2018/05/14 - 2018/05/15
6位(同エリア222件中)
かっちんさん
静岡県焼津市は東京と名古屋のほぼ中間に位置し、高草山(501m)、花沢山(449m)などの丘陵部を境に静岡市と接しています。
焼津市には、遠洋漁業の基地として主にカツオ・マグロが水揚げされる焼津港、近海・沿岸のアジ・サバなどが水揚げされる小川港、シラスや駿河湾でしか漁獲できないサクラエビが水揚げされる大井川港あります。
さかなの町焼津は新鮮な海の幸が味わえるところで、「かんぽの宿焼津」と「焼津さかなセンター」で旬の魚料理に満喫します。
そして、静岡と焼津を結ぶ鉄道・自動車道の日本坂トンネル。この上には日本坂峠があり、平安時代より前に使われていた古代の東海道が峠越えし、街道の中腹に「花沢の里」があります。平安時代になると北側の宇津ノ谷峠を通る新たな東海道に変わります。
「花沢の里」は山の谷地にある30戸ほどの山村集落で、街道沿いに石垣と板張りの建物が連なります。
建物は江戸時代以来の伝統を保ちながら、明治後半以降のみかん栽培などの盛行とともに増改築され、みかん収穫期に季節労働者が宿泊した附属屋などの歴史的景観が評価され、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
なお、旅行記は、焼津市「市の紹介」、かんぽの宿焼津、おいしい産業株式会社「桜えびってなんだろう?」、焼津市観光協会「花沢の里」、焼津市教育委員会「花沢伝統的建造物群保存地区」、木村岳人氏「花沢の里に見る原風景」、焼津さかなセンター、静岡県「治水対策アクションプラン」などを参考にしました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
かんぽの宿 焼津では「やいちゃん」のお出迎え・・・
カツオの「やいちゃん」は永遠の3才児。(うちの孫は同じ歳ですが日々成長中)
手に持つトマトは甘く焼津の特産品。
焼津はカツオの水揚げ日本一なんです。
焼津駅からかんぽの宿まで送迎バスがあるのですが、最終便が16:30。
すでに17時をまわり、駅から2.6km(35分)を歩いて来ました。 -
見晴らしのいい宿
5/13~31限定の「金目鯛、桜海老などの海の幸満喫プラン」、1泊2食付料金お1人様11,500円プランを予約しています。
平日だったので直前の申し込みでも空いていました。
温泉もある宿でのんびりできます。 -
いよいよ夕食「海の幸満喫プラン」
先付(桜海老、しらすなど三点盛り)、造里(鮪中トロ、金目鯛湯引きなど三点盛り)、金目鯛しゃぶしゃぶなどが並びます。
生ビールの「SAPPORO静岡麦酒」は、宿の真下にある工場でつくられ、新鮮そのもの。 -
桜海老道明寺蒸し
料理が次々と運ばれてきます。 -
金目鯛の煮付け
駿河湾で獲れる金目鯛。
身の部分は刺身になったようですが、ほっぺの部分が美味です。 -
桜海老かき揚げ
ビールとあう定番。
桜えびは焼津市の大井川漁港のもの。春の桜えび漁は大井川漁港の漁師さんたちが、由比港に出向いて桜えびを獲ります。
そして、秋のシーズンでは、由比港の漁師さんたちが大井川付近に出向いて漁を行います。
実は由比港と大井川漁港は持ちつ持たれつの関係なんです。
桜えびの天日干しは河川敷が真っ赤になるので、2014年12月25日に富士川河口を訪れました。
そのときの旅行記もご覧ください。
『赤く染まる桜えび干しと富士山(静岡)』
https://4travel.jp/travelogue/10964933 -
イチオシ
桜海老の釜飯
2018年の桜海老春漁の漁期は4月4日から6月上旬まで。
まさに今が旬!
すべての料理に大満足。また訪れたい宿です。 -
焼津港の夜景
部屋の窓からの眺めです。 -
翌朝、サッポロビール静岡工場
宿から坂道を下りたところです。
今日は「花沢の里」を歩きます。 -
アダプト・ロード・プログラム
ビール工場のまわりの道は、サッポロビールの人たちが綺麗にしています。 -
「花沢の里」までの案内図
石脇地区の旗掛石を通り、勢岩寺(せいがんじ)のあたりから山に入り、「やきべつの小径」を成沢不動尊、「花沢の里」入口へ向かいます。
焼津市自主運行バスの路線バスを利用する場合、高草山石脇入口バス停から「花沢の里」入口まで2kmの徒歩ルートです。
「花沢の里」入口から法華寺までの街道沿いが「花沢の里」です。 -
旗掛石(石脇)
徳川家康が武田軍との戦いに際し戦勝を祈願し、後年は旗を立てかけて武威を示したことから「旗掛石(はたかけいし)」といわれています。 -
鮮やかな紫色の「ノアザミ」(石脇)
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密を吸う「モンキアゲハ」(石脇)
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石脇トンネル(石脇)
豪雨時に石脇川・高草川流域の浸水被害を解消する治水トンネルです。 -
風口坂の石仏(石脇)
勢岩寺を過ぎ、風口坂(かざぐちざか)を上がる「やきべつの小径」を歩きます。 -
高崎地区の集落
「やきべつの小径」は山の中腹を横切る道になり、高崎集落が見えてきます。 -
イチオシ
緑の茶畑(高崎)
静岡の景色ですね。 -
急峻な斜面の茶畑を上るモノレール(高崎)
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眼下には新幹線(高崎)
左の方向に日本坂トンネルがあります。 -
成沢の滝不動様(高崎)
高草山中の岩盤の割れ目から水源もないのに湧き出る大量の水はまさに霊泉と呼ぶもので、この水は滝の沢となり流れ落ちる水の音から「鳴る沢」と呼ばれ「成沢」の地名がつきました。
「成沢の滝不動さん」は、今から千年以上昔にある偉いお坊さんがこの地に立ち寄られた際、この沢の清らかな霊泉に強く感じ、不動明王を祀ったと伝えられています。 -
湧水が出ています(滝不動)
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イチオシ
左鎌の奉納(滝不動)
ヤマトタケルノミコトが自ら鎌を取って日本坂の道を切り開き進んだ伝承から、左鎌を納めて願いを叶える信仰が残っています。 -
珍しい「シナノガキ」(高崎)
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黄色い小さな花(シナノガキ)
やがて小さな実となり、防腐に使う柿渋を作ることができます。 -
お庭を飾るセッコク(吉津)
山を少し下りたところに吉津集落があります。 -
オシャモッツアン(花沢)
花沢の里に入ると、しばらく山あいの道を川沿いに進みます。
左手の山肌の大きな岩は「オシャモッツアン」と呼ばれています。
子供の歯痛の時にシャモジなどでなでて納めると治ったといわれています。
巨石信仰の場所の一つです。 -
渓流の花沢川(花沢)
この上流に花沢集落があります。 -
イチオシ
旧街道沿いの町並み(花沢)
日本坂峠へ通じる奈良期の東海道と言われる街道です。 -
なまこ壁の蔵(花沢)
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野菜の無人販売(花沢)
街道に面する民家の壁の一部をくりぬいて棚を設け、野菜を販売しています。 -
2階をつなぐ通路(花沢)
みかん栽培で栄えた花沢は、みかんの収穫時期に季節労働者が宿泊するため、2棟の附属屋の部屋を2階の通路でつなぎました。
花沢独特の建物の形です。 -
イチオシ
歴史を感じる街道(花沢)
石垣と板張りの建物が並びます。 -
山を彩る春モミジ(花沢)
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重要伝統的建造物群(花沢)
建物は江戸時代以来の伝統を保ちながら、明治後半以降のみかん栽培などの盛行とともに増改築されてきました。 -
甘夏を売ってます(花沢)
縁の下で販売しているように見えます。
しかし、花沢の建物には縁の下がありません。 -
階段状に連なる建物(花沢)
街道沿いの斜面に石垣を積んで平坦にし、その上に建物があるので、階段状の町並みに見えます。 -
5月の花「カキツバタ」(花沢)
小さな庭園を見つけました。 -
初夏を感じる「アワモリショウマ」(花沢)
泡の付いた穂のような花です。 -
お洒落な「ユキノシタ」(花沢)
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石垣を彩る「いけ花の作品」(花沢)
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袴をはいているような建物(花沢)
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美しい曲線を描く石垣(花沢)
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大八車の車輪(花沢)
昔、街道を大八車で荷物を運んでいたことが想像できます。 -
津島さんの石(花沢)
水車小屋の脇にある「津島さんの石」は、花沢の巨石信仰の一つです。 -
トベラ(花沢)
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法華寺の仁王門(花沢)
「花沢の里」の一番奥にある法華寺です。
738年創建とされる天台宗の古刹です。 -
ぐち聞き地蔵尊(法華寺)
境内にあるお地蔵さん。
大きな耳でちゃんとぐちを聞いてくれたので、すっきりしました(笑)
何のぐち? それは秘密・・・ -
石段「だんだん」(花沢)
街道から花沢川に下りる石段は「だんだん」と呼ばれています。
昔は生活用水として利用されていたのですね。 -
ホタルブクロ(野秋地区)
また初夏の花に出会います。今日はとっても暑く、汗だくだくです。
「花沢の里」を後にし、帰りは日本坂トンネル近くに下り、国道沿いに焼津方面へ歩きます。山道を通らないので少し遠回りになります。 -
焼津市自主運行バス
サッポロビール工場まで戻り、近くの「東益津小学校前」バス停から自主運行バスに乗ります。
帰りのルートは、花沢の里入口からバス停まで3kmほどでした。 -
焼津さかなセンター
バスを途中の「さかなセンター」で降り、さかな大食堂「渚」で昼食にします。 -
イチオシ
焼津の地場逸品を使った「焼津めし」
「焼津めし」は、日本一の遠洋漁業基地としてかつお・まぐろ、小川名産のさば、大井川名産の桜えび、トマトまで盛り込んだ至極のご当地グルメ。(980円)
かつおのタタキ、釜揚げしらす、桜えびのかき揚げ、桜えびの佃煮まぜご飯など、焼津の味を堪能しました。 -
家内は「生しらすと釜揚げしらすの2色丼」
名産品のしらすを2つの味で味わえます。(1,134円)
これも美味。
この後、バスで焼津駅に出て、東海道本線普通電車で自宅に帰ります。
焼津では、駿河湾の海の幸と古い街道の歴史的景観を十分楽しむことができました。
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