春近し３月のロンドン ① V&A カンバーバッチレターズライブ　ハムヤードホテルアフタヌーンティー

2018/03/06 - 2018/03/10

春の訪れもすぐそこ。母の日やイースタームードのロンドン。街はピンクやイエローの春を告げる花が飾られ楽しい旅となりました。今回は観劇がメインでベネディクトカンバーバッチ主催レターズライブとベンウィショーのジュリアスシーザー。V&A リバティ デザインホテル ハムヤードでアフタヌーンティー　

エリア ロンドン(イギリス)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 航空会社: ブリティッシュエアウェイズ
• 旅行の手配内容: 個別手配

今回のフライトはBA6 JALとのシェア便で成田から出発しヒースロー空港のターミナル５に到着。
入国審査と荷物の受け取りはターミナル４へ。

ヒースロー空港 ターミナル間バス バス系

初日の昼間はサウスケンジントン駅にあるビクトリア＆アルバート博物館　通称V&Aで美術鑑賞。
ロンドンも先週は雪が降り、天候が読めず、冬の服装で来ました。早朝は雨でしたが、徐々に回復し、厚手のセーターを着る機会なく、薄手のコートかライナー付トレンチコートで良かったかな、という天気でした。

サウス ケンジントン駅 駅

駅から徒歩３分。可愛い飲食店も駅周辺にあるので、キョロキョロすると５分くらいかかります。

ヴィクトリア＆アルバート博物館 博物館・美術館・ギャラリー

写真は正面エントランス入ったところですが、地下鉄の駅から地下道でも繋がっているので、雨の時はそちらが便利です。地下道からだと建物の左側の入口から入ってくるようになります。

ヴィクトリア＆アルバート博物館 博物館・美術館・ギャラリー

常設展は無料。企画展の「オーシャンライナー」と迷いましたが、今回はランチ休憩を入れて４時間の滞在と決めていたので、まず常設コレクションの中から２０トレジャーという美術館お薦めコレクションを中心に館内をまわることにしました。

ヴィクトリア＆アルバート博物館 博物館・美術館・ギャラリー

tipu's Tiger　ティプーの虎
Room 41 Level 1
イギリス嫌いの南インドの王様が、英国軍将校の息子がトラに食われる事件が起きたのを聞いて喜んで作らせた作品。木製でトラの上半分をはずすと、楽器になっていて、動かすと下の人間が悲鳴を上げるというなんともシュールな作品。現在は使い過ぎて修復不可能な状態のようです。
お土産のモチーフになっているくらい人気で、小学生の子供たちも課外授業で先生から説明をうけてました。

ヴィクトリア＆アルバート博物館 博物館・美術館・ギャラリー

The Ardabil Carpet 1539-40
Room42 Level1
アーダビル絨毯　１階正面レセプション奥は横並びにアジアコーナーになっていてインド、イスラム、中国、韓国、日本と並んでいます。その中のイスラムコーナーにある400年ほど前に作られた巨大なペルシャ絨毯。
イギリスの詩人デザイナーのウイリアムモリスにより、緻密に描かれた模様と天然素材で染めた技術の素晴らしさを絶賛され、博物館が1893年に購入。

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The Mazarin Chest 1640 Room45 Level1
日本東芝ギャラリー　
マザリン　京都で作られた最高級の漆のチェスト。源氏物語の登場人物が緻密に描かれた幻想的な作風と日本の漆の技が圧巻です。当時は輸出用と国内用と違う技法を使っていたよう。フランスの最高聖職者マザランのコレクションを経て、イギリス人作家美術品蒐集家ウィリアムベックフォードの手に渡ったといわれています。
2004年から2008年にかけてイギリス、日本、ドイツ、ポーランドの合同で修復作業が行われ、西洋と東洋の融合する美術史や修復技術面で重要な役割を果たしています。
日本コーナーは漆器だけでなく、織部などの陶器や有田などの磁器が展示され、隣の中国と併せて、ヨーロッパの陶磁器に多大な影響を与えていたのが、とても興味深かった。

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Samson Slying a Philistine 1560-62 Giambologna
Room50a Level1 正面レセプション右側の彫刻コーナーにあります。
後期ルネサンスの彫刻家ジャンボローニャ作
旧約聖書に描かれたサムソンがロバの顎の骨でペリシテ人を打ち殺す姿を表現した彫刻。
ミケランジェロの影響をうけ、サムソンが刃物を振りかざす力強い動きと逞しい肉体美が見て取れます。

フィレンツェ以外で見ることのできるジャンボローニャの彫刻。
　

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The Heneage Jewel 1595 Room 93 Level3
3階のジュエリーコーナーにあるエリザベス１世が描かれたロケット。彫金作家ニコラス・ヒリアード作。小さいので係りの人に場所を聞きました。首につけたフリルが特徴の当時の衣裳が描かれています。

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The First Folio シェイクスピア　1564-1616 Room106 Level3

シェイクスピアの有名な作品が載った本。37の戯曲の内36作品がこの本に載っていて
ジュリアスシーザーやマクベスなど、この本によって世に知られたという貴重な文献。パンフレット掲載のシェイクスピアの肖像を目安に探したけれど見つからず、こちらも聞いて教えてもらった。十二夜と書いてあるので、間違いないです。

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Devonshire Hunting Tapestries 1430-50 Room94 Level3

シアター＆パフォーマンスコーナーの奥にあるタペストリーのひとつ
15世紀にフランドル地方で作られた巨大なタペストリー。森で狩猟する貴族たちの姿と動物が描かれたもの。写真は同じコーナーに飾られた別のものです。写真撮り間違えてしまいました。

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Salisbury Cathedral from the Bishop's Ground 1823
Room87 Level3
ターナーとともにイギリスを代表する風景画家コンスタブルのソールズベリー大聖堂

ヴィクトリア＆アルバート博物館 博物館・美術館・ギャラリー

結局、所々で興味の惹かれた展示物を鑑賞していたら、２０作品たどり着けませんでした。中庭挟んだ後方にあるＶ＆Ａカフェでランチ休憩。中央が一番広く、ステンドグラスが美しい。小さいけれど左側の部屋がモリスルーム。

V&Aカフェ カフェ

ホウレン草とサーモンのラップサンド　付け合わせに２種類サラダが選べ、ひよこ豆とタブレ。サーモンが柔らかくきゅうりとマッチして美味しかったです。

V&Aカフェ カフェ

気になった好きな展示品　彫刻コーナー

ヴィクトリア＆アルバート博物館 博物館・美術館・ギャラリー

人体か幾重にも重なりそして全面違う作りこみ様に圧倒された。写真撮ってる人も凄く多いインパクトあるモダンな彫刻。
こちら詳細を失念しましたが、確か２０００年代の比較的新しい作品だったと思います。

ヴィクトリア＆アルバート博物館 博物館・美術館・ギャラリー

彫刻コーナーは広くて見応えあります。
隣の一部屋は修復作業が行われていました。

ヴィクトリア＆アルバート博物館 博物館・美術館・ギャラリー

女性におすすめのジュエリーコーナー。
２フロアーあるので、中世から現代までのデザインの変遷が見て取れるのと、ゆりかごから墓場までの宝石の役割が学べて面白い。これだけ纏まって見られるのは凄いです。もっと時間が欲しかった。

ヴィクトリア＆アルバート博物館 博物館・美術館・ギャラリー

専用のらせん階段で上の階に上がると、時計が展示されています。

ヴィクトリア＆アルバート博物館 博物館・美術館・ギャラリー

何十種類もの宝石

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１階の中国コーナー　香瓶

ヴィクトリア＆アルバート博物館 博物館・美術館・ギャラリー

真ん中の獅子の置物はお気に入り。同じく中国コーナー

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お茶好きにたまらない様々な種類のティーポット

ヴィクトリア＆アルバート博物館 博物館・美術館・ギャラリー

今回は観劇が目的で、この中にシェイクスピアの貴重な文献が展示されていたので興味を惹きました。

ヴィクトリア＆アルバート博物館 博物館・美術館・ギャラリー

ライオンキングの衣裳

ヴィクトリア＆アルバート博物館 博物館・美術館・ギャラリー

８０年代ニューウエーブ世代なもので。。。

ヴィクトリア＆アルバート博物館 博物館・美術館・ギャラリー

ボブゲルドフ主催のBANDAID。このアルバム持ってたし、何度聴いたことか。青春の１枚が展示されていてパシャリ。

ヴィクトリア＆アルバート博物館 博物館・美術館・ギャラリー

中央はビビアンリーが「欲望という名の電車」で受賞した時のオスカー像。ちょうど３月４日にアカデミー賞授賞式を動画で見たタイミングだったので生の像を見ることができました。

ヴィクトリア＆アルバート博物館 博物館・美術館・ギャラリー

左上が今人気のミュージカル映画「グレーテストショーマン」の主人公P.T.バーナムが主催したサーカス団のポスター。

ヴィクトリア＆アルバート博物館 博物館・美術館・ギャラリー

３階にある美術図書館。古い図書館ならではの趣き。

ヴィクトリア＆アルバート博物館 博物館・美術館・ギャラリー

４時にアフタヌーンティーの予約をいれていたデザイナーホテル、ハムヤード。地下鉄ピカデリーサーカスから歩いて５分弱。中心街から一本裏に入るととても静かです。

ハム ヤード ホテル ファームデイル ホテルズ ホテル

レストランスペースとコンサバトリー、窓に面した部屋と幾つかに分かれていました。窓側の席が良かったんだけど、少し寒そうだったので、レストランの奥のテーブルでひっそり。予約の時にリクエストした方が良さそうです。
前の大テーブルには１０人位の家族が誕生日会をやっていて、すごく賑やかでした。平日夕方なので、年齢層高かったです。

ハム ヤード ホテル ファームデイル ホテルズ ホテル

ハムヤードを選んだ理由は、この食器を使ってみたかったから。ホテルのデザインを担当したキット・ケンプがウェッジ・ウッドとコラボしたミニ怪獣シリーズ。ラブリー過ぎないファンタジックなデザインがめちゃ可愛い。老舗ホテルほどかしこまっていので、ちょっと違うアフタヌーンティー体験におススメです。

ハム ヤード ホテル ファームデイル ホテルズ ホテル

お決まりの３段トレー

ハム ヤード ホテル ファームデイル ホテルズ ホテル

アフタヌーンティーメニューだと、イングリッシュブレックファストかアールグレイからチョイス。リクエストすれば違う種類もＯＫ．下段のスコーンも美味しかった。
パッションフルーツとラズベリージャム、クロテッドクリーム。
味は前回のスケッチの方が美味しいと思いましたが、￡25（ＶＡＴ込）なので。
好みですが、フィリングとかちょっと凝り過ぎてる感あり。しょっぱいのより、甘い系とスコーンが美味しかった。
全部は食べきれず、本番の休憩用に持ち帰りました。スタッフの方もとても気さくで感じ良かったです。

ハム ヤード ホテル ファームデイル ホテルズ ホテル

トイレもお洒落。このホテル、地下にボウリング場もあるようで、時間があったら見て回りたかった。

ハム ヤード ホテル ファームデイル ホテルズ ホテル

正面側のテラスに行く扉

ハム ヤード ホテル ファームデイル ホテルズ ホテル

今日のメインはベネディクトカンバーバッチと出版社が主催するレターズライブ。ロンドンの北、イズリントンにあるユニオンチャペルという古い教会が会場。
イベントの内容は、著名人の手紙を俳優、コメディアン、ミュージシャンが入れ替わり読み上げていく、手紙の朗読会です。

教会の復興目的で様々な音楽イベントが行わわれている。天井がもの凄く高く、正面上にはステンドグラスが。
事前に出演者が知らされないのが難点ですが、前例から推測すると、あまり外れることはなさそうなので、今回は初日に参加しました。

ベネディクト・カンバーバッチ。

オリビア。コールマン。テレビドラマ「ザ・クラウン」のシーズン３からエリザベス女王役に決まってますね。彼女の朗読も凄く良かった。

ミュージシャンのニック・ケイブ、ジャービス・コッカー、コメディアンのエイダ・エドモンドソン、女優のシャロン・ホーガン、ミエラ・シアル、政治家のジュレミー・コービン等々皆さん普段着のまま、笑いあり、シリアスあり、音楽ありで、手紙の内容は６，７割しか理解できなかったけれど、今日見たBANDAID関連の手紙もあり、カンバーバッチの熱い朗読を生で見ることができ、満足して帰りました。