2017年12月ギリシャ(15) 古代アゴラ

2017/12/12 - 2017/12/12

１．朝のエルムー通りを歩いてモナスティラキ広場に行きます。
２．古代アゴラを見ます。

エリア アテネ(ギリシャ)

２０１７年１２月１２日（火）

８時３２分、朝のエルムー通りを歩きます。シンタグマ広場を背にして歩いていきます。昼も夜はにぎわっていますが、朝は静かです。

※周辺の地図
https://www.google.co.jp/maps/@37.9761081,23.7317003,17.75z

８時３４分、前方に教会が見えてきて突き当たります。パナギア・カプニカレア教会という教会です。教会の先もエルムー通りが続きますが、教会の左手を迂回して向こう側に行きます。

※周辺の地図
https://www.google.co.jp/maps/@37.9764719,23.7284426,18.74z

インターネットの情報の丸写しですが、１１世紀後半に建造された教会で、ギリシャ独立時のアテネの都市計画で破壊されそうになったところ、国王オットーの父であるバイエルン王ルードヴィヒの意見で保存が決まったそうです。パナギアとは聖母マリアの意味のようです。ここに聖母マリアのアイコンが描かれていますね。

ここが入口のようです。ドアのところには「ここは神聖な場所ですので適切な服装でお願いします。ショーツはだめです。」とか「写真撮影は禁じられています。」とか「壁の絵画に触らないでください。」とか書かれています。

ドームがあります。

教会のところのお菓子屋さんです。クリスマスバージョンです。

８時３６分、教会を背にしてエルムー通りを進みます。ちなみに、教会までは基本的に歩行者天国でしたが、ここから先は自動車が普通に走っていますので、歩道を歩きます。

８時３９分、めでたくモナスティラキ広場に到着しました。

※周辺の地図
https://www.google.co.jp/maps/@37.9764021,23.7259397,18.41z

広場に面した建物を眺めます。

果物を売っています。

地下鉄の駅の改札です。初日に空港から市内に向かうときにも使いましたが、切符をセンサーにタッチするだけで出入りできます。

８時４７分、所変わって古代アゴラに到着です。モナスティラキ広場のすぐ近くです。昨日アクロポリス遺跡で買った共通券を見せて入ります。共通券の裏には各場所で押されたスタンプがこのように集まりました。古代アゴラでは「０ユーロ」と書かれた小さな無料券も同時に渡されました。

※周辺の地図
https://www.google.co.jp/maps/@37.9752651,23.7218526,16.44z

古代アゴラの案内図があります。

古代アゴラの入口のところには橋があって、線路が通っています。

入口のところから振り返るとこんな感じです。

入口を入って道なりに進むと、このように木が立っています。１２月だけあってすでに時期が過ぎていますが、ギリシャでも紅葉が見られるようです。ここで右手に目を向けると、

このような３体の像が立っています。

その向こう（だったかな）には、このような頭のない像が立っています。東南アジアの遺跡を彷彿させます（個人的にはタイとカンボジアくらいなものですが）。

説明板があります。アグリッパの音楽堂というところのようです。ローマ帝国初代皇帝アウグストゥスの部下の将軍で、のちにアウグストゥスの娘婿になったアグリッパが建てた２階建の音楽堂だったようです。

木の葉が綺麗です。

これは何かな。

案内板が目についたので行ってみると、排水溝の説明でした。アゴラの建物からの下水や雨水をエリダノス川という川まで運ぶものだったようです。

これがそうですね。

旧ブーレウテリオンとメトロンの案内板があります。ブーレウテリオンは紀元前５世紀ごろの正方形の建物で、評議会が定期的に開かれていた場所のようです。メトロンは紀元前２世紀ごろの建物で、公的な書類の保管庫だったようです。この案内板によると、ブーレウテリオンの基礎がメトロンの下に残っているようです。説明の上にブーレウテリオンの復元図が描かれていて、その右上にメトロンの復元図が描かれています。右下には、時代を変えてブーレウテリオンの位置とメトロンの位置が描かれているようです。

それはこのあたりです。

小高くなったところに、目につく建物があります。

小高くなったところに上ってみます。この写真ではたまたま建物が木の陰になっています。

着きました。パルテノン神殿にそっくりです。

正面の柱です。

上部です。

説明板があります。ヘファイストス神殿といって、案内板には、およそ紀元前４６０年から紀元前４１５年くらいの建物であると書かれています。パルテノン神殿と同じ時期に建てられていて、ギリシャで最もよく保存されている建物のようです。

天井です。

気分転換にここからリカヴィトスの丘を眺めます。ちなみに現在立っているところ（ヘファイストス神殿が立っているところ）は、Kolonos Agoraios Hillという名前のようです。

外側の柱のその内側の部分との間を眺めてみます。

左手から神殿を眺めます。この時間帯はこの角度からの眺めが一番いいようです。

柱の間から壁を見ます。つぎはぎのような部分もありますが、何か意味があるのでしょうか。

左側を奥に歩いていきます。

ライトアップ用のライトが並んでいます。

一番後ろの天井部分。

真裏から正面方向を見てみます。

柱の中には下の部分が欠けているものもありますが、どの柱もいまのところちゃんとしています。

逆光ですがアクロポリスの丘が見えます。昨日アクロポリスの丘に行ったとき、ヘファイストス神殿を眺めました。

その左手に目をやると、近代的な細長い建物が見えます。古代アゴラの敷地内のアタロスの柱廊（古代アゴラ博物館）です。

ヘファイストス神殿の建つ丘を神殿に向かって左手に下ると、このような円形の場所があります。

説明板があって、トロス（またはスキアス）というようです。評議員が執務を行うところだったようです。

少しだけ違う角度から見ます。

真ん中の意味ありげな石（柱の跡でしょうか）です。

その右横に歩いて行くと、別の案内板があります。新しいブーレウテリオンと書かれています。

このような場所です。

すこし右を見るとヘファイストス神殿が見えます。

その右側は

旧のブーレウテリオンとメトロンということで、先ほど見たところです。

ヘファイストス神殿が見えます。

ヘファイストス神殿に向かう道の右手にはこのような案内板があります。建物が３つくらいありそうです。名前はこの説明板でご確認ください。

このような場所です。

右を向くと電車が走っているのが見えます。

その右手はゼウス・エリテリオスの柱廊というところでしょうか。

このような場所です。当時の様子を想像するのは困難です。

柱のようなものはあります。

１２神の祭壇というところのようです。

このような石垣で、たしかこの向こうは電車が走っているところだったように思います。

アレスの神殿というところもあります。

こんな感じです。

意味ありげなものが並んでいます。

向こう側に石が並んでいます。

この辺りで見かける生物を紹介するパネルもありました。そこで、木の上に目を向けてみると、

こんな鳥や（カラスでしょうか）

こんな鳥や

こんな鳥がいました。

古代アゴラの南の部分には、中央柱廊があります。市場があった場所のようです。柱の跡が並んでいます。

ここにはこのような案内板があります。

鳥の巣があります。

ここにも鳥がいます。

傍らにこんな場所があって

水時計だそうです。

底の部分です。

柱の跡が並んでいます。

柱

柱

アタロスの柱廊（古代アゴラ博物館）を見ます。

説明があります。

中に入ると柱廊が並んでいます。

右側の列はこんな感じです。

ここには古代アゴラで発見された像が並んでいます。目についたものをいくつか見ていきます。これはアグリッパの音楽堂で発見されたトリトンの東部だそうです。

武装した兵士が動いている馬戦車に乗り降りする競技があったようで、それにKratesが勝ったことを記念したもののようです。Kratesの意味が分かりません。

歴史家として有名なヘロドトスと思われる人物の頭の像のようです。

第15代ローマ皇帝アントニヌス・ピウスの像のようです。

一番奥のあたりにはトイレがあります。

一番奥のあたりから柱廊を眺めます。

これは、ペイントされた装飾の跡があるイオニア式の柱頭のようです。

柱越しに外を見ます。

最後に、もう一度アグリッパの音楽堂に戻り、建物のファサードを飾っていた像を眺めます。トリトンと巨人の像のようですが、どれがどれかはわかりません。３体だけ残っているうちの左側と

真ん中と

右側です。

１０時１２分、古代アゴラの見学を終えて外に出ました。電車が

通りかかりました。

次はケラミコスの遺跡を見ます。
https://4travel.jp/travelogue/11329112