2018冬欧州:考古遺跡リンドス＠ロドス島。

2018/02/07 - 2018/02/07

1月25日に日本を発ってから、出番のなかった折り畳み傘。お荷物にはなったけれど、そのまま一度も使わずに帰国できれば、それはそれで、めでたいことでした。ところが、とうとう、その日がやってきました。南欧の冬ですから。前日は快晴だったので、遠出は前日にして、今日、ロドス旧市街の博物館に入場すれば良かったとも思いました。でもね、人の気持ちは、そんなに合理的でない。ロドスでの目的が、第一に「世界遺産ロドスの中世都市」だと、先ずはそこへ行ってからでないと、遠出する気になれなかったのでした。

表紙写真 Λίνδος Lindosのアクロポリス。

エリア ロードス島(ギリシャ)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス
• 旅行の手配内容: 個別手配

こちらは、ロドス旧市街（城壁内）にあるiでもらった、無料地図。Lindosは、ロドス市から南に55km。ロドス島に行こうと思ったきっかけは、ポアロの『砂に書かれた三角形 Triangle at Rhodes』。DVDの中でも、ポアロ達がホテルから日帰りで、リンドスを訪ねます。

ロドスタウンからリンドス行きのバスは、本数が多くありません。現地でwi-fiを持たない私は、日本で時刻表を印刷し、持参しました。冬は、６：15、９時、10時…宿の朝食が７時からのため、始発は見送り、９時の便に乗りました。5.5 euro. なぜか、復路は６ euroでした。

空港ーロドス市とは異なるバス会社で、こちらの方が感じが良かった…最前席に座った私がコートを羽織ると、運転手が暖房を入れてくれたのです。ギリシャ人は、実は細やか？　ちなみに、日中の気温は17℃、もうすぐ到着かと思ってコートを着たのでした。

朝10時半頃、リンドス着。バスを降りると、家が立ち並ぶ街まで、坂を下って歩きます。途中、ひなげし（ポピー）が、種を蒔いたの？と思うくらい、たくさん咲いていました。南欧が原産だったのですね。

バスを降りたのは、現地の男性？（さっさと立ち去りました）と、観光客が私以外に２組。その誰かについて行くと、簡単にアクロポリスに着きました。アクロポリスから、白い街を見下ろします。

南にある Agios Pavlos(St. Paul's) Beach/Bay 方面を見下ろします。使徒パウロ（？～65年）は、難破してリンドスに上陸したと言われます。

アクロポリスの北側に伸びる岬。

Megalos Gialos (Lindos) Beach。

リンドスの特徴は、紀元前300年に造られた神殿の周りに、14世紀、聖ヨハネ騎士団が要塞を造ったので、中世の壁が残っていることでしょうか。

壁には、聖ヨハネ騎士団の紋章が。アクロポリスで説明板を読んでいたら、中国人旅行者と行き合いました。ロドス空港のバス停で初めて出会い、騎士団長の館で再会、これで三度目です。四度目は…次の旅行記に書きますね。

壁の外には、大黄花カタバミのような花が、一面に咲いていました。

アクロポリスを出て、海岸方面に下っていくと、色々な花が咲いていました。

アーモンドの花。

薄紅葵のような花。

要塞を見上げます。

Chapel of Saint George Pachymachiotis. 14世紀築。 リンドスには、街の小ささからすると、本当にたくさんの教会があります。

ファティマの手？のドアノック。

リンドス・オールドタウンに立てられた地図。アクロポリスへの道が、２つあることが分かります。私は山側からアクロポリスへ行き、帰りは海側の道を歩きました。

白い街並み。誰も歩いていません。『遠い太鼓』1990 村上春樹 に、ギリシャの島に冬に行っていはいけないと、書いてあったような…彼も、ロドス島を訪ねました。

白い街並み。お天気が良かったら、印象も違ったかも知れません。

Church of Panagia(Our Lady)の鐘楼。教会は1300年築、その後、様々な手が加えられました。

帰りのバスの切符（レシートのような紙）。印字された時刻が正しくないけれど。帰路途中で車掌が乗り込み、検札したので、びっくり。Tsambika修道院に立ち寄ろうと思いましたが、雨足が強くなり、断念。

ギリシャ入国は二度目で、前回は遠い昔のアテネ。街が余りに騒々しくて好きになれませんでした。その理由が、分かった気が。バスの運転手が、知り合いを見かける度に、クラクションを鳴らして挨拶していたので。

ロドス市に早い時間に戻ったので、雨の中、もう一度、散策することにしました。今度は自転車で。