プランバナン周辺旅行記(ブログ) 一覧に戻る
夫は昔2回も来たことがあり今度で3回目の<br />ボロブドールだ。<br />今年の元日にカンボジアのアンコールワット遺跡の<br />サンライズツアーに参加した。<br />晴れていて鮮明な日の出が見れてとても良かった。<br />ここでは地球の歩き方にも載っている<br />KRESNA TOUR社の英語ツアーのK12を選んだ。<br />一人16万RP(約1,600円)で9時間コースでプランバナンは後半だ。<br />ボロブドールの日の出前の入場料が一人45万RP(約.4,000円)<br />と高い。<br />全部で二人で合計122万ルピア(約12,200円)を<br />現金でドライバーに支払った。<br />日の出以外のボロブドールの入場なら25USドルだ。<br />プランバナンの入場料は25USドルでボロブドール遺跡との<br />コンビネーションだと合計40USドルと少し安くなる。<br /><br />(ツアーの一日の流れ)<br />3:45ホテルに迎えに来る。<br />3:30に朝食ボックスをホテルに頼んだので<br />夫がフロントに取りに行った。<br />何ともうドライバーが迎えに来ていた。<br /><br />各ホテルに迎えに行って13名位のメンバーだ。<br />ホテルの朝食ボックス持参の方もいた。<br />メンバーは多国籍で<br />フィリピン人の若い女性たち二人。<br />ドイツ人カップル。<br />フランス人女性3人と男性一人。<br />フランス人の男女カップル。<br />ボロブドールからチェコ人男性二人が新たに参加して<br />プランバナンに向う時にフランス人カップルと交替していた。<br />ボロブドールの待ち合わせでは8:30集合で<br />15分遅れた女性もいた。<br />ボロブドールのマノハラホテルの朝食会場で<br />ドライバーからプランバナン遺跡の入場料が徴収された。<br />ドルを持っていなかったので換算したルピアで<br />支払った。<br />私たち二人はボロブドール遺跡の上からのサンライズツアー<br />コースだったが他の人達は<br />丘の上から日の出を見るツアーだった。<br />ベルリンから来たドイツ人カップルに<br />「丘の上からの日の出はどうだった?」と聞くと<br />「霧でよく見えなかった。」と言う。<br />「私たちも同様で見えなかった。」と答えた。<br />今朝は朝霧のためどこからも日の出は見えなかったようだ。<br />7時くらいから霧が消えて太陽が姿を現し燦々(さんさん)と<br />輝き始めた(昼間は暑くなりそうだ)。<br /><br />後半はジョクジャカルタ空港を通り越してプランバナン遺跡見学だ。<br />昼間なので途中に少し渋滞があった。<br />日中なので日差しが強く暑くなってきた。<br />遺跡に入る前の広場に日傘売りがいた。<br />遺跡の中は自由行動だった。<br />更に暑くなってきたのでささっと<br />写真だけ撮って木陰で休憩した。<br />出口近くにあった外国人は無料という<br />3両連結の小さな緑色の機関車に<br />乗って遺跡の周囲を見学することにした。<br />夫は機関車の出発まで隣に座っていたインドネシア人のおばあちゃんと<br />お喋りしながらインドネシア語の練習をしていた。<br />小さな機関車はゆっくり走るので20分くらいかけて<br />遺跡の周囲を一周した。<br />途中のセウ寺院では5分の停車時間があった。<br />歩かずにすんだので楽だった。<br /><br />遺跡の出口に行くところには市場があり<br />たくさんのお土産屋さんの<br />前を通って行く。<br />安いお土産もあったがこれからまだ旅が続くので<br />荷物を増やさないためここでは買えない。<br />ホテルに帰った時は13時20分過ぎだった。<br />明日は王宮など市内見物の予定だ。

還暦過ぎ夫婦インドネシア旅行記(その4)プランバナンはとっても暑かった!ビールが飲みたい!

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2018/04/28 - 2018/04/28

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20

2013tomo

2013tomoさん

夫は昔2回も来たことがあり今度で3回目の
ボロブドールだ。
今年の元日にカンボジアのアンコールワット遺跡の
サンライズツアーに参加した。
晴れていて鮮明な日の出が見れてとても良かった。
ここでは地球の歩き方にも載っている
KRESNA TOUR社の英語ツアーのK12を選んだ。
一人16万RP(約1,600円)で9時間コースでプランバナンは後半だ。
ボロブドールの日の出前の入場料が一人45万RP(約.4,000円)
と高い。
全部で二人で合計122万ルピア(約12,200円)を
現金でドライバーに支払った。
日の出以外のボロブドールの入場なら25USドルだ。
プランバナンの入場料は25USドルでボロブドール遺跡との
コンビネーションだと合計40USドルと少し安くなる。

(ツアーの一日の流れ)
3:45ホテルに迎えに来る。
3:30に朝食ボックスをホテルに頼んだので
夫がフロントに取りに行った。
何ともうドライバーが迎えに来ていた。

各ホテルに迎えに行って13名位のメンバーだ。
ホテルの朝食ボックス持参の方もいた。
メンバーは多国籍で
フィリピン人の若い女性たち二人。
ドイツ人カップル。
フランス人女性3人と男性一人。
フランス人の男女カップル。
ボロブドールからチェコ人男性二人が新たに参加して
プランバナンに向う時にフランス人カップルと交替していた。
ボロブドールの待ち合わせでは8:30集合で
15分遅れた女性もいた。
ボロブドールのマノハラホテルの朝食会場で
ドライバーからプランバナン遺跡の入場料が徴収された。
ドルを持っていなかったので換算したルピアで
支払った。
私たち二人はボロブドール遺跡の上からのサンライズツアー
コースだったが他の人達は
丘の上から日の出を見るツアーだった。
ベルリンから来たドイツ人カップルに
「丘の上からの日の出はどうだった?」と聞くと
「霧でよく見えなかった。」と言う。
「私たちも同様で見えなかった。」と答えた。
今朝は朝霧のためどこからも日の出は見えなかったようだ。
7時くらいから霧が消えて太陽が姿を現し燦々(さんさん)と
輝き始めた(昼間は暑くなりそうだ)。

後半はジョクジャカルタ空港を通り越してプランバナン遺跡見学だ。
昼間なので途中に少し渋滞があった。
日中なので日差しが強く暑くなってきた。
遺跡に入る前の広場に日傘売りがいた。
遺跡の中は自由行動だった。
更に暑くなってきたのでささっと
写真だけ撮って木陰で休憩した。
出口近くにあった外国人は無料という
3両連結の小さな緑色の機関車に
乗って遺跡の周囲を見学することにした。
夫は機関車の出発まで隣に座っていたインドネシア人のおばあちゃんと
お喋りしながらインドネシア語の練習をしていた。
小さな機関車はゆっくり走るので20分くらいかけて
遺跡の周囲を一周した。
途中のセウ寺院では5分の停車時間があった。
歩かずにすんだので楽だった。

遺跡の出口に行くところには市場があり
たくさんのお土産屋さんの
前を通って行く。
安いお土産もあったがこれからまだ旅が続くので
荷物を増やさないためここでは買えない。
ホテルに帰った時は13時20分過ぎだった。
明日は王宮など市内見物の予定だ。

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
交通
4.5
同行者
カップル・夫婦(シニア)
交通手段
観光バス 徒歩
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行あり)

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  • 入場前や入ってからもトイレが何か所かあった。<br />暑かったので身体から汗で水分が蒸発し必要なかった。<br />ここでは暑さ対策が必要だ。<br />熱中症に注意しよう。<br />

    入場前や入ってからもトイレが何か所かあった。
    暑かったので身体から汗で水分が蒸発し必要なかった。
    ここでは暑さ対策が必要だ。
    熱中症に注意しよう。

    プランバナン寺院遺跡群 史跡・遺跡

  • 遺跡寺院への入り口。<br />アンコールワットの遺跡寺院とイメージが良く似ている。<br />階段の石の手すりは大きな蛇を模している。<br />メキシコで見たアステカ遺跡の遺跡にもナーガと呼ばれている<br />蛇の手すりが有った。<br />インドネシアと太平洋を隔てた遠く離れたアスティカ文化との<br />共通性を感じた。

    遺跡寺院への入り口。
    アンコールワットの遺跡寺院とイメージが良く似ている。
    階段の石の手すりは大きな蛇を模している。
    メキシコで見たアステカ遺跡の遺跡にもナーガと呼ばれている
    蛇の手すりが有った。
    インドネシアと太平洋を隔てた遠く離れたアスティカ文化との
    共通性を感じた。

  • 私(夫)は旅に出る時にはいつも三木清氏の<br />「人生論ノート」を携帯している。<br />「~について」と短く章立てされていて待ち時間が<br />少し有るときや早朝に繙(ひもと)くようにしている。<br />特に「旅について」の章は何度繰り返し読んでも<br />いつも得るものがある。<br />今回はその中で<br />「人生は未知への者への漂泊である。<br />何処へ行くかという問いは、翻(ひるがえ)って<br />何処から来たかと問わせるのであろう。<br />過去に対する配慮は未来に対する配慮から生じる<br />のである。」<br />という箇所に鉛筆で線を引いた。<br />プランバナン遺跡で大勢の見学者を見ていて<br />「私たちは何故、歴史的な遺跡を好んで訪れるのだろうか?」<br />という疑問にたいする解答のひとつがある様に気が付いた。<br />遺跡の中に存在する過去時間を感じることで自分たちの未来に<br />思いをはせるという行為をしているのではと思った。<br />「旅において出会うのはつねに自己自身である」という言葉のように<br />旅は私に「観想的」になる機会を与えてくれる。

    私(夫)は旅に出る時にはいつも三木清氏の
    「人生論ノート」を携帯している。
    「~について」と短く章立てされていて待ち時間が
    少し有るときや早朝に繙(ひもと)くようにしている。
    特に「旅について」の章は何度繰り返し読んでも
    いつも得るものがある。
    今回はその中で
    「人生は未知への者への漂泊である。
    何処へ行くかという問いは、翻(ひるがえ)って
    何処から来たかと問わせるのであろう。
    過去に対する配慮は未来に対する配慮から生じる
    のである。」
    という箇所に鉛筆で線を引いた。
    プランバナン遺跡で大勢の見学者を見ていて
    「私たちは何故、歴史的な遺跡を好んで訪れるのだろうか?」
    という疑問にたいする解答のひとつがある様に気が付いた。
    遺跡の中に存在する過去時間を感じることで自分たちの未来に
    思いをはせるという行為をしているのではと思った。
    「旅において出会うのはつねに自己自身である」という言葉のように
    旅は私に「観想的」になる機会を与えてくれる。

  • ジャワ・ヒンドゥー教の聖地であるプランバナン遺跡の<br />なかでもこのロロ・ジョングラン寺院はヒンドゥー教と<br />仏教が交錯する所だと何かで読んだことがある。<br />今回の旅でブログ仲間で私が尊敬しているカリオカケイタ氏<br />より<br />「インドの神と日本名対照表」という資料をいただいた。<br />私は興味のおもくままに眺めていて<br />神の名前の面白い関係性に目が留まった。<br />それは<br />インド名「マイトレーヤ」⇒ペルシャ名「ミスラ」⇒仏教名「弥勒菩薩」<br />⇒ローマのミトラ神と言う個所だ。<br />

    ジャワ・ヒンドゥー教の聖地であるプランバナン遺跡の
    なかでもこのロロ・ジョングラン寺院はヒンドゥー教と
    仏教が交錯する所だと何かで読んだことがある。
    今回の旅でブログ仲間で私が尊敬しているカリオカケイタ氏
    より
    「インドの神と日本名対照表」という資料をいただいた。
    私は興味のおもくままに眺めていて
    神の名前の面白い関係性に目が留まった。
    それは
    インド名「マイトレーヤ」⇒ペルシャ名「ミスラ」⇒仏教名「弥勒菩薩」
    ⇒ローマのミトラ神と言う個所だ。

  • 弥勒菩薩の真言は「オン・マイトレーヤ・ソワカ」ということなので<br />インド名の神の名前「マイトレーヤ」を入れて真言が唱えられている。<br />マイトレーヤ神がローマのミトラ神から日本の弥勒菩薩まで広がりが<br />あるのは興味深い(沖縄ではミルク神と呼ばれている)<br />またローマのミトラ神とキリスト教には関係が深いとされる説もあるので<br />古代における宗教の世界的伝播力の強さには驚かされる。<br />※弥勒菩薩は「慈悲の菩薩」と位置付けられ、キリスト教の基本精神は<br />「Compassion(あわれみ:原義はcom(共に)、passion(苦しみ)」<br />であるから二つには共通する思想が流れているのではと思う。<br /><br />このような気持ちでプランバナン寺院遺跡群を見ていると時間の流れ<br />というスクリーンに歴史のダイナミックな幻影が映し出されるような<br />不思議な気持ちがした。

    弥勒菩薩の真言は「オン・マイトレーヤ・ソワカ」ということなので
    インド名の神の名前「マイトレーヤ」を入れて真言が唱えられている。
    マイトレーヤ神がローマのミトラ神から日本の弥勒菩薩まで広がりが
    あるのは興味深い(沖縄ではミルク神と呼ばれている)
    またローマのミトラ神とキリスト教には関係が深いとされる説もあるので
    古代における宗教の世界的伝播力の強さには驚かされる。
    ※弥勒菩薩は「慈悲の菩薩」と位置付けられ、キリスト教の基本精神は
    「Compassion(あわれみ:原義はcom(共に)、passion(苦しみ)」
    であるから二つには共通する思想が流れているのではと思う。

    このような気持ちでプランバナン寺院遺跡群を見ていると時間の流れ
    というスクリーンに歴史のダイナミックな幻影が映し出されるような
    不思議な気持ちがした。

  • ミニ機関車で遺跡周囲を見学していて<br />プランバナン寺院遺跡群はまだ修復の途中である<br />ことが分かった。<br />カンボジアでアンコールワット(アンコールトム)を<br />訪問した際も寺院が修復中である現場を見た。<br />三木清氏は<br />「旅において我々はつねに見る人である」と<br />現わし、<br />「途中に注意しているものは必ず何か新しこと、<br />思い設けぬことに出会うものである。」と<br />書いている。<br />旅は結果(到着する)ことではなく過程が主要である<br />という彼の主張にまったく同感している。<br />プランバナン遺跡はまだ修復の過程にあることを認識した。

    ミニ機関車で遺跡周囲を見学していて
    プランバナン寺院遺跡群はまだ修復の途中である
    ことが分かった。
    カンボジアでアンコールワット(アンコールトム)を
    訪問した際も寺院が修復中である現場を見た。
    三木清氏は
    「旅において我々はつねに見る人である」と
    現わし、
    「途中に注意しているものは必ず何か新しこと、
    思い設けぬことに出会うものである。」と
    書いている。
    旅は結果(到着する)ことではなく過程が主要である
    という彼の主張にまったく同感している。
    プランバナン遺跡はまだ修復の過程にあることを認識した。

  • プランバナン遺跡の見学をあわただしく終了させて<br />木陰で暑さをしのぐことにした。<br />入り口近くに見学用の小さな機関車が停車しているのが<br />見えた。<br />家内の情報によれば外国人は無料で乗車できると言っている。<br />(外国人は高い外国人料金で入園しているためなのか?)<br />早速係りのおじさんに<br />インドネシア語で確認してみた。<br />「私たちは外国人ですが、あの機関車(インドネシア語で<br />「クレタ・アピ」)に無料で乗車することはできますか?」と聞くと<br />「無料で乗車できます。しかしあの列車は満員なので次の<br />列車まであと20分ほど待って頂けますか。」とのこと。<br />大体の趣旨が分かったので家内に報告し、<br />安心して次の列車を待つことにした。<br />入場チケットを見せる人は誰もいなかった。<br />私のインドネシア語は基本旅行会話が可能まで成長していた。<br />写真はゲートボール?をしている人達。<br />暑くないのかなあ。

    プランバナン遺跡の見学をあわただしく終了させて
    木陰で暑さをしのぐことにした。
    入り口近くに見学用の小さな機関車が停車しているのが
    見えた。
    家内の情報によれば外国人は無料で乗車できると言っている。
    (外国人は高い外国人料金で入園しているためなのか?)
    早速係りのおじさんに
    インドネシア語で確認してみた。
    「私たちは外国人ですが、あの機関車(インドネシア語で
    「クレタ・アピ」)に無料で乗車することはできますか?」と聞くと
    「無料で乗車できます。しかしあの列車は満員なので次の
    列車まであと20分ほど待って頂けますか。」とのこと。
    大体の趣旨が分かったので家内に報告し、
    安心して次の列車を待つことにした。
    入場チケットを見せる人は誰もいなかった。
    私のインドネシア語は基本旅行会話が可能まで成長していた。
    写真はゲートボール?をしている人達。
    暑くないのかなあ。

  • プランバナン寺院遺跡群を遠くに見ながら<br />停車場の木陰の下でベンチに座っていた。<br />時間が少し有ったので隣にインドネシア人のおばあさんに<br />インドネシア語で話しかけてみることにした。<br />(おじいさんの私に「おばあさん」と呼ばれる<br />のは彼女にとって心外かもしれが)<br />「今日はすごく暑いですね。<br />でもここで座っていると良い風が吹いてきて<br />気持ちが良いですね。」<br />おばあさんは(おや!この外国人はインドネシア語で<br />私に話しかけてきたよ)という顔をして。<br />「えぇ、暑いですね。今は乾季ですからずっと雨は降っていません。」と<br />私に話し始めた。<br />このような時に街の悪党に対する私の弱点である<br />「年寄である」、「小柄」、「人畜無害の顔をしている」という<br />短所が「安心感を醸し出す」という長所に変換してくれる。<br />お祖母さんが手前で遊んでいる10歳前後の女の子を<br />優しいまなざしで行動を見守っている。<br />「あの女の子はあなたのお孫さんですか?」と聞くと、<br />「そうです。」と言う返事だ。<br />「何歳ですか?」と聞くと、<br />「10歳です。」とのこと。<br />「私にも同じ年齢の孫娘がいます。孫は女の子2人と男の子2人の<br />4人です。」と言うとおばあさんは<br />「私の孫は3人で、女の子と男の子の2人です。10歳と6歳と1歳です。」<br />との返事だ。<br />なんとなく同世代で同様の孫構成なので<br />仲良しどうし的雰囲気が生じた。<br />それから彼女の住んでいる町の話や<br />日本の事情について簡単な情報交換<br />をしたが今の実力では簡単なことしか話せない<br />のが残念だった。<br />乗車時間が来たのでお互いに<br />(彼女)「スラマ・ジャラン(あなたの行く道に幸あれ)」、<br />(私)「スラマ・ティンガル(残るあなたに幸あれ)」<br />(日本語ではともに「さようなら」という意味になる)<br />と別れの言葉を交わした。<br />なにげない出逢いだが少しでも言葉ができるとこんな<br />会話が旅の想い出として胸に染み込んでくるようだ。<br />おばあさん、私の話し相手になってくれてありがとう。<br />「トリマカシ、バニヤック!(本当にありがとうございます!)」

    プランバナン寺院遺跡群を遠くに見ながら
    停車場の木陰の下でベンチに座っていた。
    時間が少し有ったので隣にインドネシア人のおばあさんに
    インドネシア語で話しかけてみることにした。
    (おじいさんの私に「おばあさん」と呼ばれる
    のは彼女にとって心外かもしれが)
    「今日はすごく暑いですね。
    でもここで座っていると良い風が吹いてきて
    気持ちが良いですね。」
    おばあさんは(おや!この外国人はインドネシア語で
    私に話しかけてきたよ)という顔をして。
    「えぇ、暑いですね。今は乾季ですからずっと雨は降っていません。」と
    私に話し始めた。
    このような時に街の悪党に対する私の弱点である
    「年寄である」、「小柄」、「人畜無害の顔をしている」という
    短所が「安心感を醸し出す」という長所に変換してくれる。
    お祖母さんが手前で遊んでいる10歳前後の女の子を
    優しいまなざしで行動を見守っている。
    「あの女の子はあなたのお孫さんですか?」と聞くと、
    「そうです。」と言う返事だ。
    「何歳ですか?」と聞くと、
    「10歳です。」とのこと。
    「私にも同じ年齢の孫娘がいます。孫は女の子2人と男の子2人の
    4人です。」と言うとおばあさんは
    「私の孫は3人で、女の子と男の子の2人です。10歳と6歳と1歳です。」
    との返事だ。
    なんとなく同世代で同様の孫構成なので
    仲良しどうし的雰囲気が生じた。
    それから彼女の住んでいる町の話や
    日本の事情について簡単な情報交換
    をしたが今の実力では簡単なことしか話せない
    のが残念だった。
    乗車時間が来たのでお互いに
    (彼女)「スラマ・ジャラン(あなたの行く道に幸あれ)」、
    (私)「スラマ・ティンガル(残るあなたに幸あれ)」
    (日本語ではともに「さようなら」という意味になる)
    と別れの言葉を交わした。
    なにげない出逢いだが少しでも言葉ができるとこんな
    会話が旅の想い出として胸に染み込んでくるようだ。
    おばあさん、私の話し相手になってくれてありがとう。
    「トリマカシ、バニヤック!(本当にありがとうございます!)」

  • ミニ機関車の乗客は韓国人が殆どだった。<br />日本人は私たち二人しか乗車していなかった。<br />私たちはトーマス機関車に乗っているようで<br />楽しかった。<br />帰国したらこの写真を孫たちに見せてあげよう。<br />でも私たちが旅の楽しい話をしてあげると<br />「じじとばばだけで楽しいところに行ってズルイ!<br />今度はぼくたちもつれて行って!」とせがまれる。<br />「たくさん食べて、たくさん寝て、たくさん遊んで、<br />たくさんお勉強すれば大きくなって君たちも行けるよ。」<br />と応えるようにしている。<br />すると「僕たちは少しずつしか大きくならないのに。」<br />といって悲しそうな顔をしていた。<br />この子たちが大人になっても楽しい旅ができるような<br />平和な時代が続いてほしい。

    ミニ機関車の乗客は韓国人が殆どだった。
    日本人は私たち二人しか乗車していなかった。
    私たちはトーマス機関車に乗っているようで
    楽しかった。
    帰国したらこの写真を孫たちに見せてあげよう。
    でも私たちが旅の楽しい話をしてあげると
    「じじとばばだけで楽しいところに行ってズルイ!
    今度はぼくたちもつれて行って!」とせがまれる。
    「たくさん食べて、たくさん寝て、たくさん遊んで、
    たくさんお勉強すれば大きくなって君たちも行けるよ。」
    と応えるようにしている。
    すると「僕たちは少しずつしか大きくならないのに。」
    といって悲しそうな顔をしていた。
    この子たちが大人になっても楽しい旅ができるような
    平和な時代が続いてほしい。

  • 途中の停車駅で戦争で破壊しつくされたような<br />遺跡で降りた。<br />この光景を見てヴィクトル・ユゴーの「ノートル=ダム・ド・パリ」<br />の一節を思い出した。<br />「テンプス・エダックス・ホモ・エダキオール(Tempus edax,homo<br />edacior)」(ラテン語で「時はどん欲だが、人間はなおさらそうだ」の意)。<br />これは人間により傷つけられ、破壊されたノートルダム寺院を見て嘆く<br />言葉である。<br />このプランバナン寺院遺跡群も自然だけでなく人間の悲しい行為によって<br />痛めつけられ破壊されてきた歴史があるのだろうか。<br />そしてこれを修復するのも人間のたゆまない行為が求められていると思った。<br /><br />

    途中の停車駅で戦争で破壊しつくされたような
    遺跡で降りた。
    この光景を見てヴィクトル・ユゴーの「ノートル=ダム・ド・パリ」
    の一節を思い出した。
    「テンプス・エダックス・ホモ・エダキオール(Tempus edax,homo
    edacior)」(ラテン語で「時はどん欲だが、人間はなおさらそうだ」の意)。
    これは人間により傷つけられ、破壊されたノートルダム寺院を見て嘆く
    言葉である。
    このプランバナン寺院遺跡群も自然だけでなく人間の悲しい行為によって
    痛めつけられ破壊されてきた歴史があるのだろうか。
    そしてこれを修復するのも人間のたゆまない行為が求められていると思った。

  • 太陽が高く登ってきてプランバナンの石畳が<br />益々熱を帯びてきた。<br />上からの強い直射と下からの照り返しで体温が<br />上昇してくる。<br />水分の補給が必要だ。<br />「冷たいビールが飲みたい!」とイスラム教の国では<br />不信心な欲望が私の心に湧いてきた。<br />ホテルに帰ったらビールを飲ませてくれる近くのレストランで<br />冷えたビンタンビールを飲むと硬く決心した。<br />コンビニではノンアルコールのビールしか<br />置いていなかった。

    太陽が高く登ってきてプランバナンの石畳が
    益々熱を帯びてきた。
    上からの強い直射と下からの照り返しで体温が
    上昇してくる。
    水分の補給が必要だ。
    「冷たいビールが飲みたい!」とイスラム教の国では
    不信心な欲望が私の心に湧いてきた。
    ホテルに帰ったらビールを飲ませてくれる近くのレストランで
    冷えたビンタンビールを飲むと硬く決心した。
    コンビニではノンアルコールのビールしか
    置いていなかった。

  • 繰り返しになるが「テンプス・エダックス・ホモ・エダキオール<br />(ラテン語で「時はどん欲だが、人間はなおさらそうだ」の意)」<br />の言葉の通り私は「冷たいビールを飲みたい。」というただそれだけの<br />欲望で早く帰りたいと思うようになった。

    繰り返しになるが「テンプス・エダックス・ホモ・エダキオール
    (ラテン語で「時はどん欲だが、人間はなおさらそうだ」の意)」
    の言葉の通り私は「冷たいビールを飲みたい。」というただそれだけの
    欲望で早く帰りたいと思うようになった。

    セウ寺院 寺院・教会

  • プランバナンを後にして帰りのバスに向かう。<br />途中に市場のモールがあり低価格のお土産品が<br />たくさん売られていたが旅の荷物になるので諦めた。<br />市場の途中で道端に座って子供たちのツルの折り紙<br />をプレゼントしている初老の日本人(かな?)男性が<br />いた(同じくらいの年齢)。<br />こんな一人旅も良いなと思う。

    プランバナンを後にして帰りのバスに向かう。
    途中に市場のモールがあり低価格のお土産品が
    たくさん売られていたが旅の荷物になるので諦めた。
    市場の途中で道端に座って子供たちのツルの折り紙
    をプレゼントしている初老の日本人(かな?)男性が
    いた(同じくらいの年齢)。
    こんな一人旅も良いなと思う。

  • さようならプランバナン!<br />今度来るときには更に修復されて<br />いるのだろうか。<br />私のインドネシア語ももう少し<br />精進して上手にしておきたい。<br />認知症遅延の効果にもなると思う。

    さようならプランバナン!
    今度来るときには更に修復されて
    いるのだろうか。
    私のインドネシア語ももう少し
    精進して上手にしておきたい。
    認知症遅延の効果にもなると思う。

  • 私たちの健康と時間が許されるなら<br />もう一回ぐらい来れるかな?<br />サンパイ・ジュンパ・ラギ!<br />(インドネシア語で「また会うまで。」という意味)

    私たちの健康と時間が許されるなら
    もう一回ぐらい来れるかな?
    サンパイ・ジュンパ・ラギ!
    (インドネシア語で「また会うまで。」という意味)

  • ドライバー兼ガイドのサルドノさんと<br />ミニバン前で記念撮影。<br />彼はしっかりとした英語を使うので<br />内容がわかりやすかった。<br />いわゆる「流暢な英語」より、ゆっくりでも<br />「しっかり話す英語」の方が伝達力が高いので<br />観光等には効用が高いと思った。<br />私のインドネシア語も「しっかりと話せる」言葉<br />として育てて行きたい。。

    ドライバー兼ガイドのサルドノさんと
    ミニバン前で記念撮影。
    彼はしっかりとした英語を使うので
    内容がわかりやすかった。
    いわゆる「流暢な英語」より、ゆっくりでも
    「しっかり話す英語」の方が伝達力が高いので
    観光等には効用が高いと思った。
    私のインドネシア語も「しっかりと話せる」言葉
    として育てて行きたい。。

  • プランバナンの地図の掲示板が入場したらすぐにあった。<br />地図やチケットはドライバーから頂けなかったので<br />掲示板の写真を撮った。

    プランバナンの地図の掲示板が入場したらすぐにあった。
    地図やチケットはドライバーから頂けなかったので
    掲示板の写真を撮った。

  • ホテルで預かっていただいた朝食のサンドウイッチと<br />日本から持参したフリーズドライのスープや味噌汁を<br />お湯で溶かして今日のランチとした。<br />その後コンビニに行って<br />ATMでキャッシングしたりアイスなどを買った。<br />暑い所から帰ってきたので冷たいアイスは格別<br />美味しかった。<br />良く見ると日本のグリコのアイスだった。<br />どうりでパッケージもお洒落でお値段が少し高いと思った。

    ホテルで預かっていただいた朝食のサンドウイッチと
    日本から持参したフリーズドライのスープや味噌汁を
    お湯で溶かして今日のランチとした。
    その後コンビニに行って
    ATMでキャッシングしたりアイスなどを買った。
    暑い所から帰ってきたので冷たいアイスは格別
    美味しかった。
    良く見ると日本のグリコのアイスだった。
    どうりでパッケージもお洒落でお値段が少し高いと思った。

  • 午後はホテルの目の前の細い路地を通って<br />レストランやマッサージ、両替所に行った。<br />夫はいそいそと冷たいビールを飲みに行く。<br />なんだか顔が嬉しそうに笑っている。<br />私は日曜のマッサージに午後から行く予定だったが<br />疲れて行きそびれてしまった。

    午後はホテルの目の前の細い路地を通って
    レストランやマッサージ、両替所に行った。
    夫はいそいそと冷たいビールを飲みに行く。
    なんだか顔が嬉しそうに笑っている。
    私は日曜のマッサージに午後から行く予定だったが
    疲れて行きそびれてしまった。

  • 次の朝、ホテルの部屋から富士山形の美しい姿をした<br />山のシルエットが見えた。<br />活火山のムラピ山である。<br />インドネシア語で「Merapi」と標記されている。<br />「merah」が赤、「api」が「火」だから「赤い火」という<br />意味合いがあるのかもしれない。<br />私(夫)が30年ほど前にジョクジャカルタを訪れた際には<br />夜になるとムラピ山の頂から赤い炎(溶岩か?)がこぼれ落ちている<br />のを肉眼で目視した記憶がある。<br />ムラピ山はまさしく「赤い火」の山である。<br />ジョクジャカルタは火山に囲まれた「火の国」であった。

    次の朝、ホテルの部屋から富士山形の美しい姿をした
    山のシルエットが見えた。
    活火山のムラピ山である。
    インドネシア語で「Merapi」と標記されている。
    「merah」が赤、「api」が「火」だから「赤い火」という
    意味合いがあるのかもしれない。
    私(夫)が30年ほど前にジョクジャカルタを訪れた際には
    夜になるとムラピ山の頂から赤い炎(溶岩か?)がこぼれ落ちている
    のを肉眼で目視した記憶がある。
    ムラピ山はまさしく「赤い火」の山である。
    ジョクジャカルタは火山に囲まれた「火の国」であった。

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この旅行記へのコメント (1)

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  • TOKOMASさん 2019/02/27 09:52:45
    プラナンバン寺院
    TOKOMASと申します。
    2月24日にTBSTVで世界遺産プラナンバン寺院の放送が有りました。
    隣のボロブドール寺院とは宗教が違いますが、それぞれの地域の王国は親戚だったそうです。もともとヒンズー教と仏教は近い関係ですが、中東のユダヤ教、キリスト教、イスラム教は近い関係にあったにも拘らず、血と血を洗う状況ですね!
    遊牧民族と農耕民族との違いでしょうか?
    これからもよろしくお願いします。

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