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皆様こんにちは!ウォータースポーツカンクンの店長吉田です。カンクン非常に良い天気が続いております。ビーチ日和! セノーテ日和! 遺跡見学日和です(^^) この時期カンクンにいらっしゃるお客様には、カンクンの1年の中でも最も美しい時期と言えるMejor mes del año でもある3月のカンクンを是非楽しんでいただきたいなと思います。<br /><br />弊社おすすめのセーリングチャーターは今の時期がベストですよ!<br /><br />さて、そんな今日も店長日記いってみよっか!!<br /><br />年末年始としばらくは涼しい日が続いたが、2月に入って月末になりいよいよ海外からの避寒組がやってくるカンクンのオンシーズンの季節になって気温も上がって来た。日中28度と暑すぎず海にもビーチにも出られるとても良い気候に乾季の太陽が降り注ぎ、この時期にしか見られない「ため息の出るようなカリブ海」を楽しむことが出来る。<br /><br />カンクンに初めてやって来た1989年、そもそも港町で育ったボクにとって特段海にはそれほど興味はなく、マヤ遺跡見学の為にメリダを手配しようとしたところが、担当にカンクンを半ば強制的にブックされてしまった事から出来た縁だが、以来29年、、、未だにこの海の美しさには胸をときめきが止まらない。。。<br /><br />世界中の海を見て回ったわけではないから、どこがベストなんて言うつもりはない。ボクの中では人生の一部になっているここカンクンのカリブ海は、景観だけの比較では語りつくせない思いが込められているもんだから、ボクにとってカンクンのカリブ海のビーチは何よりも特別で神聖な場所に、、、なってしまっているからだ。<br /><br />時々、在住の知人などにも聞かれるが、ケンゴは日本に帰るつもりはないのか?との質問には、いつも、一言「ない」とだけ答えている。それくらい、ボクはこの土地に惚れこんでいる。<br /><br />さて、そんなカンクンも開発が進んでいる。観光客も5年前から4倍に膨れ上がり実に年間2200万人もやってくるメガリゾートに発展してしまった。数字の上では昔の田舎のリゾートではなくなってしまっているが、カンクンのホテルゾーンはそもそも土地もないので、新たな開発はなくホテルの部屋数も27000室で頭打ちになっている。<br /><br />だから、ここカンクンのホテルゾーンに関しては昔も今もそれほど何がかわったという印象はないのは、ほとんどの観光客が、カンクンのホテルゾーンではなくリビエラという南やプラヤムヘーレスという北のエリアに向かっているからでもある。<br /><br />なので昔のカンクンを知っている人が、今カンクンに来ても、いやぁ変わったねぇ!という事にはならないのでそこは安心してもらいたいと思う。いつきても変わらないカンクンがあなたを迎えてくれるから。<br /><br />そして、なんといっても、全リビエラを通して一番美しいビーチがあるのはここカンクンのホテルゾーンなので、本物を知る人だけがカンクンのホテルゾーンにこだわればいいと思う。29年間、カンクンと関わって来て、あらゆるカンクン沿岸のカリブ海を見尽くして来たボクがやっぱりというか、戻って来たのがカンクンのホテルゾーンなのだから。<br /><br />カンクンのホテルゾーンと違って、リビエラマヤの海は、ハワイの海と大して変わらない。更に利便性も悪いとくる。。。<br /><br />しかし、最近何故人気かと言えば、施設の豪華さももちろんだけれど、やはり気軽に来ることが出来るアメリカは東海岸のエリアの人たちにウケているからだ。ニューヨークやLAからでも6時間という距離は将に日本からハワイと同じ距離だしね。<br /><br />つまり、遠くはるばる日本からやってくる感覚とは全く違うわけで、気軽に来ることが出来るからこそ、ホテルの施設に閉じこもってのんびり海を楽しめれば良いというバケーションスタイルでも構わないのだ。<br /><br />けれども、日本の方は違うと思う。<br /><br />わざわざ遠くはるばる16時間もかけてやってくるからには、美しいカリブ海のビーチはもちろん、マヤ文明やメキシコの文化にだって目いっぱい触れたい。しかも、海外の人と違いせいぜい5泊や6泊の中で!<br /><br />この短い時間で上記の希望を果たそうと思ったら、リビエラは外した方が無難なのは間違いないとボクは思う。。。<br /><br />さて、そんな本日は、仕事あけに、軽く食事に出た。ストーンクラブやハマグリ(こっちではアルメッハ・チョコラッテという)で軽く白ワインを開けたいと思ったので、お気に入りの店に足を運んだ。<br /><br />ストーンクラブというと、ボクの会社のHPで紹介している「Crab House」が文句なしの一番なのだけれど、流石に懐具合と相談すれば決して「気軽さ」はないので、そこは庶民でも楽しめる店に出掛けることになる。そんなわけで、今日はプエルトファレスで大人気のシーフードのお店「Mar Bella」が、最近セントロに出した新しいお店「GROUPERS」に行ってみることにした。<br /><br />プエルトファレスの本店もそうだが、ここのシーフードは値段が安くておいしいことで評判だ。もちろん、ストーンクラブやキングクラブは、別次元の価格設定になっているが、ハマグリやムール貝は安くて美味しいワインのペアリングにもってこいだ。<br /><br />いつもの定番で、ハマグリのバター焼きを注文する。ここはメニュー以外にも自分の好きなように素材を調理してくれる炉端風が評判の一つでもあるので、日本人のボクとしては海の家の味、ハマグリのバター醤油を特別オーダーで注文する。<br /><br />最初のころはなかなかボク好みの出来にならなくて、その都度、もう少し火を通せ、バターの量が足りないなど微調整をさせて現在はほぼ納得いく味に育った(笑) メキシコ人の友人とここにやってくるとこいつを注文するのだが、すこぶる好評だ(笑)必ずといっていいほど、どうやって注文しているのだ?!と聞かれるのだからメキシコ人もハマグリのバター焼き醤油風味は大好きな味のようだ。<br /><br />なので、もし、これを注文するのなら、(Orniado de Armeja Chocorate con Mantequilla)と注文するといい。12個1オーダーなので、(Una Orden)と言えば、12個出てくる。12個で220ペソだ。<br /><br />そして、もう一つはメニューにも載っているMejillones (ムール貝) 150ペソとリーズナブルながらホワイトクリームが絶品の一品。白ワインに絶妙に合う。こういう飾らない場所で、浜茶屋料理をあてに飲むワインも実にオツなものだ。<br /><br />というわけで、前置きが長くなってしまったけれど、今日の表題の青ワインの登場だ!(前置きながっ!)<br /><br />とにかく、最初にワインリストを見た時に驚いた。そこには、赤ワイン、白ワイン、ロゼワインにつづいて、青ワイン、、、VINO AZULと書かれていた。<br /><br />青ワイン????<br /><br />聞いたことがないワインだ。赤でも白でもロゼでもなく「青」っていったいなんだ?!?!<br /><br />気になったので聞いてみれば、スペインが原産で最近出て来たニューヘネラシオンのワインだとの事で、何でもワイン作りとは関係の全くない、つまりワインを作った経験のない醸造家が、おしゃれにワインを楽しもうというファッショナブルなライフスタイルの一環として生み出した新しい時代のワインという事だった。<br /><br />みれば、鮮やかなターコイズのカリビアンブルーだ(笑) 綺麗だが、ワイン好きのボクとしては、違和感ありありで、どう見てもこの青は着色料だろ???と、メセロにツッコんでしまつた(笑)<br /><br />よー分からないという事なので、ちょっと手元の端末で調べてみると天然のインディゴ(藍)で着色をしているようなのだが、欧州のもっとも厳しい食品衛生法にもちゃんと合格、適合している安心度100%ということで、ある意味メキシコ産の怪しい製品とは違うという点でちょっと安心した(笑)<br /><br />スペイン産の白ブドウに着色しているという事で、品種を見るとベルデホと書かれている。ベルデホと言えば、ルエダの特産だ。スペインのワインは、リベラエルドゥエロやリオハの赤テンプラニーリョが有名だけれど、考えたらルエダというと白ワインしか思い浮かばない。。。あまり詳しくないので調べれば、なんともルエダがベルデホを使った白ワインの一大産地だった。<br /><br />このベルデッホと言う白ブドウの品種は、スペインのワインに詳しい人でなければ、あまり知らないようなちょっと特別な品種だ。歴史を紐解けば、19世紀後半にフィロキセラ病に襲われ、赤ブドウが全滅してしまったルエダに、病気に負けずに残っていた品種がベルデッホだったことから、この品種を大切に育てることになったということらしい。<br /><br />もともと石灰岩と砂利の土地である標高900mの比較的冷涼な土地にあるルエダの、短い夏と強い日差しに負けない白ブドウ。。。普通の白だと酸味が維持できずに味が落ちてしまうところをベルデホはしっかりと酸味を維持しながら、芳香豊かなコクを内包する果実に成熟する。<br /><br />将に、ルエダにこそ、その生きる場所があったともいえるような品種だ。ベルデホを是非一度飲んで欲しいのだけれど、とても酸味が強く芳香も豊かでコクがあるものが多い。似ているとしたら、ソーヴィニヨンブランを更に酸味とコクを増した感じと言える。<br /><br />だから、ムール貝のクリームソースなんてものに抜群にマッチする。ストーンクラブのように淡白な素材にはちょっと強すぎるので、濃い目のソースを使ったシーフードなどに相性があると思う。<br /><br />さて、ボクがこのワインを気に入ったのは、もう一つ理由がある。<br /><br />それは、このワイン、、、値段が安いのだ(笑)<br /><br />何せ、シャトーが作ったワインではなく、新感覚で飲めるようにおしゃれに飲めるように作り出されたワインなのだから価格も若い人でも気軽に楽しめる価格設定になっている。<br /><br />着色料というだけで拒否反応を示すであろうワイン通をまるっきりターゲットにしていないという点も気に入った(笑) ウンチク語りだしたら止まらないボクのようなメンドクサイ親父には飲んでほしくないと言わんばかりの素晴らしい差別化だ(笑)<br /><br />しかしながら、世界はシャンパーニュはグーグクリコやモエシャンドン、ましてやドンペリなんて時代じゃなくなっていて、スペインでは、マバムグラシアやプラチナムフレグナンスといった、見た目に美しく派手な演出が可能なスパークリングの方がウケているという事情もあるのだ。<br /><br />ワインなどは敷居が高くて一部の人だけのものという存在を、そんな面倒な親父なんかほっといて、おしゃれに楽しもうよ!という発想は、新しい感覚を吹き込むという戦略は大賛成だ(笑)<br /><br />だから、味より見た目というのも、ワインそのものが、ある一定のレベルに達しているのであれば、全然ありだとボクは思う。しかも、この派手な色合いはカクテルベースにもなるから、ワインベースの新しいカクテルなどもきっといろいろ出てくるだろうし何だか楽しくなってくる。<br /><br />ボクも久しぶりにシェーカーを振ろうかと思ってしまったくらいだ(笑)<br /><br />しかも、価格もデイリーワインの値段だし、この気軽さがはきっとウケると思う。<br /><br />食事の内容を考えながら、あれこれとワインリストの中から懐具合も考えつつ、その日の一本を選び出す楽しみは間違いなくあるのだけれど、ぱっとその場の雰囲気にあわせて悩まずに決める事が出来るワインというのは、ありがたい存在だからね。<br /><br />迷ったら、とりあえず、青にしとけ!みたいな(笑)<br /><br />さて、そんな青ワイン、GROUPERSではボトル一本440ペソ(2700円)だ。ワイングラスで4~6杯でこの値段なら、安いと思うがいかがだろうか?!因みに、酒屋では1500円ほどで売っている。<br /><br />こんなところも、この店が如何に良心的なのかが分かろうというものだ(大体、ほとんどの店ではワインは市価の3倍をつけているのだから)<br /><br />さて、そんな青ワイン。。。まだ日本では飲めるところも少ないようだから、カンクンに来たら是非試してみて欲しい。青いカリブ海を背景に、美しくグラスの中で揺れる青いワイン。。。ちょっと粋なひと時の演出になるに違いない。<br /><br />そんな情熱の国スペイン産の青ワイン、、、メキシコのカリブ海で是非一口、大切な人と味わっていただきたいなと思います。<br /><br />カリブ海にあなたといられるこの瞬間に、、、そして、そんな素敵なあなたの指に握られるそのグラスのしあわせにカ・ン・パ・イ(うわっ!ザ・バブル世代のセリフ(爆)<br /><br />皆様の素敵な一日をいのって!<br /><br />店長吉田拝<br />

【カンクン発】密かに話題の青ワイン(VINO AZUL)を試してみたぞ! By ウォータースポーツカンクン店長吉田

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2018/03/04 - 2018/03/04

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watersportscancun

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皆様こんにちは!ウォータースポーツカンクンの店長吉田です。カンクン非常に良い天気が続いております。ビーチ日和! セノーテ日和! 遺跡見学日和です(^^) この時期カンクンにいらっしゃるお客様には、カンクンの1年の中でも最も美しい時期と言えるMejor mes del año でもある3月のカンクンを是非楽しんでいただきたいなと思います。

弊社おすすめのセーリングチャーターは今の時期がベストですよ!

さて、そんな今日も店長日記いってみよっか!!

年末年始としばらくは涼しい日が続いたが、2月に入って月末になりいよいよ海外からの避寒組がやってくるカンクンのオンシーズンの季節になって気温も上がって来た。日中28度と暑すぎず海にもビーチにも出られるとても良い気候に乾季の太陽が降り注ぎ、この時期にしか見られない「ため息の出るようなカリブ海」を楽しむことが出来る。

カンクンに初めてやって来た1989年、そもそも港町で育ったボクにとって特段海にはそれほど興味はなく、マヤ遺跡見学の為にメリダを手配しようとしたところが、担当にカンクンを半ば強制的にブックされてしまった事から出来た縁だが、以来29年、、、未だにこの海の美しさには胸をときめきが止まらない。。。

世界中の海を見て回ったわけではないから、どこがベストなんて言うつもりはない。ボクの中では人生の一部になっているここカンクンのカリブ海は、景観だけの比較では語りつくせない思いが込められているもんだから、ボクにとってカンクンのカリブ海のビーチは何よりも特別で神聖な場所に、、、なってしまっているからだ。

時々、在住の知人などにも聞かれるが、ケンゴは日本に帰るつもりはないのか?との質問には、いつも、一言「ない」とだけ答えている。それくらい、ボクはこの土地に惚れこんでいる。

さて、そんなカンクンも開発が進んでいる。観光客も5年前から4倍に膨れ上がり実に年間2200万人もやってくるメガリゾートに発展してしまった。数字の上では昔の田舎のリゾートではなくなってしまっているが、カンクンのホテルゾーンはそもそも土地もないので、新たな開発はなくホテルの部屋数も27000室で頭打ちになっている。

だから、ここカンクンのホテルゾーンに関しては昔も今もそれほど何がかわったという印象はないのは、ほとんどの観光客が、カンクンのホテルゾーンではなくリビエラという南やプラヤムヘーレスという北のエリアに向かっているからでもある。

なので昔のカンクンを知っている人が、今カンクンに来ても、いやぁ変わったねぇ!という事にはならないのでそこは安心してもらいたいと思う。いつきても変わらないカンクンがあなたを迎えてくれるから。

そして、なんといっても、全リビエラを通して一番美しいビーチがあるのはここカンクンのホテルゾーンなので、本物を知る人だけがカンクンのホテルゾーンにこだわればいいと思う。29年間、カンクンと関わって来て、あらゆるカンクン沿岸のカリブ海を見尽くして来たボクがやっぱりというか、戻って来たのがカンクンのホテルゾーンなのだから。

カンクンのホテルゾーンと違って、リビエラマヤの海は、ハワイの海と大して変わらない。更に利便性も悪いとくる。。。

しかし、最近何故人気かと言えば、施設の豪華さももちろんだけれど、やはり気軽に来ることが出来るアメリカは東海岸のエリアの人たちにウケているからだ。ニューヨークやLAからでも6時間という距離は将に日本からハワイと同じ距離だしね。

つまり、遠くはるばる日本からやってくる感覚とは全く違うわけで、気軽に来ることが出来るからこそ、ホテルの施設に閉じこもってのんびり海を楽しめれば良いというバケーションスタイルでも構わないのだ。

けれども、日本の方は違うと思う。

わざわざ遠くはるばる16時間もかけてやってくるからには、美しいカリブ海のビーチはもちろん、マヤ文明やメキシコの文化にだって目いっぱい触れたい。しかも、海外の人と違いせいぜい5泊や6泊の中で!

この短い時間で上記の希望を果たそうと思ったら、リビエラは外した方が無難なのは間違いないとボクは思う。。。

さて、そんな本日は、仕事あけに、軽く食事に出た。ストーンクラブやハマグリ(こっちではアルメッハ・チョコラッテという)で軽く白ワインを開けたいと思ったので、お気に入りの店に足を運んだ。

ストーンクラブというと、ボクの会社のHPで紹介している「Crab House」が文句なしの一番なのだけれど、流石に懐具合と相談すれば決して「気軽さ」はないので、そこは庶民でも楽しめる店に出掛けることになる。そんなわけで、今日はプエルトファレスで大人気のシーフードのお店「Mar Bella」が、最近セントロに出した新しいお店「GROUPERS」に行ってみることにした。

プエルトファレスの本店もそうだが、ここのシーフードは値段が安くておいしいことで評判だ。もちろん、ストーンクラブやキングクラブは、別次元の価格設定になっているが、ハマグリやムール貝は安くて美味しいワインのペアリングにもってこいだ。

いつもの定番で、ハマグリのバター焼きを注文する。ここはメニュー以外にも自分の好きなように素材を調理してくれる炉端風が評判の一つでもあるので、日本人のボクとしては海の家の味、ハマグリのバター醤油を特別オーダーで注文する。

最初のころはなかなかボク好みの出来にならなくて、その都度、もう少し火を通せ、バターの量が足りないなど微調整をさせて現在はほぼ納得いく味に育った(笑) メキシコ人の友人とここにやってくるとこいつを注文するのだが、すこぶる好評だ(笑)必ずといっていいほど、どうやって注文しているのだ?!と聞かれるのだからメキシコ人もハマグリのバター焼き醤油風味は大好きな味のようだ。

なので、もし、これを注文するのなら、(Orniado de Armeja Chocorate con Mantequilla)と注文するといい。12個1オーダーなので、(Una Orden)と言えば、12個出てくる。12個で220ペソだ。

そして、もう一つはメニューにも載っているMejillones (ムール貝) 150ペソとリーズナブルながらホワイトクリームが絶品の一品。白ワインに絶妙に合う。こういう飾らない場所で、浜茶屋料理をあてに飲むワインも実にオツなものだ。

というわけで、前置きが長くなってしまったけれど、今日の表題の青ワインの登場だ!(前置きながっ!)

とにかく、最初にワインリストを見た時に驚いた。そこには、赤ワイン、白ワイン、ロゼワインにつづいて、青ワイン、、、VINO AZULと書かれていた。

青ワイン????

聞いたことがないワインだ。赤でも白でもロゼでもなく「青」っていったいなんだ?!?!

気になったので聞いてみれば、スペインが原産で最近出て来たニューヘネラシオンのワインだとの事で、何でもワイン作りとは関係の全くない、つまりワインを作った経験のない醸造家が、おしゃれにワインを楽しもうというファッショナブルなライフスタイルの一環として生み出した新しい時代のワインという事だった。

みれば、鮮やかなターコイズのカリビアンブルーだ(笑) 綺麗だが、ワイン好きのボクとしては、違和感ありありで、どう見てもこの青は着色料だろ???と、メセロにツッコんでしまつた(笑)

よー分からないという事なので、ちょっと手元の端末で調べてみると天然のインディゴ(藍)で着色をしているようなのだが、欧州のもっとも厳しい食品衛生法にもちゃんと合格、適合している安心度100%ということで、ある意味メキシコ産の怪しい製品とは違うという点でちょっと安心した(笑)

スペイン産の白ブドウに着色しているという事で、品種を見るとベルデホと書かれている。ベルデホと言えば、ルエダの特産だ。スペインのワインは、リベラエルドゥエロやリオハの赤テンプラニーリョが有名だけれど、考えたらルエダというと白ワインしか思い浮かばない。。。あまり詳しくないので調べれば、なんともルエダがベルデホを使った白ワインの一大産地だった。

このベルデッホと言う白ブドウの品種は、スペインのワインに詳しい人でなければ、あまり知らないようなちょっと特別な品種だ。歴史を紐解けば、19世紀後半にフィロキセラ病に襲われ、赤ブドウが全滅してしまったルエダに、病気に負けずに残っていた品種がベルデッホだったことから、この品種を大切に育てることになったということらしい。

もともと石灰岩と砂利の土地である標高900mの比較的冷涼な土地にあるルエダの、短い夏と強い日差しに負けない白ブドウ。。。普通の白だと酸味が維持できずに味が落ちてしまうところをベルデホはしっかりと酸味を維持しながら、芳香豊かなコクを内包する果実に成熟する。

将に、ルエダにこそ、その生きる場所があったともいえるような品種だ。ベルデホを是非一度飲んで欲しいのだけれど、とても酸味が強く芳香も豊かでコクがあるものが多い。似ているとしたら、ソーヴィニヨンブランを更に酸味とコクを増した感じと言える。

だから、ムール貝のクリームソースなんてものに抜群にマッチする。ストーンクラブのように淡白な素材にはちょっと強すぎるので、濃い目のソースを使ったシーフードなどに相性があると思う。

さて、ボクがこのワインを気に入ったのは、もう一つ理由がある。

それは、このワイン、、、値段が安いのだ(笑)

何せ、シャトーが作ったワインではなく、新感覚で飲めるようにおしゃれに飲めるように作り出されたワインなのだから価格も若い人でも気軽に楽しめる価格設定になっている。

着色料というだけで拒否反応を示すであろうワイン通をまるっきりターゲットにしていないという点も気に入った(笑) ウンチク語りだしたら止まらないボクのようなメンドクサイ親父には飲んでほしくないと言わんばかりの素晴らしい差別化だ(笑)

しかしながら、世界はシャンパーニュはグーグクリコやモエシャンドン、ましてやドンペリなんて時代じゃなくなっていて、スペインでは、マバムグラシアやプラチナムフレグナンスといった、見た目に美しく派手な演出が可能なスパークリングの方がウケているという事情もあるのだ。

ワインなどは敷居が高くて一部の人だけのものという存在を、そんな面倒な親父なんかほっといて、おしゃれに楽しもうよ!という発想は、新しい感覚を吹き込むという戦略は大賛成だ(笑)

だから、味より見た目というのも、ワインそのものが、ある一定のレベルに達しているのであれば、全然ありだとボクは思う。しかも、この派手な色合いはカクテルベースにもなるから、ワインベースの新しいカクテルなどもきっといろいろ出てくるだろうし何だか楽しくなってくる。

ボクも久しぶりにシェーカーを振ろうかと思ってしまったくらいだ(笑)

しかも、価格もデイリーワインの値段だし、この気軽さがはきっとウケると思う。

食事の内容を考えながら、あれこれとワインリストの中から懐具合も考えつつ、その日の一本を選び出す楽しみは間違いなくあるのだけれど、ぱっとその場の雰囲気にあわせて悩まずに決める事が出来るワインというのは、ありがたい存在だからね。

迷ったら、とりあえず、青にしとけ!みたいな(笑)

さて、そんな青ワイン、GROUPERSではボトル一本440ペソ(2700円)だ。ワイングラスで4~6杯でこの値段なら、安いと思うがいかがだろうか?!因みに、酒屋では1500円ほどで売っている。

こんなところも、この店が如何に良心的なのかが分かろうというものだ(大体、ほとんどの店ではワインは市価の3倍をつけているのだから)

さて、そんな青ワイン。。。まだ日本では飲めるところも少ないようだから、カンクンに来たら是非試してみて欲しい。青いカリブ海を背景に、美しくグラスの中で揺れる青いワイン。。。ちょっと粋なひと時の演出になるに違いない。

そんな情熱の国スペイン産の青ワイン、、、メキシコのカリブ海で是非一口、大切な人と味わっていただきたいなと思います。

カリブ海にあなたといられるこの瞬間に、、、そして、そんな素敵なあなたの指に握られるそのグラスのしあわせにカ・ン・パ・イ(うわっ!ザ・バブル世代のセリフ(爆)

皆様の素敵な一日をいのって!

店長吉田拝

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  • これが噂の青ワイン<br /><br />なんだか、ブルーキュラソーみたいに見えますが、もう少し淡いターコイズの色をしています。こっちの方が透明度が高くて綺麗かな。<br /><br />このボトルの品種はベルデホ種ですが、他の青ワインだといろいろな白をブレンドしていたり、人工甘味を加えて味を調えていたりするものもあるそうです。<br /><br />ま、そこまで手を入れてしまうとワインではなくなってしまうわけですが、このPamelazulという青ワインはベルデホ種だけで作り上げられています。とても味わいのある、コスパに優れたワインです。<br /><br />因みに、青ワインに使われている品種は全てスペインの固有品種ばかりです。

    これが噂の青ワイン

    なんだか、ブルーキュラソーみたいに見えますが、もう少し淡いターコイズの色をしています。こっちの方が透明度が高くて綺麗かな。

    このボトルの品種はベルデホ種ですが、他の青ワインだといろいろな白をブレンドしていたり、人工甘味を加えて味を調えていたりするものもあるそうです。

    ま、そこまで手を入れてしまうとワインではなくなってしまうわけですが、このPamelazulという青ワインはベルデホ種だけで作り上げられています。とても味わいのある、コスパに優れたワインです。

    因みに、青ワインに使われている品種は全てスペインの固有品種ばかりです。

  • ベルデホは、酸味もコクも芳香も濃厚なので、こんなクリームソースにもばっちり相性が良いです。<br /><br />ここのムール貝(Mejillones)のクリームソース煮はかなり旨いです。しかも、価格150ペソ(900円)安い!!<br /><br />

    ベルデホは、酸味もコクも芳香も濃厚なので、こんなクリームソースにもばっちり相性が良いです。

    ここのムール貝(Mejillones)のクリームソース煮はかなり旨いです。しかも、価格150ペソ(900円)安い!!

  • カリブ海をバックにこんなワイングラスを傾けたら、ちょっとロマンチックな気分になってしまうような気がします?!?!<br /><br />

    カリブ海をバックにこんなワイングラスを傾けたら、ちょっとロマンチックな気分になってしまうような気がします?!?!

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