2018/01/11 - 2018/01/13
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polodaddyさん
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メキシコのチアパス州は内陸部のパレンケ遺跡や通称サンクリ、サンクリストバル・デ・ラスカサス等が観光地として有名ですが、今回はチョットした視察旅行で太平洋岸のタパチュラへ行って来ました。
タパチュラはグアテマラ国境と面し、中央アメリカからの麻薬の密輸が警戒されている為に警察や軍による警備も厳しく治安は安定しています。
またこの場所は120年前の明治時代に当時外務大臣だった榎本武揚による日本最初の海外移民、通称榎本移民団が到着し移民した場所でもあり、今でもその子孫の一部の末裔である日系人が住んでいます。
地味な街ですが古くからカカオの栽培と交易が行われ、BC13世紀からの小さな遺跡もあります。
当然シーフードも美味しいです。綺麗な海岸線もありますが、現在は未だ殆どリゾート開発がされていません。将来の穴場になりそうな予感です。
因みにコロナ禍以降の状況をお伝えします。
チアパス州はコロナ禍が始まった2020年の秋以降、どういう訳かメキシコで唯一、コロナ危機管理シグナルのグリーンが続いています。
実はチアパス州はメキシコの全州の中で唯一2020年8月以降に全世帯にイベルメクチンを配布、服用させた州だそうですが、それ以降一気に感染者や重症、死者が減り始め、その後も今に続くグリーンシグナルが継続しています。
- 交通手段
- レンタカー 徒歩
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タパチュラの空港はいかにも地方都市の国内線専用空港で小さなものですが、一応A320ぐらいは離着陸できる滑走路があります。
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空港を出た処。正面が出発用の入口、左手には小さな到着口。
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迎えの車に乗って出発!
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空港を出て走り始めるとあっという間にこの様な熱帯の風景に。
ここらは熱帯モンスーン地帯で今は丁度冬場の乾季シーズンなので雨が降りません。 -
タパチュラはカカオの栽培で有名です。
此処は今回訪れたカカオ試験農場です。 -
カカオって木の幹から生えるって知ってましたか?
イチジクの仲間も幹から生える事がありますが、此処まであからさまではありません。 -
これは別の品種です。
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チアパスはまたコーヒー栽培でも有名な所です。
遠くにタカナ火山が見えますのでコーヒー栽培に適した火山性の土壌なのでしょう。
因みにアラビカ種のコーヒーが主力です。 -
これはコーヒーの集荷場。収穫されたコーヒーは水流を使って選別し、乾燥場へ運ばれる仕組みですが、このコーヒー農園は規模が縮小されてこの施設は今は使われていません。
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今は収穫時期なので収穫されたコーヒーが乾燥場に運び込まれて来ます。
このおじさんが担いでいる袋は60㎏以上あるそうです。 -
赤く熟した豆と未だ青い豆。出来るだけ熟した赤い豆が良いですが、一粒一粒手で採る訳にもいかないので、概ね赤くなった処をこそぎ取ると多少は青い豆も混じるらしいです。
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こんな感じで数日間乾燥されます。
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これはコーヒーの苗床です。この農場では一時縮小されましたが、最近又オーガニックの流行で農場の拡張を始めたそうです。
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夕食はこんな店で食べました。
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宿泊はホリディ・イン・イクスプレスと云うビジネスホテル。
まだこの街にはリゾートホテルらしいホテルは殆どありません。 -
さて翌日の夕方は旧港の近くの海軍基地隣にある新しいヨット・ハーバーで遅い昼食を食べました。
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BAOSという名前のシーフードレストランでした。
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未だ殆ど開発されていませんが、美しい海岸沿いには豊かな自然と広大な土地もあり、将来は新しいリゾート開発が行われる予感がします。
こういう全く観光地では無い場所で、ちょっと良い場所を見つけると嬉しくなります。 -
ヨットハーバーを眺めながら食事が出来ます。
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お腹が空いていたので前菜に頼んだアグアチレとセビーチェを随分食べてしまってから気が付いて撮った写真。無残!
大型クルーザーでマリーナにやって来る米国人達に合わせて少々マイルドな味付けです。 -
目の前の石臼で作ってくれるサルサ
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シーフードパスタは思いの外ボリュームがありました。
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シーフードがたっぷりと入ったカルド・デ・マリスコス。
ソパ(スープ)よりも随分濃厚です。 -
これもシーフードの盛り合わせです。
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太平洋に面したタパチュラ沿岸は中南米から近く貿易、中継点としても便利なので、現在北部には新港(プエルト・チアパス)が建設されていますが、ここら辺は新港から南に下りた旧港(漁港)、海軍の基地(と云っても随分規模は小さいです)の近くです。
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さてタパチュラにはイサパ(IZAPA)と呼ばれる遺跡群がありますがそれぞれグループAとかFとか適当に呼ばれていて、個別の固有名は未だ無い様です。
この日訪れたのはグループFの小さなピラミッド。
規模は小さいですがメソ・アメリカでもかなり古い初期の時代のピラミッドらしいです。 -
殆ど訪問する観光客も居ません。
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後の規模の大きいピラミッド遺跡と基本的な構造はよく似ています。
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手前の祭壇の様な物はテオティワカンなどに比べると随分低い高さです。
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BC1250年頃からAC1200年頃まで続いた、非常にカカオ栽培に密接した都市だったようです。各地とも通商を行っていたのでいろいろな文化の痕跡が残っているそうです。この遺構なんかはメキシコ各地にある遺跡の球戯場そっくりですが、天然ゴムのボールをくぐらせるリング状の石が両脇の壁に見当たりません。
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これなんかオルメカ風の石像です。
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これは何でしょう?
水槽の様ですが。 -
詳しく読むと随分と重要な遺跡の様です。
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国境からの帰りにトゥクストラ・チコ(Tuxtra Chico)の街に寄って現地の民芸チョコレートを手に入れる事にしました。
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時々馬も通りを歩く国境の田舎町です。
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寄ったのはこの店。手づくりの民芸チョコを売ってくれます。
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当地のチョコレートは食べるのでは無くココアにして飲む為のチョコレート。
カカオ豆から作る昔ながらの手順を見せてくれました。 -
カカオニブに砂糖とシナモンを加えてスリ板ですりつぶす。
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この方がオーナーでチョコレート愛に満ちたアントニオおじさん。
この地のカカオの品種や歴史について説明してくれました。
特にクリオージョ種のホワイトカカオは限られた処でしか採れないので貴重だと情熱を込めて話していました。
確かにホワイトカカオは今の処、極限られたショコラテリアか明治が年に1回限定で少数販売する物を手に入れるしかありませんね。 -
店の裏にはカカオ豆を焙煎する機械が置いてあった。
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因みにこちらが日本人だと解ると、ニコニコしながらこれを出してきた。
これは明治 The Chocolateの詰め合わせ。明治の人が3回来たそうだ。
明治は限定製品でメキシコのホワイト・カカオを使ったチョコレートをごく少数販売しているので、当地には調査や仕入れ等で何度も来ている様だ。 -
帰りの飛行機に乗る前空港に向かう途中で立ち寄った大衆向けシーフードレストラン「ナベガンテ」
ふと見るとカブトガニがぶら下がっています。
この辺りの海に沢山居るそうです。 -
チョットゴチャゴチャしていますが、料理の味は良いです。
この日もアグアチレ・デ・カマロンとエビのベラクルス風、シーフードスープ。
毎日続きますが飽きません。 -
帰りの空港で。
出発ゲートはたったこれだけ。 -
離陸をすると眼下には自然以外は全く何も無い海岸線が続くのが見える。
10年後にはホテルが幾つも建っているのだろうなあ。
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