金沢→東京　アルプスの裾を南下する鈍行旅行

2018/01/07 - 2018/01/07

金沢から東京まで、在来線だけを使ってのんびりと南下していきました。

エリア 富山市(富山)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: JRローカル 私鉄
• 旅行の手配内容: 個別手配

今回の旅行は午前8時前の金沢駅からスタートです。
前日は福井にいたのですが、撮影と乗り鉄の鉄分95%な旅行でしたので割愛させていただきます。

写真とは位置情報がずれていますが、宿泊していたのは金沢駅前のゲストハウス「Blue Hour Kanazawa」でした。カフェのようなラウンジと、寝心地のよいベッドで快適に過ごせました。

Blue Hour Kanazawa 宿・ホテル

一本目の列車は、IRいしかわ鉄道→あいの風とやま鉄道直通の富山行きです。
北陸新幹線開通後、JR北陸本線から転換された区間です。どうしても写真の古い電車に乗りたいため、少し頑張って早起きしました。

金沢駅 駅

以前は青春18きっぷが利用できた区間ですが、現在は使うことができません。
駅放送でも頻繁に利用できない旨が案内されていたため、トラブルが絶えないのかなと思います。
特例はありますが、駅員さんや乗務員さんに手間をとらせてしまうことを考えると、きちんと切符を購入するのが一番良いと思います。

安く通過したい、今まで通れたから、ということでついつい無理をしがちですが、素直にお金を払って気持ちよく利用したいですね。

…なんて大人ぶってみましたが、やっぱり高いです。仕方ないとはいえ高いです。金沢から直江津まで行くだけで18きっぷ一日分以上の料金がかかるのは痛いですね。。


(写真は富山駅からの料金表)

富山駅に到着しました。高架化工事が進んできて、街の様子が大きく変わりそうな気配が日に日に高まっていました。

駅の端にJR時代の駅名板が残っていたので思わず撮影。

富山駅の北口から歩いて10分、富岩運河環水公園に来ました。

写真を見ていただければお分かりかと思いますが、この日は冬の北陸とは思えないほど穏やかで暖かい一日でした。

富岩運河環水公園 公園・植物園

富岩運河環水公園に来た際には外せない、スターバックスを訪れました。
「世界一綺麗なスターバックス」として話題になったお店です。

スターバックスコーヒー 富山環水公園店 グルメ・レストラン

大混雑を覚悟していましたが、幸い店内は比較的空いていて、最も景色の良い席に座ることができました。

ちなみに、池の見える側の席にはコンセントがなく、反対にある駐車場側の席にのみコンセントがあります。

異国情緒を感じられる景色です。春に訪れた際にはテラス席に座りたいです。

洋風な景色が魅力ですが、少し視点を変えると雪吊りが目に入り、北国ならではの光景も見ることができます。

再び電車に乗り込み、糸魚川駅を目指します。

相変わらず雪は少ないですが、車窓にうつる立山連峰は富山に来たことを感じさせます。

途中の泊駅で乗り換え。ここからはえちごトキめき鉄道の車両になります。日本海をイメージした車両のデザインがこれからの景色を想起させてくれます。

富山県と新潟県の県境から日本海を望めます。波は比較的穏やかでしたが、空模様が冬であることを示しています。

糸魚川駅に到着。
新幹線のある南口に出てきました。近代的なデザインの駅舎と、近年まで使用していた赤レンガ車庫の一部を再利用したレリーフの対比が良い雰囲気を出しています。

糸魚川駅 駅

赤レンガ車庫です。イベント時には左の線路まで館内のディーゼルカーが出てくるそうです。

南口にある糸魚川ジオステーション ジオパルを訪れました。
「キハ52待合室」には、大糸線で走っていたディーゼルカーが保存されています。ただサイズが大きく、顔の部分の撮影は困難でした。

糸魚川ジオステーション ジオパル テーマパーク

「ジオラマ鉄道ステーション」では写真を撮り忘れてしまいましたが、なかなかの規模の鉄道模型のジオラマがありました。油断すると列車の発車を忘れてしまいそうです。

「ジオパーク観光案内インフォメーションセンター」も糸魚川の地質の話が分かりやすく解説されていて良かったです。長年の謎だったフォッサマグナについてやっと少し分かるようになりました。

糸魚川駅からは、大糸線で南下します。大糸線はJR西日本の路線なので、ここからやっと青春18きっぷが利用可能になります。

南アルプスを横目に、姫川に沿ってゆっくりと進む路線です。川の景色と深い谷底を入る景色は見ていて飽きませんでした。並走する国道が、頑丈なスノーシェッドに覆われていて、真冬は積雪が多く厳しい環境であることが想像できました。

そんな景色も暖かい車内からのんびり眺められました。

糸魚川駅から1時間、終点の南小谷駅に到着です。ここでJR西日本からJR東日本のエリアに入ります。

来る前は山奥で何もないというイメージでしたが、実際に降りてみると店舗や自販機が多少あり、思っていたよりは栄えている？印象でした。

南小谷駅 駅

糸魚川駅から歩いて7分ほどにある郷土資料館の隣にある「おたり名産館」で昼食です。

おたり名産館 グルメ・レストラン

そばセット(1000円)を注文しましたが、これが大変ボリュームがあり、なかなかそばにありつけませんでした。おこわとお味噌汁、刺身こんにゃく(多分)と大根、そして山菜にそばの組み合わせ。大根とおこわとそば(山菜を入れてセルフ山菜そばにして食べてました)が絶品でした。次は山菜そばを注文しようと思います。

おたり名産館 グルメ・レストラン

昼食をたべてから駅に戻ると、本日の目的の一つであるリゾートビューふるさと(左)がすでに停車していました。
大きな窓に観光案内、車窓案内に加えて車内販売まである観光快速列車です。指定券があれば青春18きっぷでも乗車できます。

白馬駅手前では北アルプスが視界に入ってきます。今回は降りることができませんでしたが、白馬駅を降りた瞬間に目の前に飛び込んでくる北アルプス・白馬三山は圧巻です。

湖のほとりでは徐行をしてくれました。肝心の湖の名前が思い出せません…。

ぶれていますが、どこかの蔵の前にいた雪だるまがかわいかったです。

沿線のハイライトに合わせてゆっくり走っていた列車は、日が暮れると速度が上がり、あっという間に松本駅に到着しました。

松本まで到着すると、18きっぷで通いなれた自分にとっては関東に帰ってきたも同然。ゆっくりと普通列車を乗り継いて帰宅しました。とは言っても5時間かかりました。疲れたー。

松本駅 駅

【おまけ】
帰りの中央本線小淵沢駅では名物の駅そば「山賊そば」を購入しました。乗り継ぎ時間が微妙だったことと、車内が空いていたので持ち込み容器でお願いして、出発前の車内でいただきました。混んでいる車内でそばをすするのはやはり憚られるのでラッキーでした。

小淵沢駅 駅