2018/01/16 - 2018/01/22
41位(同エリア821件中)
1ウォンさん
(1月17日)
本日は、KORAIL中央線の「西原州駅 - 堤川駅間」が2019年12月(※予定)に、複線電化による新線の切り替えで、現路線が廃線になるとのことで、廃線となる前にその内の停車駅(盤谷駅、神林駅)に降り立ってみよ~う! という旅。
またバスを使って、同じ区間内にある雉岳駅(信号場)や百尺鉄橋、ループ状のトンネルにも向かう。
(※) 韓国版ウィキには2018年12月とも出ています。
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イメージ図(コネスト地図借用)
青線:廃線になる区間
赤線:新線 -
盤谷(パンゴク)駅行きの乗車券。(前日に購入)
清凉里駅6:40発 ⇒ 盤谷駅8:00着 6,800ウォン -
清凉里駅からの乗車率は10~20%程度。
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(午前7時40~50分頃)
新線の起点となる西原州駅を通過中。
開業はしているものの、旅客取り扱いはなく、現在駅舎らしき建物も見当たらず。あの仮囲い(写真中央)に駅舎を建設か??
新線切り替えと同時に営業を開始する予定。
原州駅から南へ約4キロの地点には、新線の南原州駅(仮称)が開業予定で、新線切り替えにより原州駅が廃駅となるため、そちらの駅が街の中心駅となるもよう。 -
そして、定刻より少々遅れて盤谷駅に到着。
この駅に降り立つのは最初で最後になるでしょう。(感動~)
降りた乗客は20名弱。 列車から降りると、 -
イチオシ
芝生のホームだ~ (さらに感動~^^)
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イチオシ
【盤谷駅】開業当時の駅舎
1941年に伐木輸送を目的に営業開始。
2007年に旅客取り扱いが中止になり休止駅となるが、近年になって盤谷駅周辺で進められている革新都市造成工事により、事業に携わる人たちの要請で2014年に営業を再開。現在は上下線とも1日4回停車。 -
大韓民国近代文化遺産 登録文化財第165号。
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(駅舎内部)
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ウィキによると、この地域は朝鮮戦争の激戦区で、駅舎は奇跡的に残ったものの、弾痕が残っているとのことでそれを見るのも目的のひとつだったが、きれいにペイントされてその痕跡は全く分からなかった。(残念)
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(革新都市方面を眺める)
駅は高台にあって、天気がよければ見晴らしもよく、春には桜の花が咲き、雰囲気のよさそうな所で、ドラマの撮影地としても使われた。
革新都市は思っていたよりビルは少なめ。 -
ミニ公園があって、鉄道工事の様子の写真などが展示されていた。
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統治時代に建設され、日本人監督のもとで擁壁工事をしている様子。
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日本式の神棚が祀られたトンネル貫通儀式の写真。
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百尺鉄橋は朝鮮戦争で爆破されたもよう。
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この後に向かう、その百尺鉄橋とトアリ(ループ状)トンネルについて。
(写真下)
左から、百尺鉄橋、トンネル断面図、トンネル入り口の写真。 -
この写真(1970年頃の盤谷駅)を見に来たところで、突然、
猫が線路の方へ、一目散に走っていった。(突然でビックリ) -
こんな所に猫のオウチが、
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なにも全速力で逃げなくても・・ (ちょっとショック^^;)
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神林駅に向イマス! ^^;
盤谷駅8:47発 ⇒ 神林駅9:05着 2,600ウォン -
神林駅は次の停車駅で、その途中に百尺鉄橋やトンネル、雉岳駅あり。
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列車は10分近く遅れて到着。
ここから乗った乗客は自分を含めて4名。 -
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(途中の景色)
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(百尺鉄橋を通過中)
すぐ隣には旧百尺鉄橋の橋脚。 -
この区間には長短複数のトンネルがあり、今一番長いトンネルを通過中。
(時間にして数分)
恐らくループ状のトンネル内と思われるが、速度はさほど遅くないのに、カーブを走っているような感覚は全くと言っていいほどなかった。 -
トンネルを抜けると雉岳駅が現れる。
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そして20分弱で神林駅に到着。
降りた乗客は3名。この駅に降り立つのも最初で最後になるでしょう。
列車から降りると、 -
このホームは、ドロドロと雪解け水でぬかるんでいた。
ローカル ~ ^^ -
列車通過後に踏み切りを渡って駅舎へ。
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おっと、一般車両も通過できる公道にもなっている。
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【神林駅】 線路側
1941年開業。
開業当時の駅舎は1950年の朝鮮戦争が勃発したわずか5日後に破壊、
現在の駅舎は1956年に建てられたもの。 -
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この駅も盤谷駅同様、列車番号は微妙に違うものの、上下線とも1日4回停車するのみ。
開業当時は年間4万人ほどの利用客があったが、高速道路の開通などで乗客が減り、今では年間4千人ほどとのこと。 -
表側には樹木の壁画。
近くの山の森には神様が住んでいると信じられていたことから、神林とつけられたそうな。 -
イチオシ
ノッポの1本の木がすごく印象的。
この木にも神様が宿っていそう。 -
(神林駅前のバス停)
ここから原州方面行きのバスに乗って雉岳駅へ向かう。(1時間に1本ほど) -
その前にあの教会へ。
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(アップ)
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1キロほど歩いて到着。 左にはこの教会の石碑。
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イチオシ
【原州龍召幕聖堂】 (江原道有形文化財第109号 原州八景)
約100年前に建てられたカトリック教会。 -
(内部)
とても美しい~
朝鮮戦争時は、北朝鮮軍が食料倉庫として使っていた時期もあったとのこと。この時はミサが粛々と行われていた。 -
教会をあとにして、
神林駅前から乗ったバスを「テソンアム」で下車。 -
テソンアム(庵)の石碑を横目に、この坂道を上っていくと、
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数百メートルで雉岳駅に到達。
手前には遮断機のない踏み切りがあり、列車は結構通過するはずなのに危ないなぁ~ というのが第一印象。 -
【雉岳駅】(信号場)
1956年 : 信号場として営業開始。
その後、旅客を扱う普通駅に昇格するも1977年に再び信号場に格下げ。
現在の建物は1989年に建てられたもの。 -
(ループ状のトンネル方面)
トンネル入り口は約800メートル先。
とここで、「まもなく列車が入ってきます」というアナウンスがあり、 -
しばらくすると、堤川方面から貨物列車が速度を緩めながらやって来た。
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ノロノロしながらも通過するのかと思いきや、踏み切りの手前で停車。
この後再び列車進入のアナウンスがあり、なるほど反対列車の通過待ちという訳か。 -
そこへトコトコと1人のハルモニがやって来て、貨物列車の運転手さんに渡ってもよいかと尋ねている様子。
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待つようにと言われたようで、腰を降ろして列車が通過するのを待つ。
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その数分後にソウル方面からの旅客列車がやって来て、
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踏み切りを通過し、堤川方面へと走り去る。
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ハルモニは再び運転手さんに尋ねると、OKが出たようで、
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イチオシ
踏み切りを渡る。
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そして、ハルモニが渡り終えるのを見届けたあと、貨物列車はソウル方面へと向かっていった。
ん~ん、地方ならではの微笑ましい光景。 (^ー^) -
ハルモニの手には薬局の大きな袋。
この踏み切りはハルモニにとって薬局とを行き来する大事な大事な踏み切りなのだ。(ジ~ンとくるものがある) -
(幹線道路に出て)
ループ状のトンネルから出てくる列車をとらえようと思っていたが、霧でよく見えなかった。(ザンネン)
韓国3大ループトンネルだそうで、山の起伏も激しく工事も大変だったことでしょう。ちなみに中央の3つの縦長の穴はカワイらしい鉄道橋。 -
お隣の百尺鉄橋もかすかに見える程度。
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(金垈橋)
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【キラチョン鉄橋(百尺鉄橋)】
正式にはキラチョン鉄橋といい、高さが百尺(約30M)なので「百尺鉄橋」とも呼ばれ、韓国で一番高い鉄道橋とのこと。 -
隣には旧百尺鉄橋の橋脚。
これは朝鮮戦争で爆破されたのではなく、 -
イチオシ
1994年にソウルの漢江にかかる聖水大橋が崩落し、すごく衝撃を受けた記憶があるが、それをきっかけに橋の安全検査が行われた結果、この鉄橋も崩落の危険性ありと診断され、隣に新しい鉄橋を建設し1997年に撤去された。
数奇な運命に翻弄されたこの区間の旅は、ローカル感たっぷりで感動の連続だった。廃線となってしまうのが非常に惜しい! -
「金垈渓谷」のバス停から原州の市街地へ向かう。(1時間に1~2本あり)
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軍事施設の近くで降りて、軍人さんが描いたという壁画を鑑賞。
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施設の塀2面に渡って約800メートルの間に、世界の有名画家の作品や、原州を紹介する内容のもの、童話をモチーフにしたものなどが描かれております。
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どれもかなりの力作。
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ピカソの作品:泣く女
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原州八景のひとつで江原監営の布政楼。
監営とは朝鮮時代の官庁のことをいい、布政楼は監営への入口。
ちなみに詳しい説明はこちら。(コネスト)
https://www.konest.com/contents/spot_mise_detail.html?id=7659&mobile -
監視されている可能性があるので、要注意ネ!
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江原監営の実物はここに。 (復元されたもの 史跡第439号)
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【原州中央市場】
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建物はかなり老朽化が進み、いつ取り壊されてもおかしくない状態だが、2階部分が改装され、アート感覚のお店(雑貨屋など)が軒を連ねる。
広くて迷路のようになっていることから「ミロ(迷路)芸術中央市場」と。 -
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イチオシ
店舗の部分だけが改装されて、古めかしいむき出しコンクリートとのコラボが イイ感じ!(アクセサリー店)
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古風な引き戸が イイ感じ!(雑貨店)
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市場内で食事したあと、原州駅前のタルトンネに向かい、
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(タルトンネ頂上付近)
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イチオシ
1万ウォン札様にご挨拶。(ドウカお金がたくさん入ってきますように!)
ちなみに、御利益は今のところ、マダ、アリマヘン、、 -
【原州駅】
開業当時の駅舎は、やはり朝鮮戦争で焼失。
現在の駅舎は1980年に建てられたもの。 -
堤川行きの乗車券
原州15:34発 ⇒ 堤川16:15着 3,000ウォン -
この駅もまもなく廃駅となる予定で、
ここから乗るのもたぶん最後になるでしょう。 アンニョン~
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この旅行記へのコメント (1)
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- pedaruさん 2020/09/19 07:13:58
- 中央線の一部が廃線に?
- 1ウォンさん お久しぶりです。
覚えていますか?宮城県の震災関連旅行記で書き込み頂いた者です。
さて、表紙の写真が心現れるようで惹きつけられました。中央線の聞いたことのない駅のある線が廃線とは?しかし、どうも様子がおかしい、写真でドアから見えたホームに建つ柱に懸かれたハングル文字、なんだ、韓国の鉄道だ、とやっと気づきました。
そういえば、ウォンて韓国の通貨単位ですよね。
驚きました、国内でさえもこんな田舎は誰も寄り付かないかもしれないのに、まして韓国ではなぇ。さすが舗装されてない道がありますね、こんなところも嬉しいですね。
謎の多い旅行記、これから少し読み進めて謎を解明してみたいと思います。
pedaru
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