2017/09/13 - 2017/09/29
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Nitta Minetoさん
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「夏のイタリア15日間の旅」……思い切った判断だった。
ヨーロッパを巡るときはこれまで、一所に収まらない「周遊スタイル」を基本とし国数を稼いできた。ところがイタリアは海に突き出た半島である故、「ついでに立ち寄って観光」というのはやや無理がある。やはりその魅力をしっかり味わうには「軽いつまみ食い気分」を見直し、腰を据えてローマへの道へ分け入って行かねばならないと腹をくくった。そういうわけで今回は半月の日程のほぼ全てがイタリア、という旅行になった。ベネ。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 2.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 航空会社
- キャセイパシフィック航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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9月14日 ローマフィウミチーノ空港到着、生の空気を吸い込む。外国に来たことを実感するこの瞬間、この日はタラップでの降機になった。
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「愛の翼」キャセイパシフィックよさらば。半月後この場所で、どうか無事に相まみえようぞ。
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ビビっとります、この孤独さは何度経験しても慣れません、ハイ。欧州の空港に降り立つ瞬間…周りに日本人がいない、日本語も通じない、漢字すらどこにも無い孤独な環境。「ここからは全て自力でこなすしか無いんだ」という気持ちと責任感が刺激され、ワクワク感よりも緊張感の方が勝つんですね。
早く慣れてしまうのが吉です。 -
ローマ市内へと移動。鉄道とバスの選択肢がありましたが、電車は高額と聞いていたので安さを買ってバスを選択(6ユーロ)。しかし「逆タイムイズマネー」、早々と渋滞に捕まり動かなくなりました。空港バスは時間の計算が出来ないことを念頭に置いて利用しましょう。
※ちなみに乗り換えさえ間違えなければ、8ユーロで電車で空港へ行けちゃうことをこの後知る。 -
日本では見れない木が見えます、イタリアを感じさせるシルエット。土地の松の木だそーです。
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重たい荷物をまず宿へ。チェックインはテルミニ駅近くの「アレッサンドロ・ダウンタウン・ホステル」、この先何泊もお世話になることに。雰囲気は平均的なユースといったカンジ。ただローマは宿泊に余分な税金が上乗せされるので、事前に聞いていた金額と違ったのはちょっとイタカッタ…。
アレッサンドロ ダウンタウン ホステル&バー ホテル
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さて、街を歩いてみるか。「どこ」へ行こうかな?どこからローマを観始めようか、「始まりの場所」とは一体どこだ…?
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ふふっ、答えなんて決まってるじゃないか…。
思わず早足になっちゃうねぇ。ふふっ。 -
ローマ市の一角、住所 「PIazza del Colosseo」。街の中心部ながらそこには、現代らしい建物が一つもない。
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あるのはとても隅には置けないデカさの、目立つ石の建物ひとつ…。
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ドーーーン!そこは言わずと知れたコロッセオさまの居場所だ!
(この写真は夕方撮影)。 -
コロッセオは楕円形の巨大建築。外周は527mあるらしい。
時間を贅沢に使い、ゆっくりと歩きながら観覧…出来ればいいけれど、修復作業の影響で所々通路が狭められているせいで、ビミョーに歩きづらい。 -
何よりも!やっぱりというか…人が多い!コロッセオがデカいからって上ばかり見てちゃ危ない!ちゃんと前を向いて歩こう。
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ん?凄いところに人がいる…。ここは12ユーロで内部見学が出来る博物館だ。どれ、早速入ってみようか。
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コロッセオのチケットは隣のフォロ・ロマーノとの共通券で、双方どちらのチケット売り場でも買うことができる。ただ観光客はコロッセオにまず詰めかけるせいか、売り場の行列はコロッセオの方が長め。入場を手早く済ませたいなら、空いてるフォロ・ロマーノの売り場で共通券を買っておくのもOK。
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コロッセオは言わずと知れた円形闘技場。在りし日にはローマ帝国一のエンターテインメント劇場だったけれど、今は市民の歓声は聞こえてこない…。
そりゃそうだ、剣闘士のデスマッチ観戦だなんて危ないもんが、イマドキあってたまるか。 -
ってわけで今日のところは骨組みだけのようになった、けれども静かで争いごとの無い平和なコロッセオがあるだけです。
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紛れもない古代ローマのころから残っている構造物。本来は階段状の観客席が無数に設えられていたらしい。
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その収容人数は最大5万人!当時のローマ市の人口の、20分の1が一度に収まるスケール。
体感はまさに比類なき巨大建築……。 -
…という程では実はない。確かに大きいけれど、今のイタリア人が気合を入れてサッカースタジアムを造るとしたら、少なくともこの3倍は大きくなるだろう。
「5万人収容」は数字上は今でも立派だけれど、果たして5万人が本当に入りきるのか?と思うのが正直な感想。もしかして下層身分の観客は全員立ち見?と思ってしまうくらいの大きさでしかなかった。辛口に言っちゃうけど。 -
けれども数万の人々を楽しみのためだけに集め、満足させたこの建物はやはり時代を考えれば規格外。古代の頃からこの街が特別だったことを伝える、ローマがローマたる何よりの証だ。
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しかしローマっ子はタイヘンだ。自分の家を間違ってうっかり、こんな立派なコロッセオの隣にでも建ててしまったら、絶対釣り合わなくなってしまう。
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おや?あそこに別の建物が見えるぞ。
あれが不幸なお隣さんか。どれ、ちょっと冷やかしに行ってやろうか…。 -
…凄い、立派です。バカにしてスイマセンでした。
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これはコンスタンティヌスという皇帝が造った凱旋門らしい。
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幾分擦り減っているけど、カッコいいレリーフが映える凱旋門。
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皇帝の勝利記念の為の門らしく、勇ましい戦士の姿がいたるところに穿たれている。
…さっきはさも初めて見たかのようにコメントしたけれど、実はローマで一番楽しみにしていたのがこの凱旋門だった。
いやー本物はまじスゲーよ!超カッケー! -
だがしかし、この近所にはまだあと2つも凱旋門があるそうな。是非とも見に行くしかない。
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次に向かうはフォロ・ロマーノ。
所要時間は「すぐ、そこ」。コロッセオとコンスタンティヌスの凱旋門の広場から西北西に伸びた、ローマ時代の街の跡だ。 -
(S.M.アンティクア教会)
とは言え、帝国消滅から1500年以上の時を経て、略奪やら風化やらで荒廃。
完全な廃墟萌えスポットとなっておりまする。 -
(エミリアのバジリカ跡)
荒廃具合がヤバいです、これって神殿の柱のてっぺんのパーツだよね?なんで地面に落ちてんの?しかもここ銀行だった場所のはずですけど?何が起きたらこんな有り様になるんだ一体…。 -
(同上)
えー、ほとんどただの草むらです。ローマの銀行跡、本当に何があったんでしょうか? -
(同上)
この一角は完全に破壊しつくされてしまっている…。蛮族もお金欲しさにまずここを襲撃したのだろうか。 -
(アントニヌスとファウスティーナの神殿)
だってこっちの神殿は柱が無傷だよ?すぐ隣りなのに…。
神殿はお宝が無いから放っておかれたのかな?現金な連中だなあ。 -
(同上)
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(ヴェスタの神殿&ティトゥス帝の凱旋門)
古文の授業で習った「兵どもが夢の跡」を、まさかイタリアで感じることになるとは…。 -
(ロムルスの神殿)
でもしっかり残っている建物もある。これなんてお洒落な家として使えそう。 -
(マクセンティウス帝のバジリカ&ヴェスタの巫女の家)
こちらも荒れているけど屋根あり物件。何だか趣きがあってラピュタみたいな写真、お気に入り。 -
ちょっと高台からの景色。しばらくボーっとしちゃった、最高に贅沢な時間。
「イタリア来てよかったなあ」と心から思った瞬間。まだ初日だけれど。 -
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(セヴェルス帝の凱旋門&フォカスの記念柱)
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信じ難いけれど、ここは都心のど真ん中なのだ。
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(サトゥルヌスの神殿&タブラリウム)
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(ユリウスのバジリカ&セヴェルス帝の凱旋門)
5時を過ぎると太陽の光も傾いてくる。 -
(フォーリ・インペリアーリ通り)
太陽がイイ感じになってきたので外に、フォロ・ロマーノ随一の撮影スポットへ向かう。写真は平日の昼間っから演奏会に勤しむオジサンたち。音色がフォロ・ロマーノ中に響いていた。 -
(サン・ルーカ・エ・マルティーナ教会前)
セヴェルス帝凱旋門かぶりつきの場所。目指しているのはここよりさらに上。
余談ですが、ここは映画『ローマの休日』の中で王女と新聞記者が出会った場所。 -
ここはフォロ・ロマーノの西隣カンピドーリオの丘。何やら小綺麗な館が立ち並んでいてお洒落。
目指すお立ち台はこの裏側…。 -
ジャーン!これがフォロ・ロマーノの素晴らしい眺め……。
どきなよ、アンタ。 -
フォロ・ロマーノ。
古のローマ帝国の中心地、今はただの廃墟。けれどもどっこい残ってる。
幾度世代が変わってもどんなに文明が進もうと、市民はローマを忘れない。
この「伝統への敬意」は素晴らしい。立ち返れる場所があるのが羨ましい。 -
(セヴェルス帝の凱旋門)
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(コロッセオ遠景)
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…アンタまだいたのか。カメラ慣れし過ぎじゃないか?
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(フォーリ・インペリアーリ通り)
そろそろ宿へ帰ろうか、真正面に見えるはコロッセオ。
なんだかんだ言ってやっぱデカいなコロッセオ。 -
(カエサルのフォロ)
この道の左右にも遺跡は広がっている。 -
(フォロ・トライアーノ)
ただこれらの遺跡は残念ながら立ち入りは出来ません。 -
(アウグストゥス帝のフォロ)
でも歩くだけで「両手にローマ遺跡を抱ける」ロマン溢れる通りです。
今夜はこの街で眠りにつくことにします…。
以上でローマ観光遺跡編は終了。次回はお洒落で綺麗なローマを紹介します(残念ながら洋服屋は出ません)。
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