2016/08/26 - 2016/08/26
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funasanさん
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コルシカ島を出港したファンタジアは地中海を南下し、翌日の午前11時頃、次なる目的地に着く。「○○を見ずして死ねない」と言われるナポリである。
◎私のホームページに旅行記多数あり。
『第二の人生を豊かに』
http://www.e-funahashi.jp/
『夢の豪華客船クルーズの旅
ー大衆レジャーとなった世界の船旅ー』
本書完売につき、電子書籍アマゾン・キンドル版として
新たに出版しました
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クルーズ3日目の朝、この日は連日の疲れがあり、日の出の時間はベッドの中でお休みである。それでも外が明るくなってくると、もうじっとしておれない。1人で展望デッキ(写真)に出て潮風にあたる。
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いつもながら我々の朝食は早い。客船最後尾の席に座って朝食タイムにする。相変わらず食欲旺盛であるが、今日は少し量を減らして軽い朝食メニュー(写真)にする。しかし、甘党の私は朝からケーキ2個である。
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妻とたわいもない話をしながら朝の優雅な食事時間を過ごす。一般的に日本人の熟年夫婦には会話が少ないと言われる。しかし、我々の会話はいつまでも続く。
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長年連れ添った夫婦と言えどもしっかり話し合わねばお互いに理解できない。家にいると日ごろの忙しさからか、大事な話しや、嫌な話題は後回しになる。そして、知らず知らずに心が離れていく。
写真:朝の展望デッキ -
クルーズは王様・女王様になれるので、船内では何もしなくてもいい。すべてスタッフがやってくれる。好きな時に起きて、好きな時に食事をして、好きなことをする。そして好きな時に寝る。
写真:ナポリ接近 -
もし、夫婦間に心の危機があるとすると、1週間くらいのクルーズに乗船するといい。そして、現地観光はせず、ひたすら船内にいて夫婦で話し合う。話題は何でもいい。
写真:ナポリ接近 -
何事も演出が必要だ。夏の強い日差しに輝く地中海と遠くにかすむベスビオス山(写真)。豪華客船の上からこの見事な風景を見たら、人は何を感じるだろうか?
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自然の壮大さや新たな感動を前にすると「日ごろの不満」は自然と消えていく。何でそんなことにイライラしていたのか?と。そして、夫婦でしっかり向き合うようになる。
写真:ナポリ入港シーン -
時間はたっぷりある。1週間のクルーズでお互いの溝を埋め「新しい夫婦関係」を築ける可能性は大きい。もしそれが出来ればクルーズ代金の価値は無限大となる。
ファンタジアは午前11時、ナポリ(写真)に入港する。 -
さあ、ナポリ観光に出かけよう。我々熟年4人組はツアーには入らず個人観光に徹する。実は私がガイド役なのである。ナポリ市街(写真)の見所を歩いて回る。
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ナポリは13世紀以降ナポリ王国の首都として南イタリアの政治・経済の中心地となった。旧市街地(写真)は「ナポリ歴史地区」として世界遺産に登録されている。
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まずは「ナポリ歴史地区」にあるナポリ大聖堂(写真)に行く。ナポリは地中海貿易の重要な拠点だったので常に外国勢力の標的になってきた。また、ポンペイ遺跡で分かるように、ナポリはベスビオス山の火山活動による自然災害に脅かされた。
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ナポリ市民は神に心の拠り所を求めた。その信仰心がナポリ大聖堂(ドゥオーモ)を生んだという。現在見られるのは、1688年の地震後の修復でバロック装飾が施されたもの。
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大ドームの天井壁画(写真)が素晴らしく、しばらく上を向いて見とれてしまう。
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ナポリの歴史地区である旧市街の狭い路地(写真)を探索しながら、あちこち歩く。観光客向けのショップが多いが、教会も多い。
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旧市街には歴史的な建物が沢山あり、それらをじっくり見学していたら1日がかりになってしまう。我々クルーズ客は忙しい。夕方までに必ず船に帰らねばならない。
写真:ダンテ広場 -
クルーズの現地観光で気を付けなければないのは、「絶対に時間厳守する」ことであろう。現地観光に盛り上がって出港時間に遅れても、クルーズは待っててくれない。「Good Bye」である。
写真:ガッレリア -
実は我々夫婦のナポリ訪問はこの時が最初で、ナポリ観光する時間があまりなかった。歴史好きの妻はもう一度ナポリに来たい、と強く願ったので、昨年2017年3月再びナポリに来た。その時の旅行は以下に詳しい。
南イタリア世界遺産紀行5「ナポリ観光 編」
https://4travel.jp/travelogue/11237543 -
今日も天気が良く絶好の観光日和、しかし、相当疲れてきたので、ここらで眺めのよいレストランに入って軽いランチにしたい。ここが添乗員の腕の見せ所である。海岸通り(写真)にある高級ホテルの展望レストランを目指す。
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海岸通りの中でもコーナーに建つ「エクセルシオール・ホテル」(写真)に入る。最高の立地の高級ホテルで、この屋上にレストランがある。実は、私は少しビビっていた。事前にネットで調べただけで現地に行くのは初体験なのである。
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卵城(たまごじょう)(写真)はこのホテルの真正面にあり、徒歩1分!ランチの後に行ってみよう。
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このホテルの屋上レストランは大正解であった。サンタルチア港を見下ろす好立地にあり、屋上テラスからは美しいナポリの海を一望できる。その先はベスビオス山(写真)である。まさに絵葉書の世界!
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夏のナポリの太陽は強烈だ。ギラギラした直射日光の下ではとても食事などできない。日蔭の席(写真)に座ってやっと休憩・食事である。皆さんお疲れ気味である。
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湿気がないせいか、日陰にいると涼しい。しかもここは海に面した高層ホテルの屋上なので海風が吹いてきて一層涼しく感じる。これで一気に疲れが飛んでいく。
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ビール、コーラ等を注文し、乾杯!徒歩観光で汗をかいた後だけに実にうまい。皆さん大満足の様子である。ランチメニューの中からパスタとサンドイッチを注文して軽いランチにする。
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そして、屋上のレストランからナポリ湾とベスビオス山(写真)を心おきなく眺める。4人ともに60才台になり若くはない。老い先短い?我々としては、「ナポリを見たからもう死んでもいいか?」「でも、死ぬのは勿体ないな。まだ早い」「じゃあ何才まで生きる?」等々、話題があふれ、楽しいランチタイムを過ごす。
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ランチ休憩をとると、若者と熟年との年の差が一気に出てくる。皆さんもう歩く気力なし。卵城は目の前であるが、「船に帰ろう~」となった。ホテル前からタクシーを拾って船に帰る。
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今日はナポリ市内をよく歩き、汗をかいた。まずは客室で熱いシャワーをあびる。これが実に気持ち良い。(本当はバスタブにつかりたい)その後はベッドに横たわってしばし仮眠である。これで生き返る。
写真:中央アトリウムのピアノ -
仮眠から目覚めたら、次なる楽しみを求めて船内を徘徊する。まずは船内で一番華やかな中央アトリウムに行き、ピアノの近くのソファーに座る。見上げれば見事なきらびやかな吹き抜け天井が見える。ここでコーヒーの注文もできるが…。
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次に、私のお気に入りのカフェ(写真)に行く。ここは中央アトリウムに面した上層階にあり、ピアノの生演奏が聞こえてくる。
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カプチィーノ(写真)を注文して1人でコーヒータイムを楽しむ。
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ライブラリー(写真)は上品なインテリアでまとめられており、いかにも知的な雰囲気が漂う。1週間くらいどこにも寄港しない大航海クルーズ(太平洋横断、大西洋横断)に乗って、読書三昧をする、というクルーズはどうだろうか?
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一方、大劇場(写真)では連日ショーが開催される。地中海クルーズやエーゲ海クルーズでは乗客はヨーロッパ各国からやってくる。クルーズ・ディレクターは「イタリア語、スペイン語、英語、フランス語、ドイツ語、ロシア語等」何カ国語かでしゃべる。ただし、演技は言葉不要な歌や踊り、アクロバット、手品等が多い。
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“クルーズは退屈”などという俗説があるが、とんでもない。コーヒーをゆっくり飲みながら読書でも、と思っていたらもうサンセット(写真)である。地中海に沈む夕日を追っかけて展望デッキを歩きまわる。
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夜の闇が船を包み始めると、展望デッキにも灯りがともり幻想的な夜の客船(写真)が出現する。この一刻一刻の移り変わりが素晴らしい。
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そして、ディナー、いつものダイニングテーブルに行って、再び4人で乾杯である。豪華客船クルーズの旅は各自の自由を最大限に引き出してくれる。
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つまり、クルーズ中に「何もしない自由」もある。現地観光、船内イベント等に一切参加せず、ひたすら読書三昧、飽きるまで妻との語らい、等に費やしてもいい。
写真:オードブル -
また、観光旅行はせず、ひたすら船内のイベントや船内の施設(カジノ、ラウンジ、バー)をはしごしてもいい。
写真:サラダ -
外国航路であれば、基本的に日本人は少ないので、英会話の実践練習になる。1週間のクルーズ中、船から一歩も出ず、ひたすら外人をつかまえて「話しまくる」というのはどうだろうか?
写真:スープ -
私は何度もたった一人で外国航路の豪華客船に乗ったが、「ディナーは英会話の真剣勝負の場」となる。英会話を極めたければ1人でアメリカ発着のクルーズに乗船するといい。英語の嵐に遭遇して挫折する可能性はあるが…。
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一番気楽で安全なのは添乗員付きの「フライ&クルーズ」であろう。日本から添乗員に引き連れられてヨーロッパはじめ各国に飛び、現地発着の豪華客船に乗る。船内の過ごし方から現地ツアーまで至れり尽くせりで添乗員がお世話してくれる。
写真:メイン料理 -
個人の海外旅行に慣れている人は選択の幅が無限に広がる。世界中に就航しているクルーズから好きなものを選んで乗船すればいい。直接クルーズ会社のホームページから予約可能のものもあれば、日本の旅行会社経由の予約もある。
写真:メインの肉料理 -
2週間程度のヨーロッパ個人旅行ができる人なら、先ずは行きたいヨーロッパの都市(ローマ、バルセロナ、ベネチィア等)へ行き、数日間観光する。その後、1週間の地中海クルーズ、エーゲ海クルーズに参加し、下船後、パリやロンドンに移動して再び数日間観光して、日本に帰る、という夢のようなヨーロッパ旅行ができる。
写真:デザート -
人は年をとると心の柔軟性がなくなり、変化を恐れる。しかし、今や人生100年時代に突入した。長すぎる老後を豊かに過ごすためには「永遠の変革」が必要なのでは?小さな一歩(新しい挑戦)が次につながる。
さあ、あなたも「クルーズデビュー」してみては。
写真:客室
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