2017/08/22 - 2017/08/22
43位(同エリア111件中)
哈桑湖さん
カザフスタンのアティラウ州のウラル川沿いに、古代都市サライチク(サライシク)の遺跡があります。
ここを歩くと陶器の破片がみつかります。
またこのサライチクにはСуюмбике(英語表記・Suyumbike)スュンビケ姫の伝説もあり、とてもロマンあふれています。
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西カザフスタンのアティラウ空港に間もなく着陸です。
眼下はカスピ海です。 -
カスピ海です。
アティラウとは三角州という意味です。
ウラル川河口の町です。 -
眼下のカスピ海
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アティラウ空港。
石油で潤ってる割にはシンプルな空港です。 -
アティラウの建築物は早く建てられたため、欠陥アパートだらけ。
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ウラル川を渡ってヨーロッパ地区に。
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ロシア人の住む家。
アティラウはソ連時代はロシア人が優勢。
今はカザフ人が過半数です。
ウズベク人も数多く住んでいます。
民族問題はありません。 -
見渡す限りのステップです。
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サライチク(サライシク)村が見えてきました。
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サライチク(サライシクСарайшык)遺跡の博物館です。
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サライチク(サライシク)遺跡の博物館の駐車場
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キプチャク汗国の7人のハーンがここに埋葬されています。
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小さなモスクです
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植えられているのは林檎の木。
1990年(翌年ソ連崩壊)にこの村で10代の少年の自殺が相次ぎました。
ついに犠牲者は12人に。
このときイランから巡礼者がやってきました。
この町の悲劇の起こった理由を述べました。
彼曰く
村の木を燃料用の薪にしたことで災難が起きたと。
自殺を食い止めるためには、村で一番古い木を一番目立つ場所に植え替えなさいと。
それで1936年に植えられたリンゴの木を、この7人が埋葬されている建物の下に植え替えました。
すると自殺はなくなったようです。
1990年はソ連は大変な状態でした。
人々は失業して社会不安が発生し、民族紛争が各地で相次ぎました。
1989年にはカザフスタンの西部の町ノーヴィ・ウーゼンでカザフ人の若者とカフカスのレズギン人との乱闘から民族紛争になりかかりました。
とあるディスコでレズギン人の若者が、カザフ人の女の子をダンスに誘ったのですが、拒絶されました。
激怒したレズギン人の男がカザフ人の娘さんを殴ったことから、カザフ人とレズギン人の若者が乱闘事件をおこしました。
この些細な事件からカザフ人とスターリンによって強制移住させられてこの地にやってきたカフカス系民族との間で、民族紛争が起こりそうでしたが、まだソ連の一部だった賢明なカザフの指導者が抑えました。 -
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サライチク(サライシク)遺跡博物館の内部です。
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サライチク(サライシク)の町絵です。
旅行家のイブン・バットゥータが1334年(日本では後醍醐天皇の建武の新政の時代)に、サライチクを訪れました。
彼の記載したものによると、河岸で渡し船を待っているときに、この町はバグダッドを思い起こさせたとあります。
サライシクは療養の中心地でもあり漁師、猟師、そして国中の有名な人がここに来たとあります。
その後、この町は1395年(足利義満の時代)にチムールによって破壊されます。
15世紀には再度復活され、ノガイ汗国、カザフ汗国の政治的な中心地となります。 -
スュンビケ姫
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7人のハーンのお墓のレプリカです。
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出土されたもの。
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サライチク遺跡の写真。ウラル川沿いです。
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スュンビケ姫と黄金のボートです。勿論伝説です。
サライチクのハーンであるアズ・ジャニベカは、毎年白鳥が泳ぐ人口の貯水池をつくりました。
この貯水池は「セケルコリ」と呼ばれました。
「甘い湖」という意味です。
この湖に毎晩ハーンの娘スュンビケは、金で出来た黄金のボートで遊覧して白鳥を眺めていました。
あるとき突然姫は未知の病気になり死去。
悲嘆にくれたハーンは1か月後にスュンビケ姫と黄金のボートを秘密裏に埋葬し、それに携わった人を処刑しました。
1930年代にこの埋葬場所を発掘しようとしましたが、成功しませんでした。
今でも場所は分かっていません。 -
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スュンビケ姫
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対岸はヨーロッパです。
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サライチク(サライシク)の遺跡です。
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この大切な遺跡が川に流されないように護岸工事をしています。
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人骨も出てきます。
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陶器のかけらです。
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陶器のかけらです。
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サライチク村を北上して本日の宿泊地インデルボルスキー村です。
この村はミネラルの産出地で、ソ連時代は閉鎖村でした。 -
ウラル川を渡って再度ヨーロッパに
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本日泊まる アクサイホテル
ここの女主人はウクラインカ(ウクライナ女性)
「日本人がこの村に来たのははじめてだよ」とのこと。
アクサイとはチュルク語で「白い谷」という意味。
ロシア、クリミア、カザフスタン、キルギスに多い地名です。
とても綺麗な名前なんです。
静岡、長野でもアクサイという集落はあります。
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