台湾自転車購入の旅　1日～2日

2011/03/16 - 2011/03/20

初めての台湾一人旅。
それはアメリカ留学時代の友人（台湾人）から遊びに来ない？というお誘いがきっかけでした。

世界に冠する自転車製造国台湾。
懐かしい顔を見に行くのを兼ねて、台湾で毎年開かれる世界有数の自転車見本市「台湾サイクルショー」の見学＆ロードバイクを買いに行く旅を計画しました。

そして2011年3月11日

東日本を大きな地震が襲いました。

旅行のわずか数日前に起こった災害。
迷いに迷いましたが、やっぱり行くことに決めました。

エリア 台北(台湾)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.0
• ホテル: 3.0
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 4.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 鉄道 タクシー 徒歩
• 航空会社: チャイナエアライン
• 旅行の手配内容: 個別手配

初めての羽田空港国際線ターミナルからの出発。
チャイナエアラインの7：00発→台北　松山機場なので4：50地元発の始発リムジンバスでターミナルへ。

航空会社の窓口で手荷物を預ける時間もないことから、荷物は極力減らし、30Lのリュック一つに荷物を厳選しました。

ターミナルのエスカレーターを駆け上がって、運行状況が表示されている画面を確認すると…。
え！
遅延！
フライト時刻が変更されてました。

7:00→11:10なんと4時間以上の遅れです。
昨日の夜、結構大きな余震があったからなのかな？

何だったの？
僕の分刻みの計画は…。

とりあえずカウンターに行き、念のためEチェックインができているか聞きに行ったら、遅延したから朝食でも食べてくれってことで1500円分の食事チケットをもらった。

こんなのじゃ、ごまかされないぞ…と思いつつちょっと嬉しい。

国際ターミナル開業時のニュースとかでよく映っていた「江戸小路」はエスカレーターで上ってすぐだけど早朝の為、Openしてる店はほとんどなし。

食事チケットはどこでも使えるわけではなく、お店に個別に確認しろとのことで聞いてみたらどの店も食事チケットが使えないとのこと。
他のお店の開店を待つか…。

気持ちを切替えてターミナル見学をすることに。

屋上展望台は風が強いからか誰もいなくて、気分が良かった。
屋上の端から本当にきれいな富士山が見れた。

そのフロアのキティショップ前のハンバーガー屋で聞いてみるとチケットが使えるとのことで、角煮バーガーのポテトセットをコーラで注文してチケットを出すと、800円だけど、お釣りが出ないので、何かほかにも頼んだ方がいいですよ。
と言われてコーヒーを追加した。
それでも1,000円だったな。
使い切れん。

あまり時間もつぶせなくなったので、出国手続きを済ませることにした。
ここも待ち時間はほとんどゼロであっさり通れました。

そんなこんなで、なんとか4時間遅れで飛行機の時間になり出発！
いってきまーす。
機内食はクロワッサンにスクランブルエッグ。

もう昼だけど機内食は予定通り変更なしで朝食メニューのままで、ちょっと笑えた。
約3時間半のフライト。

あっという間に着陸態勢に入ったんだけど、風が強いのか飛行機がすごく揺れた。
極度の緊張と恐怖で、ダースベーダーみたいな息遣いになってるおばさんがいて見ていて気の毒だった。
それにしても松山機場は台北市街地のど真ん中。

飛行機が高度を落としていくと、
「え？どこに下りるの？人んちの庭先？」
って感じで驚いた。

ちょうど花弁博覧会会場のすぐ上空を通過したんだけど人の顔まで見えそうな距離感。そして無事着陸。

到着して、入国審査へ向かう通路のコーナーを曲がった途端、たくさんのフラッシュ！沢山のカメラとテレビカメラが僕らを待ち構えていた。
福島原発の事故についてはこちらのメディアでも色々と語れれているんでしょう。
報道カメラがすごかったです。

そしてその手前には金属探知機ゲートのようなものが…。
これって放射能測定？

タクシーを捕まえてホテル名を書いたメモを見せて、何分くらいでホテルにつくか？と何気なく聞いたら、
「ん？急いでるのか？まかせとけ！10分でつけるぜ！」
みたいなノリになった運転手。
爆走です！
いや、急いでないんだけど。。

急いでいると勘違いした運転手が飛ばす、飛ばす。
いや、台北ではこれが普通なの？？
怖い…。

10分くらいで宿泊先のホテルサンルート台北へ到着。
タクシーの支払い時、紙幣や相場感がぜんぜんわからないので、お札を見せてババ抜きみたいに取ってもらった。

と、言うわけで華麗にホテルにチェックイン！

日本語が使えて、便利＆客室も日本のビジネスホテルそのものです（日本の標準よりはちょっと広いかな）。

テレビはＮＨＫも映るし。
台湾のテレビ番組見たら、日本の震災のチャリティ番組みたいなのをやっていた。

リュックから不要なもの取り出して軽量化し、地図で場所を確認して早速、出かけることにしました。

まずは腹ごしらえ。

どのガイドブック、ブログでもここははずせないと必ず出ている小龍包の名店、鼎泰豊へ行くことにしてホテルを出発！

MRTでのキップ買うのは普段東京で生活している人にすればすごく簡単。
路線数は少ないし、料金も何種類しかないし。

行きたい駅の見ると20元なので券売機にコインをいれて20元のボタンを押すと、プラスチック製の青いコイン（トークン）見たいのが出てきます。

早速、改札へ行くがニューヨークの地下鉄みたいにトークンのコインを差し込んで回転バーをガリガリ回していくのかと思っていたら、コインを改札にタッチ＆ゴー。非接触型のトークンなんてさすが台湾。ハイテクです。

ちなみにニューヨークのトークンはシステムが変わってないのかな？？
→追記：とっくに磁気カード式になっているそうです。

MRT蘆洲線を使って忠孝新生駅に到着。

少し道に迷ってしまったので台北ではスターバックスやセブンイレブンを中心にあちこち使えるっていう公衆無線LANサービスであるWi-Fly（カードを買ってGoogle mapsを使えるようにしよう思いつく。

早速スターバックスへ。
１日か１ヶ月かという料金プランしかないんだけど、（せめて１週間とかないのかな）で多少高くなるけど、設定が面倒なのでほんのちょっとだけ割高になる１ヶ月用を購入。
店内の座席に座ると、自動でWi-Fiをつかみに行って、設定画面が表示されます。
さっき買ったカード裏の銀部分をスクラッチして、そこにある番号を入力して電話番号を入力…と、その前にデータロミングなしのまま機内モードを解除するとＳＭＳでパスワードが飛んで来るので入力した。

ん？？
繋がらない。
おかしいな。

いろいろいじってみるけどさっぱり繋がらない。
仕方なく、カウンターに行って店員のおにーちゃんに聞いてみる。

英語は確かに通じないが、それ以前にシステム的にもわかってない感じだったので、わかる人を呼んでもらった。

英語も喋れる女子大生風が出てきて手伝ってもらって、何とか設定完了です。

最後に彼女は日本のどこから来たの？家は大丈夫だった？（英語で）と気遣ってくれた。
「経験したことのない災害だけど大丈夫でした。心配してくれてありがとう。」
といって店を出ました。
台湾の日本に対する関心度の高さはすごいですね。

それではGoogle mapを起動しつつ早速、鼎泰豊に行きます。
平日の4時という中途半端な時間だからか、待ち時間はゼロでした。
店の前でメニューを見てると、
「シャッター押してもらえますか？」
日本人から事前確認もされずいきなり話しかけられた。
そんなぱっと見た目、疑いもなく思いっきり日本人なのかな、僕って？

ま、とにかくすぐに席に案内された。
小龍包とチャーハンを注文。
とても美味しかった。

日本語がＯＫなので助かりました。
空心菜を頼みたかったけどSold outとのことで残念。

色んな人の旅ブログ見るとみんな食べ歩きしてるけど僕はこんなに食べられません。
次回以降再度、挑戦だね。

その後、台湾の秋葉原といわれている光華商場に寄ってみる。
特に欲しい物もないし、ひたすらぶらぶら歩き回った。
その後はMRTに乗って、台北駅へ。

台北駅は日本でいえば東京駅。

駅前には大きな三越デパートがあって、その隣のビルはペッパーランチ、ダイソー、無印良品などの日本企業ばかりが入っているビルがある。

ダイソーを覗いてみると日本の商品がラベルも含めてそのまんま売っていた。台湾オリジナル商品みたいなのが売っているとお土産にできてうれしかったんだけど。

台北駅の地下街をぶらぶら散策してからホテルに戻ることに。

またＭＲＴ淡水線で民権西路駅に戻り途中のセブンイレブンでビールを買ってホテルへ。
部屋でガイドブックを開いてみると、ホテルのすぐ後ろに雙城街（Jhongshan）という小さな夜市があるようなので行ってみた。

屋台が何件か並んでいて、いい感じ。

でも、やはり言葉が通じずなかなか料理が注文できなかったけど何とか頼んでみた。
普段僕があまり好きじゃなさそうなやつなんだけど、あえてのチョイス。
お店の人が何言ってるのかわからないけど、チキンと言うのは判った。

部屋に戻ってメールをチェック。
Susanからメッセージが来ていた。
彼女とは明後日に会う約束をしてるんだけど、台南市から新幹線で台北駅にきてそれからホテルのロビーまで迎えに来てくれるとのこと。

さっき台北駅に行ってみたし、思ったより台北の町は複雑でないから待ち合わせ場所を台北駅に変えようかと提案したけど、
「お土産を持って行くからホテルで受け取って部屋に置いてから出かけた方が楽でしょ？」
ってことでやっぱりロビー待ち合わせになった。

こんな感じで初めての台湾の初日はなんとも疲れた～。

初日だけでなんだか想像以上に好印象の国、台湾。

もう、次は来年あたりに家族みんなで来ようと考えていたりして。

まだ続きます。

台北2日目

お、出がけにメールチェックするとアメリカ在住の友人からメールが。
海外メディアの情報では日本の報道とかなり異なるようで、かなり緊迫したニュースが伝えられているみたい。
「福島と東京は近過ぎる（250km）。避難するなら、みんなでウチ（コロラド州）においで。大歓迎です。」
とのこと。アメリカ人の感覚では確かに250kmくらいはすぐそこって距離感なんだろうね。

朝ご飯を食べに有名な雙連朝市に行く事にした。
淡水線でひと駅乗るのも面倒なので歩いて行く事にして出発！

ホテルから15分くらいで到着。

平日だからか思ったより人は少ないんだけど、今にも雨が降りそうな天気の為にお店の人は大きなパラソル出すのに忙しそうだし、通勤の人たちがMRTの駅から続々と出てくるので、せわしない。

良さげなお店を見つけて、ご飯を注文にチャレンジするが…うーん、注文が出来ない。漢字は読めるけど、発音が出来ない。

魚系は元々好きじゃないので肉という漢字が入っているメニューを注文した。出てきたのがこれ。

凄くうまい！
結構、うす味なんだね。

もう少し他の物を食べたくて、焼餅売ってたので頼む。10元/個。
安い！！

中身は塩味のキャベツで歯ごたえが良くて、これがめちゃめちゃおいしい！
こういうの日本でも食べられないかな。

出勤途中にこういうのを買って会社で軽く朝ご飯に食べられる台湾の人が羨ましい。

また小雨が降ってきたので、駅の出口の庇の下でもぐもぐ食べてこれからどこに行こうか考えてみる。自転車屋はまだ空いている時間ではないので、中正紀念堂に行って見る事にした。幸い、階段を下りればすぐに駅だし、乗り換えもなく１本で行ける。

MRT雙連駅から淡水線に乗ってMRT中正紀念堂駅へ。

小雨が降ってるけど傘をさす程じゃないので助かった。
地上に上がると、すぐに大きな建物が見えた。

でかい！

門も写真でみるよりずっと大きい。

中正紀念堂は台北のランドマーク。
約25万㎡という広大な敷地のなかにいくつかの同じく巨大な建物が何棟か建ってます。

元々、来る予定じゃなかったのでリサーチ不足だったんだけど、双子の大きな中国風建築物が２棟あり、それぞれ国立の演劇場とコンサートホールらしい。
良く写真で見るこれが公園内のメインかと思ってたんだけど、近づくと外観は中華風だけど明らかに近代建築物（コンクリート+塗装）。

けれど少し離れた所におおきな建築物が見えた。

紀念堂というらしい。

見学に来ている地元小学生の軍団にまじって、写真を撮りながら近づいて行くと…。
ん？さっき見た時と違って、大きな扉が開いてないか…？？

ダッシュで階段を上ると、衛兵が銃をくるくる回したりパフォーマンスをしていた。
衛兵交代の儀式。
これはいいタイミングだったな。
建物内部には蒋介石元総統のブロンズ像が座っていて全く動かない衛兵が左右に一人づつ立ってる。
ご苦労様です。

門をくぐって、てくてく歩いて総督府を見に行って見る。

廻りをぐるっとして台北駅方面へ街をみながらぶらぶら歩く。
誰も知らない街を一人ぶらぶら歩くのって昔から好きだったし、何かスペシャルな事がなくても面白い。

台北駅近くのスターバックスで休憩。

しかし、朝食べたあのおいしい焼饅頭が20元だったと思うとこのコーヒー１杯で10個も食べられるんだなと思うとやっぱスタバは高いね（でも英語が通じるのが助かる）。

休憩しながらWi-FlyでWebにバリバリ繋がるのでメールチェックしたり、これから行く自転車屋の場所なんかを確認してから、台北駅から淡水線（赤い線）に乗ってから自転車購入へと向かう。

台北駅からＭＲＴ淡水線で北へ向かいます。
初めて初乗りの20元のエリアから出て25元の運賃エリアです。

僕の滞在しているホテルのある民権西路駅（Minquan West Road）を過ぎると地上に出た。

その次の圓山駅からは飛行機からも良く見えた花の博覧会会場が見えたけど、思ったより人はいない。やっぱり平日だからかな？

隣の剣潭駅は台湾で最も有名な観光地である士林夜市の最寄り駅。
今夜は夜市に来る予定なので、車外を見ながら雰囲気をつかみました。

ＭＲＴでどんどん北へ進み、外の景色がベットタウンっぽくなったくらいの石牌駅（Shihpai）で下車します。
駅から離れると、Wi-Fiのエリア外になってしまうので、ホームにある地図をよーく覚えてから出発。

で、徒歩10分ほどで事前に調べていた北投車行に到着。
平日の昼間とあってお店には客がいません。
弁当を食べている若い店員に声をかけて完車が並んでいる２階を見せて貰う。

（自転車の話題ばかりなので中略）

事前に台湾人の友人に翻訳してもらっていたメールを店員に見せて無事購入完了。

キャッシュで値引きしてくれるというので銀行で慌てて両替もしました。

明日、組みあがるとのことでホテルに配送をお願いしました。

以上でとりあえず、今回最大の目的だった自転車購入完了です。
一仕事終えてホッとすると、

お腹すいた…。

故宮博物館に行っても時間的に中途半端になりそうなので、孔子廟に行って見る事にした。

圓山駅から良くテレビで見かける圓山ホテルが見えた。
凄いホテルだけど、場所的にちょっと不便じゃないのかな？

ホームから花博覧会場が見えて、花の香りがしてきていい気持ち。
でも、駅を出て会場とは逆の西へ向かいます。
花には興味がありません（笑）

大龍峒保安宮

孔子廟

大龍峒保安宮の近くで食事。

おいしかった～

デザートにまた饅頭的なものを追加。

これもおいしい。

街歩きをしていると、いろんなヘルメットを見かける。

さすがスクーター王国。ディスカウントストアのヘルメット売り場にはたくさんのヘルメット。

一旦ホテルに戻り、シャワー浴びて、朝メールが来てた友達にメールを返したりWebに写真をUpしたりして休憩した後、再度、お出かけです。

すっかりMRT乗るのにも慣れた。

淡水線を北に2駅行った剣潭駅（隣の駅が士林だけど、夜市はこの駅です）へ向かう。

金曜のちょうど暗くなる時間帯。

駅前のバス停は物凄い人ごみ。

学生が多い。

金曜の渋谷のようです。

物凄いパワーに圧倒されながら、これまた渋谷っぽい駅前のスクランブル交差点を渡って、夜市へ。

沢山の屋台、夜店、雑貨屋あって楽しい！

おいしそう。

ガイドブックに必ず出ている、カキの卵焼き、台湾式テンプラ他買ってテーブルに着く。

しかし、噂通り美食の国。
食べ物がおいしい。

大満足です。

タピオカも追加

ジャンボフライドチキンも頂きました。
ホテル最寄りの駅前のコンビニで台湾ビールを買って帰る。
それにしてもコンビニ内で日本のビールやお菓子が沢山売っているのでびっくりです。
日本文化がこれほど浸透している国はないでしょう。

今年の台湾人へのアンケートでは「最も好きな国」として日本を挙げた人は５２％で１位。
次いで２位米国の８％比べれば台湾人の親日家ぶりが良くわかります。

ホテルに戻ってビールを飲んでいたらものすごーく眠くなった。
早めにおやすみなさい。