのだが。
2024/03/08 一部修正
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 2.5
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- クラブツーリズム
PR
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5/14
8:30にホテルから徒歩でブルージュ観光に出発。まず歩いて 1分! でマルクト広場へ。これは夕べも見た州庁舎なのだが、朝から大型トラックでスタンド席の片付けをしていた。 -
鐘楼下部。
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鐘楼上部。時刻は8時32分
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広場の一角にDELVUEXのお店。ベルギー王室御用達の鞄屋さんだそうだ。
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続いて夕べも見た市庁舎。
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旧裁判所
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公文書館
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目立たないが市庁舎の右翼部分にあるのが「聖血礼拝堂」。13世紀にコンスタンチノープルに遠征した十字軍が持ち帰ったキリストの聖なる血が祀ってあるそうだ。
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公文書館のアーケードをくぐって進むと
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イチオシ
こんな場所に出た。何処かで見たような・・・
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イチオシ
右側を見ると、これまた絵はがきのような風景が。
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イチオシ
縦構図で一枚。マルクト広場の鐘楼がいい感じ。
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こちらは聖母教会の鐘楼。ちなみにブルージュには高い塔が3つあるそうだ。
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イチオシ
こちらも縦構図で一枚。
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聖母教会の手前で左折して裏通りのような場所を行く。う~ん。この橋は何かで見たような気が・・・
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イチオシ
橋の向こうは聖母教会。
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建物の下が運河になっている。
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思い出しました。岩合光昭さんの「世界ネコ歩き・ベルギー編」に登場した場所です。
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この窓から白ニャンが顔を出して、運河を行く観光ボートを見ていたっけ。
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メムリンク美術館です。まだ開館前でクローズでした。
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ブルージュにはチョコレート屋さんがたくさんあるが、こんなチョコを扱っているお店あり。
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これってチョコ?
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これもチョコ??
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これはワッフル。フルーツを乗せたのがおいしそう。
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見学も出来るデ・ハルブ・マーン醸造所はこちら。
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世界遺産、ベギン会修道院が見えてきた。
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イチオシ
ベギン会修道院は1245年にフランドル伯爵夫人によって設立されたが、現在はベネディクト派の修道女が暮らしている。1959年に製作されたハリウッド映画「尼僧物語」(オードリー・ヘプバーン主演)の舞台にもなったことで有名。
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礼拝堂
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愛の湖公園は以前、ブルージュの内港だった所。
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羽を上げているのは子育て中のサインか。
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これが白鳥の卵。結構大きい。
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このあと、昼食まで一旦解散となり街歩きを開始する。前方に聖母教会が見えてきた。
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聖母教会は13~15世紀の建立。高さ122mの鐘楼は独特の形で、塔の町ブルージュにふさわしい気品をもつ。では、内部へ入ってみよう。
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入場料は6Eとちょっと高い。キリスト様がお出迎え。
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ステンドグラスが綺麗。
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ブルゴーニュ公国のシャルル突進公と娘マリーの墓。
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ステンドグラス2
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聖歌隊席とパイプオルガン。
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ステンドグラス3
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そして最後にミケランジェロの聖母子像が姿を現した。
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照明が強すぎて白飛びしてしまい、細かい所が見えにくい。
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表紙の聖母子像を再掲。憂いを帯びたマリアは良いと思うが、キリストの頭がやや大きすぎ、顔も大人びており、年齢不詳なのが少し気になる。
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聖母教会を出て街歩き再開。”PRALINIQUE”という名のチョコハウスでチョコレートを購入。ゴジバやノイハウスと違って、さほど有名な店では無いが、家族経営のようで手作り感がある。
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ディスプレイも可愛い。ここでチョコ関係、大量購入。
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次ぎになんとなく見つけた食品屋に寄って、ベルギービールとTシャツ購入。さらにPROXIというスーパーに寄って、チーズ、ワイン、クノールスープ、チョコなど爆買い。なんと、ブランドチョコの”ガレ”が合ったので、3個購入。なお、マルクト広場の一角にカルフールもあるのだが、観光地価格らしい。
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戦利品をホテルに置いて、指定されたレストランに向け、街歩き再会。写真は何カ所かあるボート乗り場。
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とある街角。左には”TANUKI”という名の日本料理店あり。オーナーは日本で2年間修行したベルギー人とのこと。
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昼食会場はベギン会修道院近くの”ビバルディ”。
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左上:Leffe(で、いいのかな)という名のベルギービール
右上:サラダは多分旅行会社からの注文
左下:メインは鮭のムニエル
右下:デザートはチョコアイス
どれもおいしかった。 -
昼食後、郊外にある観光バス駐車場まで歩いてバスに乗車。再掲だが、オランダ・ベルギーでは、観光バスを市街地から閉め出す傾向があり、ホテルのチェックイン・チェックアウト以外は旧市街には入れないようになってしまった。
写真はブルージュから1時間ほど移動したアントワープのスヘルデ川沿いをゾロゾロ歩くツアーの皆さん。ここはリバークルーズの港でもあり、左側に見える屋根だけの建物は駐車場。 -
川はこんな感じで、結構大きい。
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虹色の横断歩道を渡って旧市街へ入って行く。
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見えてきたのはアントワープのランドマーク、ノートルダム大聖堂の鐘楼。
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大聖堂へ入る前にグローテマルクトという名の広場を観光。広場の中央にあるのは”ブラボーの噴水”という名の像
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アントワープは正しくは”アントウェルペン”といい、アントは”腕”、ウェルペンは”投げる”という意味。昔、スヘルデ川の川岸の城に住む巨人は、城付近を通り過ぎる船に通行料を求め、それに応じない者に対しては、その手を切り落として河へ放り捨てていた。しかし、ついにローマの戦士ブラボーが巨人の息の根を止め、手を切り落として河へ投げ捨てた。と、いう故事に基づいている。
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像の後ろは市庁舎なのだが、絶賛工事中。
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ノートルダム大聖堂前の広場に到着。アントワープといえば・・・
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日本では童話”フランダースの犬”で有名な街。「パトラッシュ、ぼくもう疲れたよ・・・」
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大聖堂南側にあるフルン広場から大聖堂を見る。広場中央にある像はルーベンスの像。
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着衣からしてリッチそう。
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大聖堂へ進入。天井高い~。
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祭壇です。そして祭壇の左右にあるのが・・・
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「キリスト昇架」ピーテル・パウル・ルーベンス 1610
「キリスト昇架」は、ティントレットの「キリスト磔刑」の構成とミケランジェロの躍動感溢れる人体表現をルーベンス独自の作風で融合させた絵画となっており、バロック期宗教画の最高峰として高く評価されている作品である。 -
「キリスト昇架」ピーテル・パウル・ルーベンス 1610 一部拡大
目を見開いたキリストが見つめているのは、きっと天にいる神なのだろう。キリストもだが、処刑人達の筋肉の躍動感がすごみを感じさせる。 -
袖にある画では呆然とするマリアと、マリアを慰めるヨハネ、そして嘆きのマグダラのマリアなどが描かれている。
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「キリスト降架」ピーテル・パウル・ルーベンス 1610
反対側にあるのは「キリスト降架」、「キリスト昇架」と同様バロック期宗教画の最高峰として高く評価されている作品である。 -
「キリスト降架」ピーテル・パウル・ルーベンス 1610 一部拡大
息絶えたキリストを十字架から降ろす人々。女性が3人描かれているが青いマントの女性は聖母マリア、緑の服の女性はマグダラのマリア、赤い服の男性はヨハネ、紫の服の女性は、イエスの遺体を引き取ったアリマタヤのヨセフの娘マリアらしい。
ある方の説によると聖母マリアは過去を見つめ、マグダラのマリアは未来を見つめ、アリマタヤのヨセフの娘はイエスの死体を見つめているらしい。 -
大聖堂を出て1時間ほどもらったフリータイムで向かったのはルーベンスの家。1610年から1640年に亡くなるまで住んだ家なのだが、今日は月曜日なので閉館、残念。
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アントワープ街角歩き。都会だね。
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ベルギーでも双子乗せ自転車発見。
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待ち合わせ場所の大聖堂前広場にあった酒屋で冷えたベルギービールをひと缶購入。即、飲み。あれ、これって昼間飲んだビールだ。向こう側にあるFBIのエプロンが気になる。
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18:00 ブルージュの観光バス駐車場へ帰還。駐車場は旧市街の外にあるので、ホテルまで20分ほど街角歩き。
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マルクト広場はスタンド席が片付けられて綺麗になっていた。
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広場の北側はレストラン街。
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何回も撮影した州庁舎も綺麗に撮れた。
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最後の晩餐は広場の一角にある”Huyze Die Maene”で
実は今夜はフリー食だったので、この辺で食べようかと考えていたのだが、TDさんから、時期はずれのアスパラガスが食べられるレストランがあります。との提案があったので全員参加することになった。 -
店内はこんな感じ。
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赤ワインをボトルで注文。Mission Royale というフランスワインだったが、まずまずのお味。
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セカンダリーは白アスパラガス。時期的には終盤なのだが、よく取ってあったものだ。日本では滅多に食べられないのだが、柔らかくて、おいしかった。
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メインはビーフの白ワイン煮。2日目にも食べたのだが、こちらのほうがおいしい。さすが美食の国ベルギーだけのことはある。食事代はワイン、TIP込みで150Eしてしまったが、おいしかったので許す。
お腹が満足したので、「2018年 オランダ・ベルギー旅行記6:ブルージュ&アントワープ」は、これで終了です。本日も最後まで、ご覧いただきありがとうございます。
2024/03/08 一部修正
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この旅行記へのコメント (3)
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- aoitomoさん 2018/06/01 12:05:01
- アントワープm
- chiaki-kさん こんにちは~
ブルージュの旧市街は運河も素敵ですしどこを切り取っても絵になりますね。
聖母教会の聖母子像はミケランジェロの作品というだけで、
私は何でもいい方に肯定して解釈してしまいますが、
chiaki-kさんの仰るように顔も大人びており年齢不詳というのも納得です。
良く見てますね~
アントワープのノートルダム大聖堂の祭壇画も、
この旅のメインディッシュでしょうね。
ここも訪れて見てみたいです。
「キリスト昇架」の処刑人達の筋肉も素晴らしいですがキリストも締まった体をしてますよね。
こんな身体になりたいです。(笑)
「キリスト降架」の左下の女性は『ヤコブとヨセフの母(小ヤコブとヨセの母ともいいます)』の方のマリアだそうです。
このマリアはキリストの死体を見ている。
聖母マリアはキリストの過去を見つめている。
マグダラのマリアはキリストの未来を見つめているそうです。
http://www.a-dog-of-flanders.org/8-2-3.html
aoitomo
- aoitomoさん からの返信 2018/06/01 12:08:48
- アントワープのノートルダム大聖堂の祭壇画も見てみたいです。
- コメントのタイトル入力している間に間違ってリターンキーを押してしまいました。『アントワープのノートルダム大聖堂の祭壇画も見てみたいです。』と入れるつもりでした。すいません~ aoitomo
- chiaki-kさん からの返信 2018/06/01 15:48:19
- ブルージュは素敵な街でした
- ・
aoitomoさん、こんにちは。いつもありがとうございます。
ブルージュは見るもの、聞くもの、口にするもの、全てに
パーフェクトで、1週間くらい滞在してもいいかなって
思わせる素晴らしい街でした。
ただ、ツアーバスは最初と最後しか街中へ入れませんから
電車でブルージュ駅まで行き、TAXIか定期バスに乗って
旧市街へ入られるのが楽かと思いました。
旅行記中にも書きましたが、今、旧市街を持つヨーロッパ
の街では、もうこれ以上観光客は要らないムードが漂って
います。邪推かもしれませんが、こうなった裏には、世界
の観光地を荒らし回るC国の存在があるかもしれませんね。
そして、ルーベンスの祭壇画についての、ご教示、ありが
とうございます。さっそく訂正したいと思いますが、まだ
まだ下調べが足りないことを痛感いたしました。
次ぎは最終章ですが、UPしましたら、また見てやってく
ださい。
では、また。
chiaki-k
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