阪神梅田のミックスジューちゅ

2018/01/28 - 2018/01/28

「エンジョイエコカード」という地下鉄バス一日乗り放題の切符を買って、大阪の町歩きをしてみました。
鶴橋とか黒門市場など、今まであまり足を運ばなかった種類の場所を見てみようと思います。

エリア キタ（大阪駅・梅田）(大阪)

• 旅行の満足度: 4.5

「エンジョイエコカード」というのは土日が安くて一日600円で乗り放題。
地下鉄が嫌いなのでなるべくバスを乗り継ごうと思ったら、ふだん札幌でバス通勤している相方に猛反対されました。
仕方がないから、地下鉄中心に町歩きをすることに。
真っ暗で何も見えない地下鉄のどこがいいのか。

とにかく、アベノハルカスにやってきました。
ショッピングの趣味がないので、煙のように高いところに上がろうとしましたが、この天気で1500円も取られるのはいやになって、アベノキューズの方に行ってみましたが、ここも5分で退屈してしまう。
この点は、相方も似たようなものなので黒門市場の方に向かいます。

あべのハルカス 名所・史跡

黒門市場は地下鉄でいうと「日本橋」。

この地名はお江戸日本橋の連想から、日本の台所大阪の、そのまた台所と言われる「黒門市場」となんとなく結びつかないので何度も確かめたのですが、日本橋駅を出てすぐのところにあるのですね。

ちなみに東京のも大阪のも橋の名前から来ていて、大阪の日本橋は道頓堀に架かる。
大阪のほうは「にっぽんばし」でお江戸のほうは「にほんばし」と、読み方が違うのだそうな。
共に、街道の起点になっているらしい。

日本橋のことはさておき黒門市場に行ってみます。

黒門市場 名所・史跡

黒門市場の天井付近には３ｍもある巨大なさかなたちが泳いでいました。
全部で7匹いるらしい。
もう20年以上も、こうして泳いでいるようです。

日曜日なので地元の人と外国人観光客で凄いことになっています。
大トロの寿司やタラバガニの足、高級イチゴなどが屋台感覚で売られて、それが飛ぶように売れている。
店のスペースにあるテーブルで中国人家族が鮪の大トロ寿司をほおばっていました。

黒門市場という名前は、かつてこの辺りにあった寺の三門が黒塗りであったところからそう呼ばれるようになったとかで、市場としての歴史は百年以上もあるらしい。
最近は、もっぱら外国人客のおかげで息を吹き返したクチかも。

美味しくて安い漬け物屋。
枯れ枝のような可愛いおばあちゃんがやっている。
外国人を当て込んだ店が、ぐいぐい客引きをしている中で昔ながらに営業を続けています感がたまらない。

漬け物が大好きなので相方におねだりしていると、相方悩んでいる。
安いから買いでしょうと心の中で叫ぶと、おばあちゃんが「買いましょ、買いましょ」とささやく。
わたしも「買いましょ、買いましょ」と続ける。
相方はぐいぐい来られたらどん引きするのですが、おばあちゃんはいとも可愛らしく言うから、まるで催眠術を掛けられたように漬け物購入。

こちらの二十日大根の漬け物は、札幌大丸の地下で紅白大根として五倍くらいで売られていました。
こちらのもとても美味しかった。
大丸さんの方は「一刺し」で食べました(味見)。
味は甲乙付けがたし。

見るだけ。

ほのぼのとしたお店。
おじいさんとおばあさんがやってます。
以前、この玉こんにゃくを食べた蔵王を思い出す。

味が良く染みて旨い。
「ああ、おいしい！」というと、「ほんとですか？」と嬉しそうにご主人が相好を崩す。
いいなあ、救われたなあ。

完全に人に酔ってしまい、市場を隣の通りに離れてふと見ると鉄火丼、赤出し付き500円の文字。
もう12時を廻っています。

とんかつ 吉兆 グルメ・レストラン

やたらとコスパがよいのと、我が家で使っているのと同じ湯飲みがあったのとで、ほっと一息。
マグロが美味しかったです。

道頓堀に来ましたが、ますます凄い人出。
おりしも大阪女子マラソンの真っ最中で、御堂筋の方も黒山の人だかり。
道頓堀に人がこぼれ落ちるのではないかと心配になりました。

道頓堀 名所・史跡

どうしてこの小説は人気があるのでしょう。

地下鉄で梅田に出ました。
梅田の「うめちか」には、美味しいミックスジューちゅがあると聞いていて、確か阪神の駅の改札の近くだったはず。

みっけました。
あれ、ちゃんとミックスジュースと書いてある。
正しくは、ミックスジューちゅではないのか。

確かに大学時代の大阪出身の友人はミックスジューちゅと言っていた。
まあ、そんなことはどうでも良いからとにかく賞味してみよう。

梅田 ミックスジュース グルメ・レストラン

大きめのプラスチックのコップになみなみと注いでくれて150円は凄い。
飛ぶように売れている。
注文する時は、ミックスジュースの語尾を小さい声で曖昧に言いました。
実に旨かったです。

なんとなく人に酔ってしまい、天満橋の京阪ホテルにチェックインして部屋で休みました。

ホテル京阪天満橋 宿・ホテル

少し休むつもりが、目を覚ますと夕方の6時を廻っていました。

そうだ、鶴橋に行ってみよう。
今朝、近鉄で奈良から来た時に鶴橋で降りて商店街の雰囲気が気になっていました。
その時は、取りあえず天満橋のホテルに荷物を置きに行ったので素通りしてしまったのです。

鶴橋商店街 市場・商店街

日曜日の6時を過ぎるとどこも店じまいの雰囲気があります。
残り少なくなったチジミをぼんやり見ていると、海鮮とニラを二つで500円でどう？とおばちゃんが言うので、450円、と答えるとすぐに包んでくれました。

このあと京橋にも足を運んで、ＮＨＫの「小さな旅」にでていた屋台を探したけど日曜日の晩に営業しているはずもなく、普段屋台があるはずの場所には染みのついたアスファルトが寒々としていました。

思わず凍えるような寒さに、ホテルに戻って冷めたチジミを食べました。
味は、安い「にら」の方がピリリととんがらしが利いて旨かったです。
冷えた缶ビールに良く合っていました。